2020年9月24日木曜日

2020明治安田生命J2リーグ 第21節

2020年9月23日(水)

2020明治安田生命J2リーグ 第21節

愛媛FC 0 vs.    0 アルビレックス新潟

入場者数:773人(ニンジニアスタジアム)

今節で、J2リーグは半分の日程を消化し、
ここから折り返しとなります。
今季は、開幕節のあと4ヶ月の中断期間が空き、
その後は過密なスケジュールが続いています。
中断期間の最中、
新型コロナウイルスが猛威を奮っている際は、
リーグ戦を再開できることが想像もできない状況でした。
今でも新型コロナウイルスと戦っている医療関係者の方々、
リーグ関係者の方々、チームスタッフの方々、
およびスタジアムに訪れたサポーターの努力のおかげで、
ここまでこぎつけることができました。
一サッカーファンとして、心より感謝申し上げます。

今節の新潟は、アウェイで愛媛FCと対戦します。
愛媛は調子を崩しており、前節終了時点で21位と低迷しています。
降格がない今季とはいえ、
全力でホームでの勝ち点3を掴みに来ることでしょう。
連敗中の新潟は、上昇気流を掴むためにも
意地でも勝ち点3を持ち帰る必要があります。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-4-2。
ゴールキーパーは、小島選手。
ディフェンスラインは、右から
新井選手、マウロ選手、舞行龍選手、荻原選手。
ボランチは、島田選手、福田選手。
サイドハーフは、ロメロ選手、本間選手。
ツートップは、ファビオ選手と矢村選手です。
渡邉新太選手は前節の負傷により、
遠征メンバーからも外れています。

試合は、お互いポゼッションサッカーを標榜するチーム同士。
最終ラインからボールを組み立ててボールを前へ運びます。
愛媛の選手は自陣でのパスミス・コントロールミスが多く、
新潟の選手の圧力を前に簡単にボールを失い、
新潟が愛媛陣内でボールを保持して攻撃を展開する時間が多くなります。
しかし、新潟の攻撃も最後のところで
クロスが相手選手に当たったり、誰もいないファーサイドに流れたりして、
チャンスを得点につなげることができません。
敵陣深く切り込めることもなく、
前節のように浅い位置からのアーリークロスと
本間選手の個人技による打開が新潟の攻撃手段です。
加えて、得意なセットプレーもありますが、
いずれにおいても愛媛の守備を崩すまでには至らず、
シュートまで完結することも少ない状況が続きます。
前線のファビオ選手を目掛けてロングボールを供給することも多くなり、
ファビオ選手はこれを上手に収めますが、
その後が続かず、結局最終ラインまでボールが戻ってきたり。
愛媛がミスを連発している前半のうちに先制点を奪いたいところでしたが、
粘り強い守備を前に得点をあげることはできず。
前半は0-0での折り返しとなりました。

後半、いつも通り新潟のパス回しにもミスが多くなり、
愛媛がボールを保持して攻め込まれる時間帯も多くなります。
小島選手と1対1の状況も作り出されてしまいますが、
1対1に抜群の強さを誇る小島選手は今日も最後の砦として
立ちはだかります。
1点勝負の展開となり、何とか1点をもぎとりたい攻撃陣ですが、
やはり最後のクロスの質、シュート精度が低く、
愛媛の枠内にシュートを打ち込める本数も少ない状況です。
後半はどちらかというと愛媛優勢の展開となり、
どっちが1点を取ってもおかしくない状況ですが、
愛媛も最後のパスやシュートの精度が低く、
ゴールを決めることはできず。
結局、精度を欠いた両チームの戦いはお互い決めきることができず。
スコアレスドローの0-0で終了となりました。

新潟は前節に続いて無得点。
なお、愛媛はこれで4試合連続での無得点となります。
両チームとも相手守備陣を崩した得点はあまり期待できず、
アクシデンタルな1点に賭けるといったような展開でした。
今節、愛媛のホームに集まったのは800人足らず。
愛媛は今節終了時点で最下位となり、
降格もないのは嬉しいことでもある反面、
サポーターの熱も冷めてしまう要因でもあるのではないでしょうか。
一方、新潟は今節も勝利こそ掴めなかったものの、
上位陣もあまり勝ち点を伸ばすことはできなかったこともあり、
まだ昇格圏を何とか狙える位置にはいます。
また、新潟にはホーム戦となれば
8000人近くのサポーターが集まってくれる環境があります。
これは本当に幸せなことだと思います。
しかも、これから更に規制が緩和されたり、
勝利を重ねることができれば、
もっとスタジアムに集まるサポーターは増えることでしょう。
選手たちには、そんなサポーターの期待に応えるべく、
何とか勝利につながる1点を掴めるよう、
練習から励んで欲しいと思います。

次節は9月26日(土)、ホームでヴァンフォーレ甲府と対戦します。
中2日での戦いとなり、
最近はスタメンがほとんど固定となっていましたが、
今節とはメンバーが変更となる可能性もあります。
折り返し地点となったリーグ戦ですが、
もう半分終わったとも言えますし、まだ半分残っているとも言えます。
引き続き、目の前の一戦一戦に集中して、
総力戦で戦っていきましょう。


順位チーム勝点試合得失
1ギラヴァンツ北九州44211425352213
2徳島ヴォルティス43211344351718
3V・ファーレン長崎4021117329209
4アビスパ福岡3721114622184
5京都サンガF.C.342197526206
6ヴァンフォーレ甲府3421810330246
7ジュビロ磐田302179532248
8アルビレックス新潟302179529263
9栃木SC302186720200
10FC町田ゼルビア292178623212
11東京ヴェルディ282177725223
12水戸ホーリーホック272176834322
13ツエーゲン金沢272176831310
14ジェフユナイテッド千葉2621821127261
15大宮アルディージャ26217591724-7
16ファジアーノ岡山24216691822-4
17モンテディオ山形23215882022-2
18FC琉球232165103237-5
19レノファ山口FC192154122237-15
20松本山雅FC192147102035-15
21ザスパクサツ群馬192161141736-19
22愛媛FC172145122129-8
首位の北九州が水戸相手に敗北。
徳島は勝利しましたが、
長崎は引き分けて今節も勝ち点を伸ばすことができず。
福岡は今節も勝利して、これで6連勝。
一気に昇格圏も狙える位置に浮上してきました。
やはり、新潟も「連勝すれば上位に上がれた」ということです。
順位表から「勝ち点差はあといくつ」などを計算するよりも、
目の前の相手に勝つこと、そしてそれを続けていくことが
何より重要ということでしょう。

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