2020年9月28日月曜日

2020明治安田生命J2リーグ 第22節

2020年9月26日(土)

2020明治安田生命J2リーグ 第22節

アルビレックス新潟 1 vs.    1 ヴァンフォーレ甲府

入場者数:7,777人(デンカビッグスワンスタジアム)

昼過ぎから非常に激しい雨が降り続いていましたが、
試合開始を見計らったかのように、
試合開始時には雨は降り止みました。
今節から、J2リーグ後半戦。
今節は、ホームでヴァンフォーレ甲府と対戦します。
巻き返しとなる一勝をホームで掴みたいところです。

今節の新潟は、前節より中2日となります。
今節の新潟のフォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは小島選手。
ディフェンスラインは、右から
田上選手、マウロ選手、舞行龍選手、荻原選手。
ボランチは、福田選手、中島選手。
サイドハーフは、右に大本選手、左に本間選手。
トップ下に高木選手が入り、
ワントップは鄭大世選手の形です。

試合はいつもの甲府との戦いと同様に、
新潟がボールを保持して、
固い守備と鋭いショートカウンターが武器の甲府は
しっかり守りつつ、反撃のチャンスを伺う展開となります。
新潟は甲府のペナルティエリア付近までボールを運ぶことはできるのですが、
立ちはだかる甲府守備陣を前になかなかシュートは打てず。
甲府のサイド深くまで侵入することもあるのですが、
それでもシュートまでつなげることができません。
一方、ボールを奪った甲府は
素早く前線にボールをつなげて攻めますが、
これも新潟守備陣のディフェンスもあり、
あまりシュートまで持ち込ませません。
前半は新潟優勢でしたがお互い得点を奪うことはできず、
0-0での折り返しとなりました。

後半、開始直後から新潟はファビオ選手、島田選手を投入し、
1点を奪いにいきます。
一方、甲府もプレスやボールを奪った際の前への推進力を強めて、
点を取りに来ます。
前半同様、なかなかシュートまで持ち込むことができず、
多く獲得するコーナーキックもうまく合わせることができず。
そんな中、後半18分、荻原選手のクロスが相手選手のミスを誘い、
オウンゴールで新潟が先制点を奪います。
新潟は特に得点直後の失点が多く、
絶対に失点してはいけない場面でしたが、
先制点の2分後となる後半20分、
自陣でのパスミスから相手にボールが渡ってしまい、
難なく同点ゴールを奪われてしまいます。
その後、新潟は投入されたシルビーニョ選手、ロメロ選手も躍動して
勝ち越し点を奪いにいきますが、
最後のパスミスやトラップミスもあり、
甲府守備陣の高い集中力の前に
やはりまともなシュートすら打つことができず。
一方、守備陣でも最近の後半戦のように
パスミス、トラップミスが多くなり、
小島選手と1対1の場面も作り出されてしまいますが、
今日も小島選手は最後の砦として立ちはだかり、
ゴールを許しません。
昇格圏内に近づくためにも勝利が欲しい両チームでしたが、
最後までお互い勝ち越し点を奪うことはできず。
今節は1-1での引き分けとなりました。

これで2試合連続引き分け。
最近3試合での得点は今節のオウンゴールのみと、
得点力不足が顕著になってきています。
甲府との試合はいつもそのような感じですが、
今節の新潟のシュートは4本と、
これで勝つのは厳しいような結果でした。
甲府の守備が固いのは知れたことですが、
いつも同じような展開であり、
何とかこの守備網を打開できるよう
チームとして対策してほしいと思います。

次節は9月30日(水)、アウェイでFC琉球と対戦します。
次のホーム戦は、10月4日(日)、FC町田ゼルビアと対戦します。
連戦が続き、特にあまりメンバーが変わらない守備陣は
疲労もだいぶ蓄積されていると思いますが、
引き続き十分なケアを行って負傷には注意してほしいと思いつつ、
ベンチ外が続いているメンバーにも奮起して
スタメンを勝ち取ってほしいと思います。

追記1)
今節は上位陣も勝ち点を伸ばすことができず、
大混戦となっています。
そんな中、上位に食らいついているチームは、
やはり「連勝しているチーム」です。
今季の新潟は先制点を奪ってもすぐ失点してしまうことが多く、
リードしている状況を有利に使うことができません。
このような展開は、毎年サポーターが見せられている状態であり、
「先制点を奪ったあとにどのようにプレーするか」は
チーム全体としての課題なのでしょう。

追記2)
今節の甲府との試合は引き分け。
前半戦の甲府との試合も引き分け。
甲府との試合は「川中島ダービー」と呼ばれ、
上杉謙信と武田信玄の戦いに例えられることもありますが、
その通りに本当に引き分けが多い対戦カードとなっています。
今節終了時点で、甲府との対戦成績は20勝16分11敗と、
非常に引き分けが多い印象です。
(と思いましたが、磐田とは28戦で10分、大宮とは57戦で18分と、
やはりあくまで「印象」なのかもしれません。)
それにしても、甲府とはこれで公式戦47試合目。
大宮とも57試合行っており、
甲府・大宮は新潟にとって「戦友」だと思います。
余談ですが、J2リーグに降格するタイミングも3チーム一緒でした。

追記3)
ポゼッションサッカーを志向する今季の新潟ですが、
ゴールキーパーとセンターバックでのパス交換が多く、
ディフェンス陣でのパスミス、トラップミスも多く、
相手にボールを奪うチャンスを与えているだけとしか思えません。
相手選手をうまく引き込みつつ、これをかわし、
素早く前線にボールを運ぶことができればまだ意味があると思うのですが、
うまくかわせても結局ディフェンスラインにボールを戻すので、
最後尾でのパス回しがあまり有効になっていない様に見えます。
今までもポゼッションサッカーをトライした時もありましたが
ことごとく失敗し、結局ハイプレス・ショートカウンターが
新潟の武器であるという結論になってしまった歴史があります。
まだ発展途上である新潟が、どのような形になっていくか。
サポーターとしては、見守っていくことしかできません。


試合開始前は激しい雨が叩きつけていました。
試合開始時は、雨は止んでいました。

順位チーム勝点試合得失
1徳島ヴォルティス44221354361818
2ギラヴァンツ北九州44221426352312
3V・ファーレン長崎4022117430237
4アビスパ福岡4022124625196
5ヴァンフォーレ甲府3522811331256
6京都サンガF.C.342297628244
7栃木SC332296722202
8東京ヴェルディ312287726224
9アルビレックス新潟3122710530273
10ジュビロ磐田302279632257
11水戸ホーリーホック302286837334
12ジェフユナイテッド千葉2922921128262
13FC町田ゼルビア292278723230
14大宮アルディージャ29228592126-5
15ツエーゲン金沢282277831310
16ファジアーノ岡山27227692023-3
17モンテディオ山形26226882122-1
18FC琉球232265113238-6
19松本山雅FC202248102136-15
20レノファ山口FC192254132339-16
21ザスパクサツ群馬192261151839-21
22愛媛FC182246122129-8
連勝中の福岡は今節も勝利し、これで7連勝。ついに長崎に並びました。
一方、長崎は福岡相手に敗北し、失速が顕著になっています。
長崎・北九州の「2強」の独走とも思われた今季のJ2リーグ。
やはり、まだまだわかりません。




2020年9月24日木曜日

2020明治安田生命J2リーグ 第21節

2020年9月23日(水)

2020明治安田生命J2リーグ 第21節

愛媛FC 0 vs.    0 アルビレックス新潟

入場者数:773人(ニンジニアスタジアム)

今節で、J2リーグは半分の日程を消化し、
ここから折り返しとなります。
今季は、開幕節のあと4ヶ月の中断期間が空き、
その後は過密なスケジュールが続いています。
中断期間の最中、
新型コロナウイルスが猛威を奮っている際は、
リーグ戦を再開できることが想像もできない状況でした。
今でも新型コロナウイルスと戦っている医療関係者の方々、
リーグ関係者の方々、チームスタッフの方々、
およびスタジアムに訪れたサポーターの努力のおかげで、
ここまでこぎつけることができました。
一サッカーファンとして、心より感謝申し上げます。

今節の新潟は、アウェイで愛媛FCと対戦します。
愛媛は調子を崩しており、前節終了時点で21位と低迷しています。
降格がない今季とはいえ、
全力でホームでの勝ち点3を掴みに来ることでしょう。
連敗中の新潟は、上昇気流を掴むためにも
意地でも勝ち点3を持ち帰る必要があります。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-4-2。
ゴールキーパーは、小島選手。
ディフェンスラインは、右から
新井選手、マウロ選手、舞行龍選手、荻原選手。
ボランチは、島田選手、福田選手。
サイドハーフは、ロメロ選手、本間選手。
ツートップは、ファビオ選手と矢村選手です。
渡邉新太選手は前節の負傷により、
遠征メンバーからも外れています。

試合は、お互いポゼッションサッカーを標榜するチーム同士。
最終ラインからボールを組み立ててボールを前へ運びます。
愛媛の選手は自陣でのパスミス・コントロールミスが多く、
新潟の選手の圧力を前に簡単にボールを失い、
新潟が愛媛陣内でボールを保持して攻撃を展開する時間が多くなります。
しかし、新潟の攻撃も最後のところで
クロスが相手選手に当たったり、誰もいないファーサイドに流れたりして、
チャンスを得点につなげることができません。
敵陣深く切り込めることもなく、
前節のように浅い位置からのアーリークロスと
本間選手の個人技による打開が新潟の攻撃手段です。
加えて、得意なセットプレーもありますが、
いずれにおいても愛媛の守備を崩すまでには至らず、
シュートまで完結することも少ない状況が続きます。
前線のファビオ選手を目掛けてロングボールを供給することも多くなり、
ファビオ選手はこれを上手に収めますが、
その後が続かず、結局最終ラインまでボールが戻ってきたり。
愛媛がミスを連発している前半のうちに先制点を奪いたいところでしたが、
粘り強い守備を前に得点をあげることはできず。
前半は0-0での折り返しとなりました。

後半、いつも通り新潟のパス回しにもミスが多くなり、
愛媛がボールを保持して攻め込まれる時間帯も多くなります。
小島選手と1対1の状況も作り出されてしまいますが、
1対1に抜群の強さを誇る小島選手は今日も最後の砦として
立ちはだかります。
1点勝負の展開となり、何とか1点をもぎとりたい攻撃陣ですが、
やはり最後のクロスの質、シュート精度が低く、
愛媛の枠内にシュートを打ち込める本数も少ない状況です。
後半はどちらかというと愛媛優勢の展開となり、
どっちが1点を取ってもおかしくない状況ですが、
愛媛も最後のパスやシュートの精度が低く、
ゴールを決めることはできず。
結局、精度を欠いた両チームの戦いはお互い決めきることができず。
スコアレスドローの0-0で終了となりました。

新潟は前節に続いて無得点。
なお、愛媛はこれで4試合連続での無得点となります。
両チームとも相手守備陣を崩した得点はあまり期待できず、
アクシデンタルな1点に賭けるといったような展開でした。
今節、愛媛のホームに集まったのは800人足らず。
愛媛は今節終了時点で最下位となり、
降格もないのは嬉しいことでもある反面、
サポーターの熱も冷めてしまう要因でもあるのではないでしょうか。
一方、新潟は今節も勝利こそ掴めなかったものの、
上位陣もあまり勝ち点を伸ばすことはできなかったこともあり、
まだ昇格圏を何とか狙える位置にはいます。
また、新潟にはホーム戦となれば
8000人近くのサポーターが集まってくれる環境があります。
これは本当に幸せなことだと思います。
しかも、これから更に規制が緩和されたり、
勝利を重ねることができれば、
もっとスタジアムに集まるサポーターは増えることでしょう。
選手たちには、そんなサポーターの期待に応えるべく、
何とか勝利につながる1点を掴めるよう、
練習から励んで欲しいと思います。

次節は9月26日(土)、ホームでヴァンフォーレ甲府と対戦します。
中2日での戦いとなり、
最近はスタメンがほとんど固定となっていましたが、
今節とはメンバーが変更となる可能性もあります。
折り返し地点となったリーグ戦ですが、
もう半分終わったとも言えますし、まだ半分残っているとも言えます。
引き続き、目の前の一戦一戦に集中して、
総力戦で戦っていきましょう。


順位チーム勝点試合得失
1ギラヴァンツ北九州44211425352213
2徳島ヴォルティス43211344351718
3V・ファーレン長崎4021117329209
4アビスパ福岡3721114622184
5京都サンガF.C.342197526206
6ヴァンフォーレ甲府3421810330246
7ジュビロ磐田302179532248
8アルビレックス新潟302179529263
9栃木SC302186720200
10FC町田ゼルビア292178623212
11東京ヴェルディ282177725223
12水戸ホーリーホック272176834322
13ツエーゲン金沢272176831310
14ジェフユナイテッド千葉2621821127261
15大宮アルディージャ26217591724-7
16ファジアーノ岡山24216691822-4
17モンテディオ山形23215882022-2
18FC琉球232165103237-5
19レノファ山口FC192154122237-15
20松本山雅FC192147102035-15
21ザスパクサツ群馬192161141736-19
22愛媛FC172145122129-8
首位の北九州が水戸相手に敗北。
徳島は勝利しましたが、
長崎は引き分けて今節も勝ち点を伸ばすことができず。
福岡は今節も勝利して、これで6連勝。
一気に昇格圏も狙える位置に浮上してきました。
やはり、新潟も「連勝すれば上位に上がれた」ということです。
順位表から「勝ち点差はあといくつ」などを計算するよりも、
目の前の相手に勝つこと、そしてそれを続けていくことが
何より重要ということでしょう。