2019明治安田生命J2リーグ 第19節
ツエーゲン金沢 2 vs. 1 アルビレックス新潟
入場者数:8,410人(石川県西部緑地公園陸上競技場)
6月18日午後10時22分、山形県沖を震源とする地震が発生しました。
新潟では特に村上市で大きな被害を被ったほか、
その他の地域でも損害を受けました。
今節の対戦相手となる金沢のサポーターからも、
非常に温かい言葉をいただきました。
日本全国に言えることかもしれませんが、
新潟は自然災害を避けて生活することが難しい地域です。
被害にあわれた方は、
今でも辛い毎日を送られているかもしれませんが、
1日でも早く安心して過ごせる日がくることを願っています。
今節の新潟のメンバーは、前節と同じとなりました。
今季は、このメンバーを軸に戦っていくことになりそうです。
試合は序盤から新潟がボールを保持し、
金沢は硬い守備網を構築してそれに対処する、という
戦前の予想通りの展開となります。
組織で守る金沢に対し、新潟は効果的な攻撃を繰り出すことができません。
金沢は、攻撃においても柳下監督のもと
しっかりした組織作りが行われており、
サイドチェンジを繰り返して新潟の守備陣を翻弄し、
新潟のゴールへと襲いかかります。
前半はお互い得点を奪えず、0-0での折り返しとなりました。
後半5分、またしても新潟の悪癖である
「後半開始早々の失点」が生まれてしまいます。
金沢の先制点は、コーナーキックからでした。
同点に追いつきたい新潟は、
引き続きボールを保持して金沢ゴールに向かいますが、
武器となるのはフランシス選手の個人技くらいで、
組織での攻撃というのはほとんど見受けられません。
そんな中でも、左サイドを突破したレオナルド選手から
中央の高木選手へクロスが渡り、後半19分、
これを高木選手がきっちり決めて同点に追いつきます。
一気に今季初となる逆転を狙いたいところですが、
やはり新潟の悪癖である「得点直後の失点」が出てしまいました。
後半29分、右サイドからのクロスを中央であわせられ、
大谷選手の飛び出しも間に合わず、金沢に勝ち越しを許します。
その後も新潟は攻め続けますが、
金沢の硬い守備を崩すことはできません。
試合は1-2で終了しました。
2連勝と勢いに乗っていた新潟ですが、
やはり金沢のような組織での攻撃・守備ができるチームには
まだ勝つことは難しい、といった印象です。
試合結果は1-2でしたが、内容は完敗であったと思います。
フランシス選手の突破は非常に脅威であるとは思いますが、
相手からすればそこさえ抑えればよく、
新潟の右サイドは攻撃を封じられていました。
結果的に新潟は左サイドからの攻撃が多くなり、
得点シーンも左サイドからの攻撃であり、
それはよいことではありますが、吉永監督も
「やりたいことができたのは唯一、点をとった場面くらい」
と仰っていたように、金沢の分析力・組織力の勝利と思います。
メンバーを固定すると、連携が高まることは予想される反面、
相手に研究されることも当然多くなります。
今後は、新潟の攻撃に対策をしてきた相手に対して、
いかに対処していくかということが課題になってくるでしょう。
次節は6月29日(土)、アウェイで鹿児島ユナイテッドFCとの対戦となります。
次のホーム戦は7月6日(土)、大宮アルディージャと対戦します。
もうすぐ今季も折り返し地点となります。
引き続き、新潟の選手には一戦一戦を大事にして、
少しでも順位を上にあげていけるように、頑張ってほしいと思います。
6月22日(土)、2018シーズンに新潟に在籍していたターレス選手が
ブラジルで交通事故により逝去されたという一報が入りました。
ターレス選手は、新潟が久しぶりのJ2での戦いとなった昨年、
前線で体を張り、攻撃の起点となりました。
強靭なフィジカル、そこから放たれる強烈なシュート、
そしてその体格に合わない華麗な足さばきやスピードは、
対戦相手にとって脅威であったものと思います。
新潟では、次節の鹿児島ユナイテッドFC戦、
および次々節の大宮アルディージャ戦で
喪章を着用してプレーすることが発表されました。
大宮アルディージャ戦では、試合直前に黙祷を行います。
ターレス選手の新潟での活躍に敬意を払うとともに、
謹んで故人のご冥福をお祈りします。
アルビレックス新潟公式サイト 第19節
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