2025年11月30日(日)
2025明治安田J1リーグ 第37節
アルビレックス新潟 1 vs. 3 柏レイソル
入場者数:25,346人(デンカビッグスワンスタジアム)
今節は今季ホーム最終ゲーム。
対戦相手は柏レイソルです。
優勝争いが鹿島と柏の一騎打ちとなった状況で、
柏は負けてしまうと
今節にも鹿島の優勝が決まってしまうこともあり、
高いモチベーションで臨んでくることでしょう。
一方の新潟はすでにJ2降格が決まっている状況で、
入江監督も契約満了となり、
来季の監督も決まっていない中での戦いとなります。
モチベーションの持っていき方が難しい状況ですが、
6月以来、勝利をサポーターに届けていられない現状で、
そんな状況でもホームに駆けつけてくれた
2万人を超える新潟サポーターのためにも
意地の勝利を掴んでほしいと思います。
今節を前に、岡本選手、千葉選手、高木選手、
そしてキャプテンの堀米選手の契約満了が発表されました。
岡本選手はアルビレックス新潟ユースから
トップチームに上がった選手であり、
千葉選手、高木選手、堀米選手は
新潟がJ1で活躍するために大きく貢献してくれた選手たちです。
寂しい気持ちはありますが、時代は移り変わるもの。
現状を受け入れて、「アルビレックス新潟」というクラブは
前に進んでいかなければなりません。
今節の新潟の開始フォーメーションは、4-4-2。
ゴールキーパーは田代選手。
ディフェンスラインは、右から
藤原選手、舞行龍選手、早川選手、橋本選手。
ボランチは白井選手、新井選手。
サイドハーフは、右に小原選手、左に谷口選手。
ツートップは奥村選手と長谷川選手です。
柏は新監督リカルド・ロドリゲス監督のもと
新潟のスタイルと同じように
ポゼッションサッカーを基礎として
ボールを保持しながら攻撃を組み立てるサッカーで
ここまで勝ち点を積み上げてきました。
いわば、柏は新潟の上位互換チーム。
新潟はなかなかボールを保持することができず、
柏からボールを奪うこともできず、
まざまざと力の差を見せつけられます。
そして、新潟とは違って、
柏は鋭い縦パスを差し込んで
相手にとって危険な位置まで侵入したり、
前線でボールを奪った時は素早く攻め込んだり、
とにかくゴールを目標に攻撃を組み立てます。
一方、新潟はボールを奪ったとしても
やはり「ボールを回すことが目的」といった感じで、
バックパス、横パスでゴールからは遠ざかるばかり。
相手が守備を整えてからゆっくりと攻める感じで、
これではなかなかゴールを奪うことはできないでしょう。
そして前半20分、
久しぶりのスタメンとなった柏の細谷選手に
身体能力の違いをみせつけられるかのようなゴールを奪われ、
今節も早い時間帯に先制点を奪われます。
新潟は反撃の力もなく、
前半45分、またしても細谷選手に
下半身の強さを見せつけられるシュートを決められ、
前半は0-2で折り返します。
後半開始直後、新井選手に代えて笠井選手、
谷口選手に代えてブーダ選手を投入する新潟。
しかし、今日もブーダ選手のシュートは
ことごとく枠を外れ、
ブーダ選手の来日初ゴールはいつになることやら。
後半10分、細谷選手が
シュートのお手本を見せつけるような
ディフェンスを前にしながらゴール隅を突く鋭いシュートで
柏に3点目をもたらします。
日本代表歴もある細谷選手ですが、
これがなんと初のハットトリックということです。
新潟は後半27分、ブーダ選手のパスを
笠井選手が豪快に蹴り込み、1点を返します。
しかし、反撃もここまで。
新潟の今季ホーム最終戦は1-3の完敗でした。
シュート数も、新潟が誇るボール保持率も
すべてにおいて柏に上回られました。
強いていれば、走行距離はわずかに新潟が上回りましたが
スプリント回数は大きく柏が上回りました。
ここが柏と新潟の一番の違いということでしょう。
柏は攻守の切り替えが早く、
素早く前線に駆け上がってきたときに
多くの選手が連動するので攻撃の選択肢が多く、
相手にとって脅威を感じさせます。
一方、新潟は攻守の切り替えが遅く、
前線へ切り込んでも単独だったり、
相手が守備を整えたあとだったりして
なかなか攻撃の選択肢がなく、
シュートまで持ち込むこともできません。
ここまで弱体化してしまった体制をどのように修正できるか、
野澤新社長のもと改革を進めていかなければなりません。
次節は12月6日(土)、アウェイでFC東京と対戦します。
新潟をJ2からJ1に上げてくれた指揮官、
現FC東京の松橋監督との対戦を最後に
新潟はJ2で出直しとなります。
今節の笠井選手のゴールのように、
とにかく来季への希望となるプレーが見たい。
また新潟がJ1で躍動できる日を心待ちにしつつ、
ひとまず最後となるJ1での戦いを目に焼き付けましょう。
| 2025明治安田J1リーグ順位表 (11月30日終了時点) |
| 順位 | チーム | 勝点 | 試合 | 勝 | 分 | 負 | 得 | 失 | 得失 |
| 1 | 鹿島アントラーズ | 73 | 37 | 22 | 7 | 8 | 56 | 30 | 26 |
| 2 | 柏レイソル | 72 | 37 | 20 | 12 | 5 | 59 | 34 | 25 |
| 3 | 京都サンガF.C. | 65 | 37 | 18 | 11 | 8 | 60 | 40 | 20 |
| 4 | サンフレッチェ広島 | 65 | 37 | 19 | 8 | 10 | 44 | 27 | 17 |
| 5 | ヴィッセル神戸 | 64 | 37 | 18 | 10 | 9 | 46 | 31 | 15 |
| 6 | FC町田ゼルビア | 60 | 37 | 17 | 9 | 11 | 52 | 37 | 15 |
| 7 | 川崎フロンターレ | 57 | 37 | 15 | 12 | 10 | 67 | 53 | 14 |
| 8 | 浦和レッズ | 56 | 37 | 15 | 11 | 11 | 41 | 39 | 2 |
| 9 | ガンバ大阪 | 54 | 37 | 16 | 6 | 15 | 49 | 54 | -5 |
| 10 | セレッソ大阪 | 52 | 37 | 14 | 10 | 13 | 59 | 54 | 5 |
| 11 | FC東京 | 49 | 37 | 13 | 10 | 14 | 40 | 47 | -7 |
| 12 | アビスパ福岡 | 48 | 37 | 12 | 12 | 13 | 34 | 37 | -3 |
| 13 | 清水エスパルス | 44 | 37 | 11 | 11 | 15 | 40 | 49 | -9 |
| 14 | 横浜F・マリノス | 43 | 37 | 12 | 7 | 18 | 45 | 45 | 0 |
| 15 | 東京ヴェルディ | 43 | 37 | 11 | 10 | 16 | 22 | 37 | -15 |
| 16 | ファジアーノ岡山 | 42 | 37 | 11 | 9 | 17 | 32 | 42 | -10 |
| 17 | 名古屋グランパス | 40 | 37 | 10 | 10 | 17 | 43 | 56 | -13 |
| 18 | 横浜FC | 32 | 37 | 8 | 8 | 21 | 24 | 44 | -20 |
| 19 | 湘南ベルマーレ | 32 | 37 | 8 | 8 | 21 | 35 | 61 | -26 |
| 20 | アルビレックス新潟 | 23 | 37 | 4 | 11 | 22 | 35 | 66 | -31 |
首位の鹿島はヴェルディの硬い守備を破って勝利。二位の柏も新潟に快勝し、勝ち点1差のまま最終節を迎えます。
次節、鹿島は横浜FM、柏は町田と対戦します。
横浜FMは一時は最下位まで沈みましたが
後半戦は絶好調で、気づけば4連勝で14位まで浮上しました。
町田は天皇杯優勝というクラブ初タイトルを獲得し、
今節も名古屋を粉砕して、こちらも波に乗っています。
鹿島、柏どちらも苦しい戦いとなることは必至でしょう。
優勝争いは最後の1秒まで目が離せない展開となりそうです。
監督交代について、
すでに広島、ガンバ、名古屋、横浜FC、湘南、新潟の監督が
契約満了となっていましたが、
ここ最近になって清水の秋葉監督、
そして神戸の吉田監督が契約満了となることがわかりました。
秋葉監督は清水をJ1に昇格・再定着させた貢献者ですし、
吉田監督は神戸を常勝軍団へ成長させて
多くのタイトルをもたらした監督です。
それぞれのクラブの事情があるということでしょう。
吉田監督は涙ながらの
ホーム最終戦セレモニーでの自身の口からの契約満了の発表でした。
苦しい別れを繰り返しながら、
それでも前に進んでいかなければならないというのは
どこのクラブも同じです。
変化を恐れては成長することはできません。
とにかく、前へ。サポーターも支えていきましょう。
そして、J2では注目の最終戦。
水戸が苦しみながら勝利を掴み取り、
J2優勝、そしてクラブ史上初となるJ1昇格を決めました。
クラブハウスは廃校となった中学校を利用したり、
決して潤沢ではない資金のもとJ2優勝を掴み取った水戸。
その姿は地方クラブの模範として、
多くの地方クラブにとって希望の光となっています。
長崎は、新スタジアムや豊富な資金があり、多くの方に
「優勝して当たり前だろう」「昇格して当たり前だろう」と
思われる中、苦しい戦いのシーズンを送ってきました。
どんなに環境に恵まれている状況でも、
J2を制することが難しいということは本当に良くわかります。
そんな中、最終戦は執念で勝ち点1を積み重ねて2位を確保し、
J1昇格を決めました。
前回のJ1昇格ではすぐ降格することになってしまった長崎ですが、
今回の目標はJ1定着ということになるでしょう。
水戸および長崎の関係者の方々、本当におめでとうございました!
残りのJ1昇格1枠をめぐるプレーオフは
千葉、徳島、磐田、大宮で競い合うことになり、
こちらも注目です。
一方で、熊本、山口、愛媛はJ3への降格が決まりました。
J3リーグでは、栃木シティ、ヴァンラーレ八戸が
いずれも初となるJ2リーグへの昇格を決めました。
栃木シティ、八戸の関係者の皆様、おめでとうございます!
来季、スタジアムで戦える日を楽しみにしています。
そして、アスルクラロ沼津は
元日本代表の中山雅史氏が選手として、
監督してプレーしたことでも有名になりましたが、
今節J3リーグ最下位となり、
J3残留へ向けてプレーオフを戦うことになりました。
J3リーグのチームを見ると、
鹿児島ユナイテッドFC、ツエーゲン金沢、栃木SC、
ギラヴァンツ北九州、SC相模原、FC岐阜、ザスパ群馬、
松本山雅FC、FC琉球、カマタマーレ讃岐と
J2、中にはJ1経験もあるクラブの名前も散見されます。
新潟にとっても、決して人ごとではなく、
このままではどこまで落ちてしまうかは想像もできません。
再び羽ばたくために、引き続きクラブ一丸となって
戦い続けていきましょう。