2021年6月21日(月)
2021明治安田生命J2リーグ 第19節
ブラウブリッツ秋田 0 vs. 2 アルビレックス新潟
入場者数:3,013人(ソユースタジアム)
本日は、今季唯一の月曜日のアウェイナイトゲーム。
J2初昇格となったブラウブリッツ秋田との一戦です。
秋田はフィジカルを全面に活かした戦術で有名であり、
ホームでは芝を長くして散水もしないというクラブで、
京都には勝利、磐田・琉球には引き分けと、
上位陣が苦手とするゲームの一つです。
パスサッカーを展開する新潟にとっても
苦しい一戦となることは想像に難くありませんが、
逆にここで勝利を掴むことができれば大きい自信となります。
先立って行われた第19節の他のゲームでは
上位の京都も磐田もいずれも勝利しており、
離されないためにも必勝が求められる一戦です。
今節の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは小島選手。
ディフェンスラインは、右から
藤原選手、早川選手、千葉選手、堀米選手。
ボランチは、高選手、島田選手。
中盤は、右から三戸選手、高木選手、星選手。
ワントップは、鈴木選手です。
出場停止の舞行龍選手に代わって早川選手が入り、
本間選手はベンチスタートとなりました。
なお、ベンチに今季初めて大卒ルーキーの遠藤凌選手が入りました。
試合は大方の予想通り、新潟がボールを保持して、
秋田はボールを奪うとすぐ新潟陣内めがけてボールを放り込み、
お互いが持ち味を発揮する展開となります。
中盤の星選手、三戸選手が上手くボールを引き込み、
何度か決定機を演出する新潟。
しかし、最後のシュートの精度の問題もあってか
なかなか秋田のゴールを割ることはできません。
前半のうちに先制点が欲しい新潟。
すると、前半43分に新潟にアクシデント。
秋田の選手がクリアしたボールが近距離で三戸選手の顔に当たり、
三戸選手が倒れたまま一歩も動けなくなってしまいます。
そのまま脳震盪の疑いとなり、三戸選手は本間選手と交代。
おそらく予定より早めの本間選手の出番となりましたが、
その数分後の前半アディショナルタイム、
高木選手の遠めからのシュートを
本間選手がうまくコースを変えて、
これが秋田のゴールに吸い込まれて新潟が先制に成功します。
前半はそのまま、0-1での折り返しとなりました。
後半、圧力を強める秋田に少し押され気味の新潟。
矢村選手、谷口選手、ロメロ選手を投入し、
試合を締めにかかります。
負傷明けで久しぶりの登場となったロメロ選手は
そのフィジカルを存分に活かし、
フィジカル自慢の秋田相手にも
安定したボールキープを発揮します。
矢村選手、谷口選手は秋田のディフェンスラインの裏を狙い、
追加点を狙いに行きます。
そして後半44分、本間選手のスルーパスが矢村選手に渡り、
これをきっちり決めて新潟が待望の追加点を奪います。
そのまま試合終了。
今節は、0-2での勝利となりました。
なかなか勝利できない状況が続いていた中での、
難敵秋田とのアウェイゲームで貴重な勝利。
引き続き上昇気流に乗るための、大きな一勝です。
次節は6月26日(土)、
ホームで三戸ホーリーホックと対戦します。
昇格圏に食い込むために、連勝が必要な新潟。
目の前の一戦一戦に集中して、勝利を重ねていきましょう。
追記1)
今節は平日のアウェイゲームにも関わらず、
600人もの新潟サポーターが集まったそうです。
その中で一際目立ったのが、
「有休消化」と書かれたゲーフラ。
おそらく、月曜日、そして翌日の火曜日と有給を取得して
秋田に遠征したサポーターも多かったのでしょう。
新潟の選手たちは、それを見て嬉しい気持ちもありましたが、
「自分たちのために有給を取得して来てくれる人たちのためにも、
絶対に負けられない」という思いにもなったそうです。
有休消化が義務付けられ、
なかなか義務にならないと有給取得が進まない日本ですが、
このような有休消化の形も広まるといいな、と思いました。
追記2)
前半、脳震盪の疑いで交代となった三戸選手ですが、
ひとまず現状ではその影響はないそうです。
直後、交代出場となった本間選手が先制点奪取。
本間選手と三戸選手は
師匠と弟子のように扱われることも多いですが、
試合後の本間選手は「舎弟がやられたから、
仇をとってあげましたよ」と冗談混じりに語っていました。
三戸選手が退場となってしまった試合でも、
貴重な追加点を奪って勝利を手繰り寄せた本間選手。
日に日に成長しているのが実感できます。
これからも、この二人には大きく成長して、
新潟を代表する選手たちになって欲しいと思います。
少し上位陣との差が広がる形となっています。
松本はここにきて監督交代を決断。
名波浩氏のもとチームを立て直す選択をしました。
もう少しでJ2リーグも折り返し。
レースは、まだまだ続きます。
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