2023年5月4日木曜日

2023明治安田生命J1リーグ 第11節

023年5月3日(水・祝)

2023明治安田生命J1リーグ 第11節

横浜FC 1 vs.    0 アルビレックス新潟

入場者数:10,134人(ニッパツ三ツ沢球技場)

ゴールデンウイーク真っ只中の、三連戦の二試合目。
今節は、アウェイで横浜FCとの戦いです。
新潟と同じく昇格組の横浜FCは、
今季ここまで未勝利と苦しんでいます。
しかし、苦しい状況なのは新潟も同じこと。
ここで横浜FCに勢いをもたらす一勝を与えず、
逆に自分たちがここから浮上していくための
一戦としたいところです。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
多くのチームがほぼスタメンを固定して戦っている中、
新潟は大幅にメンバーを入れ替えて臨みました。
ゴールキーパーは阿部選手。
ディフェンスラインは、右から
長谷川選手、デン選手、田上選手、渡邊選手。
ボランチは島田選手、秋山選手。
中盤は、右から松田選手、高木選手、小見選手。
ワントップはネスカウ選手です。

最近、開始早々の失点が目立つ新潟。
今節は開始直後から集中して攻撃を組み立てつつ、
相手のカウンターには十分警戒します。
攻撃の方は「新潟対策」としてか横浜FCが
いつもの試合と違って5バックにて守備を固めて、
新潟はなかなかシュートチャンスを作ることができません。
横浜FCに何度かヒヤリとする場面を作られますが、
阿部選手のビッグセーブもあって得点は許さず。
前半は0-0での折り返しとなりました。

後半、おそらくそのまま0-0で耐え凌ぎつつ、
メンバーを入れ替えて得点を狙いに行きたかった新潟。
しかし、後半8分、横浜FCのクロスに対して
飛び込んでしまった阿部選手を嘲笑うかのように
ヘディングでゴールへ流し込まれ、
新潟が痛過ぎる先制点を与えてしまいます。
慌てて選手交代を繰り出して反撃に出る新潟。
新潟がボールを保持して
横浜FC陣内でプレーする時間も長くなりますが、
なかなかシュートまでいくことができず、
中途半端な形でボールを失ってはカウンターを浴びる、という
最近の悪い流れは改善されません。
最後に三戸選手が裏へ抜け出してシュートを放ちますが、
相手ゴールキーパーのビッグセーブにあって万事窮す。
今節は0-1での敗戦となりました。

残留争いのライバルであり、
ここまで未勝利だった横浜FC相手に
痛恨の敗戦。初勝利を献上してしまいました。
試合終了後、おそらくホームサポーターよりも
多くかけつけた新潟サポーターから
容赦ないブーイングが浴びせられました。
これでリーグ戦は3連敗。カップ戦も含めれば4連敗です。
ボールを保持しながらもシュートまでつなげることができず、
ボールをロストしては失点につなげられてしまう、という
悪い流れをなかなか断ち切ることはできません。
これが今のチームの現状ということはしっかり把握しつつ、
引き続きチャレンジャーとして目の前の相手に
勝つことだけを考えていきましょう。

次節は5月7日(日)、ホームに柏レイソルを迎えての一戦です。
ゴールデンウイーク中、唯一のホームゲームです。
ホームでの強さもしっかり息を潜めてしまいましたが、
連休の最後にサポーターに笑顔が届けられるように、
顔を上げて頑張ってほしいと思います。

追記1)
賛否両論、どちらかといえば「否」の方が多かった印象のある
今節の新潟のターンオーバー。
連戦の中、松橋監督は昨季と同様にメンバーを大幅に入れ替えて
臨みました。
J1では、連戦となっても中3日空いていれば
ほぼ同じメンバーで戦うチームが多い印象です。
その中で、松橋監督の手法は異質でした。
これで勝利を掴むことができればおそらく
賞賛の声も多くなったものと思いますが、
負けてしまったので「否」の声が強くなるのも致し方ないと思います。
昨季から、松橋監督には「この一戦にかける」といった采配はなく、
一年通した戦いを意識している印象です。
J2でも、昇格を争うチームとの戦いであっても
連戦ならばメンバーを大幅に入れ替えて臨んでいました。
このやり方が間違っているというわけではありませんが、
斬新であり、これで本当にJ1でも結果を残すことができれば
すごいことだと思います。
それだけ新潟の選手全員を信頼しているということであり、
「全員が戦力」は言葉だけの口約束ではないということでしょう。
とはいえ、プロは結果が全て。
それならば、しっかりと結果で示してもらわなければなりません。
今後も、松橋監督のメンバー選びには注目です。

追記2)
あまりジャッジに関することは言いたくありませんが、
今節の終盤、首を傾げざるを得ない事態が発生しました。
横浜FCの攻撃を防いで新潟が反撃に出ようとした中、
三戸選手が横浜FCの小川航基選手に
後ろから足を刈られてしまいました。
これはファールの判定となりましたが、
三戸選手はこれに激昂して小川選手を手で突き飛ばしてしまい、
すると横浜FCベンチから途中交代していた山下選手が飛び出してきて、
新潟の伊藤選手は山下選手を手で突き飛ばしてしまいました。
VARとも交信した中で主審を勤めた山下良美さんの判断は、
山下選手と伊藤選手にイエローカードを提示し、
小川選手と三戸選手はカードなし、という判定でした。
小川選手はすでに1枚イエローカードをもらっており、
これがイエローカードの判定ならば退場となるところでした。
小川選手のプレーはカウンターを止めるクレバーなプレーでしたが、
完全に後ろから足をめがけてタックルしており、
非常に危険なプレーでした。
小川選手を突き飛ばした三戸選手も、
気持ちはわかりますが絶対にやってはいけないことだったと思います。
三戸選手へイエローカード、もしくはレッドカードを提示したら
小川選手へもイエローカードを出すしかなく、
それだと退場者が出てしまうのでそれを回避すべく、
「お互いのカードは取り消し」の判断となったということでしょうか。
前節の他の試合でも話題になりましたが、
プレーに関係ないところで相手選手を手で突き飛ばす行為は
顔でなく胸であったとしても許されることではなく、
カードの対象とすべきと思います。
そして、退場者を出したくない気持ちはわかりますが、
「退場させたくないからカードは出したくない」は本末転倒でしょう。
DAZNの番組であるジャッジリプレイなどでも
取り上げられることを期待していますが、
審判には「悪いことは悪い」として
毅然とした判定をしてほしいと思います。
あと、このような事態が発生したときは、
どのような意図でそのような判定を下したのか、
当事者から説明があってもいいのではないでしょうか。
審判については「選手にはコミュニケーションをとってほしい」
「選手、サポーターはリスペクトしてほしい」といいますが、
逆に審判は選手やサポーターに対して
リスペクトの気持ちを持っているのか、
これについては以前から本当に疑問です。
特にスタジアムでは実況解説もなく、
よくわからないままゲームが進められるので
サポーターは置いてけぼりで、あとからも何の説明などもないので
よくわかりません。
「臭いものには蓋をする」といったような、
ブラックボックスに入れて隠し事するような時代は終わったので、
選手やサポーターにとって風通しのよいJリーグになるよう、
今後のことを踏まえた方策をとってほしいと思います。


2023明治安田生命J1リーグ順位表 (5月3日終了時点)
順位チーム勝点試合得失
1ヴィッセル神戸231172223815
2横浜F・マリノス211163221129
3名古屋グランパス20115511587
4サンフレッチェ広島20106221376
5アビスパ福岡181153314131
6浦和レッズ1795221385
7セレッソ大阪171152415141
8鹿島アントラーズ161151516133
9FC東京151143413121
10川崎フロンターレ151143414140
11北海道コンサドーレ札幌13113442021-1
12京都サンガF.C.13114161415-1
13アルビレックス新潟12113351317-4
14湘南ベルマーレ111125419181
15サガン鳥栖11103251016-6
16柏レイソル1011245815-7
17ガンバ大阪7111461224-12
18横浜FC611137927-18
首位の神戸は名古屋相手に引き分け。
横浜FMと川崎がいよいよ調子を上げてきました。
今節嬉しい初勝利となった横浜FCはガンバと勝ち点差わずか1。
少しずつ上位と下位の差が広がってきており、
「優勝争い組」と「残留争い組」が明確になりつつあります。

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