2020年10月26日月曜日

2020明治安田生命J2リーグ 第29節

2020年10月25日(日)

2020明治安田生命J2リーグ 第29節

徳島ヴォルティス 0 vs.    0 アルビレックス新潟

入場者数:5,171人(鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム)

風は強いようですが、徳島の空は晴れ渡っていました。
今節は、アウェイで徳島ヴォルティスと対戦します。
昇格圏の2位に位置する徳島との重要な直接対決です。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
メンバーは、前節と全く同じとなりました。
ゴールキーパーは、小島選手。
ディフェンスラインは、右から
田上選手、マウロ選手、舞行龍選手、早川選手。
ボランチは、福田選手、島田選手。
サイドハーフは、中島選手、本間選手。
トップ下が高木選手で、ワントップは鄭大世選手です。

同じスペイン人の監督が率いるチーム同士の戦い。
フォーメーションも同じであり、
掲げるチーム戦術も似た部分があります。
徳島は、リカルド・ロドリゲス監督体制4年目。
昨年は昇格プレーオフまで進出し、
惜しくも湘南相手に引き分け、
ルールに則りプレーオフ敗退となってしまったものの、
その戦術は確実にチーム全体に染み渡っています。
対して、新潟はアルベルト監督体制1年目。
以前よりボールを支配できる時間帯は増えたものの、
まだまだ発展途上のチームです。
試合は、徳島が「一日の長」を見せて、
ほとんどの時間帯でボールを保持します。
対する新潟は、ポゼッションサッカーが展開できないとみるや、
前線へのロングボールを多用するカウンターサッカーで対応します。
しかし、新潟の前線でのボールの収まりが悪く、
またボール奪取直後のパスミスも多く、
セカンドボールの回収率も悪く、
徳島に波状攻撃を許す状況となります。
とはいえ、徳島にシュートまではあまりつなげることは許さず、
新潟も前線のプレスからのショートカウンターや
徳島陣内のフリーキックなどで
何度か決定機を演出します。
お互いに決定機を作りましたが、決めきることはできず。
前半は0-0での折り返しとなりました。

後半も開始直後の選手交代もなく、展開は同じ。
徳島が一方的にボールを保持し、新潟陣内に攻め込む時間帯が続きます。
後半の中盤にさしかかると、
徳島にも「攻め疲れ」が見られるようになり、
前線での動き出しも悪くなってパスコースがなくなり、
ディフェンスラインからパスの出しどころがなく
ボールが止まることが多くなります。
新潟はここぞとばかりに前線での圧力を加え、
何度も徳島陣内でボールを奪い、
ショートカウンターやフリーキックから徳島のゴールを脅かし、
徳島の猛攻を耐え抜いた新潟がいよいよ反撃に出ます。
徳島は積極的な選手交代で流れを引き寄せて、
終盤は引き分けで満足しないチーム同士、
攻守の切り替えも早く、お互いが決定機を作る展開となります。
新潟は、疲労の影響もあってか
最後のパス・シュート精度が悪く、決めきることができず。
一方、徳島の攻撃についても
今節も小島選手のビッグセーブが何度も飛び出し、
最後の砦としてゴールマウスに鍵をかけます。
最後までどちらのチームも得点を狙う好ゲームとなりましたが、
試合はそのまま終了。
今節は0-0のスコアレスドローとなりました。

「痛み分け」という形でしたが、
徳島との距離を縮めることができなかった新潟の方が
ダメージとしては大きいでしょう。
残りの試合数はどんどん少なくなっていますが、
昇格の可能性がゼロになったわけではない。
また、チームの成熟度を高めていくためにも、
必要ない「消化試合」など一試合もありません。

次節は、11月1日(日)、ホームで東京ヴェルディと対戦します。
新潟が今まで一度も勝利したことがない強敵です。
厳しい状況下で、この難敵相手に勝利することができれば、
また一段と自分たちのサッカーに自信がもてることでしょう。
引き続き、目の前の試合だけに集中して、
勝利を目指してひたすら突き進んでほしいと思います。

追記1)
試合結果については、
新潟サポーターとしては残念な結果となりましたが、
試合内容としては非常にスペクタクルであり、
手に汗を握る白熱したゲームでした。
徳島の選手のオフザボールの動きやパス精度は素晴らしく、
新潟はこの徳島のサッカーを模範として戦術を磨いていくのでしょう。
そして、その延長には今季J1リーグでダントツの首位を走る
川崎フロンターレがあるのだと思います。
道のりは長く険しいものと思いますが、
一歩ずつ、確実に進んでいってほしいと思います。

追記2)
田上選手と高木選手が、惜しいフリーキックを放ちました。
今季はすでに田上選手がフリーキックを1本決めていますが、
今まで直接フリーキックがなかなか決まらなかった新潟にとって、
二人の精度の高いプレースキッカーがいるのは本当に頼もしいです。
この二人に加えて左利きの島田選手も
精度の高いキックを蹴ることができるので、
「セットプレーのワクワク感」が非常に大きいものとなっています。
それを裏付けるように、前節終了時点で
新潟のセットプレーからの得点は16点であり、
これはJ2リーグトップとなっているようです。
セットプレーでの得点が多いとなると、
相手チームも不用意にファールすることができなくなり、
攻めやすくなるメリットもあると思います。
引き続き、新潟のセットプレーに注目です。


順位チーム勝点試合得失
1アビスパ福岡59291856342014
2徳島ヴォルティス56291685442123
3V・ファーレン長崎51291496403010
4ギラヴァンツ北九州47291451039327
5アルビレックス新潟452911126423210
6ヴァンフォーレ甲府45291112638335
7モンテディオ山形42291199392811
8ジュビロ磐田41291011838317
9栃木SC41291181027243
10京都サンガF.C.41291181033330
11東京ヴェルディ40291010933294
12水戸ホーリーホック39291091051438
13ツエーゲン金沢39291091040391
14ファジアーノ岡山3729910102628-2
15FC町田ゼルビア362981293032-2
16大宮アルディージャ362999112734-7
17ジェフユナイテッド千葉3529105143133-2
18FC琉球302986153849-11
19松本山雅FC2929611122843-15
20ザスパクサツ群馬292992182347-24
21レノファ山口FC262975173354-21
22愛媛FC222957172544-19
連勝が止まった福岡ですが、今節もお得意の「1-0」で勝利。
長崎・北九州はなかなか勝ち点を伸ばせず、昇格圏が遠のいています。
昇格戦線は福岡と徳島が有力とは思いますが、
残り13試合。まだまだ、分かりません。

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