2021年5月31日月曜日

2021明治安田生命J2リーグ 第16節

021年5月30日(日)

2021明治安田生命J2リーグ 第16節

アルビレックス新潟 2 vs.    1 FC琉球

入場者数:14,759人(デンカビッグスワンスタジアム)

午前中は突然の雨が降り注ぐこともありましたが、
昼過ぎからは強く太陽の光が差し込む日となりました。
今節は、ホームでFC琉球との対戦となります。
前節に引き続き、上位クラブとの直接対決。
前節は敗れてしまったこともあり、
今節は何としても勝利が欲しい一戦です。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは阿部選手。
ディフェンスラインは、右から
藤原選手、舞行龍選手、千葉選手、堀米選手。
ボランチは、高選手、島田選手。
中盤は、右から三戸選手、高木選手、本間選手。
ワントップは、鈴木選手です。
前節に引き続き、三戸選手がスタメンとなりました。

試合は開始直後から、新潟がボールを保持して
琉球のゴール向かって攻め上がる展開となります。
序盤から立て続けにコーナーキックを獲得しますが、
いずれも得点に結びつけることはできません。
琉球陣内まではボールを運べますが、
固い守備力を誇る琉球相手に
なかなかシュートまでは持ち込めません。
飲水タイム明け直後の28分、試合が動きます。
右サイドからのグラウンダーのアーリークロスを
中央で綺麗にあわされて、
今節も新潟が先制点を奪われる展開となりました。
これで三試合連続での先制点献上。
暗い空気が漂い始めましたが、
早くもその1分後の29分、その空気は払拭されました。
堀米選手のクロスを高木選手が中央で
インサイドで上手くあわせ、
これがゴール隅に決まって
すぐさま新潟が同点に追いつきます。
その後もポゼッション率を高めて逆転ゴールを狙いますが、
そう簡単にはやらせない琉球。
前半は1-1での折り返しとなりました。

後半、前線からのプレスの強度を高めてくる琉球。
これは、新潟を相手にしたチームによく見られる傾向です。
これを上手くかわして琉球のゴールに迫れるか。
球際の争いも激しくなり、お互いに勝ち越し点を狙います。
膠着状態が続いていましたが、
67分、中央からペナルティエリアに侵入した高選手が
相手に潰されながらも何とか谷口選手にパス。
これを谷口選手がしっかりと流し込み、
新潟が逆転に成功します。
攻勢を強めて同点ゴールを狙いにくる琉球。
右から左から、何本もクロスを浴びせられますが、
何とか跳ね返し続けて時計の針を進めます。
暑さの影響からか足をつりそうな選手も多い中、
必死の守備が続く新潟。
最後は琉球陣内でボールを回すことに成功し、
安全に試合を締めにかかります。
そして、タイムアップ。
今節は2-1での勝利となりました。

4試合ぶりの勝利。
なかなか結果が出ない状況が続いていた中、
それでもぶれずに自分たちのサッカーを続け、
掴み取った勝利はまた自信につながることでしょう。
しかし、これがゴールではありません。
試合が終わったら、また次の試合での勝利を目指して、
頭を切り替えて戦っていきましょう。
次節は6月5日(土)、アウェイで
ヴァンフォーレ甲府との対戦となります。
次のホームゲームは、6月13日(日)、
ファジアーノ岡山との対戦です。
引き続き、目の前の試合での勝利を目指すのみ、です。

追記1)
前節に引き続き、スタメンとなった三戸選手ですが、
今節もゴール・アシストといった目に見える結果を出せずに
交代となりました。
ロメロ選手が右サイドハーフのときは、
前への推進力とキープ力に優れたロメロ選手の特徴を十分に活かし、
右サイドでロメロ選手と藤原選手が攻撃を組み立てつつ、
左サイドで本間選手と高木選手が仕留める、
といった流れがありましたが、
三戸選手はロメロ選手ではありません。
自分がいかに自分の武器を活かして攻撃を組み立てるか。
実際に試合に出て、練習では出なかった課題も出ていることでしょう。
その課題を練習で克服しながら、次の試合に備える。
どんな仕事であっても、その繰り返しでしょう。
今後も、水戸選手の成長が楽しみです。

追記2)
新潟医療福祉大学のシマブク カズヨシ選手が、
来季の新潟加入およびJFA・Jリーグ特別指定選手に認定されたことが
発表されました。
浦和レッズユース出身のシマブク選手は、
本間選手とはまた違った、
本人曰く「ヌルヌルした」ドリブル突破を特徴とする選手で、
将来が大きく期待される選手の一人です。
また一つ、新潟の武器が増えそうです。
シマブク選手はペルー出身ですが、4月に日本国籍を取得したそうです。
新潟医療福祉大学の先輩である矢村選手や、
同じ境遇であるロメロ選手のアドバイスなども受けながら、
大きく羽ばたいて欲しいと思います。

今季一番の入場者数となった一戦。
お互いに持ち味を出した好ゲームとなりました。

前節の京都戦に続き、沖縄も緊急事態宣言下のため
ビジター席の設置がなく開催されました。
試合前のウォーミングアップの前に、
新潟のサポーターに対して一礼をする琉球の選手たち。
琉球の選手の入場や退場の際、
拍手で応える新潟のサポーター。
サッカーが人と人とをつなげる、
素晴らしい光景です。


順位チーム勝点試合得失
1アルビレックス新潟36161132341321
2京都サンガF.C.36161132261016
3FC琉球33161033261412
4ジュビロ磐田3216102427198
5ヴァンフォーレ甲府291685321129
6FC町田ゼルビア251674520164
7V・ファーレン長崎24167362022-2
8モンテディオ山形231665516142
9ジェフユナイテッド千葉231665517161
10水戸ホーリーホック221671824186
11東京ヴェルディ21166372229-7
12ブラウブリッツ秋田20165561416-2
13ファジアーノ岡山19165471415-1
14ツエーゲン金沢19165471618-2
15レノファ山口FC19165471116-5
16栃木SC18164661820-2
17松本山雅FC18164661524-9
18ギラヴァンツ北九州14163581523-8
19愛媛FC14163581425-11
20ザスパクサツ群馬13163491121-10
21大宮アルディージャ11162591522-7
22SC相模原11162591023-13
前節、新潟を破って首位になった京都ですが、
今節は甲府相手に引き分け。
得失点差で、再び新潟が首位に立ちました。
磐田は今節も勝利を重ねて、上位に食い込んでいます。
下位の方は、降格圏に沈む大宮はついに監督交代を決断。
しかし、その直後のゲームでも敗北してしまい、
依然として苦しんでいます。
J3リーグから初昇格となった相模原も最下位となっていますが、
特に降格圏のクラブは一勝するだけで
だいぶ順位も雰囲気も変わるもの。
その一勝が難しいのですが、まだまだわかりません。

2021年5月24日月曜日

2021明治安田生命J2リーグ 第15節

021年5月23日(日)

2021明治安田生命J2リーグ 第15節

アルビレックス新潟 0 vs.    1 京都サンガF.C.

入場者数:12,684人(デンカビッグスワンスタジアム)

本日は、午前中は雨がぱらついていたものの、
昼からは晴れ間も見える過ごしやすい天候となりました。
前節に今季初の黒星を喫し、仕切り直しの一戦。
今節は、ホームで3位の京都サンガF.C.との戦いとなります。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは阿部選手。
ディフェンスラインは、右から
藤原選手、舞行龍選手、千葉選手、堀米選手。
ボランチは、高選手、島田選手。
中盤は、右から三戸選手、高木選手、本間選手。
ワントップは鈴木選手です。
高卒ルーキーの三戸選手が、プロ初スタメンとなりました。

試合はキックオフ直後、
左サイドに抜け出した本間選手のクロスを
鈴木選手がヘディング。
これは枠外にそれますが、
開始早々に失点を重ねてしまった前節の反省を活かし、
開始直後から新潟が高い集中力で京都のゴールに迫ります。
何度か決定機も演出しますが、
京都の堅い守備を前に、最後のところで弾かれてしまい、
先制点を奪うことができません。
京都はボールを保持している時間は短いながらも
ボールを奪ったあとは効果的にボールを回し、
新潟のゴールを脅かしますが
阿部選手のビッグセーブもあってゴールは奪えず。
前半は0-0での折り返しとなりました。

後半も開始直後から
新潟が圧倒的にボールを保持して攻勢を強めますが、
どうしても京都の堅い守備を崩すことができません。
それならばと頼りのセットプレーでの得点を狙いますが、
コーナーキックはことごとく弾かれてしまいます。
そして58分、自陣でのパスミスから
最後は相手のシュートが新潟の選手に当たってコースが変わり、
これがゴール隅に決まって京都に先制点を献上します。
前節に続いて、相手に先制を許した新潟。
リードを奪った京都は更に守備を固めて、
スローイン一つにもたっぷり時間を使って時計の針を進めます。
新潟は選手交代も駆使して同点ゴールを目指しますが、
シュートは枠外か、京都の選手にブロックされるか、
枠内に飛んでもキーパーにセーブされてゴールを奪えず。
結局、試合はそのまま終了。
今節は0-1での敗北となりました。

これで二連敗。
開幕から守ってきた首位の座も、
京都に明け渡すことになりました。
とはいえ、まだ昇格圏内の二位。
リーグ戦も、まだ三分の一が終わったところです。
ここ三試合は勝利がなく得点1、失点3、勝点1と
明らかに失速しており、ここで立て直せるかが非常に重要です。
次節は5月30日(日)、ホームでFC琉球と対戦します。
ふたたび上位陣とのホーム戦となる、重要な一戦。
連敗したからといってやることが変わるわけではなく、
とにかく目の前の試合での勝利を目指すのみです。

追記1)
今季は、今まで未勝利だった
東京ヴェルディに勝利したと思ったら、
今まで敗北したことがなかったFC町田ゼルビアに負けたり、
京都サンガF.C.にもJ2降格後は負けたことがありませんでしたが、
今節初めてJ2降格後に京都相手に黒星を喫しました。
開幕直後からのクラブ無敗記録を更新したり、
何かと「記録づくめ」な今季ですが、
悪いジンクスを破ることもあれば良いジンクスも破ってしまう、
なにかと「型破り」な今季のチームです。

追記2)
プロ初スタメンとなった三戸選手。
途中出場とはやはり違い、だいぶ体力を消耗したようです。
見せ場もあまり作ることができず、70分に交代となりました。
このような一つ一つの経験が、
三戸選手を大きく成長させるものと思います。
そして、三戸選手の成長は
新潟が昇格するためにも欠かせないと思います。
今節の経験も糧にして、
また日々のトレーニングに励んでほしいと思います。

追記3)
今季初の敗北から連敗となり、雰囲気が暗くなりがちですが、
私が好きな言葉に
「あきらめなければ、すべて途中経過」という言葉があります。
失敗が続いてあきらめてしまえば、当然そこで終了となり、
失敗がそのまま結果となりますが、
あきらめずにやり続け、いずれ成功することができれば
成功が結果となり、失敗し続けた日々は「途中経過」となります。
そして、「あの失敗があったから成功した」と思えることでしょう。
無敗記録と同様に、連敗もすでに過去の話。
大事なのは、ここからどうするか、です。
この連敗を意味あるものにするために、ここからどう這い上がるか。
今季のクラブの真価が問われていると思います。

2001年5月19日、ビッグスワンの柿落としとして
京都パープルサンガ(現 京都サンガF.C.)との一戦が
開催されました。
それから20年。
ビッグスワンには、様々な思い出が刻まれました。
J1昇格。そしてJ2降格。
クラブは、ビッグスワンと共に成長してきました。
これからもこの美しいスタジアムに感謝しつつ、
共に歩んでいきたいと思います。

京都で緊急事態宣言が発令されている中での試合となり、
今節はビジター席がない中での開催となりました。
京都サポーターがいないスタンドに対して、
京都の選手たちが一礼をすると、
新潟サポーターから拍手が自然と沸き起こりました。
試合開始前だけでなく、終了後も、です。
このような新潟のサポーターを、誇りに思います。
そして、このような状況下、新潟まで遠征してきてくれた
京都の選手、チームスタッフには本当に感謝しています。
サッカーは、相手がいなければできません。
次節の琉球戦も、ビジター席がない中での開催となります。
ピッチでは激しい戦いを繰り広げても、
ピッチを離れれば、お互いサッカー仲間。
お互い相手に対するリスペクトの精神をもって、戦っていきましょう。


順位チーム勝点試合得失
1京都サンガF.C.35151122261016
2アルビレックス新潟33151032321220
3FC琉球33151032251213
4ジュビロ磐田291592426197
5ヴァンフォーレ甲府281584321129
6FC町田ゼルビア251574420155
7V・ファーレン長崎21156361722-5
8モンテディオ山形201555514140
9ブラウブリッツ秋田201555513130
10ジェフユナイテッド千葉20155551516-1
11水戸ホーリーホック191561819181
12ツエーゲン金沢19155461617-1
13レノファ山口FC19155461113-2
14松本山雅FC18154651421-7
15東京ヴェルディ18155371928-9
16栃木SC17154561820-2
17ファジアーノ岡山16154471114-3
18ギラヴァンツ北九州14153571423-9
19ザスパクサツ群馬12153391121-10
20大宮アルディージャ11152581520-5
21愛媛FC11142571320-7
22SC相模原11142571020-10
新潟に続いて琉球も敗北。得失点差で新潟が二位となっています。
磐田、甲府は勝利し、上位陣に迫ってきています。
下位を見ると、北九州は大宮相手に勝利し、降格圏脱出。
一方、大宮は10試合連続勝利なしとなり、
未だ浮上のきっかけが掴めずJ3降格圏に沈んでいます。
愛媛と相模原の試合は、5/27(木)に行われます。
リーグ戦はまだ半分も消化しておらず、
昇格も降格も全然わかりません。