2019年5月27日月曜日

2019明治安田生命J2リーグ 第15節

2019年5月25日(土)
2019明治安田生命J2リーグ 第15節
FC琉球 2 vs.    1 アルビレックス新潟

入場者数:5,107人

新潟県内はまだ梅雨入り前ではありますが、
夏を感じさせるような暑い日が続いております。
本日は、アウェイでFC琉球と対戦します。
FC琉球は今季J2初参戦となるものの、
一時は首位となる快進撃を見せています。
その原動力は、ホームでの圧倒的な強さ。
なんとFC琉球は今節まで28試合連続無敗を誇っています。
今日は、そんなFC琉球のホームでの試合。
連敗中の新潟は、意地を見せて欲しいところです。

今節の新潟のメンバーは、
ゴールキーパーは大谷選手。
ディフェンスラインは、
右から川口選手、新井選手、大武選手、渡邊泰基選手。
渡邊泰基選手は、久しぶりのスタメンとなりました。
ボランチは、加藤選手、カウエ選手。
右サイドハーフに渡邊凌麿選手が入り、
左サイドハーフに出場停止明けの高木選手が入りました。
トップ下は渡邉新太選手、
ワントップにはレオナルド選手に代わって矢野選手が入りました。

試合は序盤から琉球が組織立った攻撃で新潟のゴールを脅かします。
新潟は、なんとかボールを回収しては
前線の矢野選手めがけてロングボールを放り込むのが主体になりますが、
あまり前線でボールを収めることができません。
そして前半11分、新潟ゴール前で与えたフリーキックを
直接決められて、今節も追う展開となります。
新潟は、今季は逆転勝ちは一回もありません。
それでも、なんとか攻撃の糸口をみつけようとしますが、
単調な攻撃では琉球の守備を崩すことはできません。
前半は0-0での折り返しとなりました。

後半、足の止まり始めた琉球に対し、
新潟はようやくボールが回せるようになりますが、
どうしてもゴールを奪うことができません。
それでも、後半83分、川口選手の放ったシュートを
相手ゴールキーパーが弾いたところを
レオナルド選手が押し込み、同点とします。
ここから勢いに乗りたいところでしたが、
またしても新潟の失点癖である
「得点後の失点」が出てしまいました。
得点直後、琉球に再び勝ち越しとなるゴールを奪われ、
万事休す。
試合はそのまま、1-2でFC琉球の勝利となりました。

これで、新潟は3連敗。
是永社長が強く掲げる「今季でのJ1復帰」は
非常に難しくなったものと思ってよいでしょう。
「今季でのJ1復帰」のために片渕前監督を解任しておきながら、
その後吉永監督になってからの成績はむしろ悪化しています。
特に失点数は大幅に増加しており、複数失点が止まりません。
今の時点では是永社長からは何の説明もありませんが、
連敗が続くようなことがあれば説明を求められることは必至でしょう。
J2で監督を途中解任して昇格をつかんだチームが、
果たしてどれだけあるのでしょうか。
今季、J2リーグで上位に位置するチームは、
同じ監督のもと時間をかけて作り上げられたチームばかりです。
J1リーグでも、上位のチームは同じ監督のもと
時間をじっくりかけて、時には苦しい時期がありながらも、
チームの方針は変えずに粘り強く
戦い続けて乗り越えてきたチームばかりです。
毎年監督を交代しながら昇格を目標としている新潟については、
多くのチームから「Jリーグを甘く見るな」と
思われているのではないでしょうか。
今季でのJ1昇格が非常に厳しくなった現状、
吉永監督のもとしっかりした土台を作り、今季はJ2残留を目指し、
オフには吉永監督の望む選手の保留・獲得を行い、
チームを成熟させていくのが実はJ1復帰の一番の近道なのかもしれません。

先日、Jリーグ加盟チームの人件費(選手の合計年棒)が公表されました。
Yahoo!ニュース「ゲキサカ」2018年度Jリーグ経営情報
新潟は、Jリーグ全体で18位(11億800万円)と
J2では柏、大宮に次いで3位でした。
対して、今節新潟を打ち破った琉球は、9900万円で50位(最下位)です。
新潟は、今季で2年連続赤字経営となっており、
経営を立て直すためにも今季のJ1復帰が必須、としています。
しかし、お金がないならないなりに経営して、
チームを強化して結果を出しているチームもあります。
例えば、今季J1に復帰を果たし、
現時点でJ1リーグ4位と快進撃を続けている大分は、
4億8200万円で28位です。
大分は、後先を顧みないチーム強化が経営破綻へとつながってしまい、
結果としてJ3を体験することになりました。
その経験からか、今はしっかりと
限られた資産の中でチームを強化していくことが浸透しているようにみえます。
一方、今の新潟はかつての大分の失敗を繰り返そうとしているようにもみえます。

次節は6月1日(土)、ホームでヴァンフォーレ甲府と対戦します。
サポーターは、応援することしかできません。
サポーターがチームと同じ方向を目指して応援できるように、
チームにはしっかりとした指針を示してもらいたいと思います。

アルビレックス新潟公式サイト 第15節

順位チーム勝点試合得失
1水戸ホーリーホック301586115510
2モンテディオ山形29158521899
3大宮アルディージャ271576218126
4ヴァンフォーレ甲府2615753221210
5京都サンガF.C.261575318126
6柏レイソル24156631284
7V・ファーレン長崎241573517143
8ツエーゲン金沢231565421129
9FC琉球231565421174
10東京ヴェルディ211556420182
11ファジアーノ岡山201555517170
12FC町田ゼルビア19155461320-7
13横浜FC18155371618-2
14ジェフユナイテッド千葉18154651721-4
15アルビレックス新潟171545620191
16徳島ヴォルティス17154561618-2
17愛媛FC15154381319-6
18栃木SC15153661218-6
19アビスパ福岡15154381220-8
20鹿児島ユナイテッドFC14154291218-6
21レノファ山口FC12153392029-9
22FC岐阜12153391226-14

2019年5月20日月曜日

2019明治安田生命J2リーグ 第14節

2019年5月18日(土)
2019明治安田生命J2リーグ 第14節
アルビレックス新潟 2 vs.    3 愛媛FC

入場者数:12,323人

暑い日が続いている中、本日も暑い1日となりました。
今節は、ホームで愛媛FCと対戦します。
愛媛FCは今季は21位と苦しんでいますが、
昨季、最下位だった愛媛にホームで完敗したのは記憶に新しいことです。
更に、新潟は愛媛FCに勝利したことがありません。
新潟もJ1復帰を狙うには苦しい状況の中、
なんとか勝利を掴みたい一戦です。

本日の新潟のメンバーは、
攻守の要である高木選手の出場停止もあり、
大幅に変更となりました。
フォーメーションは、吉永監督になってから固定の4-2-3-1。
ゴールキーパーは大谷選手。
ディフェンスラインは、
右から川口選手、パウロン選手、大武選手、新井選手。
ボランチは、小川選手とカウエ選手です。
サイドハーフは、右に加藤選手、左に渡邊凌麿選手。
トップ下には渡邉新太選手が入りました。
ワントップは、レオナルド選手です。

試合内容については、今回は細かく語りません。
新潟は、前半は渡邉新太選手と大武選手の
共に今季初ゴールとなる得点で2-0で折り返したものの、
後半は苦手な「後半開始早々の対戦相手の2枚替え」に対応できず、
後半開始早々に2点を決められて同点に追いつかれ、
終了間際に逆転弾を許し、2-3での敗北となりました。
今回は、試合よりも試合終了後のことにフォーカスを当てたいと思います。

前半は一方的な展開の中、2点を先制した試合でしたが、
後半は前半のプレスの疲れもあり、
逆に愛媛に一方的に攻められて、逆転を許すという展開でした。
試合全体を通してみれば、愛媛の作戦勝ちといったところですが、
「ホームで2点を先制しながら調子が悪いチーム相手に負けた」ということに
忍耐強いと言われる新潟サポーターも堪忍袋の緒が切れて、
試合終了後は選手たちに容赦ないブーイングが浴びせられました。
それを受けて、アルビレックス新潟の公式ホームページでは、
選手たちに向けて「侮辱的なジェスチャー」をされている方もいた、
と触れたうえで、サポーターに対する苦言も記載されていたそうです。
その見解に対して、サポーターの考えとしては、
「サポーターやスポンサーの金で生活できているんだから、
 勝利できずサポーターの怒りを受け止めるのは当たり前のことだ」
という意見から、
「どんな状況であっても、選手に怒りをぶつけるのは悪いことだ」
という意見まで、様々です。
翌日には、是永社長からこの件に対するメッセージが出され、
「ブーイングは叱咤激励ととらえるが、侮辱的なジェスチャーについては
殺人事件につながることもあり許されないことと思ったので
言わせていただいた」と説明されたようです。
この件について、個人的には色々な思いがありますが、特に感じたのは、
新潟が公式ホームページでこのような意見を発言したのは
初めてなのではないか、ということです。
試合終了後のブーイングについても、今まではどんな状況でも拍手で
次の試合に向かわせようという雰囲気が強かったですが、
最近は「無様な試合にはブーイングしないとダメだ」という意見もあり、
流れが変わってきているような印象です。

新潟は、あまり感情を表に出さないことが美学と教わってきた影響からか、
自分の考えを表に出すのが苦手な県民性です。
みんなが色々な考えを持っていても、自分の意見は押しとどめて、
とにかく周りにあわせようとするきらいがあります。
審判の微妙な判定があったりしても、それについて語ることはありません。

是永社長も言っていましたが、
新潟の人は組織においては「仲良し集団」になってしまうような性質があり、
お互いに意見をぶつけあうことはせず、
臭いものには蓋をして見なかったことにして、
「ことなかれ主義」になってしまう傾向があります。
しかし、これでは成長することはできませんし、
世界で戦うことはできないでしょう。

試合終了後には、新潟の選手に対して
「侮辱的なジェスチャー」に加えて、差別的発言があったという噂もあります。
何が正しいかは分かりませんし、
犯罪行為や差別的発言があったようならば
それらは決して許されることではありませんが、
サポーターもチームも、意見をぶつけあうことができるようになったところは
昔に比べたら一つの成長なのではないか、と思います。
敗北後、今後のチームの方針などに対して意見を求めるサポーターに対して
拡声器を通して意見をぶつける選手や社長を
他チームではよくみかけますが、新潟ではあまり見た記憶がありません。
昇格をめざすようなチームにおいても、ずっと調子がよいわけではなく、
調子を崩して敗北がかさむ時もあるでしょう。
そんな時に、チーム、クラブ、サポーターがお互いの意見をぶつけあい、
一つの方針を目指して戦える集団になっていけば、
世界でも戦えるようなチームになっていくのではないでしょうか。

次節は5月25日(土)、アウェイでFC琉球と対戦します。
次のホーム戦は、6月1日(土)、ヴァンフォーレ甲府と対戦します。
今節の悔しい敗北を、
これがあったからチームとして成長できたと思えるように、
一試合一試合を大切に戦っていってほしいと思います。

アルビレックス新潟公式サイト 第14節





順位チーム勝点試合得失
1モンテディオ山形28148421899
2水戸ホーリーホック27147611459
3大宮アルディージャ261475217116
4ヴァンフォーレ甲府231465320119
5京都サンガF.C.231465316124
6柏レイソル23146531174
7ツエーゲン金沢221464421129
8V・ファーレン長崎211463516142
9FC琉球201455419163
10東京ヴェルディ201455419172
11ファジアーノ岡山191454516160
12横浜FC18145361516-1
13アルビレックス新潟171445519172
14徳島ヴォルティス17144551617-1
15ジェフユナイテッド千葉17144551620-4
16FC町田ゼルビア16144461119-8
17愛媛FC15144371318-5
18鹿児島ユナイテッドFC14144281217-5
19栃木SC14143561117-6
20レノファ山口FC12143382027-7
21アビスパ福岡12143381120-9
22FC岐阜12143381124-13