2023年10月2日月曜日

2023明治安田生命J1リーグ 第29節

023年9月29日(金)

2023明治安田生命J1リーグ 第29節

川崎フロンターレ 2 vs.    3 アルビレックス新潟

入場者数:17,557人(等々力陸上競技場

9月も終わりが近づき、
さすがに朝晩の冷え込みが強い日が多くなってきました。
このような季節の変わりを感じると、
今季のリーグ戦も終盤を迎えている感覚になります。
これが、今話題沸騰中のいわゆる「秋春制」、
7・8月開幕の6月閉幕となると、
今はシーズンが始まったばかりということで、
どのような感覚になるのかと思います。

今節の新潟は、アウェイで川崎フロンターレと対戦します。
昨今は絶対王者として君臨していた川崎も、
今シーズンは順位表の中位程にとどまっています。
川崎は、新潟と同じく「J2オリジナル10」のクラブであり、
もともとは新潟とJ2で激しく昇格を争っていたクラブです。
新潟も川崎もボールを保持する時間を長くして
攻撃を組み立てるスタイルは同じであり、
似た戦術のチーム同士の戦いとなります。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-4-2。
ゴールキーパーは小島選手。
ディフェンスラインは、右から
新井選手、デン選手、千葉選手、堀米選手。
ボランチは高選手、秋山選手。
サイドハーフは、右に長谷川選手、左に三戸選手。
ツートップは高木選手と鈴木選手です。

試合は序盤、新潟がボールを保持する時間が長くなります。
川崎は前線からプレスにいくわけではなく、
自陣にじっくり構えて新潟の攻撃を受ける展開となります。
いわば、ボールを保持する時間を長くしたい川崎が、
自身のスタイルを捨てて「新潟対策」をしてきた展開です。
今節の新潟はパス回しも良く、
川崎陣内で何度もシュートチャンスを作って
試合を優勢に進めます。
しかし、そんな中、前半23分、
ミドルシュートを小島選手が弾いたところを押し込まれ、
優勢に進めていた新潟が先制点を奪われてしまいます。
それでも変わらず自分たちが積み上げてきたものを信じて
攻め続ける新潟。
前半30分、三戸選手が川崎のゴールから50m先程度の位置から
強烈なミドルシュートを放つと、
これがゴールポストに当たり、
跳ね返りに唯一反応した鈴木選手が
しっかりと流し込んで、新潟が同点に追いつきます。
三戸選手が凄まじいシュートを放った瞬間、
時間が止まったような感覚になり、
誰もが動きを止めていた中、鈴木選手だけが反応できました。
ゴールが決まったあとも、しばらくは静けさが残るような感じで、
一呼吸落ち着いたところで喜びの声があがるような、
何とも不思議な光景でした。
試合はそのまま、1-1での折り返しとなりました。

後半、川崎は選手交代も含めてフォーメーションを変えながら
新潟に対応しようとします。
ブレずにピッチ上の変化に対応しつつ、
ボールを保持して攻撃を組み立てるスタイルを貫く新潟。
後半14分、コーナーキックのこぼれ球を
新井選手が見事な右足アウトサイドでゴールネットに突き刺し、
新潟が逆転に成功します。
その後、追加点を狙いたいところでしたが、
後半31分、自陣で渡邊選手が相手選手を倒してしまい、
これがPKの判定となります。
これをきっちり決められて、試合は振り出しに。
しかし、これで下を向くような新潟ではありません。
直後の後半35分、星選手が左サイドのスペースにボールを送ると、
これを走り込んで受けた太田選手は
中央にカットインし、シュート。
しっかり腰を回して振り抜いたシュートは
見事な弧を描きながら川崎のゴールに突き刺さり、
新潟が勝ち越しに成功します。
その後は小島選手を中心とした集中した守りで
川崎に反撃を許さず。
試合は2-3での勝利となりました。

川崎相手に今季前半のホームゲームに続いて今節も勝利し、
いわゆる「シーズンダブル」を達成しました。
試合を通したポゼッション率は新潟が63%で川崎が37%。
シュートも新潟が19本で川崎が5本。
内容では新潟が川崎を圧倒したゲームでした。
これで新潟は今季初の連勝。
松橋監督に言わせても「遅すぎる」連勝でしたが、
順位も大きく浮上し、ようやく上の順位が目指せる状況です。

リーグ戦は3週間の中断期間を経て、
次節は10月21日(土)、ホームでサガン鳥栖と戦います。
引き続き、この戦い方で成長を続けて、
上位へと浮上していきましょう。


2023明治安田生命J1リーグ順位表 (10月1日終了時点)
順位チーム勝点試合得失
1ヴィッセル神戸58291775512526
2横浜F・マリノス54291667523616
3浦和レッズ502913115352213
4鹿島アントラーズ47291388392613
5サンフレッチェ広島47291451036279
6名古屋グランパス4729138836306
7セレッソ大阪45291431238308
8アビスパ福岡4529136103031-1
9川崎フロンターレ39291161239390
10FC東京3929116123940-1
11アルビレックス新潟362999113339-6
12サガン鳥栖352998123839-1
13ガンバ大阪342997133753-16
14北海道コンサドーレ札幌332989125053-3
15京都サンガF.C.3329103163339-6
16柏レイソル2929611122840-12
17湘南ベルマーレ242959153553-18
18横浜FC232958162552-27
首位の神戸と二位の横浜FMとの直接対決は、神戸が2-0で快勝。
初優勝に向けて順調に勝ち点を伸ばしています。
一方、下位の方では湘南がセレッソに勝利し、
横浜FCは浦和相手に引き分けたため、ここにきて順位が入れ替わり、
唯一の降格圏である最下位は横浜FCとなりました。
残り5節。
まだ湘南と横浜FCの直接対決も残っているので、
最後までわかりません。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。