2021年8月28日(土)
2021明治安田生命J2リーグ 第27節
水戸ホーリーホック 4 vs. 0 アルビレックス新潟
入場者数:2,217人(ケーズデンキスタジアム)
8月最後のナイトゲーム。
今節は、アウェイで水戸ホーリーホックと対戦します。
前節は逆転勝利を掴んだ新潟ですが、
3ヶ月以上連勝がない状態が続いています。
昇格圏に浮上するためには、連勝が必須。
まずは今節もしっかり勝利し、
勝利を重ねることが重要です。
今節の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは小島選手。
ディフェンスラインは、右から
藤原選手、千葉選手、舞行龍選手、堀米選手。
ボランチは、高選手、福田選手。
中盤は、右から星選手、高木選手、谷口選手。
ワントップは、高澤選手です。
小島選手は脳震盪疑いから復帰後、即スタメンです。
試合は、新潟は自陣でパスを回しつつ、
今節は水戸の両サイドのディフェンスラインの裏を狙って
ロングボールを蹴り込む、という戦い方を続けます。
それをサイドで受けた谷口選手や星選手が、クロス。
前節と同様に、とにかく積極的にクロスをあげて
先制点を奪いにいきます。
しかし、21分、新潟のコーナーキックから
水戸のカウンター攻撃を許してしまい、
これを途中で食い止めることもできずに
あっという間にゴールネットをゆらされ、
今節も新潟は先制点を献上してしまいます。
とはいえ、逆転勝利も多い今季の新潟。
気落ちすることなく攻撃を続けますが、
サイドの裏へロングボールを蹴り込むだけの攻撃は
簡単に水戸に弾かれ、チャンスを作れません。
クロスの意識が高過ぎて中途半端なクロスをあげては
相手にカットされ、逆にカウンターからピンチを招きます。
前半は1-0での折り返しとなりました。
後半、攻撃がうまくいかない新潟は開始直後から
堀米選手に代えて本間選手を投入。
左サイドバックには星選手が入り、打開を狙います。
本間選手のドリブルでのボール運びから
チャンスが生まれそうな気配もありましたが、
後半7分、左サイドを完全に崩され、
最後はヘディングで押し込まれて
攻め込んでいる時間帯が多かった中で
痛恨の追加点を与えてしまいます。
さらに後半17分、再び左サイドを崩され中央にクロス。
戦意消失したようにみえるディフェンス陣は
このクロスに誰も一歩も動けず、
押し込まれて決定的な3点目を献上。
しまいには、後半23分、
千葉選手が自陣ペナルティエリア内で
相手選手の肩に手を回して倒してしまい、
これがPKの判定となります。
これをきっちり決められて、ついに4失点。
何とか1点でも得点を目指す攻撃陣は、
最後までシュートを放ち続けますが、
いくら打てども新潟のシュートは枠内に飛びません。
試合はそのまま、4-0での敗北となりました。
ようやく勝利を掴み、これから勢いをつけたいということで
まさかの今季最大失点。さらに、無得点。
チームに与える影響は非常に大きいと思いますが、
下を向いている時間はありません。
次節は9月4日(土)、ホームでギラヴァンツ北九州と戦います。
9月は4試合中、3試合をホームで戦うことができる正に「勝負の月」。
ここで勝ち点を積み上げることができなければ、
今季の昇格はかなり厳しいものとなってしまうものでしょう。
とはいえ、やることは変わらず。
引き続き、次の試合での勝ち点3を目指して戦い続けましょう。
追記1)
いつものように、今節も新潟のチャンスは
ことごとくファールで潰されました。
そして、1失点目のカウンターは
途中でファール覚悟で止めるべきではないかという意見もあります。
新潟の選手たちはサポーターが望んでいることからなのか、
ファール覚悟で止めるプレーが苦手な印象があります。
「勝利を掴みとる気持ちが足りない」と
試合終了後にアルベルト監督が言うのは、
そういうところなのでしょう。
そして、これはおそらく日本全体に言えることなのだと思います。
ちょうど先日、元日本代表の中澤佑二氏の
インタビュー記事がありました。
屈強なセンターバックとして堅守を誇る要として君臨しつつも、
イエローカードをシーズン中一枚ももらわなかったことで
フェアプレー賞も受賞した中澤氏。
しかし、特に外国人監督の中には、
「守備の選手としてこんな賞をもらうことは恥ずかしいことだ。
時にはファール覚悟、イエローカード覚悟で
止めなければいけない時もある」と
逆に叱られてしまうこともあったそうです。
今季、新潟は一試合あたり20回くらいファールを受けますが、
逆に新潟が与えるファールは10回くらいが多い印象です。
しかし、新潟はイエローカードは多くもらっていますし、
今節のようにPKを相手に与えることもあります。
「相手のチャンスの芽を早めに摘むのが苦手」
ということでしょうか。
ファールは決して褒められたものではないのかもしれませんが、
失点を防ぐためにはファール覚悟で止めることが必要なのも事実。
サポーターや見る側としても、それを理解して勝利のためには
チームに「過剰なクリーンさ」を求めないようにするのも、
大事なことなのだと思います。
追記2)
今季の序盤は細かなパス交換から
チャンスを演出していた新潟。
しかし、途中から相手に研究・対策し尽くされてからは
パス交換が機能せず、攻撃が停滞していました。
そこへヘディングが武器の高澤選手が加入しました。
高澤選手の加入後、積極的にクロスをあげることで
相手ゴール前でスクランブルを起こし、
こじ開けてでもゴールを奪う戦術へと切り替えたようです。
しかし、クロス一辺倒の攻撃では、
守る方も楽に対処できたと思います。
中途半端なクロスは、中央で相手にカットされると
一気にピンチを招くこともあります。
クロスはあくまでも攻撃の手段の一つ。
対戦相手や状況にあわせて様々な攻撃手段を繰り出せれば
効果的な攻撃を演出することもできると思うのですが、
その点は新潟はまだまだ発展途上ということでしょう。
試合を重ねることで成長していくしかありません。
その後の展開としては、逆転勝利を掴んだのが京都、琉球。
後半終了間際に追いついたのが磐田。
一時は同点に追いつくも再び勝ち越され、敗北した山形。
そして、その流れのままズルズルと失点を重ねて敗北したのが新潟。
京都が一試合消化試合が少ない中で首位に立ち、
琉球は新潟をかわして3位に浮上しました。
なかなか順調に勝ち点を積み重ねられないのは、どこも同じです。
そんな中、連勝を重ねることができたチームが
昇格を掴み取ることができる様相となっています。
新潟もまだチャンスが完全に潰えたわけではありません。
最後まで昇格を目指して応援を続けていきましょう。
下位の方は、大宮が松本相手に久々の勝利。
相模原は磐田相手に引き分け。
こちらの方は勝ち点1でも積み重ねることが重要であり、
最後まで勝ち点1の差を巡った戦いが続きそうです。
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