2020年12月21日月曜日

2020明治安田生命J2リーグ 第42節

020年12月20日(日)

2020明治安田生命J2リーグ 第42節

大宮アルディージャ 3 vs.    1 アルビレックス新潟

入場者数:4,549人(NACK5スタジアム)

色々あった今季ですが、最終節を迎えることができました。
J1リーグ、J3リーグにおいても、
全日程を終了することができました。
しかも、スタジアム内の観客の中で
新型コロナウイルスの感染が
拡大するようなこともありませんでした。
これも、Jリーグ関係の方々、そして
スタジアムに訪れたサポーターの努力の賜物と思います。
Jリーグの運営体制は、
来年に延期された東京オリンピックの運営方法に
参考になるものと思います。
スポーツ観戦を楽しむ者として、
今季もスポーツ観戦を楽しませていただけたこと、
各クラブの選手、スタッフ、そしてJリーグ関係者に
本当に深く感謝いたします。

新潟の最終戦は、アウェイで
大宮アルディージャとの対戦となりました。
大宮も新潟と同様に新戦力があまり機能せず、
また負傷者も多数発生し、苦しいシーズンとなりました。
最近は無残な試合が続く新潟ですが、
最後を締めくくるために勝利して終えたいところです。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは藤田選手。
ディフェンスラインは、右から
早川選手、マウロ選手、舞行龍選手、堀米選手。
ボランチは、高木選手、島田選手。
中盤は、荻原選手、本間選手、中島選手。
ワントップは、田中達也選手です。
田中達也選手のスタメンについては、
昨日アルベルト監督の口から直接公表されました。

試合は、最近の試合のように
新潟のパスミスが多く、大宮はそこを狙って
一気にカウンター攻撃をしかける展開となります。
今節の新潟は疲労もピークに達しているためか
いつも以上にミスが多く、
しかもゴールキーパーとディフェンスラインでのミスが多く、
何度も危険な位置でボールを奪われては
決定的なピンチを招きます。
それでもなぜか大宮の選手のシュートが
ことごとく枠外に飛ぶので助かっていましたが、
前半36分、マウロ選手がボールを奪われ、
藤田選手もかわされて、
無人のゴールにボールを入れられて
今節も前半のうちに先制点を献上します。
攻撃については今日も単調なプレーのみで驚異を与えられず。
前半は0-1での折り返しとなりました。

後半、反撃に出たいところでしたが、
これも最近の流れそのままに、
後半49分、開始早々に弱点であるクロスから失点。
なかなか「前半の失点」に続き
「後半開始早々の失点」の癖が抜けません。
その後、鄭大世選手を投入して、
大宮の選手が守りに入ったこともあって攻撃が活性化しますが、
なかなか決定機を作り出すことができません。
逆に後半80分、セットプレーから追加点を与えてしまいます。
その後、後半89分、中島選手のふわりとしたクロスを
鄭大世選手がヘディングで押し込み、
1点を返しますが反撃もここまで。
今節は、1-3での敗北となりました。

今節も、最近の試合と同様に、
内容も結果も完敗のゲームでした。
最後の10試合は1勝2分7敗と散々な結果でした。
アルベルト監督も「最後の5試合は忘れたい」というほどでした。
それでも、この環境の中、負傷者が続出して
慣れないポジションでのプレーを求められた選手たちには
ひとまず「お疲れさま」と言いたいと思います。
今節も大宮に負傷者が続出しました。
12月終盤のゲームで、疲労も溜まっている中、
負傷のリスクはかなり高かったものと思います。
来季は、しっかり試合間隔をあけた中で、
選手たちがベストなプレーを繰り広げられるような
環境になってほしいと思います。

来シーズンのJ2リーグは、2月26日(土)から開幕予定となっています。
すでに残り2ヶ月程度。
今シーズンのことを反省して活かしながら、
来季こそJ1昇格を掴み取ってほしいと思います。

ただ、ひとまず今はゆっくり休んでください。
本当に、お疲れさまでした。ありがとうございました。

追記1)
J3リーグの昇格圏となる2位争いは最終節までもつれましたが、
SC相模原がAC長野パルセイロをかわして2位に浮上し、
初めてのJ2リーグ昇格を決めました。
早々に昇格を決めたブラウブリッツ秋田とあわせて、
来季はJ2リーグで戦うことになります。
相模原の選手、スタッフ、サポーターの方々、おめでとうございました。
来季、一緒に戦えることを楽しみにしております。

追記2)
J2リーグの得点王は京都のピーター ウタカ選手となりました(22点)。
なお、新潟のチーム得点王は鄭大世選手(9点)です。
途中加入の鄭大世選手がチーム得点王というのは、
鄭大世選手が凄すぎるのか、他の選手が点をとれないのか…
渡邉新太選手の離脱も痛かったとは思いますが。
J1リーグの得点王は柏のオルンガ選手(28点)。
オルンガ選手も爆発的な得点力を発揮しましたが、
興味深いのは、得点王を出したチームの成績が
必ずしもいいとは限らない、ということです。
昨季も、J2リーグの得点王は新潟のレオナルド選手でしたが、
新潟のチームとしての成績はそこまで振るいませんでした。
J1リーグを制した川崎、J2リーグの覇者となった徳島ともに
「誰でも点がとれる」チームであり、
そのようなチームが勝ち点を積み重ねることができるのかもしれません。
そして、新潟もそのようなチームを目指しています。
来シーズンでの巻き返しを期待します。


順位チーム勝点試合得失
1徳島ヴォルティス84432599673334
2アビスパ福岡84422598512922
3V・ファーレン長崎804223118663927
4ヴァンフォーレ甲府65421617950419
5ギラヴァンツ北九州65421981559518
6ジュビロ磐田6342161511584711
7モンテディオ山形6242171114594217
8京都サンガF.C.594216111547452
9水戸ホーリーホック584216101668626
10栃木SC584215131441392
11アルビレックス新潟574214151355550
12東京ヴェルディ544213151448480
13松本山雅FC54421315144452-8
14ジェフユナイテッド千葉5342158194751-4
15大宮アルディージャ53421411174352-9
16FC琉球5042148205861-3
17ファジアーノ岡山50421214163949-10
18ツエーゲン金沢49421213175767-10
19FC町田ゼルビア49421213174152-11
20ザスパクサツ群馬4942154234062-22
21愛媛FC3442810243868-30
22レノファ山口FC334296274374-31
最終節、首位の徳島と2位の福岡の対戦は福岡が勝利しましたが、
得失点の差で徳島がJ2リーグのチャンピオンとなりました。
徳島の皆様、おめでとうございました。
ただし、福岡に今季は2敗していることも事実。
福岡のような守備が硬く、
カウンターやセットプレーからの得点を狙うチーム相手に
どのように戦い、勝利を掴んでいくのか。
徳島の課題ではあるでしょう。
J1リーグはJ2リーグとは比較にならないくらい、
守備も硬く、カウンター攻撃も鋭く、
確実に決めてくるチームが多いです。
ぜひ、J2リーグチャンピオンとして、
来季はJ1リーグでいかんなく力を発揮してほしいと思います。
まずは、しっかり休んでください。お疲れさまでした。

2020年12月18日金曜日

2020明治安田生命J2リーグ 第41節

020年12月16日(水)

2020明治安田生命J2リーグ 第41節

レノファ山口FC 1 vs.    0 アルビレックス新潟

入場者数:1,040人(維新みらいふスタジアム)

大寒波が日本を襲い、広島や山口でも降雪がみられる本日。
今節は、今季最後の平日ナイトゲーム。
アウェイで、レノファ山口FCと対戦します。
山口の今季は失点を減らすことができず、
最下位に沈んでいます。
ここ5試合で1分4敗と調子を落としている新潟ですが、
今節こそ勝利を届けてほしいと思います。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-4-2。
ゴールキーパーは藤田選手。
ディフェンスラインは、右から
田上選手、マウロ選手、舞行龍選手、早川選手。
ボランチは、島田選手、堀米選手。
サイドハーフは大本選手、本間選手。
ツートップはシルビーニョ選手、矢村選手です。

試合は寒さの影響もあってかお互い動きが硬く、
パスミスが多くみられます。
相手のパスミスでボールを奪っても、
自身もパスミスで相手にボールが渡ってしまい、
この繰り返しで中盤でボールが行ったり来たりするだけで
お互いシュートまで持ち込むことすらできません。
新潟はロングボール主体で攻撃を展開しますが、
単純な放り込みはたやすく弾き返されます。
前半は山口に何度かシュートチャンスがありましたが、
いずれも枠外でゴールとはならず。
新潟には見せ場といった見せ場もなし。
前半は0-0での折り返しとなりました。

後半、新潟は前線での圧力を高め、
前半に続いてロングボール主体の攻撃で打開を狙います。
途中からは中島選手、鄭大世選手を投入し、
なんとか前線でボールを収められるようにしたい新潟。
しかし、後半66分、逆に弱点であるサイド攻撃から
非常に痛い先制点を献上してしまいます。
こうなると、山口はさらに守備を固めて
カウンターから追加点を狙います。
守備を固めた相手には、今の新潟はなす術なし。
カウンターからピンチも招きますが、
藤田選手を中心に追加点を与えることは許さず。
最後まで決定機を迎えることもなく、試合終了。
今節は0-1での敗北となりました。

山口相手に、内容も結果も完敗でした。
中2日、真冬の平日のナイトゲームだったとはいえ、
条件は相手も同じ。
新潟はこれで3連敗。
これまでの結果を、どのように来季につなげていくか。

次節は最終節。
12月20日(日)にアウェイで大宮アルディージャと対戦します。
気持ちよく今季を終わらせるためにも、
次節こそ勝利を掴んでほしいと思います。

追記1)
先日、大谷選手と森選手の契約満了が発表されました。
大谷選手は昨季こそ新潟の守護神として君臨したものの、
今季はここまで出番なし。
まだまだやれると思うので、新天地で頑張ってほしいと思います。
森選手は大卒ルーキーとして新潟に加入しましたが、
満足なプレー時間を得ることもできないまま、
加入4年目の今シーズンで新潟を離れることになりました。
左利きのドリブラーとして、
飛躍できる素質は充分あると思います。
森選手の今後の活躍を、祈っています。

追記2)
今節は真冬の平日ナイトゲーム。
松本で行われた一戦では、氷点下3℃の中のゲームとなり、
ピッチが雪で覆われた状態での試合となりました。
低温化での試合は筋肉が動かなくなり、動きも鈍くなり、
負傷のリスクも非常に高まります。
今季は致し方ない部分もあったと思いますが、
スケジュールを組む際は選手のことを第一に考えて
組んでほしいと思います。

追記3)
J1昇格争いについては、昇格圏の徳島と福岡が勝利し、
三位の長崎が引き分けに終わったことで決着。
徳島と福岡のJ1昇格が決まりました。
徳島はスペイン人のリカルド ロドリゲス監督のもと
魅力的なポジショナルサッカーを展開し、
どこからも点がとれる得点力と安定した守備で
ダントツの得失点差での昇格となりそうです。
一部報道でロドリゲス監督の退任の話があり残念ですが、
このサッカーでJ1でどこまでやれるか、非常に楽しみです。
福岡は長谷部監督とその申し子である前選手を中心に、
非常に硬い守備で先制点を許しませんでした。
一方、研ぎ澄まされたカウンターとセットプレーで
先制点を奪うことに長けていました。
「1-0での勝利」は福岡サッカーの代名詞となりました。
長谷部監督についても退任の話がありますが、
J1でどこまで戦うことができるか、今から楽しみです。
徳島と福岡の選手、サポーター、関係者の皆様、
本当におめでとうございました。
両クラブとも、昇格争い真っ只中に監督の引き抜き報道が出る中、
昇格を掴むことができてよかったと思います。
J1での活躍を期待しています。


順位チーム勝点試合得失
1徳島ヴォルティス84412597673235
2アビスパ福岡81412498502921
3V・ファーレン長崎774122118633825
4ヴァンフォーレ甲府654116178503911
5ギラヴァンツ北九州65411981458499
6ジュビロ磐田6041151511564610
7モンテディオ山形5941161114574215
8京都サンガF.C.594116111447443
9栃木SC584115131340373
10アルビレックス新潟574114151254522
11水戸ホーリーホック554115101667625
12東京ヴェルディ544113151348471
13松本山雅FC51411215144252-10
14FC琉球5041148195860-2
15ジェフユナイテッド千葉5041148194550-5
16大宮アルディージャ50411311174051-11
17ツエーゲン金沢49411213165664-8
18ファジアーノ岡山47411114163749-12
19FC町田ゼルビア46411113174052-12
20ザスパクサツ群馬4641144233962-23
21愛媛FC3441810233866-28
22レノファ山口FC334196264372-29
徳島、福岡のJ1昇格が決まりました。
新潟は三連敗で10位に転落。
総勝ち点も、昨季の勝ち点に及ばないことが確定しました。
負傷者も続出し、来季の開幕に間に合わない選手もいる中、
補強は急務です。
来季のJ2リーグはJ3リーグから2クラブが昇格するため、
4クラブがJ3リーグへ降格することになります。
J2残留争いに巻き込まれないよう、
開幕から充実した戦力で臨みたいところです。