2023年7月18日火曜日

2023明治安田生命J1リーグ 第21節

023年7月15日(土)

2023明治安田生命J1リーグ 第21節

北海道コンサドーレ札幌 0 vs.    1 アルビレックス新潟

入場者数:7,591人(札幌厚別公園競技場

7/12(水)、富山での天皇杯は雷雨による数度の中断を挟み、
延長前半終了時に3-2で新潟がリードしている状況で、
雷雨のため中断となる死闘でした。
選手たちが新潟にたどり着いたのは
翌朝午前4時くらいだったそうです。
それから体のケアを行って、
その翌日には札幌戦に向けて飛び立つという、
非常にタイトなスケジュールでの戦いとなっています。
今節は、アウェイで北海道コンサドーレ札幌との対戦です。
コンディション的には非常に難しいゲームですが、
チームを活気づける一勝が欲しい一戦です。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-4-2。
ゴールキーパーは小島選手。
ディフェンスラインは、右から
藤原選手、デン選手、渡邊選手、新井選手。
ボランチは高選手、星選手。
サイドハーフは、右に松田選手、左に小見選手。
フォワードは鈴木選手と三戸選手です。

リーグ最高峰の攻撃力を誇る札幌。
開始早々の失点が多い新潟は、
いつも以上に慎重な入りでゲームを進めます。
得点も多いが失点も多い札幌も、
前半は新潟の出方をうかがう感じで
お互いシュートも少ない流れとなります。
球際の競り合いやセカンドボールの回収はほぼ札幌の勝ち。
特に後半は新潟がほぼ自陣に押し込まれる展開で、
ほとんど札幌がボールを保持する展開となります。
それでも小島選手を中心に守り抜き、
新潟は札幌に先制を許しません。
前半は0-0での折り返しとなりました。

後半、開始直後から前半に受けた負傷の影響もあってか
三戸選手に代えて太田選手を投入する新潟。
前半よりも札幌陣内に攻め上がることが多くなります。
そして後半8分、星選手のスルーパスを
ペナルティエリア脇で受けた藤原選手がクロス。
これを中央で鈴木選手が合わせて、
前半押し込まれていた新潟が先制に成功します!
優位に試合を進めたい新潟でしたが、
後半16分、新潟陣内へ相手選手の侵入を許すと
これを新井選手が後ろから倒してしまい、
これがVARの結果、DOGSOの判定で一発退場となります。
先制直後の退場ということで、名古屋戦を思い出す流れ。
あの時は、防戦一方となり3失点して敗れた新潟。
今節は、その反省を活かしてか
新井選手の退場後は4-3-2のようなシステムで、
前線でボールを保持する時間も作って
少しでも最終ラインの負担を減らそうとします。
それでも、やはり札幌が攻める時間帯が多く、
シュートも打たれることも多くなりますが、
小島選手を中心に守り抜きます。
右ウイングのような立ち位置で
途中投入された長谷川選手は
その推進力を抜群に生かし、
ボールを受けては前線へ突破して
たまらずに相手選手は後ろから倒してしまい、
イエローカードをもらってしまいます。
この流れを2回続けて引き起こし、
札幌に脅威を与える長谷川選手。
フォワードのような立ち位置で投入された秋山選手も、
最後まで相手を追いかけて簡単にボールを上げさせません。
苦しい時間が続きましたが、
全員で守り抜いてなんとかタイムアップ!
今節は0-1での勝利となりました。

先制した良い流れから一転、
新井選手の退場で苦しい状況となってしまった新潟。
反省すべき点もあるかもしれませんが、
それでも選手全員で同じ方向を目指して
戦い抜いて勝利を掴んだことには、選手たちの成長を感じます。
ぜひ、この流れを大切にして、
勝ち星を積み重ねていきましょう!

次節は8月5日(土)、
国立競技場で名古屋グランパスと対戦します。
名古屋主催ですが、新潟にとって初めての国立決戦。
ぜひ多くのサポーターに足を運んでもらって、
新潟の魅力あるサッカーと、
名古屋の強さがぶつかり合う試合を見届けてほしいと思います。

追記1)
退場となった新井選手は、自身が退場したあとは
試合を見ることもできなかったようです。
試合が終了し、勝利を掴めたあとに
ゆっくりとピッチに戻ってきた新井選手。
その眼は充血し、涙で溢れていました。
いつぞやのアウェイでの愛媛戦で、
途中出場の三戸選手が立て続けに
イエローカードを2枚もらって退場してしまうも、
チームは本間至恩選手の追加弾で勝利を掴むと、
ピッチには号泣している三戸選手が戻ってきました。
その後、千葉選手を中心とした輪の中で
宙に浮いた三戸選手。
今節も、千葉選手が中心となって
新井選手の胴上げが行われました。
勝利したからこそですが、
退場者が胴上げされる光景は、
なかなかみれるものではないでしょう。
私は、新潟のこの雰囲気が大好きです。
新井選手自身、色々と思うところはあると思いますが、
反省すべき点は反省しつつ、
これからもチームの勝利目指して
頑張ってほしいと思います。

追記2)
雷雨で中断となった富山との天皇杯は、
延長前半終了となったところから、
7月19日(水)から再び富山で再開されることとなりました。
ただ、7/19の富山の天候も荒れることが予想されています。
今節の札幌のピッチも、細かな雨が大量に降り注いでいました。
荒天の中での連戦が続きますが、
天皇杯が終わったら次のゲームまで少し時間があります。
選手やスタッフたちには、休めるときにしっかり休んで、
コンディションを少しでも上向きにしてほしいと思います。


2023明治安田生命J1リーグ順位表 (7月16日終了時点)
順位チーム勝点試合得失
1ヴィッセル神戸43201343401525
2横浜F・マリノス43211344442420
3名古屋グランパス39211164302010
4浦和レッズ37211074271710
5セレッソ大阪3521112830237
6鹿島アントラーズ332196628208
7川崎フロンターレ312094725214
8サンフレッチェ広島312194824213
9サガン鳥栖292185829263
10アビスパ福岡29218582126-5
11北海道コンサドーレ札幌272176841401
12FC東京26217592631-5
13ガンバ大阪26217592735-8
14アルビレックス新潟24216692229-7
15京都サンガF.C.232172122431-7
16横浜FC152136121541-26
17柏レイソル142128111833-15
18湘南ベルマーレ132127122644-18
首位だった横浜FMは川崎との戦いで
劇的な後半アディショナルタイム弾をくらってしまい、敗北。
神戸は鳥栖に逆転勝ちし、得失点差で首位となっています。
最下位の湘南は福岡相手に敗北し今節も勝ち点を獲得できず。
ガンバ、新潟、京都の「残留争いグループの一つ上」のグループが
いずれも勝利したのに対し、
横浜FC、柏、湘南はいずれも勝利を掴むことができず、
両グループの差が少し広がっています。
残り試合は少なくなっていきますが、
まだまだ最後までわかりません。

2023年7月10日月曜日

2023明治安田生命J1リーグ 第20節

023年7月7日(金)

2023明治安田生命J1リーグ 第20節

アルビレックス新潟 0 vs.    1 ヴィッセル神戸

入場者数:26,519人(デンカビッグスワンスタジアム)

今節は、新潟にとって初めての
「フライデーナイトJリーグ」として開催されました。
DAZNとの契約の際、
少しでも多くの方に試合をDAZNで見ていただくための
試合の分散化や、
休日になかなかスタジアムに来れない方でも
一日だけでもスタジアムに来れるように、
等の思惑で始まったと思われるフライデーナイトJリーグ。
J1リーグのどのクラブも、年に1回は
金曜日開催のホームゲーム開催の予定が組まれています。
ビッグスワンはアクセスもあまり良いとはいえないので、
金曜日の夜にどれだけ人が集まれるのかと思いましたが、
そんな心配は無用とばかりに2万5,000人を超えるサポーターが
スタジアムに集まりました。
相手が元日本代表選手が多く所属し、
今季調子がいい神戸ということもあったかもしれませんが、
「平日だから人が集まるわけがない」と
言い切ることもできないことが再認識できました。
(もちろん、休日開催なら
もっと人が集まったのかもしれませんが、
それはわかりません。)

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-4-2。
ゴールキーパーは小島選手。
ディフェンスラインは、右から
藤原選手、デン選手、渡邊選手、新井選手。
ボランチは星選手、高選手。
サイドハーフは、右に松田選手、左に小見選手。
ツートップは三戸選手と谷口選手です。

序盤、予想された神戸のプレスに苦しめられる新潟。
硬さもあってかいつも以上にパスミスも多く、
ボールを奪ってもすぐ神戸に回収されてしまいます。
かわされることも恐れてか、プレスも甘い新潟。
神戸がほぼ一方的にボールを保持し、
新潟ゴールに迫る時間帯が続きます。
それでも、少しずつパスが回り始めて
シュートを打てるようになってきた新潟。
しかし、前半15分、
いよいよ自陣の危険な場所でボールを奪われてしまい、
与えたくなかった先制点を与えてしまいます。
リードした神戸は、
その後センターバックの選手の負傷交代もあり、
守備の時間が長くなり、
結果として新潟がボールを保持する時間が長くなります。
序盤とは逆に、ほぼ一方的にボールを保持して
攻撃を組み立てる新潟。
しかし、最後のところは神戸にしっかり守られ、
なんとか守備網を打開しシュートを放っても
神戸のゴールキーパーに何度もセーブされ、
神戸からゴールを奪うことができません。
前半はそのまま、0-1での折り返しとなりました。

後半、開始直後から星選手に代えて秋山選手を投入し、
反撃に出る新潟。
前半と同様に新潟がボールを保持することが多く、
何度も神戸ゴールに迫りますが、
ゴールをこじ開けることができません。
神戸は大迫選手めがけてボールを放り込み、
大迫選手は見事にこれを収めてチャンスを演出しますが、
新潟もデン選手、渡邊選手を中心に
そこからは神戸に攻撃を許さず、追加点を与えません。
守備陣が奮闘しているうちに同点ゴールが欲しい新潟ですが、
J1最小失点の神戸の守備の壁は本当に高く、
時間だけが過ぎていきます。
最後には、コーナー付近でボールを保持して
時計の針を進める神戸。
死に物狂いで勝ち点3を死守します。
そして、タイムアップ。
今節は0-1での敗戦となりました。

放ったシュートは、神戸の5本に対し、新潟は15本。
しかも枠内シュートも多く放ちましたが、
ゴールキーパーを中心とした神戸の守りは本当に固く、
崩すことができませんでした。
またしても決定力の差で敗れたような形になりましたが、
頑張ってもすぐ決定力があがることはないので、引き続き、
多くのチャンスを作る。
不用意な失点は避ける。
この2つを徹底して、新潟も死に物狂いで
勝ち点3を掴みにいきましょう。

次節は7月15日(土)、アウェイで
北海道コンサドーレ札幌と対戦します。
7月12日(水)には富山でカターレ富山との天皇杯が控えており、
非常にタイトなスケジュールになっていますが、
昨年と同様に総力戦で乗り切ってほしいと思います。

選手入場時はスタジアム照明を落として、
「プラネタナイト」としてサポーターは
プラネタスワンや当日配布のペンライトを
夜空のもと灯しました。

ビッグスワンの夜に「神戸讃歌」が響きました。
神戸讃歌は本当にいいチャントだと思います。
試合終了後には、新潟出身の酒井高徳選手と
飯野七聖選手が新潟サポーターのもとへ
挨拶に来ました。


2023明治安田生命J1リーグ順位表 (7月9日終了時点)
順位チーム勝点試合得失
1横浜F・マリノス43201343442321
2ヴィッセル神戸40191243381424
3名古屋グランパス39201163291811
4浦和レッズ37201073271512
5セレッソ大阪3220102828235
6鹿島アントラーズ302086625196
7サンフレッチェ広島302093823203
8サガン鳥栖292085728244
9川崎フロンターレ281984724213
10北海道コンサドーレ札幌272076741392
11FC東京26207582528-3
12アビスパ福岡26207582026-6
13ガンバ大阪23206592434-10
14アルビレックス新潟21205692129-8
15京都サンガF.C.202062122230-8
16柏レイソル142028101730-13
17横浜FC142035121440-26
18湘南ベルマーレ132027112643-17
注目の一戦、横浜FMと名古屋との首位攻防戦は、
引き分けとなりました。
神戸が名古屋をかわして二位になっています。
下位の方では、最下位に沈むこともあったガンバが見事に復調。
こちらも注目の一戦となった柏と湘南の試合は、こちらも引き分け。
湘南はなかなか最下位を脱出できず、苦しい状況が続いています。
新潟としては何とか下位の集団に巻き込まれないように、
少しでも勝ち点を積み上げていきたいところです。