2021年5月5日(水)
2021明治安田生命J2リーグ 第12節
大宮アルディージャ 2 vs. 3 アルビレックス新潟
入場者数:4,275人(NACK5スタジアム大宮)
ゴールデンウイーク三連戦の二戦目。
今節は、アウェイで大宮アルディージャと対戦します。
大宮は、新潟と同じくJ1経験クラブでありながら
前節終了時点でJ3降格圏内と
非常に苦しいシーズンを送っています。
死に物狂いで新潟を倒しに来ると思いますが、
臆することなく勝利を目指して戦いたいです。
今節の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは、阿部選手。
ディフェンスラインは、右から
藤原選手、早川選手、千葉選手、堀米選手。
ボランチは、高選手、島田選手。
中盤は、右から矢村選手、高木選手、本間選手。
ワントップは、谷口選手です。
連戦でもあり、前節から
2人のスタメンを変更しました。
普段はポゼッション率を高めて攻め上がる大宮ですが、
この試合では前線へのロングボール一発で
新潟のディフェンスラインの裏を狙います。
新潟を徹底的に研究し、ゴールを狙う大宮。
新潟は上手くディフェンスラインをコントロールし、
オフサイドの網にかけてこれを回避します。
大宮のプレスも厚く効果的なパス回しも
展開できない状況でしたが、
新潟の武器はこれだけではありません。
前半15分、高木選手のコーナーキックを
ファーサイドで早川選手が肩で押し込み、
前節に続いて今節もセットプレーから先制点を奪います。
早川選手は、これがプロ初ゴールとなりました。
攻勢を強める大宮に対して
追加点を狙いたいところでしたが、
前半31分、中盤でのボールロストから
一本のパスでディフェンスラインの裏に抜け出され、
阿部選手の頭上を通る鮮やかなループシュートを決められて
すぐさま同点に追いつかれます。
狙った形で大宮にゴールを許してしまった新潟。
その後、勝ち越しゴールを奪うチャンスはありましたが
ゴールを奪うことはできず。
逆に、ボールを奪うとすぐさま前線にボールを放り込む大宮にも
ゴールを脅かされますが、何とかしのぎ切ります。
前半は1-1での折り返しとなりました。
後半も同様の展開で、
新潟がパスを回しながら攻撃を展開していき、
大宮はボールを奪うなり素早く前線にボールを送り、
お互いに武器を活かしながら勝ち越しを狙います。
試合が動いたのは、後半59分。
新潟の中盤でのパスミスから、
再びパス一本でディフェンスラインの裏に抜け出され、
これを冷静に決められて逆転を許します。
先制しておきながら、逆転を許す非常に苦しいゲーム。
アルベルト監督は、星選手、三戸選手を投入し、
システムを4-3-3に変更して試合を支配しにかかります。
すると、新潟のパスが面白いように回るようになり、
大宮は防戦一方となります。
それでも執念の守備を続ける大宮相手に苦戦しますが、
重苦しい流れを変えたのはエースの一撃でした。
後半74分、左サイドでボールを受けた本間選手は
相手選手を引き連れたまま中央にカットイン。
そこから放たれたシュートは綺麗に相手選手の間を抜けて
ファーのサイドネットに突き刺さり、
本間選手の得意な形で同点に追いつきます。
その後も中2日で疲れが見え始めた大宮を相手に
怒涛の攻撃を続ける新潟。
後半81分、星選手が相手ペナルティエリアに侵入し、
何度も防がれながら最後はシュートをゴールに突き刺し、
新潟が再逆転に成功します。
その後、ゴンサロ選手を投入して
システムを再び4-2-3-1に戻し、試合を締めにかかる新潟。
リードを許した大宮の攻撃をほとんど許さず、
逆に三戸選手が何度か決定機を迎えるも、
決め切ることはできず。
それでも、危なげなくそのまま試合終了。
今節は、2-3での勝利となりました。
先制点を奪いながら逆転を許した中、
再逆転して掴み取った勝利。
この一勝は、とてつもなく大きいものでしょう。
アルベルト監督体制の二年間で、
一度相手にリードを許しながら勝利を掴んだというのは、
初めてということになります。
今節のアルベルト監督の修正力は見事でした。
この勝利は、監督にも更なる自信を与えたことでしょう。
次節は5月9日(日)、ホームで松本山雅FCと対戦します。
ゴールデンウイーク三連戦の最終戦。
選手たちの疲労もピークに達しているものと思いますが、
サポーターの後押しのもと
総力戦で乗り切って欲しいと思います。
追記1)
前々節は途中出場ながら
「涙の退場劇」を演じてしまった三戸選手。
今節はそれを取り戻すべく、
多くのチャンスから決定機を演出しました。
それでも、ゴールを奪えなかったことや、
ボールを持っていないときのポジショニングや守備など、
まだまだ課題は山積みだと思います。
本間至恩選手を「憧れの存在」とする三戸選手。
今節もチームを救う一撃を繰り出した本間選手は、
三戸選手にとって非常に輝いてみえたことでしょう。
試合終了後の三戸選手に
サポーターの目の前でシュート練習を命じた本間選手。
初めて後輩ができた本間選手も、非常に嬉しいことでしょう。
(高卒3年目の本間選手ですが、
昨年は高卒ルーキーがいませんでした。)
攻撃力は当初から抜きん出ていた本間選手ですが、
最初からレギュラーで出場できていたわけではありません。
本間選手を手本としながら、三戸選手にも
大きく羽ばたいて欲しいと思います。
追記2)
今節、プロ入り後初得点をあげた早川選手。
ご存知のとおり、筑波大卒業後一年目から
開幕スタメンとなりながら、
急性白血病発症のため療養を余儀なくされた早川選手。
想像を絶する訓練を経て戦いの舞台に復帰したことは
「美談」のように語られることも多いですが、
試合に出て活躍できなければ
サポーターの批判の的になりました。
しかし、早川選手は「プロとして試合で活躍できなければ
批判を受けるのは当たり前」と割り切っていました。
今節も、2失点してしまったことに対し、
ディフェンスラインに位置する早川選手は
サポータに対して、ゴールの喜びよりも
失点についての反省の色が濃かったようです。
それでも、勝利しながら反省できるのは本当にいいこと。
この経験を成長の糧として、新潟のディフェンスラインを
統率する選手になって欲しいと思います。
松本は公式HPで声明文を発表してから三連勝。
次節、新潟はその松本が対戦相手となります。
一方、新潟に敗れた大宮は最下位に転落。
目の前に何が待ち構えているか、本当に分かりません。
今節は劇的な勝利をあげることができた新潟ですが、
それももう終わったこと。
引き続き、目の前の試合の勝利のみ考えて突き進みましょう。
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