2021年7月19日月曜日

2021明治安田生命J2リーグ 第23節

021年7月17日(土)

2021明治安田生命J2リーグ 第23節

京都サンガF.C. 1 vs.    1 アルビレックス新潟

入場者数:7,949人(サンガスタジアム by KYOCERA)

7月14日、新潟を含む北陸地方の梅雨明けが発表されました。
少し遅れて、近畿・東海地方も梅雨明けとなりました。
本格的な夏が到来し、全国的に暑い日々が続いています。
今節はアウェイで京都サンガF.C.との対戦となります。
昇格圏のチーム相手の、「絶対に負けられない戦い」というより、
「絶対に勝たなければいけない戦い」です。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは小島選手。
ディフェンスラインは、右から
藤原選手、舞行龍選手、千葉選手、堀米選手。
ボランチは、高選手、福田選手。
中盤は、右からロメロ選手、高木選手、星選手。
ワントップは、谷口選手です。

試合は、序盤から京都が前線から激しいプレスをかけてきます。
新潟のゴールキックの際にも、
新潟は両センターバックがワイドに広がってボールを受けますが、
この2人に対してマンマーク気味に食いつき、
さらに新潟のボランチの選手にもマークがついて、
新潟の自陣でのパス回しを封じると同時に
ショートカウンターを狙ってきます。
新潟は、そんな京都を相手にしても普段とやることを変えず、
マークされているセンターバックにパスを渡し、
プレスをかいくぐって前線へボールを運ぶ選択をします。
プレスをかいくぐればチャンスになりますが、
その網にかかってしまうと一転してピンチになってしまう、
一瞬たりとも目が離せない展開となります。
前半から京都の激しいプレスに苦しめられる新潟。
なかなかうまくプレスをかわすことができず、
セカンドボールもことごとく京都に回収されて
守備の時間が長くなります。
そして34分、新潟のゴールキックからのビルドアップが
京都に捕まり、ショートカウンターから
最後は昨季新潟に在籍していた荻原拓也選手に
Jリーグ初ゴールを許し、痛い先制点を奪われます。
その後も勢いを増してハイプレスを続ける京都。
新潟はそれでも自陣でのパス回しで打開しようとします。
前半は京都の攻撃シーンばかりが目立つ展開でしたが、
小島選手のビッグセーブもあって
何とか1失点に抑えたという感じで終了。
前半は1-0での折り返しとなりました。

後半、新潟は開始からロメロ選手に代えて島田選手を投入。
福田選手を中盤にあげて攻撃を組み立てます。
後半は、前半とは打って変わって
新潟がボールを回せるようになり、
逆に京都は防戦一方となって必死にリードを守ろうとします。
攻め続ける新潟は、
なかなか決定機をモノにできない時間帯が続きましたが、
75分、途中投入の本間選手が前線へボールを運び、
中央でパスを受けた高木選手のシュートが
相手ゴールキーパーの手をかいくぐってゴールに吸い込まれ、
ようやく京都の堅い守備をこじ開けて同点に追いつきます。
そのまま逆転を狙う新潟。
再びカウンターから勝ち越しを狙う京都。
お互いの持ち味を存分に出す戦いは、
上位対決にふさわしいスペクタクルな展開となります。
暑さもあり、終盤はお互いかなり疲労が蓄積している印象ですが、
最後の最後までゴールを狙い続けます。
最後の1秒まで目が離せない展開でしたが、
意地と意地のぶつかり合いは決着つかず。
試合は1-1での引き分けとなりました。

京都との戦いはアウェイであっても
喉から手が出るほど勝ち点3が欲しい一戦でしたが、
さすがにそう簡単に思い通りにさせてくれるものではありません。
京都も最後まで、引き分けではなく勝利を目指す
素晴らしく魅力的な戦いでした。
勝てなかったのは残念でしたが、
ハイプレスサッカーの最高峰ともいえる京都相手にも
自分たちの武器であるポゼッションサッカーで
戦い抜くことができたことに自信をもって、
これからも戦い続けて欲しいと思います。

今節をもって、Jリーグは中断期間に入ります。
次節は8月9日(月・祝)、ホームで大宮アルディージャと戦います。
降格圏で苦しんでいる大宮ですが、
残留を目指すチームの底力は
新潟の人たちはよく知っていることでしょう。
引き続き、油断せず目の前の試合に勝利を目指すのみ、です。

追記1)
前半、京都が前線から激しいプレスをかけてくる中でも、
ゴールキックをあまり大きく蹴り出すことはせず
あくまでも自陣からのパス回しにこだわり続けた新潟。
結局そこからボールを奪われて失点してしまい、
「なんであんなにハイプレスされても大きく蹴り出さないんだ」と
批判の声もありそうですが、
後半は明らかに京都の選手たちの方に疲労の色が強く、
高木選手の同点ゴール含む後半の新潟の猛攻は、
試合終了後に島田選手も語っていましたが、
前半に新潟が自陣でのパス回しにこだわったから、
ということも言えそうです。
前線からのハイプレスは、非常に体力を消耗するものです。
京都としては早いうちに1点を奪い、あとはその1点を守りつつ
隙をみて追加点を狙うといった戦術だったのでしょう。
そのため、新潟が先制点を奪ったり、あるいは
前半を0-0で折り返すことができれば、
新潟が勝利できる確率は大きかったのかもしれません。
何はともあれ、選手たちは
今のポゼッションサッカーに自信を持っています。
サポーターとしては、そんな選手たちを
しっかり応援していきたいと思います。

追記2)
今節、Jリーグ初ゴールを決めた京都の荻原選手。
試合終了後、アルベルト監督がインタビューに答えている最中に
監督に挨拶し、泣きながら抱き合っていました。
昨季、新潟を昇格に導くために途中から加入した荻原選手。
試合には多く出場していましたが、昨季シーズン終了後に
新潟を離れて京都で戦っていくことになりました。
新潟と荻原選手との間に
どのような話し合いが行われたのかは不明ですが、
こうして今でも荻原選手がアルベルト監督を慕い、
そしてアルベルト監督も荻原選手の成長を喜んでくれていることを
大変嬉しく思います。
敵に回ったときは非常に厄介な存在であった荻原選手ですが、
これからも大きく成長してほしいと思います。


順位チーム勝点試合得失
1京都サンガF.C.48231463351619
2ジュビロ磐田48231535382513
3アルビレックス新潟45231364442024
4FC琉球44231355382216
5ヴァンフォーレ甲府43231274362016
6モンテディオ山形42231265301812
7FC町田ゼルビア41231256352114
8V・ファーレン長崎4023124730264
9東京ヴェルディ352310583336-3
10ジェフユナイテッド千葉322388723212
11水戸ホーリーホック3023931129236
12ブラウブリッツ秋田29237882223-1
13ファジアーノ岡山262375111922-3
14ツエーゲン金沢262375112429-5
15レノファ山口FC26236891825-7
16松本山雅FC222357111837-19
17栃木SC212349102130-9
18ザスパクサツ群馬212356122035-15
19ギラヴァンツ北九州192347121735-18
20愛媛FC192347122241-19
21大宮アルディージャ182339112130-9
22SC相模原162337131230-18
首位だった磐田が山形相手に敗北。得失点差で京都が首位になりました。
琉球は大宮相手に引き分け。新潟は3位のままとなっています。
新潟と、昇格圏の京都・磐田との勝ち点差はいずれも3。
一方、3位の新潟から8位の長崎までは
綺麗に勝ち点差が1ずつとなっており、
一試合で大きく順位が変動する可能性がある状況となっています。
混戦から抜け出すには、必ず連勝が必要になります。
そのために、まずは次の試合で勝利を目指すのみ!です。

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