2022年2月28日月曜日

2022明治安田生命J2リーグ 第2節

022年2月26日(土)

2022明治安田生命J2リーグ 第2節

大宮アルディージャ 2 vs.    2 アルビレックス新潟

入場者数:7,174人(NACK5スタジアム)

前節、仙台との開幕戦はスコアレスドローに終わった新潟。
今節は、アウェイで大宮アルディージャと対戦します。
新潟では再び選手一人がCOVID-19陽性となり、
クラブ独自の判断で4人の濃厚接触者と考えられる選手も
自宅待機となっています。
万全の状態で戦えない状況はシーズン通して続きそうですが、
今季は厚い選手層を活かして乗り切ってほしいです。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-3-3。
ゴールキーパーは小島選手。
ディフェンスラインは、右から
長谷川選手、舞行龍選手、千葉選手、堀米選手。
アンカーの位置に島田選手が入り、
サイドハーフは右に高木選手、左に星選手。
ウイングは右にシノヅカ選手、左に本間選手で、
ワントップは谷口選手です。
前節、アンカーとして獅子奮迅の活躍だった高選手に代わり、
今節は島田選手が入りました。
鈴木選手は前節の試合中に膝を痛めたこともあってか、
今節はベンチ外となっています。

試合は序盤から大宮の前線からのプレスが強く、
新潟はうまく剥がせず自陣でボールを奪われては
シュートを打たれる展開が続きます。
ピッチの状態の影響からか、舞行龍選手も千葉選手も
相手のロングボールに対するミスキックが多く、
自陣に押し込まれてしまいます。
そして、前半7分、その流れで
自陣でボールを失った新潟は、
最後は新潟にも所属していた河田選手に決められ、
早い時間帯で先制点を献上します。
その後は大宮のプレスも少し緩み、
選手たちのポジション取りも良くなって
ボールを回せるようになった新潟。
いつも通りに攻撃を組み立ててゴールを目指します。
サイド攻撃から決定機も演出しますが、
相手ゴールキーパーのビッグセーブもあって
なかなかゴールを割ることができません。
前半はそのまま、1-0での折り返しとなりました。

後半、松橋監督曰く
「少し中央も意識するように伝えた」という新潟。
前半以上にボールを回せるようになり、
一気呵成に大宮ゴールに迫ります。
それでもなかなか同点ゴールを奪うことができない時間が続くと、
後半19分、クロスを再び河田選手が頭でゴールに押し込み、
大宮に追加点を奪われてしまいます。
暗い雰囲気となりがちな状況でしたが、
新潟の選手たちはあきらめてはいませんでした。
ここから怒涛の反撃が始まります。
まずは後半23分、本間選手がドリブルでの中央突破から
高木選手へラストパスを送り、
これを高木選手がループ気味のシュートでゴールに流し込み、
今季チーム一号となるゴールを奪います。
そして後半26分、本間選手がサイドから中央へ侵入してクロス。
これをシノヅカ選手が頭で押し込み、
新潟があっという間に同点に追い付きます。
その後も大宮を自陣に押し込んで、
勢いそのままに逆転を狙う新潟。
交代で入った矢村選手や松田選手も決定機を迎えますが、
ゴールを奪うことはできず。
序盤から飛ばしていた大宮の足が止まったこともあってか、
大宮にはほとんど反撃の機会を与えることはありませんでした。
試合はそのまま終了。
2-2でのドローゲームとなりました。

前節に引き続いての引き分けとなった新潟。
今節は序盤の戦い方が悔やまれる一戦となりました。
松橋監督は「自分のミス」と言っていましたが、
大宮のプレスのやり方を見て、
ピッチ内でその対応を統一することができなかったようです。
ハーフタイムに監督から指示が出て改善した部分もあるようですが、
本来ならばピッチ上の状況をみて選手たちが自身の判断で
対応できるようになってほしいもの。
これは以前からの新潟の課題ではありますが、
今季は特に飲水タイムもないので、
「いかに選手たちだけでピッチ状の状況に対応するか」が
大きなポイントとなりそうです。
まだまだチームは進化の途中。これからに期待しましょう。

追記1)
今節、本間選手は2アシスト。
前半こそ少し大人しい印象があったものの、
後半は何度もドリブルを仕掛けて大宮の守備陣を切り裂き、
大宮の脅威となっていました。
試合終了後には、松橋監督に
「極論を言えば、全員を抜いてシュートを決めてほしい」と
言わしめました。
そのぐらい活躍が期待されている本間選手。
新潟の昇格のためには、本間選手の大車輪の活躍が必要不可欠です。
まだまだ、やってもらいましょう。

追記2)
「スポーツと政治は切り離すべき」と言われますが、
今節、同点ゴールを決めたイッペイ シノヅカ選手は試合終了後、
ロシアのウクライナ侵攻についての感想を求められていました。
ロシア国籍をもち、ロシア代表としての経験もあるシノヅカ選手。
ロシアにもウクライナにも知り合いがいるということで、
今の状況には強く胸を痛めていることでしょう。
シノヅカ選手が心穏やかにプレーに集中できるようになるためにも、
一刻も早く状況が改善してくれることを願っています。


順位チーム勝点試合得失
1横浜FC62200422
2ファジアーノ岡山42110523
3東京ヴェルディ42110413
4レノファ山口FC42110312
5ベガルタ仙台42110321
6ザスパクサツ群馬42110101
6FC町田ゼルビア42110101
8モンテディオ山形32101312
9ジェフユナイテッド千葉32101220
10いわてグルージャ盛岡32101110
11栃木SC3210113-2
12アルビレックス新潟22020220
13徳島ヴォルティス22020110
14ツエーゲン金沢22020000
15大分トリニータ11010110
16大宮アルディージャ1201145-1
17V・ファーレン長崎1201112-1
17FC琉球1201112-1
19ヴァンフォーレ甲府1201125-3
20ロアッソ熊本1201114-3
21水戸ホーリーホック0100123-1
22ブラウブリッツ秋田0200203-3
2節終了時点で、大分と水戸が1試合少ない状況ではありますが、
連勝しているのは横浜FCのみ。
一方、連敗しているのも秋田のみ。
今季も引き分けが多く、群雄割拠のJ2リーグとなっています。
いかに、引き分けを勝利へ導くことができるか。
まだまだ、戦いは始まったばかりです。

2022年2月21日月曜日

2022明治安田生命J2リーグ 第1節

022年2月20日(日)

2022明治安田生命J2リーグ 第1節

ベガルタ仙台 0 vs.    0 アルビレックス新潟

入場者数:9,617人(ユアテックスタジアム)

今季も、Jリーグが開幕の時を迎えました。
新型コロナウイルスの猛威は未だ続いており、
新潟もキャンプ先の高知で複数人の陽性者が出てしまい、
クラスターとなってしまいました。
新チームでのトレーニングは3週間しか行うことができず、
練習試合も2試合しか行えない中での開幕となりました。
他のクラブでも陽性者の報告が続いており、
特に今節予定していた大分と水戸の試合は、
大分が活動中止となったことにより中止となりました。
そのような状況下でも多くの方のご尽力のおかげで
開幕を迎えることができたことに感謝しつつ、
早く安心して試合が楽しめる日を本当に心待ちにしています。

今節、新潟の開幕戦の相手はベガルタ仙台。
昨季までJ1リーグを戦いぬいていた強豪です。
新潟は昨季から継承するチーム戦術に自信をもって、
仙台ゴールに迫ってほしいと思います。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-3-3。
ゴールキーパーは小島選手。
ディフェンスラインは、右から
藤原選手、舞行龍選手、千葉選手、堀米選手。
アンカーの位置に高選手が入り、
サイドハーフは右に新加入の伊藤涼太郎選手、左に高木選手。
ウイングとして右に谷口選手、左に新加入のイッペイ シノヅカ選手。
センターフォワードは鈴木選手です。
昨季は4-2-3-1がベースであったフォーメーションですが、
今季はアンカーを置いた4-3-3がベースとなりそうです。
ボール回収はアンカーである高選手に託し、
中盤でのボール回し役を高木選手と伊藤選手の2人でこなし、
前線にタレントが豊富な新潟のメリットを活かしていきます。

試合は序盤から、新潟がボールを保持して攻撃を組み立てます。
仙台はボールを奪った時は
素早いカウンターからチャンスを演出しますが、
自分たちでボールを保持する時間帯も作ってきます。
昨季はバックラインでボールを回すことが多かった新潟ですが、
今節は縦パスをいれて中盤にボールを渡し、
主に左サイドから仙台ゴールを脅かします。
イッペイ シノヅカ選手は何度も左サイド奥深くまで侵入して
クロスをあげたり、シュートを放ったりしますが、
なかなかゴールを割ることはできません。
多くのチャンスを演出した前半でしたが
ゴールをあげることはできず、
前半は0-0での折り返しとなりました。

後半も流れは大きくは変わらず、
新潟がボールを保持して仙台ゴールに迫る時間が続きます。
仙台はボールを奪って反撃に出たいところですが、
何度も高選手がそれを潰し、
逆に新潟の二次攻撃、三次攻撃へと繋げていきます。
後半8分、新潟にアクシデント。
鈴木選手が膝を押さえて立ち上がれなくなり、
担架でピッチ外へと運ばれます。
交代で入った三戸選手も昨季と変わらずピッチで躍動し、
あとはゴールをあげるだけの新潟。
最後のところは仙台のシュートブロックも激しく、
どうしてもゴールを奪うことができません。
後半32分には、今度はイッペイ シノヅカ選手が
足を押さえて立ち上がれなくなり、
本間至恩選手と交代となります。
その後も、メンバーが変わってもスタイルを変えることなく、
また何度もチャンスを演出して仙台ゴールに迫りますが、
最後までゴールを奪うことはできず。
試合は0-0での引き分けで終了となりました。

ほとんど一方的に攻め続けながらも
ゴールを奪えることができず、勝ち点1に終わった新潟。
「決定力」の点では昨季からの課題が続いている印象ですが、
開幕戦が仙台のホームであったことを考えれば
今後に期待できる部分もあるのではないでしょうか。
何より、ほぼ一方的に仙台を相手陣内に押し込み、
攻撃を続けることができたのは今後の希望になりそうです。

次節は2月26日(土)、アウェイで大宮アルディージャと対戦します。
いつも通り開幕からアウェイが続く状況ですが、
今節も新潟からは1000人のサポーターが駆けつけました。
次節こそ、しっかり勝ち点3を掴んでホームに帰ってきてほしいです。

追記1)
今節は、雪が舞うピッチ上での戦いとなりました。
あまりトレーニングを積むこともできなかった中での戦いで、
寒気の影響もあり、怪我につながりやすい条件が揃っていたと思います。
鈴木選手とイッペイ シノヅカ選手の怪我の具合が心配です。
このような状況が揃うと、どうしても怪我が多くなってしまうので、
少しでも選手たちが怪我しにくくなるような環境を
整えていくことができればと思います。

追記2)
今節、監督としてのデビュー戦となった松橋監督。
両サイドを幅広く使って
ダイナミックなサッカーを展開することはできたので、
まずは一歩前進といったところではないでしょうか。
あとは実戦を積み重ねていきながら、
何度も相手ゴールに迫るようなチームを作り上げてほしいと思います。


順位チーム勝点試合得失
1ファジアーノ岡山31100413
2横浜FC31100321
3いわてグルージャ盛岡31100101
3栃木SC31100101
3ザスパクサツ群馬31100101
6東京ヴェルディ11010110
6レノファ山口FC11010110
6V・ファーレン長崎11010110
6ロアッソ熊本11010110
10ベガルタ仙台11010000
10FC町田ゼルビア11010000
10アルビレックス新潟11010000
10ツエーゲン金沢11010000
10徳島ヴォルティス11010000
10FC琉球11010000
16水戸ホーリーホック00000000
16大分トリニータ00000000
18大宮アルディージャ0100123-1
19ブラウブリッツ秋田0100101-1
19モンテディオ山形0100101-1
19ジェフユナイテッド千葉0100101-1
19ヴァンフォーレ甲府0100114-3
まだ一節終わったばかりですが、
岡山が新加入チアゴ アウベス選手の2ゴール等で甲府相手に完勝。
初めてのJ2を戦う盛岡は、早くも初勝利をあげています。
長丁場とはいえ、序盤でつまづくと
一気にJ3降格圏に沈んてしまうことも現実的なJ2リーグ。
今季も、熱く厳しいリーグ戦が始まりました。