2025年9月29日月曜日

2025明治安田J1リーグ 第32節

025年9月27日(土

2025明治安田J1リーグ 第32節

ガンバ大阪 4 vs.    2 アルビレックス新潟 

入場者数:26,768人(パナソニックスタジアム吹田)

残留のためにはとにかく勝ち続けるしかない新潟。
今節は、アウェイでガンバ大阪と対戦します。
新潟にとってガンバは非常に相性が悪いチームの一つですが、
もうそのようなことは言ってられません。
がむしゃらに勝点3を掴みに行くだけです。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-4-2。
ゴールキーパーは田代選手。
ディフェンスラインは、右から
藤原選手、舞行龍選手、早川選手、橋本選手。
ボランチは白井選手、新井選手。
サイドハーフは、右に島村選手、左に谷口選手。
ツートップは奥村選手と長谷川選手です。

どちらも序盤から攻勢を強める試合で、
先制したのは新潟でした。
前半15分、パス交換から
相手ディフェンスライン裏へ抜け出した新井選手は
得意の左足で華麗なループシュート。
これが見事に相手キーパーをかわして
ゴールネットに突き刺さり、
新潟が先制に成功します。
今季、2点リードした時間帯が一度もなく、
先制点をとってもすぐ追いつかれている新潟。
今節こそ追加点を奪いたいところでしたが、
前半37分、ディフェンスライン裏への抜け出しを許してしまい、
最後に中央で合わせらせて失点。
今節も先制しつつも追いつかれる展開となってしまいました。
前半は1-1での折り返しとなりました。

後半、お互い勝利のために勝ち越しを狙う両チーム。
そして、勝ち越しに成功したのはまたしても新潟でした。
後半4分、中盤でボールを奪うと
長谷川選手が右サイドをかけ上がってクロス。
これを走り込んだ奥村選手がワンタッチでゴールに沈めて、
新潟が再び一歩リードします。
今度こそリードを守りつつ追加点を奪いたい新潟でしたが、
後半15分、セットプレーから再び同点に追いつかれます。
そして後半19分、その勢いのまま
再びガンバにセットプレーから得点を奪われ、
一転して追いかける展開となってしまいます。
得点の奪い合いとはいえ、
一度リードを許すと全く点が取れなくなる新潟。
同点に追いつくことができず、時間だけが過ぎていきます。
そして後半30分、自陣でのパスミスを奪われると
これを見逃してくれず、
しっかりと決め切られて痛恨の追加点献上。
その後もガンバゴールに迫る新潟ですが、
最後まで決定機を作ることはできず。
今節は4-2での敗戦となりました。

今節も先制しつつも結果は悔しい逆転負け。
残留を争うライバルである
横浜FM、横浜FCは共に勝利し、
新潟と残留圏内の勝ち点差は10に広がりました。
残り6試合。
数字的にはまだ可能性はあるとはいえ、
ほぼ降格は決まった状況でしょう。
とはいえ、選手たちには最後まで意地を見せてほしいですし、
何より来季に繋がるプレーを見せてほしいと思います。


2025明治安田J1リーグ順位表 (9月28日終了時点)
順位チーム勝点試合得失
1鹿島アントラーズ64322048522824
2ヴィッセル神戸60321868432716
3京都サンガF.C.59321787563422
4柏レイソル573215125473314
5FC町田ゼルビア55321679483315
6サンフレッチェ広島55321679372215
7川崎フロンターレ523214108594415
8浦和レッズ49321310939327
9ガンバ大阪4932154134647-1
10セレッソ大阪433211101149472
11清水エスパルス40321010123438-4
12ファジアーノ岡山4032117142834-6
13FC東京4032117143545-10
14アビスパ福岡3732910133137-6
15名古屋グランパス363299143847-9
16東京ヴェルディ363299142035-15
17横浜F・マリノス313287173243-11
18横浜FC313287172136-15
19湘南ベルマーレ253267192856-28
20アルビレックス新潟213249192954-25
首位の鹿島は名古屋を4-0で粉砕。ガッチリ首位をキープしています。
それに対して、神戸、京都が鹿島に食らいついています。
残り6試合。優勝争いはまだ分かりません。
残留争いは、横浜FMはFC東京に勝利。
横浜FCは湘南との残留争い同士の戦いを
先日の新潟戦に続いて制し、残留へ望みを繋いでいます。
一方で、湘南と新潟はまだ数字上は可能性があるとはいえ、
降格を逃れるのはなかなか厳しい状況と言えるでしょう。
現実的には、残り1枠の残留枠を狙って
横浜FMと横浜FCの直接対決といったところです。
そして、本日9/29、横浜FMの母体である日産自動車は
横浜FMの身売りを検討しているとの情報が流れました。
横浜FMの「F」であるフリューゲルスは
親会社の撤退に伴ってクラブが消滅することになり、
苦肉の策としてライバルクラブである横浜マリノスと
合併することになったという歴史があります。
親会社の経営状況や方針によって
クラブの運命が左右されるというのは悲しいですが、
運営資金を企業に頼っていれば仕方のないことだとは思います。
今後、Jリーグは秋春制の導入などを皮切りに
強豪クラブを作り出していく方針としています。
その一方で、経営母体が弱いクラブは
どんどん切り捨てられていくことになります。
来年、秋春制への移行に伴って行われる
2月から6月までの半年の大会名称を
「明治安田Jリーグ100年構想リーグ」とすることになりましたが
地方クラブ・弱小クラブを切り捨てていくなかで
まだ「100年構想」と理想をかかげているのは本当にお笑い種です。
これからどんどん地方などの弱小クラブは予算も確保できずに
消滅していくクラブも出てきて、
関東や大阪などの大都市圏のクラブしか
生き残れない状況になるでしょう。
そうしなければJリーグを100年継続することはできないという
苦渋の判断なのかもしれませんが、
地方にサッカーを根付かせるという理念が途絶えるのは残念です。
秋春制に向けて、冬季の練習場を確保するのが難しいとして
何らかの補助を行うという話はどこにいったのでしょうか?
新潟がJ2に落ちてくれれば、
あとはうやむやで何とかなると思っているのでしょうか?
このような流れの中、日本全体がバラバラになって
Jリーグは大都市圏のクラブで行うことになり、
例えば東北・北陸地方はJリーグを脱退して
別のリーグ戦を行うようになることなどが危惧されます。
今後も日本全体でサッカーを発展させていくためにどうするか…
もうちょっとみんなで考えてみませんか?

2025年9月24日水曜日

2025明治安田J1リーグ 第31節

025年9月20日(土

2025明治安田J1リーグ 第31節

アルビレックス新潟 0 vs.    0 名古屋グランパス 

入場者数:19,673人(デンカビッグスワンスタジアム)

中2日で迎える残留へ向けた最終盤。
今節は、ホームで名古屋グランパスと対戦します。
相手がどこであろうが、
逆転の残留を目指す新潟にとっては
毎試合勝ち点3を狙うのみです。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-4-2。
ゴールキーパーは田代選手。
ディフェンスラインは、右から
藤原選手、舞行龍選手、早川選手、橋本選手。
ボランチは白井選手、新井選手。
サイドハーフは、右に島村選手、左に谷口選手。
ツートップは高木選手と長谷川選手です。
早川選手、高木選手が久しぶりのスタメン。
舩木選手は負傷でしょうか、
今日もベンチにも姿は見られません。

最近は失点数を少なくできている新潟。
今節も守備ラインをがっちり固めて
相手の得点を防ぎます。
一方で、守備→攻撃へのスイッチの切り替えが鈍く、
カウンター返しを恐れることもあってか
全体での押し上げが遅くなり
カウンターが発動しなくなっている新潟。
今節も、ボールを回収しても
前線へスプリントするのは前線の選手1-2人で、
結局は後ろへ戻して
守備を固めた相手の周りを
ボールを回しながらチャンスを伺うことが多くなります。
これでは、なかなかゴールを奪うことはできません。
名古屋も連戦の疲れもあってか
メンバーを変更してきたのもあってか
攻撃が単調となり、
お互いに見せ場を欠く展開になります。
前半は0-0での折り返しとなりました。

後半も、流れはそのまま。
新潟も名古屋も、途中から
いつものスタメンの攻撃的な選手を投入して
1点を奪いにいきますが、
なかなか狂った歯車を戻すことはできず。
お互いに決定機を作ることができないまま
時間だけが過ぎていきます。
そして、結局そのまま試合終了。
今節は0-0のスコアレスドローとなりました。

一番スタジアムが盛り上がった瞬間が、
「第4審判がなかなか交代表示を掲げずに
それを待っていた名古屋の選手が
ボールを保持しながらスローインしなかったところ、
まさかの遅延行為でイエローをもらった」
場面という、非常に残念なゲームとなってしまいました。
名古屋のシュートは3本、そのうち枠内はゼロ。
新潟は10本のシュートを打つも
ゴールを割ることはできませんでした。
これで4試合連続無得点。
複数失点が減ったのはいいことですが、
これほど得点力が落ちてしまっては
なかなか勝利をあげるのは難しいでしょう。
入江監督になってから0勝2分9敗という成績は、
0-1での敗戦が増えていることからも
偶然ではなく必然と言えそうです。

今季は残り7試合。
次節は9月27日(土)、
アウェイでガンバ大阪と対戦します。
次節も勝ち点3を目指して戦うのみです。

午後2時キックオフのゲームで、
9月末ですがまだ太陽の暑さを感じる日でした。

名古屋からも多くのサポーターが
駆けつけてくれました。


2025明治安田J1リーグ順位表 (9月23日終了時点)
順位チーム勝点試合得失
1鹿島アントラーズ61311948482820
2ヴィッセル神戸57311768412615
3京都サンガF.C.56311687543321
4柏レイソル563115115432914
5FC町田ゼルビア52311579473314
6サンフレッチェ広島52311579352114
7川崎フロンターレ51311498554015
8浦和レッズ4831139939327
9ガンバ大阪4631144134245-3
10セレッソ大阪433111101048453
11清水エスパルス40311010113336-3
12ファジアーノ岡山4031117132833-5
13FC東京4031117133342-9
14アビスパ福岡3731910123035-5
15名古屋グランパス363199133843-5
16東京ヴェルディ353198142035-15
17横浜F・マリノス283177172941-12
18横浜FC283177172036-16
19湘南ベルマーレ253167182855-27
20アルビレックス新潟213149182750-23
首位に返り咲いた鹿島はセレッソに競り勝ち、
しっかり首位をキープしています。
神戸はヴェルディに快勝し、2位に浮上しました。
初優勝を目指す京都は町田相手に辛くも引き分けに持ち込み、
上位に踏みとどまっています。
下位の方では、横浜FMはガンバ相手に先制点をあげるも
その後に悪夢の3失点で逆転負け。
横浜FCは岡山相手に引き分け、貴重な勝ち点1を獲得。
湘南は川崎に競り負け、
新潟と同じくなかなか勝利を掴むことができません。
残り7試合。最後に、どのようなドラマが待っているでしょうか。

2025年9月22日月曜日

2025明治安田J1リーグ 第30節

025年9月20日(土

2025明治安田J1リーグ 第30節

横浜FC 1 vs.    0 アルビレックス新潟 

入場者数:9,462人(デンカビッグスワンスタジアム)

残留を争う大一番。
今節は、アウェイで横浜FCと対戦します。
横浜FCもここまで順位は新潟の一つ上の19位と
非常に苦しいシーズンを送っています。
新潟と横浜FCの勝ち点差は4。
新潟が勝てばこれをわずか1に減らすことができるのに対し、
横浜FCが勝てば7に広がる、
まさに6ポイントマッチです。
大一番のために、
新潟から3500人程度のサポーターが
現地に駆けつけたそうです。
総観客数が9,000人程度なので、
3分の1は新潟サポーターであったということになります。
大勢のサポーターが、選手たちを後押しします。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-4-2。
ゴールキーパーは田代選手。
ディフェンスラインは、右から
藤原選手、ゲリア選手、舞行龍選手、橋本選手。
ボランチは白井選手、新井選手。
サイドハーフは、右にモラエス選手、左に谷口選手。
ツートップは長谷川選手とブーダ選手です。
ゲリア選手が久しぶりの試合出場となった中、
新加入後にスタメン出場を続けていた舩木選手が
ベンチからも外れることになりました。
その理由については、今のところ不明です。

序盤の失点が続いている新潟は、
試合開始直後から集中した守りでゴールを守ります。
横浜FCはあまり前線からプレスをかけず、
ボールを奪った際にパワーをかけて攻めてくるスタイル。
新潟がボールを保持しながら
攻撃を組み立てる時間が長くなります。
負傷明け、即スタメンとなったゲリア選手は
さすがにヘディングは強いものの
試合から離れていたためかパスミスが多く、
横浜FCに奪われてはピンチを招きます。
舞行龍選手のロングフィードから
前線へボールをつなげてチャンスを演出。
シュートまでつなげますが、
今節も今までと同様に
新潟のシュートは枠外ばかりで枠を捉えることはできず。
それならば、多く獲得するセットプレーから
得点を奪うことができればと思いますが、
キッカーの橋本選手のキックは精度を欠いて
そのままゴールキーパーにキャッチされたり、
枠外へ飛んでしまったり、
誰もいないファーサイドへ流れてしまったりで
いずれも得点に繋げることはできず。
前半は0-0での折り返しとなりました。

後半も流れはかわらず。
モラエス選手はいつもならば
後半20分頃に交代となりそうですが
今日は谷口選手に代えて奥村選手を投入したくらいで
あまり選手交代に動かない入江監督。
このような残留争いの直接対決は
どちらも失点を恐れて
よくスコアレスドローで終わるもの。
今節も0-0で終了か、と思われましたが、
後半41分、横浜FCのアダイウトン選手が
新潟ペナルティエリア付近でボールを持つと
寄せが甘い新潟の守備を見逃さず、左足を一閃。
強烈なミドルシュートが新潟ゴールに突き刺さり、
横浜FCが終了間際に貴重な先制点を奪います。
慌てて入江監督は前線の選手を入れ替えて
反撃に出ますが、
もともと硬い守備を誇る横浜FC。
さらにリードした状況の横浜FCの守備を
今のバラバラの新潟の攻撃で崩すことは
できないことは明白でした。
今節は、1-0での敗戦となりました。

大一番でも負けて、これで1分を挟んで10連敗。
J2降格へ向けて一直線。
新潟史上最速のペースでJ2降格が決まりそうです。
試合終了後、さすがにしびれをきらしたサポーターは
大ブーイング。
堀米キャプテン、高木選手、早川選手が中心となって
サポーターと話し合いをしましたが、
そこに指揮官の姿はなく、
強化部長の寺川氏も話を聞いているだけで
言葉を発することはありませんでした。
おそらく、サポーターが一番批判したいのは
選手でなく、監督や社長などフロントのほう。
それを察してか責任者は表に出ず、
選手たちに尻拭いをさせるというのは
組織の対応としてあまりにも残念としか思えません。

以前もJ2降格を味わった新潟ですが、
その際はまだクラブに対する不信感などは
それほど強くなかったと思います。
しかし、今回はサポーター、スポンサーからの
クラブに対する不信感が強いのが明らかです。
チーム状況も、以前よりも選手たちの気持ちが
バラバラに見えるのは気のせいでしょうか。

これでJ2降格は決定的になったと思います。
可能性のある限り選手たちは頑張るしかありませんが、
この状況になっても
「まだ降格が決まったわけではない」
「入江監督の可能性に期待している」と
現実を直視できないような言葉しか
中野社長や寺川強化部長の口から出てこないのは
強い憤りを感じます。
そして、なぜ責任者である入江監督は
姿を隠してしまったのでしょうか?
今だけでなく、アルビレックス新潟が
今後もサポーターに愛され続けるために何をすべきか。
責任者の方々には深く考えて行動してほしいと思います。

次節は9月23日(火・祝)、
ホームに名古屋グランパスを迎えての一戦となります。
このような状況でも、
試合当日は多くのサポーターが駆けつけてくれることでしょう。
それを決して当たり前と思うことなく、
謙虚な気持ちでクラブは応えて欲しいと切に願います。


2025明治安田J1リーグ順位表 (9月20日終了時点)
順位チーム勝点試合得失
1鹿島アントラーズ58301848452718
2京都サンガF.C.55301677533221
3柏レイソル553015105432914
4ヴィッセル神戸54301668372611
5FC町田ゼルビア51301569463214
6サンフレッチェ広島51301569352114
7川崎フロンターレ48301398533914
8浦和レッズ4730138939327
9セレッソ大阪43301110947425
10ガンバ大阪4330134133944-5
11清水エスパルス3930109113336-3
12ファジアーノ岡山3930116132833-5
13アビスパ福岡3730910113034-4
14FC東京3730107133242-10
15名古屋グランパス353098133843-5
16東京ヴェルディ353098132031-11
17横浜F・マリノス283077162838-10
18横浜FC273076172036-16
19湘南ベルマーレ253067172753-26
20アルビレックス新潟203048182750-23
首位の京都は清水相手に優勝を狙うためには痛い敗戦。
一方、鹿島は浦和に強かに勝利し、首位に浮上しました。
下位の方では、横浜FCが新潟に勝利したのと同様に、
横浜FMも福岡に快勝し、残留へ向けて貴重な勝ち点3を獲得。
湘南は新潟と同じく名古屋に惨敗し、降格圏に沈んでいます。
横浜FMと横浜FCが好調を維持すれば
そこから上位の名古屋、ヴェルディもかわされる可能性があり、
まだまだ油断はできない状況です。
湘南と新潟は非常に厳しい…というのが現実でしょう。