2020年8月31日月曜日

2020明治安田生命J2リーグ 第15節

2020年8月29日(土)

2020明治安田生命J2リーグ 第15節
アビスパ福岡 0 vs.    1 アルビレックス新潟

入場者数:2,701人(ベスト電器スタジアム)

一週間のインターバルを空けて、
新潟は本日から再び5連戦に突入します。
しかも今回の5連戦は上位陣との戦いが続く連戦。
まずは連戦の初戦として、アウェイでアビスパ福岡と対戦します。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-4-2。
ゴールキーパーは小島選手。
ディフェンスラインは、
右から新井選手、マウロ選手、舞行龍選手、荻原選手。
ボランチは福田選手、島田選手。
サイドハーフは中島選手と本間選手。
ツートップは、ファビオ選手と渡邉新太選手です。
攻守の要となるファビオ選手がついに帰ってきました。

試合は戦前に予想された通り、
新潟がボールを保持し、
福岡がカウンターを狙う展開となります。
新潟は福岡のプレスをパス回しでかいくぐりながら、
チャンスを演出します。
福岡は、中央をしっかり締めて決定機は作らせず、
新潟もボールを奪われても素早く攻守の切り替えを行い、
すぐにボールを奪い返し、カウンター攻撃を許さず、
お互いシュートも少ない展開となります。
前半は0-0での折り返しとなります。

勝負の後半。さっそく試合が動きます。
後半5分、本間選手がボールを
ペナルティエリアの手前まで運び、
ドリブルでの侵入もシュートも選択肢としてあった中、
本間選手が選んだのは
前線に抜け出した渡邉新太選手へのラストパス。
これを渡邉新太選手は左足でニアに蹴り込み、
新潟が先制点を奪います。
失点した福岡は攻勢を強め、反撃に出ます。
一方、リードした新潟は守備を固めます。
福岡の攻撃を跳ね返し続ける新潟。
追加点が欲しい中、
途中投入の矢村選手がゴールキーパーと一対一になりますが、
狙いすましたシュートはポストに弾かれて
プロ入り初ゴールとはならず。
それでも守備陣はしっかり守り切り、
福岡に決定的な場面を与えることなく試合を締めました。
試合は1-0での勝利となりました。

ようやく今季初の連勝。
しかも「二試合連続1-0」での連勝となりました。
圧倒的な攻撃力を誇っていた新潟ですが、
最近は「先制点を奪ってしっかり守り切って勝つ」
というスタイルへ変貌しつつあります。
追加点を奪うことができれば理想的な展開でしたが、
まだまだチームは発展途上。
その中で、勝ち点を積み上げることができているのは
非常に喜ばしいことです。
途中加入の選手もチームの主軸として活躍しており、
チーム状況は上向きです。
この調子で連戦を乗り切り、
上位2チームに食いついていきたいところです。

次節は9月2日(水)、ホームで首位V・ファーレン長崎と対戦します。
今節は新潟も勝利しましたが、
首位の長崎も二位の北九州も勝利したため、
昇格圏チームとの勝ち点差は変わりません。
新潟が上位に食い込むためには、
この2チーム相手に勝利するしかありません。
長崎にしても、勝ち点の取りこぼしは首位陥落の危機であるため、
アウェイとはいえ勝利を目指して戦ってくることでしょう。
次節は、好ゲームが期待できそうです。
必勝が求められる厳しい状況ですが、それは長崎も同じこと。
連勝を続けていき、勝ち点を伸ばしていってほしいと思います。

追記1)
帰ってきたファビオ選手は持ち前の懐の深さとスピードを活かし、
攻撃に守備にフル活躍でした。
復帰戦にも関わらず、90分間戦い抜くことができました。
この一戦に向けて、スタッフ含め
しっかり準備してきたことが伺えます。
連戦が続く中、新加入の鄭大世選手と同様に、
ファビオ選手の力も非常に重要になってきます。
また次の戦いに向けて、しっかり準備してほしいと思います。

追記2)
アビスパ福岡のセランテス選手とマウロ選手は
スペインリーグでのチームメイト。
試合前は笑顔で語り合い、
試合後も何か話し合っていました。
スペイン時代は、まさか日本でまた巡り合うとは
思ってもいなかったことでしょう。
このような輪がどんどん広がって、
Jリーグでプレーしてくれる外国人が
増えてくれればいいなと思います。

追記3)
次節の対戦相手である
V・ファーレン長崎の中盤を支える加藤大選手は、
新潟からの期限付き移籍中であり、
次節は出場することができません。
一方、新潟の中盤に君臨する島田選手は
V・ファーレン長崎からの期限付き移籍中であり、
同じく次節の試合に出場することができません。
加藤選手と島田選手はトレードのような形になりましたが、
お互いチームに欠かせない中心選手として活躍しています。
二人にとっては、
むしろ次節こそ試合に出場したいところもあると思いますが、
そこが期限付き移籍の難しいところ。
次節は、二人とも
どのような思いで試合を観戦していることでしょうか。


順位チーム勝点試合得失
1V・ファーレン長崎35151122231211
2ギラヴァンツ北九州34151113281315
3徳島ヴォルティス3015933271314
4アルビレックス新潟251567222175
5ジュビロ磐田231565424177
6東京ヴェルディ231565420146
7栃木SC221564510100
7ヴァンフォーレ甲府221557323230
9モンテディオ山形211556418153
10京都サンガF.C.211556418171
11FC町田ゼルビア201555514140
11ツエーゲン金沢201562725250
13大宮アルディージャ20146261314-1
14ジェフユナイテッド千葉191561819163
15アビスパ福岡18145361114-3
16水戸ホーリーホック17154562224-2
17ファジアーノ岡山16154471317-4
18FC琉球14153571527-12
19愛媛FC13153481923-4
20松本山雅FC13153481323-10
21ザスパクサツ群馬131541101329-16
22レノファ山口FC111532101427-13
ギラヴァンツ北九州は今節も勝利し、ついに9連勝。
それでも長崎が首位をがっちりキープしており、
9連勝しても首位には抜け出せない状況となっています。
上位2チームが少し抜け出し、
少し離れたところに3位の徳島が待ち構え、
新潟はそこからもう少し離れたところで耐えているといったところです。
リーグ戦は3分の1を終了しました。
昇格圏を掴み取るためには連勝あるのみ!です。

2020年8月24日月曜日

2020明治安田生命J2リーグ 第14節

2020年8月23日(日)

2020明治安田生命J2リーグ 第14節
アルビレックス新潟 1 vs.    0 FC琉球

入場者数:4,476人(デンカビッグスワンスタジアム)

雨が全く降らず、好天が続いています。
本日は、夏場の5連戦の5試合目。
ホームでFC琉球と対戦します。
真夏の連戦で疲労がピークの中、
どのチームも選手をやりくりしながら戦っています。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-4-2。
ゴールキーパーは、小島選手。
ディフェンスラインは、
右から新井選手、マウロ選手、舞行龍選手、荻原選手。
ボランチは、島田選手、秋山選手。
サイドハーフは、中島選手、高木選手。
ツートップは、矢村選手、渡邉新太選手です。
矢村選手は初スタメン。
本間至恩選手はベンチメンバーにも入りませんでした。

新潟も琉球もポゼッションサッカーを得意としますが、
序盤は新潟が主導権を握りました。
琉球にボールを奪われても素早く奪い返し、
ほぼ琉球陣内でゲームを進めることに成功します。
それでもなかなかゴールを奪えず、
不穏な空気が立ち込めていましたが、
前半43分、そんな空気を吹き飛ばしたのは高木選手でした。
高木選手の今季初ゴールで、
新潟が前半のうちに先制点を奪います。
前半は琉球のシュートを1本に抑え、
1-0での折り返しとなりました。

後半は、新潟が1点リードしたこともあってか
前半とは逆に琉球がペースを握る展開となります。
それでも、ほとんど琉球にシュートを打つことは許さず、
また決定的な場面も作らせず、守備を固めます。
新潟はカウンターから追加点を狙いたいところですが、
ボールを奪っても連戦の疲れもあってか
素早く前に運ぶことはできません。
前線でもボールが収まらず、苦しい状況が続きます。
守備陣は最後まで琉球の攻撃を跳ね返し、
最後までゴールマウスを守り切りました。
試合はそのまま、1-0での勝利となりました。

3試合ぶりの勝利で、
これで夏場の5連戦を2勝2分1敗で乗り切りました。
もう少し勝利が欲しいところでしたが、
負傷者も続出し、
新加入選手がすぐ試合に出場する状況の中、
最低限の結果は残したといったところでしょう。

次節は、8月29日(土)、アウェイでアビスパ福岡と対戦します。
次節から再び5連戦となり、福岡から始まり、
長崎、磐田、千葉、北九州と
昇格圏の2チームを筆頭に上位陣との戦いが続きます。
まさに正念場であり、次の5連戦の結果で
昇格戦線に残れるかが決まるといっても過言ではないでしょう。
ファビオ選手も練習に参加しており、復帰も近そうです。
とはいえ、連戦の中、今後も
負傷する選手が出てくることは避けられないことでしょう。
全選手が一丸となって、この5連戦を戦い抜いて欲しいと思います。

追記1)
新加入の中島選手に引き続き、
荻原選手もすでに新潟の中心選手となってきました。
ピッチ外でも、加入後一週間足らずですが
すでに新潟に溶け込んでいるようです。
湘南ベルマーレから完全移籍となった福田選手を含めて、
この3人がいかに連携を高めていけるかが
今季の後半戦の鍵を握りそうです。
他の選手たちも、よりポジション争いが激しい状況の中、
切磋琢磨してほしいと思います。

追記2)
新潟はこれで今季5勝目。
得点力がクローズアップされていた新潟ではありますが、
勝ち試合はほとんど無失点での勝利となっています。
(山口戦のみ、2-1での勝利。)
今節も含めて、最近はあまり得点が奪えなくなった新潟ですが、
大量失点することもなくなり、
むしろチーム状況は上向きのように見えます。
やはり「失点しないこと」が勝利の近道のようです。
ついサポーターは大量得点を望んでしまいますが、
どんなに得点を重ねても大量失点により
敗北してしまっては何も意味がありません。
得失点差も重要な要素ではありますが、
1-0で勝てるチームは強いチームだと思います。
引き続き、主導権を握って先制点を奪い、
相手の攻撃を封じ込める。
そんなサッカーで、勝ち点を積み重ねて欲しいと思います。

追記3)
J1リーグで連勝を続けていた川崎フロンターレですが、
名古屋グランパスに敗れ、連勝が10で止まりました。
そのスコアは、1-0。
やはり、失点を0点に抑えることが勝利にグッと近づくようです。


順位チーム勝点試合得失
1V・ファーレン長崎32141022221210
2ギラヴァンツ北九州31141013251114
3徳島ヴォルティス2714833241212
4ジュビロ磐田221464422157
5アルビレックス新潟221457221174
6ヴァンフォーレ甲府221457223221
7京都サンガF.C.211456318153
8東京ヴェルディ201455418144
9大宮アルディージャ201362513130
10ジェフユナイテッド千葉191461717134
11栃木SC1914545910-1
12モンテディオ山形181446414140
13アビスパ福岡18135351113-2
14FC町田ゼルビア17144551214-2
14ツエーゲン金沢17145272224-2
16水戸ホーリーホック16144462224-2
16ファジアーノ岡山16144461315-2
18FC琉球14143561423-9
19松本山雅FC13143471220-8
20愛媛FC12143381923-4
21ザスパクサツ群馬121440101127-16
22レノファ山口FC11143291324-11
北九州が今節も勝利し、破竹の8連勝。
首位の長崎と共に、他チームを引き離して昇格圏にいます。
新潟は昇格圏までの差が「9」。
これを、次節からの5連戦でどこまで縮めることができるでしょうか。