2025年10月26日(日)
2025明治安田J1リーグ 第35節
アルビレックス新潟 2 vs. 2 ヴィッセル神戸
入場者数:19,480人(味の素スタジアム)
今節を待たずに、昨日行われた横浜FMの勝利をもって
来季のJ2降格が決まった新潟。
残り4試合を残した状態での降格決定となりました。
にもかかわらず、さらには冷たい雨が降りしきる中、
今節はホームスタジアムに約2万人のサポーターが
駆けつけました。
サポーターが望むものは最後まで戦う姿勢、
そして来季へとつながる戦いでしょう。
今節は、ホームにヴィッセル神戸を迎えての一戦です。
試合開始前、選手たちがピッチに現れてから
試合開始のホイッスルが鳴り響くまで、
チャントや応援歌が一切歌われないという
異様な雰囲気の中での試合開始となりました。
サポーターたちの無言のメッセージを、
選手・スタッフたちはいかに聞いたでしょうか。
今節の新潟の開始フォーメーションは、4-4-2。
ゴールキーパーは田代選手。
ディフェンスラインは、右から
藤原選手、ゲリア選手、早川選手、橋本選手。
ボランチは白井選手、長谷川選手。
サイドハーフは、右に島村選手、左に谷口選手。
ツートップは奥村選手とブーダ選手です。
今季初めて、唯一全試合出場を続ける長谷川選手が
ボランチでの出場となりました。
神戸の前線からの激しいプレスを前に、
自陣に押し込まれる新潟。
なんとか耐え凌いでいましたが、
後半アディショナルタイム、
クロスを中央でうまくあわせられて失点。
0-1での折り返しとなりました。
後半、神戸の選手たちに疲れが見え始めると、
ようやく新潟がボールを保持できる時間が長くなります。
しかし、後半7分、
神戸の選手の新潟ペナルティエリア内への侵入を許すと
これを藤原選手が後ろから倒してしまい、
VARを経てPKの判定。
このPKをきっちり決められて、
2点のリードを許す痛い展開となります。
このあと、モラエス選手が入ると一気に形成逆転し、
新潟が神戸の裏をとって
決定機を演出することが多くなります。
そして後半29分、
クロスをペナルティエリア手前の
ファーサイドで受けたモラエス選手は
大外へ走り込んできた島村選手へ優しいパス。
島村選手はこれを得意の左足でゴールに豪快に蹴り込み、
新潟が1点差に迫ります。
勢いは俄然として新潟。
引き続き、ロングボールを神戸のディフェンス裏へ放り込んでは
そこで起点を作ってビッグチャンスを作り出します。
すると後半45分、裏へ走り込んだ若月選手が
長谷川選手の右アウトサイドから放たれた
極上のパスを受け取り、シュートを放つと
これが見事に神戸ゴール隅に突き刺さり、
土壇場で新潟が同点に追いつきます。
おせおせムードの新潟。
その後もモラエス選手を中心にチャンスを作り、
最後はモラエス選手自身もシュートを放ちますが、
残念ながらキーパーのビッグセーブにあってゴールならず。
今節は2-2での引き分けとなりました。
長谷川選手がボランチに入ることによって
中盤での起点が作りやすくなり、
また長谷川選手は自身で前線へ侵入することもできるので
ボールを前に運びやすくなり、
さらにはもう恐れるものがない新潟は
とにかく前線へボールを進めるのみなので、
後半は怒涛の攻撃を繰り出すことができました。
これがシーズン当初からできていれば、と思いますが、
これはこのような状況になったからできたということで、
それはまた違う話でしょう。
また、良い試合をしたとはいえ結局引き分け。
今節も入江監督の未勝利記録は更新されることとなりました。
「良い試合をする」のではなく、
いかに勝つことができるチームを作るか。
引き続き、模索する日々は続きます。
次節は11月8日(土)、アウェイで湘南ベルマーレと対戦します。
19位の湘南は今節の敗北をもって、
新潟と同じく来季のJ2降格が決まりました。
すでにJ2降格が決まったチーム同士の戦いですが、
それは来季も戦うもの同士ということも意味します。
来季に弾みをつけるためにも、
湘南に勝って勢いをつけていきたいところです。
選手が試合開始前の練習をしているにも関わらず
反応しない新潟のサポーター。
なかなか見ない、異様な光景です。
神戸はこの一戦で勝ちきれなかったことで、
三連覇はかなり厳しい状況となりました。
後半アディショナルタイムに意地の同点弾。
なんとか勝ち点1を獲得していますが、
ここにきて3試合連続引き分けと足踏みが続いています。
2位の柏は降格圏内の横浜FC相手に完勝し、
得失点差も含めて鹿島に食らいついています。
京都・神戸が勝ちきれなかったことで、
優勝争いは鹿島と柏の一騎打ちに絞られた感じです。
下位の方では、湘南、新潟がJ2降格確定。
横浜FMは前節の浦和に続いて今節も広島相手に大勝。
得失点差でも大きく残留を争う横浜FCを引き離し、
何なら上にいる名古屋とも順位が入れ替わりそうな、
ここにきて凄まじい強さを発揮しています。
やはり、横浜FMは自力が違うなという印象です。
横浜FCは苦しい状況で、次節にでも降格が決まる可能性があります。
残り3試合、最終節を待つことなく
降格クラブがすべて決まってしまうのでしょうか。
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