2020年8月9日(土)
2020明治安田生命J2リーグ 第10節
アルビレックス新潟 1 vs. 1 大宮アルディージャ
入場者数:4,579人(デンカビッグスワンスタジアム)
梅雨明けとなり、暑い日々が続いていた中で、
本日は強めの雨が降りしきる一日となりました。
今節は、ホームで大宮アルディージャと対戦します。
二位につける好調の大宮アルディージャ。
「オレンジダービー」となるこの一戦で、
上位に進出するためにも勝利を掴みたいところです。
今節の新潟の開始フォーメーションは、4-4-2。
ゴールキーパーは、藤田選手。
ディフェンスラインは、
右から早川選手、マウロ選手、舞行龍選手、新井選手。
ボランチは、中島選手、島田選手。
サイドハーフは、ロメロ選手、本間選手。
ツートップは、シルビーニョ選手と渡邉新太選手です。
ファビオ選手が負傷離脱となってしまった中、
新潟がどのような形で得点を奪うことができるか、注目です。
試合は開始早々、動きます。
前半5分、キーパーとディフェンスラインの間に
ボールを入れられ、あっという間に失点。
今季、前半での失点が多い新潟ですが、
今節も早い時間帯から追いかける展開となります。
その後も大宮のプレスに圧倒され、
新潟陣内での防戦一方の戦いとなります。
それでもなんとか追加点は与えず耐え忍んでいると、
前半20分過ぎからようやく新潟が
大宮陣内にボールを運べるようになります。
そして前半26分、新潟のショートコーナーから
最後はロメロ選手が放ったシュートがゴールに突き刺さり、
新潟が同点に追いつきます。
大宮は新潟とは逆に、今季は前半のうちに
失点したことがありませんでしたが、
その記録を破る同点ゴールとなりました。
その勢いのまま、逆転ゴールを狙う新潟。
序盤とは打って変わって新潟が攻め続け、
大宮が守り続ける時間帯が続きます。
この流れのうちに逆転しておきたい新潟でしたが、
大宮は固い守備でそれを許しません。
前半はそのまま、1-1での折り返しとなります。
後半も新潟が攻め続ける展開が続きます。
それでも、最後の決定力の問題が大きいためか
どうしても大宮ゴールを割ることができません。
疲れが見え始めた新潟に対し、
大宮もカウンターから勝ち越しを狙いますが、
こちらも最後の精度を欠いてゴールには至りません。
どちらが勝ち越しゴールを奪ってもおかしくない、
白熱した展開となりましたが、
お互いの守備陣も最後まで高い集中力を保ち、
ゴールを許しません。
そして、タイムアップ。
今節は、1-1での引き分けとなり、
新潟はこれで3試合連続で引き分けとなりました。
10節が終わった段階ですが、
これで通算戦績は3勝6分1敗。
1敗しかしていないのは称賛に値するものですが、
引き分けが6回というのは、あまりにも多すぎます。
ただし、引き分けのうち多くは先制点を許した中で、
追いついて引き分けとなったもの。
今季も、追いついての引き分けです。
サッカーにおいては1点の重みが大きく、
先制点を奪ったチームの勝率がかなり高くなりますが、
「追いついての引き分け」が多いのは評価できるところでしょう。
ただし、先制点を許している、というのも事実。
しかも、前半の早い時間帯での失点が多すぎます。
皮肉をこめて
「新潟は失点しないと攻撃のスイッチが入らないのではないか」
という声もありますが、
今節も立ち上がりから押し込まれ、
失点は時間の問題といったような展開でした。
早い時間帯から追いかける展開になると、
「早く追いつかなければならない」と苦しい状況となり、
肉体的にも精神的にも疲労がたまりやすくなります。
対戦相手も新潟の弱点を知っているので、
これからも早い時間帯での得点を狙って
立ち上がりから猛攻を仕掛けてくることでしょう。
それを跳ね返して、いかに先制点を奪うことができるか。
新潟の真価が問われます。
次節は8月12日(水)、ホームでレノファ山口FCと対戦します。
その次も、中2日でアウェイの岡山戦が控えています。
超過密日程の今季。乗り切るには全メンバーの力が必要です。
引き続き、総力戦で一戦一戦を戦いぬいてほしいと思います。
追記1)
今季序盤は強力な得点力を誇っていた新潟ですが、
最近は複数得点を奪うことができなくなっています。
ファビオ選手の離脱もその一因とは思いますが、
相手チームの新潟対策の研究も進んでいることもあるでしょう。
「修正力に長けている」と自負するアルベルト監督が、
このような状況をどのように打開していくか、非常に楽しみです。
記録を破ったのは、徳島ヴォルティスです。
徳島はほとんど外国人に頼ることなく圧倒的な得点力を誇っています。
いよいよ混戦となってきたJ2リーグ。
最後には、どのような展開が待っているのでしょうか。
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