2023年2月27日月曜日

2023明治安田生命J1リーグ 第2節

023年2月26日(日)

2023明治安田生命J1リーグ 第2節

サンフレッチェ広島 1 vs.    2 アルビレックス新潟

入場者数:13,266人(エディオンスタジアム広島)

前節、J1復帰戦となったセレッソとのアウェーゲームを
ドローで終えた新潟。
今節もアウェイで、サンフレッチェ広島と対戦します。
広島は以前から新潟が苦手とするチームの一つ。
戦前から、広島の質の高いハイプレスに対して
新潟がどのように対処するのかが話題になっていました。
新潟のサッカーがJ1でも通用するのか、
前節に引き続いて今季を占うのに絶好の相手です。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは小島選手。
ディフェンスラインは、右から
藤原選手、デン選手、千葉選手、堀米選手。
ボランチは高選手、秋山選手。
中盤は、右から太田修介選手、伊藤選手、三戸選手。
ワントップは鈴木選手です。
今季、町田から加入した太田選手が初スタメン。
ベンチメンバーにはグスタポ ネスカウ選手が初登録されました。

試合は序盤から、広島が高い位置から猛然とプレスをかけて
新潟のパス回しを分断しにかかります。
それでも自陣から細かなパス交換で
そのプレスを剥がしにかかる新潟。
最初は思うように攻撃を組み立てられない時間帯が続きましたが、
徐々に広島のプレスを剥がせるようになってくると
新潟がボールを保持する時間が長くなり、
広島の選手たちにボールの取り所に迷いが生じてきて
新潟が前線へボールを運べることも多くなってきます。
そして前半14分、千葉選手の縦パスが中央フリーの伊藤選手に渡り、
伊藤選手はターンして左サイドの三戸選手へパス。
三戸選手はボールを運び、ペナルティエリア前を
左サイドから右サイドまで切り込んだところで
相手選手に引っかかりますが、
転がったボールにいち早く駆けつけた太田選手が左足で一閃。
これが相手キーパーの手を潜り抜けてゴールネットに突き刺さり、
新潟が前節に続いて先制点奪取に成功します。
得点直後に失点してしまった新潟ですが、
今節は先制点を奪ったあとも勢いそのままに、
ボールを保持して決定機を演出します。
一度、コーナーキックからヒヤリとする場面を作られますが、
これがバーに救われると、その直後、
前半37分、ロングボールを収めた鈴木選手は
伊藤選手にボールを預けて自身は前線へ。
伊藤選手はボールを運びながら、相手を引きつけて
右サイドの太田選手へフワリとした浮き球パス。
これを絶妙なトラップで収めた太田選手は
シュートとみせかけて左アウトサイドで中央へ。
そこへ走り込んできた鈴木選手が
左足で優しくゴールへ流し込み、
新潟が追加点を奪います。
その後もほぼ一方的に攻め続ける新潟ですが、
それ以上の得点は奪うことはできず。
前半は0-2での折り返しとなりました。

後半、開始直後に3人の選手交代を行って反撃に出る広島。
すると前半とは打って変わって新潟がパスを回せなくなり、
新潟がボールを奪ってもすぐ広島に回収されて
波状攻撃を受け続ける展開となります。
2点リードしていることもあり、割り切って守りを固める新潟。
広島の攻撃は止むことなく、
新潟が全く広島陣内にボールを運べない時間が長くなり、
シュートの集中砲火を浴びますが、
小島選手を中心とした守りでゴールは与えません。
ネスカウ選手が途中投入されて新潟でのデビュー戦となり、
前線でボールを収めてもらうことが期待されますが、
なかなかボールを収めることができず、
新潟がボールを保持できない時間が続きます。
なんとか耐えていた新潟ですが、
後半34分、フリーキックのこぼれ球を
塩谷選手に見事なボレーシュートを叩き込まれ、
1点差に迫られます。
勢いに乗る広島。集中して守りを続ける新潟。
最後まで手に汗握る攻防が続きましたが、
なんとかそのまま耐え忍んでタイムアップ。
今節は1-2での勝利となりました。

素晴らしいボール回しを展開できた前半とは打って変わって、
結局シュート0に終わった後半。
前半のうちに2点のリードを奪えたこともありますが、
相手の圧力が強まったときに自分たちの時間を作ることができるか、
そこから決定機を作ることができるかは引き続きの課題です。
ともあれ、J1で久しぶりの勝利を掴むことができました。
J2優勝の源となった新潟のパスサッカーは、
間違いなくJ1でも通用します。
今後はそれを高めつつ、いかに相手の対策をかいくぐるか。
引き続き、成長あるのみです。

次節は3月4日(土)、ホームで北海道コンサドーレ札幌と対戦します。
いよいよJ1復帰後の初のホームゲームです。
入場制限もなく、マスク下とはいえ
声出し応援が全席で可能となっている今季。
ぜひ多くのサポーターが駆けつけて、
声援で選手たちの背中を押しましょう。

追記1)
先制点、そして追加点のときも大きなガッツポーズで
喜びを表現した松橋監督。
昨季は、新潟がゴールを奪った時も
あまり感情を表現せず、冷静に次の指示を与えていた印象がありますが、
今節は思い切り感情を表現していました。
J1でのトップチームの指揮は初となる松橋監督。
そのプレッシャーは想像以上に重いものなのでしょう。
その分、J1でのゴールは喜びもひとしおなのかもしれません。
松橋監督にとってもこの勝利は自信につながったものと思います。
これからも、松橋監督が作り出すチームの成長が楽しみです。

追記2)
試合後、勝利を喜ぶ選手やスタッフたちの中で、一人、
ベンチ前で下を向いて動けなくなっていた選手がいました。
途中出場のグスタポ ネスカウ選手です。
189cm、90kgの体格を十分に活かして、
ポストプレーや迫力あるドリブルなどに
期待が寄せられるネスカウ選手。
今節は、対峙する相手が空中戦にトップクラスの実力を持つ
日本代表歴もある佐々木翔選手だったこともあり、
なかなか思うようにボールを収めることができませんでした。
ボールが回ってきても、
1点リードしている終了直後という難しい状況の中、
キープするのか前線へ運ぶのか、
プレーに迷いがあったように感じられました。
それでも、だんだんと空中戦に競り勝つこともできるようになり、
ボールに触れる時間も作れるようになってきたような印象でした。
何より、チームのために
最後までボールを追い続ける姿勢は見受けられました。
自分としては、「もっとやれる」という気持ちがあった中で、
思うようなプレーができず、悔しさでいっぱいだったのでしょう。
ネスカウ選手は22歳。まだまだ、これからです。
この一戦を糧にして、ネスカウ選手には大きく成長してほしいです。


2023明治安田生命J1リーグ順位表 (2月26日終了時点)
順位チーム勝点試合得失
1横浜F・マリノス62200413
1ヴィッセル神戸62200413
3名古屋グランパス62200202
4湘南ベルマーレ42110734
5FC東京42110312
6アルビレックス新潟42110431
7鹿島アントラーズ32101321
8川崎フロンターレ32101330
9アビスパ福岡32101220
10柏レイソル22020330
10ガンバ大阪22020330
12セレッソ大阪1201134-1
13横浜FC1201123-1
14サンフレッチェ広島1201112-1
15北海道コンサドーレ札幌1201113-2
16サガン鳥栖1201126-4
17京都サンガF.C.0200203-3
18浦和レッズ0200204-4
連覇を狙う横浜FMが開幕連勝し良いスタートを切っています。
一方で、監督も代わって浮上を狙う浦和は2連敗スタート。
まだ今季の得点もなく、やや苦しい滑り出しとなっています。
とはいえ、まだまだJ1リーグは始まったばかり。
次の試合のことだけを考えて、勝利を積み重ねていきましょう。

2023年2月24日金曜日

2023.2.23 湯沢高原スキー場(越後湯沢)

 新潟は、よく知られているように雪国であるため

県内に多くのスキー場があります。

そして、同時に数多くの温泉が展開する

温泉立国でもある新潟。


「せっかくなので、スキーも温泉も楽しみたい!」


そんな希望が叶う場所も多くあり、その一つが越後湯沢です。

越後湯沢には豊富なスキー場が広がっていることは有名ですし、

同時に温泉も楽しむことができます。

温泉街も展開されていて、

日中はウインタースポーツをたっぷり楽しんだあと、

夜は温泉につかって温泉街でのんびり、

という最高に贅沢な一日を送ることもできます。

越後湯沢には本当に多くのスキー場がありますが、

今回紹介するのは越後湯沢駅近くの湯沢高原スキー場。

新幹線で越後湯沢駅に着いたら、

歩いて向かうこともできるくらいの近さです。

「湯沢高原スキー場」公式ホームページ

湯沢高原スキー場の入り口付近。
ロープウェーで上まで行くと、
広大なゲレンデが広がっています。
(小さくロープウェーが映っています。)

春〜秋までは「グリーンシーズン」として、

世界最大級のロープウェイで標高1,000mの高原へひとっとびし、

美しい高原の大パノラマや長い滑り台などの遊具を楽しめますが、

冬は「ウインターシーズン」として

ウインタースポーツを楽しめる場所に変身します。

他のスキー場とも連結していて、

どこに行くか迷うくらい非常に広大な敷地です。

東京からも新幹線で70分くらいで来れるので観光客も多く、

朝早くからチケット売り場やレンタルショップが大行列になるので、

事前にネット決済・予約などしておくとスムーズです。

そのようなシステムも、しっかり整っています。


湯沢高原スキー場は、他のスキー場と同じように

小さい子ども用の遊び場も整っていて、

リフトではないスノーエスカレーターで上に登って

スキーやそりなどを楽しむこともできます。

そりは、無料でレンタルすることができます。

小さなスノーエスカレーター。
これより長い、フード付きの
スノーエスカレーターもあります。

スクールも充実しており、それぞれのレベルに応じて

インストラクターの先生が優しく指導してくれます。

スキーを履くことすらままならなかった子が

1日で滑れるようになる姿には、感動します!

初めてスキーをする大人の方も、

ぜひ一度はスクールでしっかり教わるとよいと思います。


そして、近隣のホテルでは温泉も楽しむことができます。

各ホテルからの各スキー場へのバスも充実しており、

一日では遊び足りず、何回も訪れたくなってしまいます。


越後湯沢駅では土産物屋や食事処も豊富で、

新潟産の美味しい食事を味わうことができます。

駅周辺も飲食店は豊富で、様々な食事を楽しむことができます。

本が大好きな自分としては、

駅内および駅近辺に書店がないことが少し残念ではありますが笑


外国人も多く訪れる越後湯沢。

ぜひ、仲間やファミリーと一緒に訪れてみてはいかがでしょうか。

2023年2月20日月曜日

2023明治安田生命J1リーグ 第1節

023年2月18日(土)

2023明治安田生命J1リーグ 第1節

セレッソ大阪 2 vs.    2 アルビレックス新潟

入場者数:17,928人(ヨドコウ桜スタジアム)

ついに新潟がJ1の舞台に戻ってきました。
「ようやく」とも言えるかもしれません。
J1復帰の1試合目が、以前のJ1での最終戦の相手と同じく
セレッソ大阪であるというところは、
何かしら因縁のようなものを感じてしまいます。
試合開始前からメディアの扱いやスタジアムの雰囲気などを受けて、
「ああ、J1に帰ってきたんだ」と感慨深くなってしまった方も
少なくないのではないでしょうか。
しかし、これからはJ1で戦い抜くのが目標です。
J2リーグを制したメンバーをほとんど変更せず、
スタイルも変えずにJ1リーグで戦うことを決めた新潟。
今節はそれがどれだけJ1で通用するのか。
セレッソを相手にどこまで戦うことができるのか。
今季を占う上で非常に重要な一戦となります。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは小島選手。
ディフェンスラインは、右から
藤原選手、舞行龍選手、千葉選手、堀米選手。
ボランチは高選手、島田選手。
中盤は、右から三戸選手、伊藤選手、小見選手。
ワントップは谷口選手です。

試合は序盤から、セレッソが前線から強くプレスをかけて
新潟のパス回しを崩しにきます。
新潟はそのプレスをうまくかわし、
前線へボールをつなげて攻撃を展開します。
セレッソの両サイドからの鋭いクロスを何度も浴びて
肝を冷やしますが、なんとか無失点で試合を進めると、
少しずつセレッソのプレスが連動しなくなり、
新潟が相手ゴールに迫れる時間が多くなります。
そして前半22分、自陣からのカウンターが発動。
三戸選手が相手選手と競り合ったボールを回収した谷口選手は
伊藤選手へボールを預けるとそのまま前線へ。
伊藤選手は前線へボールを運び、
自身のシュートの可能性も残しながら
横に走り込んできた谷口選手へコロコロパス。
これを谷口選手が得意とする相手の股の間を抜ける
豪快なシュートでゴールに突き刺し、
J1復帰戦となった新潟が先制に成功します。
その後、リードを保ちつつ追加点を狙いたいところでしたが、
前半28分、鋭いクロスの応酬で揺さぶられたところを
最後は中央で合わせられ、すぐ同点に追いつかれます。
前半は1-1での折り返しとなりました。

後半も流れはそのまま。
新潟はポゼッションとカウンターからシュートチャンスを演出。
セレッソは鋭いクロスから決定機を演出。
お互いが持ち味を存分に活かしてゴールに迫るという、
非常にスペクタクルな展開となります。
どちらに得点が入ってもおかしくない状況でしたが、
後半30分、クロスのこぼれ球を豪快に蹴り込まれ、
セレッソに逆転を許してしまいます。
しかし、このまま終わらないのが今の新潟。
後半35分、伊藤選手のコーナーキックを
頭で合わせたのは千葉選手。
これがうまくゴールに吸い込まれて、
新潟がすぐさま同点に追いつきます。
その後もお互いが勝利を目指す非常に痺れる戦い。
最後まで目が離せない試合でしたが、
そのまま2-2でタイムアップ。
新潟のJ1復帰戦は、ドローとなりました。

J2を制したスタイルでそのままJ1の舞台に臨んだ新潟。
今節はできたこと、できなかったこと、
自信を得ることもあれば課題もみつかった試合になったと思います。
今節、初めてJ1での戦いとなった選手も多くいました。
先制点を決めた谷口選手も、その一人です。
まだまだJ1での戦いは始まったばかり。
この経験を積み重ねて、個人としても成長していただき、
チームとしても成長していってほしいと思います。

次節は2月26日(日)、
アウェイでサンフレッチェ広島と対戦します。
広島は以前のJ1時代に苦手としていた印象がありますが、
今の新潟に絶対に勝てない相手などいません。
まずは1勝を掴むため、
昨年から続く「目の前の敵が最強の敵」の考えのもと、
戦い抜いていきましょう。

追記1)
久しぶりにJ1での戦いとなりましたが、
相手がJ1の中でも強豪であるセレッソということもあってか
非常にスペクタクルな展開で魅力的なゲームとなり、
選手たち自身も楽しそうな雰囲気を感じました。
試合終了後の選手のコメントからもそのような言葉が出ていました。
「環境が人間を成長させる」ということは、大いにあると思います。
まだまだJ1ではチームとしても「ヒヨッコ」の新潟。
試合を重ねることで成長して、大きく羽ばたいてほしいと思います。

追記2)
後半途中、センターバックの舞行龍選手、千葉選手を残しながら
両サイドバックの藤原選手、堀米選手に代えて
トーマス デン選手、新井直人選手を送り出した松橋監督。
昨季はセンターバックで出場していたデン選手が右サイドバック、
新(再)加入の、ディフェンスラインならどこでもこなせる
新井選手が左サイドバックに入り、
少しスタジアムがざわついたような感じになりましたが、
両名とも流石の安定したプレーでそつなくこなしていました。
デン選手も新井選手も、センターバックとサイドバックを
高いレベルでこなすことができるのは非常に貴重な武器です。
前線でも、シマブク選手がトップ下で練習試合に出場していたり、
サイドハーフを両サイドで入れ替えたりと
選手のポリバレント性を高めている新潟。
複数のポジションをこなせる選手が多くいることは、
チームにとって大きな戦力となることでしょう。
複数のポジションをJ1レベルでこなすことは
非常に難しいことと容易に想像できますが、
今の新潟の選手たちならそれができるということなのでしょう。
これからも、チームの成長も選手たちの成長もどちらも楽しみです。

追記3)
ついに、完全な声出し応援が帰ってきました。
マスク着用という条件はありますが、
今節から全席での声出し応援が可能になったJリーグ。
全国のスタジアムでは、待ってましたとばかりに
選手たちを鼓舞するチャントや応援歌が響き渡りました。
ようやく、ようやく本当にJリーグが帰ってきた、という印象です。
まだまだ感染拡大予防策は続きますが、
少しずつでも以前の状況に戻っていくことができれば、と思います。


2023明治安田生命J1リーグ順位表 (2月18日終了時点)
順位チーム勝点試合得失
1湘南ベルマーレ31100514
2鹿島アントラーズ31100202
2FC東京31100202
4横浜F・マリノス31100211
5名古屋グランパス31100101
5ヴィッセル神戸31100101
7柏レイソル11010220
7アルビレックス新潟11010220
7ガンバ大阪11010220
7セレッソ大阪11010220
11北海道コンサドーレ札幌11010000
11サンフレッチェ広島11010000
13川崎フロンターレ0100112-1
14横浜FC0100101-1
14アビスパ福岡0100101-1
16浦和レッズ0100102-2
16京都サンガF.C.0100102-2
18サガン鳥栖0100115-4
J1リーグは来季から20クラブでの戦いとなることが決まっており、
J2リーグから3クラブが昇格してくるのに対して、
今季のJ1リーグからJ2への降格クラブはわずか1。
どのクラブも「1枠しか降格枠がないようならば何とかなるだろう」と
思いがちですが、その油断が命取りになるのがJリーグです。
昇格したばかりのクラブが優勝することもあるし、
優勝したと思ったら調子を落としてJ2へ降格してしまうということも
過去に起きています。
ただ、今からそれを考えても仕方ないので、
やるべきことは昨年と同様に次の試合に全力を注ぎ込むのみ、です。