2024年5月16日木曜日

2024明治安田J1リーグ 第14節

024年5月15日(水

2024明治安田J1リーグ 第14節

アルビレックス新潟 3 vs.    1 横浜F・マリノス

入場者数:15, 065人(デンカビッグスワンスタジアム

今季初めての平日の夜のホームゲーム。
今節は横浜F・マリノスとの戦いです。
なかなか調子が上がらない新潟ですが、
実はACL決勝を控えた横浜FMも
今季リーグ戦ではなかなか調子が
上がらない状況となっています。
勝ちたい気持ちはどちらも同じですが、
意地を見せて勝利をもぎ取って欲しいと思います。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-4-2。
ゴールキーパーは小島選手。
ディフェンスラインは、右から
藤原選手、舞行龍選手、デン選手、星選手。
ボランチは秋山選手、奥村選手、
サイドハーフは右に長谷川巧選手、左に小見選手。
ツートップは長倉選手と鈴木選手です。
ベンチにユース出身の石山青空選手も登録され、
負傷が多い新潟は言葉通り総力戦で臨みます。

開始早々の失点が非常に多い新潟。
今節こそ逆に序盤から攻勢を強めて
先制点を奪いたいところですが、
横浜FMの迫力ある攻撃を前に
なかなか相手陣内へ攻め込むことができません。
前半19分には、長谷川巧選手が
おそらく筋肉系のトラブルで
起き上がることができなくなるアクシデント。
谷口選手との負傷交代を余儀なくされます。
負傷が多い新潟の試練は、まだ続きます。
そして前半25分、相手陣内へボールを運んでいく最中の
パスミスからディフェンスラインの裏へボールを放り込まれ、
これを抜け出した選手にワンタッチでプッシュされて失点。
今節も前半のうちに先制を許す、
いつもの展開になってしまいます。
その後、何度も横浜FM陣内へボールを運び、
ペナルティエリア内で波状攻撃を仕掛ける時間もありますが、
集中した横浜FMの守りを前にゴールを奪うことはできず。
前半は0-1での折り返しとなりました。

後半、怒涛の反撃で相手ゴールに迫る新潟。
前線からのプレスも効果的で、
後半6分、ついにそれが実って
相手ディフェンスラインのゴールキーパーへのパスが
弱くなったところを見逃さず鈴木選手が回収。
キーパーをかわして冷静に流し込み、
新潟が後半の早い時間帯に同点に追いつきます。
勢いそのまま、後半8分、
相手からボールを回収した新潟は素早く前線へ展開。
左サイドでボールを受けた谷口選手は
迷うことなく左足を振り抜くと
ニアサイドをぶち抜いたシュートが突き刺さり、
新潟が一気に逆転に成功します。
そのまま攻め続けて試合を決定づける追加点を狙う新潟。
横浜FMは選手交代を駆使して、反撃に出ます。
一進一退の攻防が続く中、
輝きを放ったのは新潟の若き才能でした。
後半37分、今節初スタメンの奥村選手が
横浜FMのペナルティエリアサイドでボールを受けると、
一気にスルスルッと相手をかわしてエリア内へ侵入し、
左足を一閃。
キーパーの頭上を抜いたシュートは
見事にサイドネットに突き刺さり、
奥村選手のJリーグ初ゴールで新潟が待望の追加点を奪います。
その後もお互いが得点を狙うスペクタクルな展開で、
目が離せない状況となりますが、
新潟の守備陣は最後まで踏ん張って反撃を許さず。
今節は3-1での勝利となりました。

なかなか勝利できず、沈みがちだったチームの雰囲気が
この勝利によって一気に明るくなったものと思います。
勝つということは、そういうことだと思います。
だからこそ、まずは目の前の試合の勝利のために
全力集中することが大事なのでしょう。
次節は5月19日(日)、アウェイで湘南ベルマーレと対戦します。
連戦ですが、総力戦で乗り切る必要があります。

今節は前半の長谷川巧選手に加えて、
後半に舞行龍選手も立てなくなってしまって
負傷交代となりました。
負傷者が10人に至るくらい、呪われている今季の新潟。
しかし、その状況を嘆いても何も始まらず、
今節のように奥村選手が輝いてくれたように、
若い力の覚醒に期待して過ごしていきたいと思います。


2024明治安田J1リーグ順位表 (5月15日終了時点)
順位チーム勝点試合得失
1ヴィッセル神戸2914923241014
2FC町田ゼルビア291492320119
3鹿島アントラーズ261482423176
4浦和レッズ231472524195
5FC東京221464425232
6ガンバ大阪221464411101
7名古屋グランパス221471616160
8セレッソ大阪201455418171
9サンフレッチェ広島191347220146
10アビスパ福岡191447313130
11東京ヴェルディ181439220182
12柏レイソル18134631415-1
13川崎フロンターレ161444621201
14横浜F・マリノス161244417170
15アルビレックス新潟16144461721-4
16ジュビロ磐田14144281821-3
17サガン鳥栖14144282125-4
18湘南ベルマーレ11142571826-8
19北海道コンサドーレ札幌11142571226-14
20京都サンガF.C.9142391124-13
首位の神戸は福岡に勝利。
町田もセレッソに勝利し、上位陣は盤石です。
下位の方では、磐田が札幌に負けて3連敗。
札幌にとっては久々の勝利です。
鳥栖はなんと、5-2で川崎を圧倒しました。
ときどき爆発するのが鳥栖のサッカーです。
京都は浦和に力負けで4連敗。最下位に沈んでいます。
1つ勝利するだけで雰囲気も順位も大きく変わる世界。
ですが、その1つが本当に難しいです。

2024年5月13日月曜日

2024明治安田J1リーグ 第13節

024年5月11日(土

2024明治安田J1リーグ 第13節

アルビレックス新潟 2 vs.    4 浦和レッズ

入場者数:24, 652人(デンカビッグスワンスタジアム

春を通り越して、すでに夏の始まりを感じさせるかような
暑い日となりました。
今節は、ホームに浦和レッズを迎えての一戦です。
浦和は広く周知されている通り、新潟が最も苦手とするチームで、
長いJリーグの歴史の中で
浦和相手には一勝しかできておりません。
その貴重な一勝は、2008年に今回の対戦の地である
ここビッグスワンであげられたことになります。
新潟は苦しいチーム状況ですが、
浮上のきっかけとなる一勝を掴み取りたいところです。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-4-2。
ゴールキーパーは小島選手。
ディフェンスラインは、右から
藤原選手、遠藤選手、舞行龍選手、早川選手。
ボランチは秋山選手、島田選手。
サイドハーフは右に松田選手、左に長谷川元希選手。
ツートップは長倉選手、小野選手です。
前節に高木選手が負傷退場した新潟。
負傷者が続出し、苦しいチーム状況となっています。

開始早々に先制点を奪われる試合があまりにも多い新潟。
今節こそ集中して逆に先制点を奪いたいところでしたが、
前半4分、裏抜けを許して今節もいつも通り、
あっという間に先制点を奪われる流れとなります。
その後、中央の守備を固める浦和に対して
新潟はロングボールやサイド攻撃を駆使して反撃に出ます。
今までの試合のようにボール保持はあまり考えずに、
とにかく前へとボールを進めてシュートチャンスを作る新潟。
ある意味、今までのスタイルを捨ててゴールを目指しますが
なかなか浦和の硬い守備を崩すことはできません。
前半は0-1での折り返しとなりました。

後半、新潟は前線への人数を増やして攻勢を強めます。
早くひとまず同点に追いつきたい新潟でしたが、
後半20分、浦和のカウンターに対して新潟の帰陣が遅く、
痛い追加点を献上してしまいます。
そして直後の後半24分にも、同じくカウンターから
容易く立て続けに失点。
ここで新潟はようやくスイッチが入ったか、
浦和側に生じたスキを突いて、
後半30分、クロスをこぼれ球を太田選手が押し込んで
反撃の狼煙となる1点目を奪います。
そして後半42分、何度もクロスに飛び込んでいた
長倉選手の努力が実り、
1点差まで追い上げることに成功します。
アディショナルタイムは11分。
勢いは完全に新潟にあり、
同点、そして逆転も狙えるのではないかという展開でしたが、
ここで遠藤選手が自陣ペナルティエリア内で
相手選手の足を蹴ってしまい、PK献上。
これをしっかり決められて、再び2点差に広げられて万事休す。
今節は2-4での敗戦となりました。

これで2連敗、ここ10試合でわずか1勝、
ここ4試合での総失点は11と、守備の綻びが顕在化しています。
4試合での総得点は6とまずまずの数値ですが、
いずれも追いかける展開で奪ったもの。
今季13試合で、先制点を奪った試合は2試合(いずれも1-0で勝利)、
先制点を奪われた試合はなんと9試合。
課題は明白ですが、
なかなかそれを解決するのは簡単ではありません。
負傷者が続出している新潟ですが、
今節も後半、長谷川本希選手が負傷退場してしまいました。
これで判明しているだけでもデン選手、堀米選手、森選手、
宮本選手、高木選手、長谷川元希選手の6名が
負傷しているという野戦病院と化しております。

ここから連戦で、次節は5月15日(水)、
ホームで横浜F・マリノスとの対戦となります。
ACL決勝戦を控えている横浜FMは
ターンオーバーで臨んでくることが予想されますが、
新潟の台所事情は非常に苦しい状況であり、
2チーム分を作る余裕がないような状況です。
メンバーには疲労回復に努めて、
なんとか浮上のきっかけとなる一勝をもぎとってほしいです。


2024明治安田J1リーグ順位表 (5月12日終了時点)
順位チーム勝点試合得失
1ヴィッセル神戸2613823231013
2FC町田ゼルビア261382318108
3鹿島アントラーズ231372420164
4FC東京221364324204
5ガンバ大阪211363411101
6浦和レッズ201362521192
7セレッソ大阪201355317152
8サンフレッチェ広島191247119118
9アビスパ福岡191347213121
10名古屋グランパス19136161315-2
11東京ヴェルディ171338220182
12川崎フロンターレ161344519154
13横浜F・マリノス161144316142
14柏レイソル15123631214-2
15ジュビロ磐田14134271820-2
16アルビレックス新潟13133461420-6
17湘南ベルマーレ11132561724-7
18サガン鳥栖11133281623-7
19京都サンガF.C.9132381121-10
20北海道コンサドーレ札幌8131571126-15
首位だった町田は湘南相手に引き分け。
神戸はC大阪に快勝し、得失点差で首位となりました。
下位の方では、鳥栖が磐田相手に快勝し、久しぶりの勝利。
だんだんと「残留争いグループ」が構成されつつあり、
悲しくも新潟もそのグループに入ることになりそうです。