2021年8月30日月曜日

2021明治安田生命J2リーグ 第27節

021年8月28日(土)

2021明治安田生命J2リーグ 第27節

水戸ホーリーホック 4 vs.    0 アルビレックス新潟

入場者数:2,217人(ケーズデンキスタジアム)

8月最後のナイトゲーム。
今節は、アウェイで水戸ホーリーホックと対戦します。
前節は逆転勝利を掴んだ新潟ですが、
3ヶ月以上連勝がない状態が続いています。
昇格圏に浮上するためには、連勝が必須。
まずは今節もしっかり勝利し、
勝利を重ねることが重要です。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは小島選手。
ディフェンスラインは、右から
藤原選手、千葉選手、舞行龍選手、堀米選手。
ボランチは、高選手、福田選手。
中盤は、右から星選手、高木選手、谷口選手。
ワントップは、高澤選手です。
小島選手は脳震盪疑いから復帰後、即スタメンです。

試合は、新潟は自陣でパスを回しつつ、
今節は水戸の両サイドのディフェンスラインの裏を狙って
ロングボールを蹴り込む、という戦い方を続けます。
それをサイドで受けた谷口選手や星選手が、クロス。
前節と同様に、とにかく積極的にクロスをあげて
先制点を奪いにいきます。
しかし、21分、新潟のコーナーキックから
水戸のカウンター攻撃を許してしまい、
これを途中で食い止めることもできずに
あっという間にゴールネットをゆらされ、
今節も新潟は先制点を献上してしまいます。
とはいえ、逆転勝利も多い今季の新潟。
気落ちすることなく攻撃を続けますが、
サイドの裏へロングボールを蹴り込むだけの攻撃は
簡単に水戸に弾かれ、チャンスを作れません。
クロスの意識が高過ぎて中途半端なクロスをあげては
相手にカットされ、逆にカウンターからピンチを招きます。
前半は1-0での折り返しとなりました。

後半、攻撃がうまくいかない新潟は開始直後から
堀米選手に代えて本間選手を投入。
左サイドバックには星選手が入り、打開を狙います。
本間選手のドリブルでのボール運びから
チャンスが生まれそうな気配もありましたが、
後半7分、左サイドを完全に崩され、
最後はヘディングで押し込まれて
攻め込んでいる時間帯が多かった中で
痛恨の追加点を与えてしまいます。
さらに後半17分、再び左サイドを崩され中央にクロス。
戦意消失したようにみえるディフェンス陣は
このクロスに誰も一歩も動けず、
押し込まれて決定的な3点目を献上。
しまいには、後半23分、
千葉選手が自陣ペナルティエリア内で
相手選手の肩に手を回して倒してしまい、
これがPKの判定となります。
これをきっちり決められて、ついに4失点。
何とか1点でも得点を目指す攻撃陣は、
最後までシュートを放ち続けますが、
いくら打てども新潟のシュートは枠内に飛びません。
試合はそのまま、4-0での敗北となりました。

ようやく勝利を掴み、これから勢いをつけたいということで
まさかの今季最大失点。さらに、無得点。
チームに与える影響は非常に大きいと思いますが、
下を向いている時間はありません。
次節は9月4日(土)、ホームでギラヴァンツ北九州と戦います。
9月は4試合中、3試合をホームで戦うことができる正に「勝負の月」。
ここで勝ち点を積み上げることができなければ、
今季の昇格はかなり厳しいものとなってしまうものでしょう。
とはいえ、やることは変わらず。
引き続き、次の試合での勝ち点3を目指して戦い続けましょう。

追記1)
いつものように、今節も新潟のチャンスは
ことごとくファールで潰されました。
そして、1失点目のカウンターは
途中でファール覚悟で止めるべきではないかという意見もあります。
新潟の選手たちはサポーターが望んでいることからなのか、
ファール覚悟で止めるプレーが苦手な印象があります。
「勝利を掴みとる気持ちが足りない」と
試合終了後にアルベルト監督が言うのは、
そういうところなのでしょう。
そして、これはおそらく日本全体に言えることなのだと思います。
ちょうど先日、元日本代表の中澤佑二氏の
インタビュー記事がありました。
屈強なセンターバックとして堅守を誇る要として君臨しつつも、
イエローカードをシーズン中一枚ももらわなかったことで
フェアプレー賞も受賞した中澤氏。
しかし、特に外国人監督の中には、
「守備の選手としてこんな賞をもらうことは恥ずかしいことだ。
時にはファール覚悟、イエローカード覚悟で
止めなければいけない時もある」と
逆に叱られてしまうこともあったそうです。
今季、新潟は一試合あたり20回くらいファールを受けますが、
逆に新潟が与えるファールは10回くらいが多い印象です。
しかし、新潟はイエローカードは多くもらっていますし、
今節のようにPKを相手に与えることもあります。
「相手のチャンスの芽を早めに摘むのが苦手」
ということでしょうか。
ファールは決して褒められたものではないのかもしれませんが、
失点を防ぐためにはファール覚悟で止めることが必要なのも事実。
サポーターや見る側としても、それを理解して勝利のためには
チームに「過剰なクリーンさ」を求めないようにするのも、
大事なことなのだと思います。

追記2)
今季の序盤は細かなパス交換から
チャンスを演出していた新潟。
しかし、途中から相手に研究・対策し尽くされてからは
パス交換が機能せず、攻撃が停滞していました。
そこへヘディングが武器の高澤選手が加入しました。
高澤選手の加入後、積極的にクロスをあげることで
相手ゴール前でスクランブルを起こし、
こじ開けてでもゴールを奪う戦術へと切り替えたようです。
しかし、クロス一辺倒の攻撃では、
守る方も楽に対処できたと思います。
中途半端なクロスは、中央で相手にカットされると
一気にピンチを招くこともあります。
クロスはあくまでも攻撃の手段の一つ。
対戦相手や状況にあわせて様々な攻撃手段を繰り出せれば
効果的な攻撃を演出することもできると思うのですが、
その点は新潟はまだまだ発展途上ということでしょう。
試合を重ねることで成長していくしかありません。


順位チーム勝点試合得失
1京都サンガF.C.57261763421824
2ジュビロ磐田56271755453015
3FC琉球51271566442717
4アルビレックス新潟50271485482721
5モンテディオ山形46261376362313
6FC町田ゼルビア45271368412615
7ヴァンフォーレ甲府45271296402614
8V・ファーレン長崎4426135833294
9水戸ホーリーホック37271141235269
10ジェフユナイテッド千葉3727910827252
11東京ヴェルディ3727107103844-6
12ファジアーノ岡山342797112223-1
13ブラウブリッツ秋田3127710102631-5
14レノファ山口FC292678112030-10
15ザスパクサツ群馬292778122536-11
16ツエーゲン金沢272676132533-8
17栃木SC2627511112433-9
18松本山雅FC252667132243-21
19ギラヴァンツ北九州242759132240-18
20愛媛FC242759132645-19
21大宮アルディージャ2327411122834-6
22SC相模原212749141634-18
磐田、京都、新潟、琉球、山形の上位5チームが
いずれも相手に先制を許した今節。
その後の展開としては、逆転勝利を掴んだのが京都、琉球。
後半終了間際に追いついたのが磐田。
一時は同点に追いつくも再び勝ち越され、敗北した山形。
そして、その流れのままズルズルと失点を重ねて敗北したのが新潟。
京都が一試合消化試合が少ない中で首位に立ち、
琉球は新潟をかわして3位に浮上しました。
なかなか順調に勝ち点を積み重ねられないのは、どこも同じです。
そんな中、連勝を重ねることができたチームが
昇格を掴み取ることができる様相となっています。
新潟もまだチャンスが完全に潰えたわけではありません。
最後まで昇格を目指して応援を続けていきましょう。
下位の方は、大宮が松本相手に久々の勝利。
相模原は磐田相手に引き分け。
こちらの方は勝ち点1でも積み重ねることが重要であり、
最後まで勝ち点1の差を巡った戦いが続きそうです。

2021年8月23日月曜日

2021明治安田生命J2リーグ 第26節

021年8月22日(日)

2021明治安田生命J2リーグ 第26節

アルビレックス新潟 2 vs.    1 SC相模原

入場者数:8,951人(デンカビッグスワンスタジアム)

8月最後のホームゲーム。
今節は、SC相模原を迎えての一戦になります。
最近は引き分けが続き、上位陣が少しずつ遠くなっている新潟。
今節こそ勝利を掴み、浮上のきっかけとしたいところです。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは藤田選手。
ディフェンスラインは、右から
藤原選手、千葉選手、舞行龍選手、堀米選手。
ボランチは、高選手、福田選手。
中盤は、右から星選手、高木選手、谷口選手。
ワントップは高澤選手です。
小島選手が前節で脳震盪疑いとなったこともあり、
前節途中出場した藤田選手が初スタメンとなりました。
高澤選手も移籍後初スタメンです。

前節は千葉のプレスを前に
ボール保持すらままならなかった新潟。
今節はその反省を生かし、巧みなパス回しで
ボールを相手陣内に運びます。
そして、前線に高さのある高澤選手がいることもあってか
いつもより相手陣内での横パスが少なく、
クロスをあげて決定機を作り出そうとします。
圧倒的に新潟が攻めつつも決めきれない時間が続き、
少し嫌な空気が立ち込めます。
攻勢に出ているうちに先制点を奪いたい新潟でしたが、
飲水タイム明けの29分、ショートカウンターから
相模原にゴールネットを揺らされます。
気持ちを切り替えて攻め続ける新潟は、
32分、クロスのこぼれ球を福田選手が蹴り込んで、
失点直後にすぐさま同点に追いつきます。
その後もゲームを支配して
ほとんど相手陣内でのプレーが続く新潟。
しかし、前半のうちに勝ち越しゴールを奪うことはできず、
前半は1-1での折り返しとなりました。

後半も、前半の勢いそのままに開始から攻め続ける新潟。
後半6分、藤原選手のクロスを最後は谷口選手が押し込んで、
新潟が逆転に成功します。
その後も攻め続け、勝利を手繰り寄せる追加点が欲しい新潟ですが、
相手ゴールキーパーのビッグセーブもあって
なかなか追加点を奪うことはできません。
試合が進むにつれて、新潟も相模原も選手交代を行いますが、
徐々に相模原に攻め込まれる時間帯が多くなってきます。
いつも以上に選手たちに疲労の色が見られる中、何とかしのぐ新潟。
後半アディショナルタイム、もう少しで試合終了というところで
自陣ペナルティエリアの少し外でファールをとられてしまい、
相模原に同点のチャンスを与えてしまいます。
細かく何度も壁に指示を送る藤田選手。
そしてこのフリーキックは壁の選手に当たり、
もつれつつも何とかボールを大きく蹴り出します。
そして、ここで試合終了のホイッスル。
今節は2-1での勝利となりました。

3試合連続で引き分けが続いている中、久々の勝利。
圧倒的に攻め続け、シュートも14本打ちながら
薄氷の勝利というのは課題もありますが、
とにかく勝利したということが重要だと思います。

次節は8月28日(土)、
アウェイで水戸ホーリーホックと対戦します。
今日は勝利を掴むことができましたが、それももう終わったこと。
引き続き次の試合、目の前の試合で勝利することだけを考えて
突き進んでいきましょう。

追記1)
今節は、ホームゲームのイベントとして
高木選手のお父様である高木豊さんのトークショーが行われました。
ご存知の通り、プロ野球選手として活躍された高木豊選手には
三人の息子さんがいらっしゃいますが、
三人ともプロサッカー選手として活躍しており、
新潟に所属する高木善朗選手は次男です。
高木豊さんは、
「今年は絶対に昇格のチャンスだから勝ちましょう!」と
サポーターを鼓舞し、
ここまで10ゴール、11アシストと活躍中の高木善朗選手には、
20ゴール、20アシストを一つの目標として与えました。
今年は高木選手にとっても大きな転機となる一年になるだろう、と
お話されていました。
なかなか勝ちきれない試合が続き、昇格圏が少し遠くなり、
首位を快走していた頃と比べたら気分が沈みがちですが、
J2に降格してからここまで昇格が近づいていたシーズンはありません。
気持ちを奮い立たせて、
何か何でも今年は昇格するんだという思いを強く持ち、
引き続き選手たちの背中を押していきたいと思います。

追記2)
暑さや湿度の影響もあってか、体力の消耗が激しかった一戦。
左サイドハーフで出場し、
途中からフォワードに場所を移した谷口選手は
最後まで走り続け、躍動しました。
試合終了後には、いつも以上に疲労が蓄積した様子でした。
今節は決勝ゴールを決めて、これで今季10得点。
開幕からスタメンを勝ち取っていたわけではありませんが、
フォワードだけでなくサイドハーフの役割もこなせるようになり、
徐々に出場時間が長くなって、
今では新潟に欠かせない選手の一人となりました。
昨季J3リーグ得点王の谷口選手がこのまま活躍を続ければ、
今季のJ2リーグ得点王も決して夢ではないでしょう。
今後も、谷口選手の活躍が楽しみです。


順位チーム勝点試合得失
1ジュビロ磐田55261745442915
2京都サンガF.C.54251663391722
3アルビレックス新潟50261484482325
4FC琉球48261466422616
5モンテディオ山形46251375352114
6ヴァンフォーレ甲府45261295402515
7FC町田ゼルビア42261268382612
8V・ファーレン長崎4124125731274
9東京ヴェルディ372610793741-4
10水戸ホーリーホック34261041231265
11ジェフユナイテッド千葉3426810825250
12ファジアーノ岡山332696112223-1
13ブラウブリッツ秋田312671092529-4
14ツエーゲン金沢262475122531-6
15レノファ山口FC262568111829-11
16ザスパクサツ群馬252567122436-12
17松本山雅FC252567122239-17
18愛媛FC242659122644-18
19栃木SC2325411102332-9
20ギラヴァンツ北九州232658132240-18
21大宮アルディージャ2026311122434-10
22SC相模原202648141533-18
今節は、昇格圏の磐田と京都どちらも勝利し、
新潟との勝ち点差は変わりません。
どうしても他チームの試合結果が気になる日々が続きますが、
とにかく自分たちが勝ち続けることに集中するのみ、です。