2020年9月19日(土)
2020明治安田生命J2リーグ 第20節
アルビレックス新潟 0 vs. 1 徳島ヴォルティス
入場者数:7,888人(デンカビッグスワンスタジアム)
スタジアムへの入場者数制限が上限の30%までに
緩和されてから初めてのホームゲーム。
今節は、8000人近いサポーターが集まりました。
スタジアムで楽しめるイベントも少しずつ増えており、
引き続き感染拡大には十分注意を払いながら、
スタジアム観戦を楽しんでいきたいと思います。
今節は、ホームで徳島ヴォルティスと対戦します。
徳島は、強力な攻撃力と安定した守備力を誇り、
長崎と北九州に加わって昇格戦線での戦いが続いている
強豪チームです。
新潟にとっては前節の北九州に続き厳しい相手となりますが、
前節は敗北していることもあり、
何が何でも勝利を掴み取らねばならない一戦です。
今節の新潟の開始フォーメーションは、4-4-2。
ゴールキーパーは、小島選手。
ディフェンスラインは、右から
新井選手、マウロ選手、舞行龍選手、荻原選手。
ボランチは、島田選手、福田選手。
サイドハーフは、中島選手、本間選手。
ツートップは、鄭大世選手と渡邉新太選手です。
なお、ファビオ選手はベンチメンバーにも入りませんでしたが、
それについて特に公式なコメント等で触れている情報はありません。
試合は、新潟がボールを保持しながら攻め手を探り、
徳島は前節の対戦相手の北九州と同様に前線からプレスをかけ、
ボールを奪っては素早い攻撃に転じる展開となります。
このプレスをかいくぐって前線にボールを運べるかが
前節に引き続いて命運を分ける部分となりますが、
前半は巧みなパス回しで徳島のプレスをかわし、
徳島陣内に攻め込む時間帯も作れています。
しかし、シュートまで持ち込むことはなかなかできず。
サイドからのクロスは浅い位置からのアーリークロスばかりで
いとも簡単にはじき返され、
ペナルティエリア付近へボールを運べても、
最後は本間選手の個人技でしか相手守備陣を切り崩すことはできず。
決定的なシュートもあまり放てない前半となります。
一方、徳島のカウンター攻撃からあわや失点という場面もありますが、
徳島の最後のところの精度にも助けられ、
前半は無失点で終了。
得点も奪えず、前半は0-0での折り返しとなります。
後半、徳島は前線の圧力を加えて得点を奪いにきます。
新潟は前半のようなパス回しでかいくぐりたいところですが、
前節と同様に疲労の影響もあってかパスミスが散見されるようになり、
徳島に自陣でボールを渡してしまって
決定機を与えてしまうことも多くなります。
一方、攻撃の方も前線の選手の疲労もあってか動き出しも少なくなり、
素早い攻撃を行うこともできず、
守備の人数が揃っている徳島の守備を崩すことはとても困難な状況。
頼みのセットプレーでも得点を奪うことはできず、
逆にセカンドボールを徳島に回収されてピンチを招くことも多くなります。
1点勝負の展開となり、何とか小島選手を中心に守っていた新潟ですが、
後半45分、一昨年まで新潟に在籍していた河田選手に得点を決められ、
致命的な一点を与えてしまいます。
選手もサポーターもあきらめず、同点、そして逆転を狙いますが、
守りを固めた徳島相手になす術なし。
あまり得点を奪える匂いも感じないまま、試合終了。
今節は、0-1での敗北となりました。
これで、今季初の連敗。
上位陣相手が続いた連戦でほとんど勝ち点を伸ばすことができず、
順位も中位まで落ちました。
毎試合、同じような展開が続いていますが、
相手の強力なプレスをどのようにかいくぐっていくか、
人数が揃っている相手の守備をいかに崩すかは、
ポゼッションサッカーを展開するチームの宿命でしょう。
相手陣内でボールを奪うこともありますが、
今季はあまりスピードに優れた選手がいないこともあってか
相手陣内でボールを奪っても後ろへ渡し、
最終ラインから組み立てを行うことが多く、
ショートカウンターを行うこともできない状況です。
守備を固めた相手の守備網を崩すのは簡単ではなく、
今季はセットプレーでの得点が多くなっています。
セットプレーでの得点が多いのはいいことではありますが、
流れの中での得点をいかに増やしていくかは課題の一つでしょう。
今節の徳島の決勝点は、新潟のミスから相手にボールを奪われ、
素早い攻撃で少ない人数で完結された得点でした。
徳島はこの戦術で実績を積み重ねているので、
自信もあることでしょう。
新潟が、いかに戦術を昇華させて実績を積み重ねて、
自信につなげていくか。
引き続き、アルベルト監督の手腕が試されているところです。
次節は9月23日(水)、アウェイで愛媛FCと対戦します。
次のホーム戦は、9月26日(土)、ヴァンフォーレ甲府と対戦します。
昇格は益々遠のいているのは事実ですが、
連戦が続いている状況で下を向いている場合ではありません。
また、まだ昇格の可能性がゼロになったわけではありません。
今年はJ3リーグへの降格もありません。
引き続き、選手たちは積極的なプレーで毎試合勝利を目指して
戦い抜いて欲しいと思います。
晴れ渡った空でした。
日差しは強くも夏の強さは感じず、秋の訪れを実感しました。
最近、失速気味の長崎は今節も勝利を掴むことはできず、
今節勝利した徳島が入れ替わって二位に浮上しました。
福岡は苦しい序盤戦でしたが、5連勝を達成し、一気に4位に上昇。
4位以内に九州勢が3チーム入っているという、
九州の方々にとっては非常に楽しいであろう状況となっています。
2位に浮上した徳島も九州勢と同じく西日本の雄であり、
今季のJ2リーグにおいては「西高東低」のような成績となっています。
新潟は、このまま意気消沈して沈んでいくことはなく、
J2リーグを盛り上げるためにも奮起してほしいと思います。
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