2023年5月29日月曜日

2023明治安田生命J1リーグ 第15節

023年5月28日(日)

2023明治安田生命J1リーグ 第15節

アルビレックス新潟 1 vs.    3 ガンバ大阪

入場者数:21,680人(デンカビッグスワンスタジアム)

曇り空の下、時折雨が降りしきる日が続き、
早くも梅雨入りかと思わせるような天気となっています。
今節はホームにガンバ大阪を迎えての一戦です。
J1での優勝経験もあるガンバですが、
今季はここまででわずか1勝で最下位、現在6連敗中と、
非常に苦しいシーズンとなっています。
同様の状況であった横浜FCに完敗し、
皮肉を込めて「下位に優しい新潟」と揶揄されている状況。
しかし、苦しい状況であるのは新潟も同様です。
今節は「優しい新潟」を見せずに、
しっかりホームで勝ち点3を取りたい一戦です。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは小島選手。
ディフェンスラインは、右から
藤原選手、舞行龍選手、千葉選手、堀米選手。
ボランチは島田選手、高選手。
中盤は、右から三戸選手、伊藤選手、高木選手。
ワントップは谷口選手です。
鈴木選手、太田選手、デン選手はベンチにも入っておらず、
詳細は不明ですが負傷という噂があります。

開始早々の失点があまりにも多い今季の新潟。
今節も集中してゲームに入りたいところでしたが、
前半2分、千葉選手が自陣でボールを相手に奪われてしまい、
その流れで早々に失点。
今節も、早い段階で追いかける展開となりました。
いつものように「先制パンチ」を受けて
攻勢に出る新潟ですが、
あまりシュートまではつなげることはできず、
肝心のシュートも枠外ばかりでゴールにつながりません。
失点後、ガンバにはあまりチャンスも与えていませんでしたが、
前半44分、ガンバの自陣からのカウンターで
新潟の選手の帰陣が遅い中、
ガンバは圧力をかけて新潟ゴールに迫り、
しっかり人数をかけて決め切って2点目。
新潟が前半のうちに、痛すぎる追加点を献上します。
前半は0-2での折り返しとなりました。

後半、開始早々から千葉選手に代えて渡邊選手、
伊藤選手に代えて古見選手、
谷口選手に代えてネスカウ選手を投入し、反撃に出ます。
後半は開始直後からガンバを押し込むと、
後半3分、コーナーキックを
舞行龍選手がバックヘッドでゴールに流し込み、
早いうちに1点差に迫ります。
反撃ムードが高まり、その後もガンバゴールに襲いかかる新潟。
しかし、後半9分、
新潟のペナルティエリア内に放り込まれたボールに
小島選手、舞行龍選手、三戸選手の三人の動きが止まって
「お見合い」をする形となり、
ここを見逃さなかったガンバの選手に蹴り込まれて、
得点直後に痛すぎる3点目を与えてしまいます。
諦めずにまずは次の1点を目指す新潟ですが、
相手ゴールキーパーの東口選手のビッグセーブもあり
その後は得点をなかなか奪えません。
終盤に投入されたダニーロ選手も
持ち前の積極性と迫力あるドリブル、そして左足のキックから
チャンスを演出しますが、
結局その後は最後までゴールネットを揺らすことはできず。
今節は1-3での敗戦となりました。

大事な一戦を、自身のミスから相手に得点を与えてしまい、
まさに「自滅」のような試合になってしまいました。
試合終了後は、Nスタンドから
選手・スタッフたちへブーイングも浴びせられました。
J2ではこのようなミスがあっても
失点につながらないこともありましたが、
さすがにJ1では見逃してくれません。
ガンバのプレスのタイミングは的確で、
新潟の選手がパスを出した瞬間に奪われる、
もう一歩運べると思ってドリブルしたところを奪われる、
という流れも多かった印象です。
たとえ今は最下位に沈んでいるチームといっても、
自力はあります。
今節のような「自陣でのミス」が多くなってしまっては、
どのような相手でも勝てるわけがありません。

次節は6月3日(土)、アウェイで湘南ベルマーレと戦います。
湘南は今節終了時点で17位、そして6連敗中と、
今節の対戦相手であったガンバと同じような状況です。
次こそ、「下位に優しい新潟」を卒業すべく、
サポーターを安心させる勝利を届けてほしいと思います。

追記1)
前半終了後、チームの要である伊藤選手が交代となりました。
前半の動きを見て、トップ下は伊藤選手ではなく
高木選手を配置した方がよいとした
松橋監督の判断かと思いましたが、
試合終了後に一部報道で
「伊藤選手の代理人が試合を観戦し、
伊藤選手とコミュニケーションをとった」という
何とも思わせぶりな内容が流されました。
ここまでチームトップの7得点を叩き出している伊藤選手は、
シュートも一級品ですが何といっても
踊っているようなトラップやターンで相手を振り切って
ピンポイントのパスを前線の選手へ届けるプレーで
サポーターを魅了する、
今は失われつつある「ファンタジスタ」と呼ばれる選手です。
25歳という年齢は、
海外で活躍するにはギリギリくらいの年齢でしょう。
伊藤選手がチームを離れることになったら、
チームにとっては非常に痛手ですが、
伊藤選手には世界で活躍するという夢があり、
その夢を応援したいという気持ちもあります。
今後、どのようなことになるかわかりませんが、
伊藤選手が新潟に残ったとしても、
海外に羽ばたいたとしても、応援していきたいと思います。
そして、後半開始直後からの
トップ下に高木選手を配置した、
J2を制した昨季と同様の選手配置は
伊藤選手がいなくなった後の新潟の戦いも
イメージしているのではないか、と…
サポーターとしては勘繰ってしまいます。。
海外移籍といえば、
新潟から世界に羽ばたいた本間至恩選手が
トップチームで試合に出場しているようです。
本間選手も海外で活躍するために
正念場が続いていると思いますが、
結果を残して海外から嬉しいニュースを
新潟に届けてほしいと思います。

チアリーダーズスクールの子たちも、
雨の中一生懸命と応援しました。
(いつも雨のような気がします…)

ガンバのサポーターの応援は本当に迫力があって、
この一戦にかけている思いが伝わってきました。
新潟の絶対的な守護神でもあった
ガンバの東口選手は、新潟のサポーターからも
大きな拍手で迎えられました。
同様に、ガンバで活躍した新潟の高選手も、
ガンバのサポーターから大きな拍手を受けていました。


2023明治安田生命J1リーグ順位表 (5月28日終了時点)
順位チーム勝点試合得失
1ヴィッセル神戸33151032321121
2横浜F・マリノス3015933301515
3名古屋グランパス291585220128
4サンフレッチェ広島261482418126
5セレッソ大阪261582520155
6浦和レッズ241373318117
7鹿島アントラーズ241573522166
8北海道コンサドーレ札幌221564532275
9川崎フロンターレ211563619181
10アビスパ福岡20155551518-3
11FC東京19155461922-3
12サガン鳥栖19155461619-3
13アルビレックス新潟16154471623-7
14京都サンガF.C.131541101624-8
15柏レイソル1215267919-10
16横浜FC12153391233-21
17湘南ベルマーレ11142572125-4
18ガンバ大阪10152491631-15
首位の神戸や横浜FMは今節も勝利し、
上位陣に大きな変動はありません。
12位の鳥栖と13位の新潟の間の勝ち点差が広がり、
新潟が少しずつ「残留争い」の集団に引き込まれています。
最下位のガンバは勝利して、14位から18位までの勝ち点差が3と、
(得失点差のことはありますが)一試合で
ひっくり返る勝ち点差になりました。
新潟が白星を献上した鹿島も横浜FCもその後浮上しており、
ガンバも浮上してくるかもしれません。
新潟にとっても、浮上のきっかけとすべく、
まずは目の前の一勝を掴みたいです。

2023年5月22日月曜日

2023明治安田生命J1リーグ 第14節

023年5月20日(土)

2023明治安田生命J1リーグ 第14節

サガン鳥栖 2 vs.    0 アルビレックス新潟

入場者数:7,265人(駅前不動産スタジアム)

最近まで寒い日が続いていると思っていたら、
一気に気温が上昇し、
真夏日となるような日もあるようになってきました。
熱中症で病院へ搬送される方も多くなっているようです。
スポーツ観戦される方なども、しっかり水分補給して
熱中症にならないようにご注意ください。
今節は、アウェイでサガン鳥栖と対戦する新潟。
前節、横浜FMに勝利した勢いそのままに、
白星を積み重ねていきたいところです。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは小島選手。
ディフェンスラインは、右から
新井選手、舞行龍選手、千葉選手、堀米選手。
ボランチは秋山選手、高選手。
中盤は、右から三戸選手、伊藤選手、高木選手。
ワントップは鈴木選手です。

いつも通り、後方からのパス回しで
攻撃を組み立てる新潟。
シュートチャンスも多く作りますが、
なかなかゴールを奪うことはできません。
最近続いている前半の失点は避けたいところでしたが、
前半11分、コーナーキックの一撃で先制点を奪われ、
今節も早い時間帯から追いかける展開となります。
その後も攻め続けて決定機を作り続ける新潟。
しかし、どうしてもゴールネットを揺らすことはできません。
前半はそのまま、0-1での折り返しとなりました。

後半、今節もひっくり返すべく士気を高めて臨む新潟。
前半と同様に鳥栖ゴールへと迫り、
何度も何度もシュートを放ちますが、
ことごとく外れてゴールを奪うことができません。
時間だけが過ぎていく中、後半35分、
鳥栖のコーナーキックを新潟が弾き返したところで
VARが発動。
新潟の選手がペナルティエリア内で
鳥栖の選手の頭を蹴ったということで、
鳥栖にPKが与えられます。
これを元新潟の選手である河田選手にきっちり決められて、
さらに点差を広げられて絶望的な展開となります。
それでも何とか反撃の狼煙となる1点を取りに行きますが、
今日はどうしてもゴールを奪うことができません。
最後まで多くシュートを放ちながらも無得点で終了。
今節は0-2での敗戦となりました。

自分たちのスタイルから何度もゴールに迫りながらも
無得点で終わってしまったことは非常に残念ですが、
このようなこともあるのがサッカー。
今節、新潟のシュート数が15本なのに対し、
鳥栖のシュート数はわずか4本。
鳥栖のコーナーキックは4本で、
そのうち2本を得点につなげられたことになります。
しっかり決め切ることができた鳥栖が
一枚上手だったということでしょう。
新潟がどこかで1点取れていれば
それだけで流れが変わっていた可能性もあり、
あとはとにかく決定機を作り続けること、
そして決定機はしっかりと決め切ること。
それを続けていくしかありません。

次節は5月28日(日)、ホームでガンバ大阪との一戦です。
ガンバは横浜FCと入れ替わって最下位に沈んでおり、
今節も横浜FMとの対戦で
横浜FMが退場者を出したにも関わらず
1点も奪うこともできず、
逆に横浜FMに得点を許してしまって敗戦。
これで5連敗と、非常に苦しいシーズンとなっています。
調子が悪いクラブに勝ち点3を献上することが多く、
「連敗中のクラブに優しい新潟」と
皮肉られることもありますが、
次節はしっかり勝利を掴んで
浮上のきっかけを作りましょう。

追記1)
VARの結果、鳥栖がPKを獲得したシーン。
その前に、試合が流れている中で
小見選手が相手選手の足をひっかけてしまい、
これがイエローカードの判定となりました。
そこで試合が止まったところでVARが発動し、
遡ってPKの判定となったわけですが、
ここで小見選手は
「先ほどのイエローカードは無効ではないのか」と
主審に問い詰めていたような感じでした。
確かに、例えばゴールネットが揺れたとしても
VARが発動してその前にファール等で
ゴールが取り消しとなることはよくありますが、
VARで遡った時点以降に生じたファールやカード等は
取り消しにはならないのでしょうか。
試合後のスタッツを見ると、
小見選手が警告を受けたという結果は変わっていないので、
おそらく取り消しにはならなかったようなのですが、
純粋に疑問に思いました。
VARの規程を見ると、VARで遡っても
「事象後にとられた必要な懲戒罰は
取り消されない」とあったので、
おそらく取り消しにはならないのだろうなと思いますが、
その理解でいいのかどうか?
ぜひジャッジリプレイ等で取り上げて
議論してほしいと思います。
それにしても、今季J1で
初のVARがある試合を経験している新潟ですが、
VARから新潟の選手が退場となったり
相手チームにPKが与えられたりすることが多く、
新潟がPKを獲得できたかもしれない事案にはなんと
VAR機材が新潟に届かずにVARが発動しないという、
あまりVARで「いい思い」をしていないように感じます。
しかし、判定自体は正当なものと思いますし、
新潟も神戸との戦いで後半アディショナルタイムに
劇的な勝ち越し点を奪われたと思いきや
VARでのオフサイド判定に救われる、ということもあったので、
別に「VARで新潟が損をしている」ということはないですが。
サポーターも選手も、VARに慣れていくしかないと思います。


2023明治安田生命J1リーグ順位表 (5月20日終了時点)
順位チーム勝点試合得失
1ヴィッセル神戸301493229920
2横浜F・マリノス2714833281513
3名古屋グランパス261475218117
3鹿島アントラーズ231472520146
5サンフレッチェ広島231372417125
6セレッソ大阪231472518153
7北海道コンサドーレ札幌221464431256
8浦和レッズ211263316115
9アビスパ福岡20145541516-1
10FC東京19145451719-2
11川崎フロンターレ18145361718-1
12サガン鳥栖18145361417-3
13アルビレックス新潟16144461520-5
14京都サンガF.C.13144191622-6
15柏レイソル1214266917-8
16横浜FC12143381231-19
17湘南ベルマーレ11132562124-3
18ガンバ大阪7141491330-17
首位の神戸は監督交代となった柏に引き分け、
横浜FMはガンバに勝利、名古屋は広島に勝利したので
その差が少し縮まりました。
下位の方では、横浜FCが川崎に勝利し、16位に浮上。
最下位に沈んでいた頃とは違って完全に調子を上げています。
一方で、ガンバは未だ1勝と非常に厳しい状況。
攻撃の形が作れず、後方からのビルドアップでのパスミスから
失点してしまうといったような試合が続いています。
そして、湘南も今節で4連敗と苦しくなっています。
町野選手を中心とした攻撃で
多くの試合で複数得点を奪っていた湘南ですが、
ここにきて4試合で3得点と大ブレーキ。
そしてここ4試合ではいずれも複数失点と、
厳しい状況となっています。
そして、新潟も無得点試合、複数失点試合が多くなっています。
サッカーは攻撃と守備が一瞬で切り替わるので、
得点のチャンスを逃してしまったときは
逆に失点のピンチになることも多いです。
失点を防ぐためにも、
「攻撃を完結させること」「決め切ること」は非常に重要です。