2022年9月26日月曜日

2022明治安田生命J2リーグ 第38節

022年9月25日(日)

2022明治安田生命J2リーグ 第38節

アルビレックス新潟 1 vs.    0 大宮アルディージャ

入場者数:20,811人(デンカビッグスワンスタジアム)

秋も深まり、これからはデーゲーム開催となる新潟。
今節は、ホームに大宮アルディージャを迎えての一戦です。
各メディアが「昇格カウントダウン」を始めて、
離れていたサポーターや新規の観戦者も増えているようで、
今節は2万人を超える観客が集まりました。
そんな中でも、松橋監督を中心にして選手たちは
「変わらずに1試合1試合戦っていくだけ」と、
気の緩みを一切感じさせないのが頼もしいです。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは小島選手。
ディフェンスラインは、右から
藤原選手、舞行龍選手、千葉選手、堀米選手。
ボランチは高選手、島田選手。
中盤は、右から三戸選手、伊藤選手、小見選手。
ワントップは谷口選手です。
ベンチメンバーとしてイッペイ選手、鈴木選手が
負傷後初めて登録されました。

試合は、序盤から新潟が長くボールを保持して
大宮ゴールに迫る展開となります。
ポゼッション率は80%を超える数値を叩き出し、
その数字からは圧倒しているような状況が予想されますが、
大宮の堅い守備を前になかなかシュートまで持ち込むことも
できない状況が続きます。
そのまま前半も終わりが近づいてくると、
徐々に大宮にカウンターやセットプレーから
ヒヤリとするような場面を作られますが、
小島選手のセーブやポストに助けられたこともあって
ゴールは許しません。
前半は0-0での折り返しとなりました。

ハーフタイム、
松橋監督から厳しい言葉が聞かれたであろう新潟。
少しシュートの意識が高くなり、
縦パスも多くなった印象を受けますが、
そえでもなかなかゴールを割ることはできません。
大宮にもたびたびチャンスが訪れる展開となり、
一進一退の攻防が続きます。
後半22分、松橋監督は状況を打開すべく
鈴木選手、イッペイ選手、秋山選手を投入。
すると、鈴木選手はボールをうまく引き出し、
イッペイ選手はサイドに開いて相手を広げて、
秋山選手はどんどん縦パスをいれて攻撃を活性化させます。
そして後半27分、伊藤選手の見事なくさびのパスが
鈴木選手へ渡り、これを三戸選手へ渡すと
ボールを受けた堀米選手が再び鈴木選手へパス。
これを相手に潰されながら鈴木選手がボールを収めると、
こぼれ球に走り込んできたのは秋山選手。
走り込んできた勢いそのままにボールをゴールに蹴り込み、
新潟が先制に成功します。
先制点を奪ったあとも、落ち着いたボール回しで
攻撃を組み立てる新潟。
大宮のセットプレーの際には、
舞行龍選手が左肩を負傷したようなシーンも見受けられましたが、
顔をしかめながら戦い続けてボールを弾き返します。
アディショナルタイムには、
堀米選手が相手選手と頭同士でぶつかってしまい、
心配なシーンも見られましたが、
二人とも立ち上がることができて、大事には至らなかったようです。
最後まで集中した守りで大宮の攻撃をシャットアウトし、
試合終了。
今節は1-0での勝利となりました。

これで今季初の4連勝。
苦しい終盤で連勝を伸ばすことができているのは、
チームがシーズンを通して成長している証でしょう。
二位の横浜FC、三位の岡山も好調を維持しているため、
すぐ昇格が決まるような状況にはなりませんが、
引き続き一歩ずつ、前に進んでいきましょう。

次節は10月1日(土)、アウェイでモンテディオ山形と対戦します。
次節、新潟が山形に勝利して、
10/2に岡山が引き分けもしくは敗戦となると、
新潟の昇格が決まります。
あまり「昇格のためには」等と騒ぐことは好きではありませんが、
ついにここまで来たという状況ではあります。
この状況を理解しつつも、
はっきりと決まるまではしっかり兜の緒を締めて、
冷静に戦っていきましょう。

追記1)
今季、先制点が決勝点となった秋山選手は、
嬉しい新潟での初ゴール。
本間至恩選手、藤田和輝選手(栃木SCへレンタル)、
岡本將成選手(鹿児島ユナイテッドFCへレンタル)は同期であり、
それぞれ切磋琢磨して新潟で成長してきた4人です。
本間選手は海外へ渡ることとなり、
藤田選手、岡本選手は新潟を出て武者修行中。
秋山選手もアスルクラロ沼津、
鹿児島ユナイテッドFCへのレンタルを経て、
今季新潟で活躍する姿が見られるようになりました。
その正確無比なキックでアシストはありましたが、
新潟でのゴールは今節が初めてということになりました。
大歓声の中でビッグスワンで初ゴールを決めることができて、
喜びもひとしおではないかと思います。
また、レンタル移籍中の藤田選手、岡本選手も
胸に秘するものがあるでしょう。
これからも4人、それぞれの場所で活躍して、
新潟というチームに貢献してほしいと思います。
そして、秋山選手のゴールで
今季の新潟でゴールを奪った選手は20人になりました。
今節も苦しい時間が続きましたが、
誰でも点が取れるのはチームの強み。
より高みを目指して、練習を重ねていきましょう。


2022明治安田生命J2リーグ順位表 (9月25日終了時点)
順位チーム勝点試合得失
1アルビレックス新潟77382387673235
2横浜FC743821116574017
3ファジアーノ岡山693819127573423
4ロアッソ熊本64381713848399
5大分トリニータ603815158564511
6ベガルタ仙台593817813655312
7モンテディオ山形5537151012543816
8V・ファーレン長崎553815101345450
9徳島ヴォルティス533810235402812
10ジェフユナイテッド千葉523814101438371
11FC町田ゼルビア51381491547425
12東京ヴェルディ493812131355550
13水戸ホーリーホック473812111542420
14レノファ山口FC46381210164647-1
15ブラウブリッツ秋田46381210163244-12
16ツエーゲン金沢45381112154964-15
17ヴァンフォーレ甲府4238915144250-8
18栃木SC4238915142837-9
19大宮アルディージャ3837911174155-14
20ザスパクサツ群馬363899202849-21
21いわてグルージャ盛岡333896233269-37
22FC琉球3138613193761-24
首位から三位はここにきて勝利を積み重ねており、
その勝ち点差が変わらない状況が続いています。
かつて首位に立っていた仙台は岡山相手に0-3と完敗してしまい、
プレーオフ圏も危ない状況になってしまいました。
爆発的な得点力を誇っていた攻撃も上手くいかなくなり、
無得点での敗戦も多くなってきました。
その姿には、どうしても昨季の新潟が重なってしまいます。
昨季の新潟も、シーズン前半は面白いように得点をとれていたのが、
後半になると全く得点を奪えなくなってしまいました。
大量得点試合が多く続いていても、
それがピタリと止められて全く点が入らなくなってしまうこともある。
J2リーグは、そのような厳しいリーグです。
引き続き、今までの結果は結果として、
目の前の1試合に全力を注いで戦っていくのみです。

2022年9月20日火曜日

2022明治安田生命J2リーグ 第37節

022年9月14日(水)

2022明治安田生命J2リーグ 第37節

アルビレックス新潟 2 vs.    0 水戸ホーリーホック

入場者数:18,439人(デンカビッグスワンスタジアム)

今季最後の平日ゲームを含めた三連戦の三試合目。
今節は、ホームに水戸ホーリーホックを迎えての一戦です。
今節、ここまで連勝中の新潟。
今節もホームでしっかり勝利して、
三連戦をすべて勝利で終えたいところです。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは小島選手。
ディフェンスラインは、右から
藤原選手、舞行龍選手、デン選手、堀米選手。
ボランチは高選手、星選手。
中盤は、右から三戸選手、高木選手、伊藤選手。
ワントップは谷口選手です。

連戦中、うまく選手を交代しながら
疲労が蓄積しないようにやりくりしている新潟。
今節も序盤からテンポよくボールをつないで
水戸ゴールを脅かします。
対する水戸は連戦の疲れからか
自陣でのパスやトラップミスが多く、
新潟がボールを回収しては決定機につなげます。
圧倒的にボールを保持しながら
なかなかゴールを割ることができない新潟。
そんな中、自陣近くで水戸にフリーキックを与えてしまい、
嫌な空気が流れますが、小島選手を中心に集中した守りで
隙を作りません。
前半30分、そんな新潟にアクシデント。
これまで被ファール数リーグ一位ながら
負傷することなく試合に出続けていた高木選手が、
相手と交錯した際に膝を痛めてしまい、
起き上がることもできず
小見選手と負傷交代となってしまいます。
その後、高木選手不在の影響からか
水戸にボールを保持される時間帯が多くなり、
何本かシュートも打たれますがゴールは許しません。
そして前半37分、急遽交代出場した小見選手が
攻撃の起点となります。
左サイドを突破した小見選手は、中央の伊藤選手へパス。
伊藤選手はこれを近くの谷口選手へ流すと、
ゴールに背を向けていた谷口選手は
前向きに走り込んできた星選手へ優しくパス。
これを星選手が豪快に叩き込んで、
新潟が貴重な先制点を奪います。
前半はそのまま、1-0での折り返しとなりました。

後半、流れを取り戻した新潟は
リードしながらもしっかりボールを保持して
2点目、3点目を狙いにいきます。
後半7分、相手陣内で得た堀米選手のフリーキックを
谷口選手が頭で合わせると、
ボールは相手ゴールキーパーの脇をすり抜けてゴールへ。
後半の早い時間帯に追加点を奪います。
その後も何度も決定機を作り、
水戸ゴールにシュートを浴びせる新潟。
最後はさすがに連戦の疲労からか、
ボールをキープする時間も増えますが、
最後まで攻め続ける姿勢は失いませんでした。
試合はそのままタイムアップ。
今節は2-0での勝利となりました。

三連戦をすべて勝利で飾り、これで三連勝。
勝ち点は昇格の基準と言われる試合数の2倍に
ようやく到達しました。
最後まで残りわずか。
まだまだ油断せず、引き続き1試合1試合を
しっかり戦いきっていきましょう。

追記1)
今節、星選手のゴールで先制した新潟。
星選手は今季初ゴールであり、
これで今季得点した新潟の選手は19人目となりました。
これは、今までのJ2リーグで新記録だそうです。
そして、今節でチームの総得点は66点となり、
総得点数でも仙台を抜いて一位となりました。
10得点以上取っている選手がいない新潟ですが、
複数の選手が得点を取ることで
チームとしての得点を多く稼ぐことに成功しています。
まさに、これが松橋監督のやりたいサッカーだと思います。
J1リーグでいえば、横浜F・マリノスのサッカーでしょう。
そして、J1リーグで首位なのは横浜F・マリノス。
「誰もが点を取れるサッカー」がJリーグで活躍しています。
しかし、苦しいときに得点を奪えるストライカーが欲しいのも事実。
今節、ゴールをあげたフォワードの谷口選手は
実に17試合ぶりのゴールとなりました。
誰もがゴールを奪える中でも、
得点を量産できるストライカーもいるチーム。
そのようなチームになることができれば、
より高みを目指していける気がします。


2022明治安田生命J2リーグ順位表 (9月19日終了時点)
順位チーム勝点試合得失
1アルビレックス新潟74372287663234
2横浜FC713720116554015
3ファジアーノ岡山663718127543420
4ベガルタ仙台593717812655015
5ロアッソ熊本58361513846397
6大分トリニータ573714158544410
7モンテディオ山形5536151011543717
8V・ファーレン長崎54361591244422
9徳島ヴォルティス523710225392712
10ジェフユナイテッド千葉523714101338362
11FC町田ゼルビア51371491446406
12水戸ホーリーホック463612101440391
13東京ヴェルディ43361013135254-2
14レノファ山口FC43371110164046-6
15ブラウブリッツ秋田43371110163043-13
16ヴァンフォーレ甲府4237915134148-7
17ツエーゲン金沢42371012154663-17
18栃木SC4036913142736-9
19大宮アルディージャ3836911164154-13
20ザスパクサツ群馬363799192743-16
21いわてグルージャ盛岡333696213165-34
22FC琉球3037612193761-24
今節は、二位の横浜FCも三位の岡山も勝利して、
その勝ち点差は変わりませんでした。
昇格プレーオフ争いが激化していて、
6位に入り込む可能性は多くのクラブがまだ持っています。
そして、下位の方では、大宮が栃木に勝利して一つ抜け出しました。
群馬も秋田に勝利して、21位以下を引き離しています。
21位の岩手は残留圏の群馬と勝ち点差3ですが
得失点差でかなり離されています。
22位の琉球は群馬と勝ち点差が6であり、
こちらも得失点差でかなり不利な状況となっています。
数節を残した状況で、
降格が決まってしまう可能性も浮上してきました。