2022年6月27日月曜日

2022明治安田生命J2リーグ 第23節

022年6月26日(日)

2022明治安田生命J2リーグ 第23節

横浜FC 2 vs.    0 アルビレックス新潟

入場者数:9,100人(ニッパツ三ツ沢競技場)

梅雨入りしたにも関わらず
全国的にほとんど雨が降らず、
まだ6月なのに真夏日を記録する地域が出るなど、
全国的に厳しい暑さが続いています。
今節は、暑くなった横浜での首位攻防戦。
首位の新潟と二位の横浜FCの直接対決です。
横浜FCが勝利すれば新潟をかわして首位に立つ、
まさに夏場の天王山です。

新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは小島選手。
ディフェンスラインは、右から
藤原選手、舞行龍選手、千葉選手、堀米選手。
ボランチは星選手、島田選手。
中盤は、右から松田選手、高木選手、本間選手。
ワントップは鈴木選手です。
累積警告により出場停止の高選手に代わり、
大方の予想通り星選手が入りました。

試合は、開始序盤の横浜FCは
前線から激しいプレスをかけてくるようなことはなく、
ある程度侵入を許したところからプレスを強める、
といった流れとなります。
そして、早めのクロスから得点を狙う横浜FC。
新潟は横浜FCの守備を前にパスを回すことができず、
自陣でのパスミスも多く
何度も横浜FCにシュートを許します。
一方で、不用意なボールロストも多く
シュートすらまともに打てない新潟。
そんな中、前半19分、
クロスをJ2得点ランキング単独トップの小川選手に
綺麗に頭で合わせられ、
優勢の横浜FCに先制点を許してしまいます。
その後、更に守備を固める横浜FCを前に
全く決定機を作ることができず。
前半は1-0での折り返しとなりました。

後半もメンバー交代などない新潟。
パス回しも早くなり、シュート意識も高くなり、
横浜FCゴールに迫りますがゴールを奪えません。
後半13分には本間選手が鋭いシュートを放ち、
「これは入った!」と思いましたが、
相手ゴールキーパーが片手でスーパーセーブ。
攻めながらもゴールを奪えない時間が続くと、
えてして流れは相手に傾くもの。
後半25分、中盤でのボールの奪い合いに
新潟が負けると、
すぐさま前線へボールを送られて追加点を献上。
2点のビハインドを背負った新潟には
もはやそれを跳ね返す力もなく、
最後まで得点の匂いを感じることなく試合終了。
今節は2-0での敗北となりました。

試合結果はもちろん、内容も完敗でした。
悔しい敗戦となりましたが、
これを糧にして前に進むしかありません。
次節は7月2日(土)、
アウェイでザスパクサツ群馬と対戦します。
引き続き1試合1試合、
目の前の試合で勝利を目指していくのみ、です。

追記1)
今節は首位攻防戦となった一戦でしたが、
松橋監督にとっては本当に
「42試合のうちの一つ」といった位置付けだったようです。
先制されても決して慌てることなく、
選手交代を早めるようなこともなく
いつも通りのやり方で戦い抜きました。
常々口にされているように、
特定の相手に勝つということが大事なのではなく、
「目の前の最強の敵」を倒し続けながら、
最終的に自分たちが望む位置にいればいい、
というスタンスなのだと思います。
この一戦を正念場としていたサポーターにとっては
非常に悔しい敗戦であり、
松橋監督にとっても悔しい気持ちは変わらないと思いますが、
その視線はすぐ次の試合に切り替えられていることでしょう。
「相手がどうこう」ではなく、
自分たちがしっかり勝利できるか。
それが本当に一番大切であるということだと思います。
私を含め、なかなか上手に切り替えられない
サポーターも少なくないと思いますが、
引き続きしっかり応援していきましょう。

追記2)
今節、新潟からは3000人以上のサポーターが
駆けつけたそうです。
日曜日のナイトゲームだったので、
試合終了後にうかうかしていると終電に間に合わず、
その日のうちに新潟に戻れない、
という状況だったにも関わらず、
これだけ多くのサポーターが集まりました。
敗戦後、温かく響く拍手を受けて、
小島選手は感極まるものがあったようです。
サポーターは、選手たちに罵詈雑言を浴びせる存在ではなく、
選手たちの背中を後押しできる存在でありたい、と思います。


2022明治安田生命J2リーグ順位表 (6月26日終了時点)
順位チーム勝点試合得失
1横浜FC46231373372611
2アルビレックス新潟45231364392019
3ベガルタ仙台41231256413110
4ファジアーノ岡山362299428199
5FC町田ゼルビア3623106729227
6V・ファーレン長崎3523105826224
7ジェフユナイテッド千葉342397724204
8モンテディオ山形3222886342410
9大分トリニータ322388731274
10ツエーゲン金沢31238783032-2
11ロアッソ熊本312371062932-3
12水戸ホーリーホック302386928262
13ヴァンフォーレ甲府30237972627-1
14東京ヴェルディ292378840391
15徳島ヴォルティス2823513524186
16レノファ山口FC272376102528-3
17ブラウブリッツ秋田272376102030-10
18栃木SC24235991624-8
19ザスパクサツ群馬232365121927-8
20いわてグルージャ盛岡232365121939-20
21大宮アルディージャ222357112235-13
22FC琉球152336142443-19
横浜FCが新潟に勝利して首位浮上。
仙台は山形相手に引き分け、また昇格圏との差が開きました。
下位の方では、岩手が着実に勝ち点1を積んで降格圏脱出。
代わりに大宮が21位に沈んでいます。
新監督の初陣となった最下位の琉球ですが、
町田相手に敗北しました。
折り返しを過ぎて、残り19試合。
昇格争いも残留争いも、そして昇格プレーオフ争いも、
最後まで目が離せません。

2022年6月20日月曜日

2022明治安田生命J2リーグ 第22節

022年6月19日(日)

2022明治安田生命J2リーグ 第22節

アルビレックス新潟 3 vs.    0 ブラウブリッツ秋田

入場者数:13,922人(デンカビッグスワンスタジアム)

新潟を含む北陸地方も梅雨入りが発表されましたが、
暑い日が多くなってきて、夏の訪れが近いことを感じさせます。
今節は、ナイトゲームとなっていく前の最後のデーゲーム。
ホームでのブラウブリッツ秋田戦です。
今季、ぬかるんだピッチで新潟のサッカーを封じられ、
初黒星を喫した相手、秋田。
今節は得意とするホームのピッチで、
その屈辱を晴らしたい一戦です。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは小島選手。
ディフェンスラインは、右から
藤原選手、舞行龍選手、田上選手、堀米選手。
ボランチは高選手、島田選手。
中盤は、右から松田選手、高木選手、本間選手。
ワントップは谷口選手です。

試合は開始から新潟がボールをしっかり保持し、
パスを回しながらテンポ良く攻撃を組み立てます。
一方、がっちり引いて守り、
カウンターやセットプレーからの得点を狙う秋田。
このような相手に対しては先制点を奪うことが
より大事になってきますが、
なかなかチャンスは作れど
枠内へシュートを飛ばすことができない新潟。
しかし前半15分、コーナーキックのこぼれ球を
ラインギリギリで残した本間選手がクロス。
これを松田選手が自身「プロになって初」という
ヘディングで合わせてゴールを奪い、
新潟が先制に成功します。
その後も強固な守備網を敷く秋田相手に、
流れの中から、そしてコーナーキックから
ゴールに襲いかかりますが、
なかなか追加点を奪うことはできません。
前半はほとんど秋田にシュートすら
打たせなかったものの、
得点は1点に留まり、前半を終えます。

後半、開始直後から猛烈に前線からプレスをかけて
ボールを奪いにくる秋田。
新潟はこれをかわして
早々に追加点をあげたいところですが、
秋田のプレスの迫力に押されて、
自陣でのパスミスも多くなってしまいます。
リードしているということもあってか、
前線で良い動き出しがあってもその選手にボールを渡さず、
自陣でのパス回しが多くなっている新潟。
こうなると、必然的に致命的なミスも起こりやすくなり、
秋田にボールを奪われてはピンチを招く展開となります。
それでも、秋田のシュート制度に助けられることもあって
1点のリードを守ったまま試合は終盤へ。
アディショナルタイム直前も
秋田の猛攻は続いていましたが、
後半45分、秋田のディフェンス陣へ本間選手がプレスをかけて
ミスを誘い、ボールを回収。
相手ゴールキーパーと1vs1の状況となりますが、
シュート体勢から冷静に右へパス。
これを走り込んでいた途中出場のシマブク選手が
無人のゴールへ流し込み、
苦しかった新潟にとって待望の追加点が生まれます。
その直後、秋田のコーナーキックを弾き返し、
自陣ペナルティエリアでボールを回収したシマブク選手は
そのまま怒涛のスピードで秋田ゴール目がけて一直線。
70メートル以上を駆け抜けて
秋田のペナルティエリアに到達すると、
ようやく追いついた秋田守備陣を尻目に左へパス。
これをフリーで受けた伊藤選手が
芸術的なループシュートで秋田のゴールネットに突き刺し、
勝利を手繰り寄せる決定的な3点目を奪います。
その後も、勢いを失った秋田相手にシマブク選手が躍動し、
更なる追加点のチャンスもありましたがスコアはそのまま。
今節は3-0での勝利となりました。

結果だけ見れば圧勝と感じられるかもしれませんが、
非常に苦しい試合でした。
試合終了後、松橋監督からは
「選手たちには少し厳しいことを言わなければならない」
というコメントが聞かれました。
苦しい中でしっかり勝ち点3を掴めたのは良いことですが、
この試合内容では勝利を積み重ねていくのは
難しそうなのも現実。
しっかり勝って兜の緒を締めてもらって、
後半戦も勝ち点を伸ばしていきましょう。

追記1)
今節の勝利で、ついにホーム10連勝。
今までホームでの連勝は9が最高だったので、
歴史を塗り替えました。
そんな中、松橋監督からは、
「数字にはあまりこだわりたくない」というコメントが。
あくまでも昇格という目標だけを目指して、
そのためには一戦一戦での勝利という結果だけを目指して、
戦いぬいていきたいということのようです。

追記2)
途中出場のシマブク カズヨシ選手は
Jリーグ初得点・初アシスト。
新潟が誇る豊富な中盤の選手層が
より厚くなっていく印象です。
競争が増すことは選手にとって
苦しい面もあるかもしれませんが、
チームにとっては歓迎すべきこと。
紅白戦などのチーム内での戦いも、
質が高い選手たちでスタメン奪取をかけて戦い合うことで
よりレベルが高くなるものと思います。
今後も、多くの選手たちがピッチで躍動することによって
チームが活性化していくことを願っています。

追記3)
新潟の三戸選手が選出されたAFC U-23 アジアカップは、
準決勝でウズベキスタンに敗れてしまいました。
そして、3位決定戦のオーストラリア戦では
三戸選手がスタメンでフル出場しました。
レッドカードによる二試合出場停止を受けて、
準々決勝の韓国戦、
準決勝のウズベキスタン戦に出場できなかった三戸選手。
その悔しさを晴らすべく臨んだオーストラリア戦では、
要所で鋭いドリブルや強烈な左足でのシュートなど
持ち味は発揮できたものの、
アシストやゴールなど目に見える結果を
残すことはできませんでした。
試合結果は、3-0で日本は勝利し、
大会3位で終えることになりました。
クラブ以上に競争が激しい代表でのメンバー争い。
三戸選手のような攻撃的なポジションの選手は、
特に目に見える結果が求められます。
三戸選手にはこれを糧としてまたクラブで成長を重ね、
日本を支える選手として成長してほしいと思います。
ひとまず、お疲れさまでした。

暑い中での試合は疲労が著しいと思いますが、
観戦する方も大変です。

秋田サポーターからは力強い太鼓の音が響いていました。


2022明治安田生命J2リーグ順位表 (6月19日終了時点)
順位チーム勝点試合得失
1アルビレックス新潟45221363391821
2横浜FC4322127335269
3ベガルタ仙台40221246403010
4ファジアーノ岡山352198427189
5V・ファーレン長崎3422104826224
6FC町田ゼルビア332296728226
7モンテディオ山形3121876332310
8ジェフユナイテッド千葉312287721192
9ロアッソ熊本312271052830-2
10ヴァンフォーレ甲府302279625250
11東京ヴェルディ292278739363
12大分トリニータ292278729263
13水戸ホーリーホック292285927252
14ツエーゲン金沢28227782932-3
15ブラウブリッツ秋田262275102030-10
16徳島ヴォルティス2522413523185
17レノファ山口FC242266102327-4
18ザスパクサツ群馬232265111926-7
19栃木SC23225891523-8
20大宮アルディージャ222257102234-12
21いわてグルージャ盛岡222264121838-20
22FC琉球152236132442-18
今節、注目の仙台と横浜FCの直接対決は、
激しい撃ち合いの末に2-3で横浜FCの勝利となりました。
結果、首位の新潟が勝ち点45、二位の横浜FCが勝ち点43、
三位の仙台が勝ち点40で、少し仙台が離されました。
下位の方では、ここにきて岩手は5戦負けなし(3勝2分)と
勝ち点を伸ばし、勝ち点では20位の大宮と並びました。
最下位の琉球は4連敗で未だ今季3勝と、非常に苦しんでいます。
そんな中、監督交代へと舵を切った琉球。
次の監督は最近Jリーグで流行りとなりつつある
スペイン人の監督であるナチョ フェルナンデス氏となりました。
大柄の選手がいない中でパスサッカーを昇華させ、
世界一に輝いたスペインのサッカーは
同じく大柄の選手が不在の日本にも合っていると思います。
琉球は厳しい状況を巻き返せるでしょうか。
リーグ戦はまだまだ、最後までわかりません。