2021年6月28日月曜日

2021明治安田生命J2リーグ 第20節

021年6月26日(土)

2021明治安田生命J2リーグ 第20節

アルビレックス新潟 0 vs.    0 水戸ホーリーホック

入場者数:13,413人(デンカビッグスワンスタジアム)

前節から中4日で迎えるホームゲーム。
今節は、水戸ホーリーホックとの一戦となります。
前節、アウェイの地で貴重な勝ち点3を得た新潟。
引き続き、上位陣と離されないためにも
勝ち点3が必要な重要な一戦です。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは小島選手。
ディフェンスラインは、右から
藤原選手、舞行龍選手、千葉選手、堀米選手。
ボランチは、高選手、ゴンサロ選手。
中盤は、右から本間選手、高木選手、ロメロ選手。
ワントップは、谷口選手です。
ゴンサロ選手が今季リーグ戦初スタメン、
ロメロ選手が復帰後初スタメンとなりました。
中盤の、本間選手とロメロ選手の位置が
今までと逆になっているのもポイントです。

試合は、お互いポゼッションを重視するチーム同士。
いつもはボールを持てることが多い新潟ですが、
今節はボールの保持率をいつもの試合ほど高めることができず、
水戸にボールを回される時間帯も多くなります。
それでも、ボール保持力については新潟に分がありますが、
なかなかシュートまで持ち込むことはできません。
本間選手もサイドから中央に切り込む得意のプレーを見せますが、
右サイドからのカットインからそのままシュートを打つと
左足でのシュートになるため、
ボールを右足に持ち替える前に奪われてしまう、といった展開です。
高選手のミドルシュートなどもありますが、
枠をとらえることができません。
高木選手にボールが渡る瞬間に
足が出て来てファールで止められてしまい、
前線で効果的にボールを回すことができません。
頼みのセットプレーは、今節も相手ゴールを脅かすことができず。
一方、水戸にもほとんどシュートチャンスを与えません。
前半はお互い決定機を迎えることなく、0-0での折り返しとなります。

後半も流れは大きく変わらず、
新潟がボールを保持する時間が前半より長くなりますが、
水戸はガッチリ中央を固めて決定機を作らせません。
水戸にボールを奪われても、
それほど鋭いカウンターを持っているわけでもなく、
また水戸もそれほど攻撃に力を注いでくることもなく、
膠着状態が続きます。
何とか水戸のゴールをこじ開けたい新潟ですが、
最後の最後まで決定的なシーンを演出することもできず。
試合はそのまま、0-0で終了となりました。

明らかに攻撃に停滞感がみられる新潟。
これからも守りを固めて一撃を狙う対戦チームは
多くなることが予想される中、
いかに早い時間帯に先制点を奪えるかが
より重要になってきそうです。

次節は7月3日(土)、アウェイでジュビロ磐田と対戦します。
連勝を重ねて昇格圏に浮上した好調の磐田との直接対決となり、
リーグ戦の折り返しとなる重要な一戦。
勝利すれば再び昇格圏に浮上することができますが、
敗れてしまうと一気に引き離されてしまう、
まさに「6ポイントゲーム」の死闘です。
難しいことは十分承知ですが、
何とかここで白星を掴み、
良い形でリーグ戦の後半戦に突入していきたいところです。

追記1)
今節、76分に千葉選手が負傷のためか交代となりました。
今季、これまでリーグ戦全試合フル出場を果たし、
後方からのビルドアップの要となっていた千葉選手。
負傷の具合の詳細は不明ですが、
重要な磐田との一戦の前に、
もし千葉選手を欠くとなると新潟にとって大きな痛手となります。
とはいえ、ずっと千葉選手に頼るわけにもいきません。
千葉選手が磐田戦に出場できれば非常に嬉しいですが、
もし出場できないとしても代わりの選手がしっかり役割を果たし、
勝利目指して一丸となって戦って欲しいと思います。

追記2)
今節、負傷明けのロメロ選手がスタメンとなりました。
今季の序盤では圧倒的なボールキープ力と
前への推進力を誇っていたロメロ選手ですが、
今節はなかなか思うようにボールをキープしたり
前への推進力を発揮することはできなかった印象です。
なかなか以前ほどの体のキレを戻すのは難しいとは思いますが、
ロメロ選手の力は新潟が昇格するために必ず必要になります。
引き続き、しっかり体をケアしながらトレーニングに励み、
また相手にとって脅威的な存在になってほしいと思います。


順位チーム勝点試合得失
1京都サンガF.C.44201352321319
2ジュビロ磐田44201424321913
3アルビレックス新潟41201253381622
4FC琉球40201244341816
5FC町田ゼルビア34201046311912
5ヴァンフォーレ甲府3420974311912
7モンテディオ山形332096524168
8V・ファーレン長崎3320103724231
9東京ヴェルディ332010372830-2
10水戸ホーリーホック2620821027216
11ファジアーノ岡山252074918180
12ジェフユナイテッド千葉25206771819-1
13ブラウブリッツ秋田25206771820-2
14ツエーゲン金沢25207492225-3
15レノファ山口FC21205691523-8
16栃木SC20204882025-5
17松本山雅FC19204791634-18
18ギラヴァンツ北九州182046101530-15
19愛媛FC182046101935-16
20ザスパクサツ群馬172045111731-14
21大宮アルディージャ162037101724-7
22SC相模原122026121129-18
首位の京都、二位の磐田はいずれも勝利。非常に安定しています。
特に、二位の磐田はこれで七連勝。
強烈な勢いをもって、ホームに新潟を迎えることになります。
一方、下位の方では大宮が久しぶりの勝利。
秋田と相模原の「J2昇格組」の直接対決は1-1の痛み分けでした。
一勝がチームの流れを大きく変えることはよくあります。
まずは一勝、そしてそのための「まずは一得点」です。

2021年6月23日水曜日

2021明治安田生命J2リーグ 第19節

021年6月21日(月)

2021明治安田生命J2リーグ 第19節

ブラウブリッツ秋田 0 vs.    2 アルビレックス新潟

入場者数:3,013人(ソユースタジアム)

本日は、今季唯一の月曜日のアウェイナイトゲーム。
J2初昇格となったブラウブリッツ秋田との一戦です。
秋田はフィジカルを全面に活かした戦術で有名であり、
ホームでは芝を長くして散水もしないというクラブで、
京都には勝利、磐田・琉球には引き分けと、
上位陣が苦手とするゲームの一つです。
パスサッカーを展開する新潟にとっても
苦しい一戦となることは想像に難くありませんが、
逆にここで勝利を掴むことができれば大きい自信となります。
先立って行われた第19節の他のゲームでは
上位の京都も磐田もいずれも勝利しており、
離されないためにも必勝が求められる一戦です。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは小島選手。
ディフェンスラインは、右から
藤原選手、早川選手、千葉選手、堀米選手。
ボランチは、高選手、島田選手。
中盤は、右から三戸選手、高木選手、星選手。
ワントップは、鈴木選手です。
出場停止の舞行龍選手に代わって早川選手が入り、
本間選手はベンチスタートとなりました。
なお、ベンチに今季初めて大卒ルーキーの遠藤凌選手が入りました。

試合は大方の予想通り、新潟がボールを保持して、
秋田はボールを奪うとすぐ新潟陣内めがけてボールを放り込み、
お互いが持ち味を発揮する展開となります。
中盤の星選手、三戸選手が上手くボールを引き込み、
何度か決定機を演出する新潟。
しかし、最後のシュートの精度の問題もあってか
なかなか秋田のゴールを割ることはできません。
前半のうちに先制点が欲しい新潟。
すると、前半43分に新潟にアクシデント。
秋田の選手がクリアしたボールが近距離で三戸選手の顔に当たり、
三戸選手が倒れたまま一歩も動けなくなってしまいます。
そのまま脳震盪の疑いとなり、三戸選手は本間選手と交代。
おそらく予定より早めの本間選手の出番となりましたが、
その数分後の前半アディショナルタイム、
高木選手の遠めからのシュートを
本間選手がうまくコースを変えて、
これが秋田のゴールに吸い込まれて新潟が先制に成功します。
前半はそのまま、0-1での折り返しとなりました。

後半、圧力を強める秋田に少し押され気味の新潟。
矢村選手、谷口選手、ロメロ選手を投入し、
試合を締めにかかります。
負傷明けで久しぶりの登場となったロメロ選手は
そのフィジカルを存分に活かし、
フィジカル自慢の秋田相手にも
安定したボールキープを発揮します。
矢村選手、谷口選手は秋田のディフェンスラインの裏を狙い、
追加点を狙いに行きます。
そして後半44分、本間選手のスルーパスが矢村選手に渡り、
これをきっちり決めて新潟が待望の追加点を奪います。
そのまま試合終了。
今節は、0-2での勝利となりました。

なかなか勝利できない状況が続いていた中での、
難敵秋田とのアウェイゲームで貴重な勝利。
引き続き上昇気流に乗るための、大きな一勝です。

次節は6月26日(土)、
ホームで三戸ホーリーホックと対戦します。
昇格圏に食い込むために、連勝が必要な新潟。
目の前の一戦一戦に集中して、勝利を重ねていきましょう。


追記1)
今節は平日のアウェイゲームにも関わらず、
600人もの新潟サポーターが集まったそうです。
その中で一際目立ったのが、
「有休消化」と書かれたゲーフラ。
おそらく、月曜日、そして翌日の火曜日と有給を取得して
秋田に遠征したサポーターも多かったのでしょう。
新潟の選手たちは、それを見て嬉しい気持ちもありましたが、
「自分たちのために有給を取得して来てくれる人たちのためにも、
絶対に負けられない」という思いにもなったそうです。
有休消化が義務付けられ、
なかなか義務にならないと有給取得が進まない日本ですが、
このような有休消化の形も広まるといいな、と思いました。

追記2)
前半、脳震盪の疑いで交代となった三戸選手ですが、
ひとまず現状ではその影響はないそうです。
直後、交代出場となった本間選手が先制点奪取。
本間選手と三戸選手は
師匠と弟子のように扱われることも多いですが、
試合後の本間選手は「舎弟がやられたから、
仇をとってあげましたよ」と冗談混じりに語っていました。
三戸選手が退場となってしまった試合でも、
貴重な追加点を奪って勝利を手繰り寄せた本間選手。
日に日に成長しているのが実感できます。
これからも、この二人には大きく成長して、
新潟を代表する選手たちになって欲しいと思います。


順位チーム勝点試合得失
1京都サンガF.C.41191252301317
2ジュビロ磐田41191324311912
3アルビレックス新潟40191243381622
4FC琉球37191144301812
5V・ファーレン長崎3319103624222
6ヴァンフォーレ甲府311987425178
7FC町田ゼルビア311994626197
8モンテディオ山形301986520155
9東京ヴェルディ30199372629-3
10水戸ホーリーホック2519811027216
11ファジアーノ岡山251974818162
12ツエーゲン金沢251974821210
13ジェフユナイテッド千葉24196671819-1
14ブラウブリッツ秋田24196671719-2
15レノファ山口FC21195681522-7
16栃木SC20194871923-4
17松本山雅FC19194781630-14
18愛媛FC18194691930-11
19ザスパクサツ群馬171945101525-10
20ギラヴァンツ北九州171945101530-15
21大宮アルディージャ131927101624-8
22SC相模原111925121028-18
京都、磐田、新潟は勝利したのに対し、琉球は岡山相手に敗北。
少し上位陣との差が広がる形となっています。
松本はここにきて監督交代を決断。
名波浩氏のもとチームを立て直す選択をしました。
もう少しでJ2リーグも折り返し。
レースは、まだまだ続きます。