2020年11月30日月曜日

2020明治安田生命J2リーグ 第37節

020年11月28日(土)

2020明治安田生命J2リーグ 第37節

V・ファーレン長崎 2 vs.    0 アルビレックス新潟

入場者数:5
,722人(トランスコスモススタジアム)

前節から中2日で迎える本日。
今節は、アウェイでV・ファーレン長崎と対戦します。
昇格圏を狙える位置にいる強豪、長崎とのアウェイ戦。
体力的にも非常に厳しい状況ですが、
サポーターを楽しませてくれるプレーを期待したいところです。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは、負傷明けの小島選手。
ディフェンスラインは、右から
田上選手、マウロ選手、舞行龍選手、早川選手。
ボランチは、高木選手と堀米選手。
中盤は、右から大本選手、本間選手、荻原選手。
ワントップは、鄭大世選手です。
負傷者が続出している新潟ですが、
特にボランチは福田選手、ゴンサロ選手が負傷離脱中、
島田選手は長崎からの期限付き移籍選手であり
今節は契約上出場できず、
堀米選手が新潟加入後初めてボランチでの出場となりました。
加えて、ベンチには2種登録の16歳の丸山嵩大(しゅうと)選手も
初登録となりました。まさに総力戦です。

試合は、序盤から長崎がボールを保持して優位に試合を進めます。
新潟は、危惧されたように中盤でのボールの取り所がなく、
何度も自陣へ攻め込まれてピンチを招きます。
それでも序盤の猛攻を耐え凌ぐと、
前半20分辺りから少しずつ新潟もパスが回せるようになり、
チャンスを演出できるようになります。
しかし、前半30分、右サイドを深くえぐられ、
グラウンダーのクロスを小島選手と
ディフェンスラインの間に蹴り込まれ、
これを押し込まれて前節に引き続き、
前半のうちに先制点を献上します。
その後、新潟は古巣対戦となる大本選手を中心に攻め込みますが、
最後のクロスの精度が長崎とは大違い。
新潟のクロスはいとも簡単に跳ね返され、
逆に長崎に反撃のチャンスを与える状況となります。
前半終了間際には相手ゴールキーパーから
前線の大本選手にまさかのパスが渡ることもありましたが、
これも得点につなげることはできず。
前半はそのまま、0-1での折り返しとなりました。

後半も流れは変わらず。
新潟は大本選手、本間選手のサイド攻撃を
中心に攻撃を組み立てますが、
ラストパスがどうしてもうまくつながりません。
一方、後半67分、長崎は新潟の左サイドを深くえぐり、
浮き玉のクロスを中央の選手がヘディングできっちり押し込み、
華麗に追加点を奪取します。
一矢報いたい新潟は中島選手、矢村選手、シルビーニョ選手に加え、
今季初出場となった森選手を投入して攻め込みますが、
がっちり守りを固める長崎相手になす術なし。
試合はそのまま、0-2での敗北となりました。

前節に引き続き早い時間帯に先制点を奪われ、
同点に追いつけないまま追加点を許し、
守りを固める相手に手も足も出ない完全な力負け。
翌日行われた福岡の試合で福岡が勝利したことで、
新潟は残りの全試合に勝利しても昇格圏に入ることはできず、
今季は「J2残留」が確定しました。
とはいえ、新潟は来季も
アルベルト監督が指揮をとることが決まっていることもあり、
残り試合も来季の試合につながっていきます。
来季こそJ1昇格を掴み取るために、
今から切り替えて戦っていってほしいと思います。

次節は12月2日、ホームで栃木SCと対戦します。
ホーム戦は次試合を含めて残り2試合。
ホームのサポーターのためにも、
最後まで熱い試合を届けてほしいと思います。

追記1)
今節も、前節に引き続き
サイドからのクロスを綺麗に決められました。
今季の新潟は、サイドのクロスからの失点が
非常に多い印象です。
翻って、新潟の得点パターンは
主に中央突破かセットプレーであり、
クロスからの得点というのが非常に少ないです。
これは、新潟の攻撃が相手の守備網を崩すことが
なかなかできないことも関係していると思われます。
クロスの精度のこともありますが、
中央に走り込む選手が少ないこともあるでしょう。
いずれにせよ、クロスからの失点を防ぎ、
クロスからの攻撃で得点を奪えるようになることが
成長のためには大事になってきそうです。

追記2)
福岡の勝利によって今季の昇格の可能性が完全に消滅した後、
公式ホームページに
「アルビレックス新潟を支えてくださる全ての皆様へ」として、
中野社長からサポーターやスポンサーの方々等に対して
メッセージが配信されました。
今季は、新型コロナウイルスによる中断もあり、
所属選手の飲酒運転騒動によりJリーグより制裁があり、
その責任をとって社長・GMも交代となるなど、
クラブが大きく揺れたシーズンでした。
中野社長は三度目の社長就任となりますが、
来季は健全な運営、そしてJ1昇格を目指して、
今からスタッフ関係者も含め「総力戦」で
J2リーグを戦い抜いてほしいと思います。


順位チーム勝点試合得失
1徳島ヴォルティス77372386623032
2アビスパ福岡73372278432617
3V・ファーレン長崎703720107583523
4ギラヴァンツ北九州593717812524111
5ヴァンフォーレ甲府58361416645369
6アルビレックス新潟56371414950446
7ジュビロ磐田543713159504010
8モンテディオ山形5337141112523715
9東京ヴェルディ523713131146424
10京都サンガF.C.523714101343403
11栃木SC523714101334322
12水戸ホーリーホック493713101464586
13大宮アルディージャ46371210153444-10
14ジェフユナイテッド千葉4537136184348-5
15ファジアーノ岡山45371112143543-8
16松本山雅FC44371014133749-12
17FC琉球4337127184957-8
18ツエーゲン金沢43371110165060-10
19FC町田ゼルビア4037913153446-12
20ザスパクサツ群馬3637113233259-27
21愛媛FC333689193552-17
22レノファ山口FC273776243766-29
今節は首位から三位のチームが全て勝利しました。
首位の徳島は金沢相手に前半のうちに3点を奪いながら、
その後は一時同点に追いつかれるも終了間際に勝ち越すという、
ドラマティックな展開での勝利となりました。
徳島は今季は愛媛相手に3点を先制しながら
逆転されるという試合を経験しているので、
サポーターは「またか」といった気持ちで恐怖を感じたことでしょう。
それでも最後はしっかり勝ち切るあたり、
本当に「持っている」と思います。
二位の福岡も、もはや福岡の代名詞である「1-0での勝利」。
福岡は先制された試合で勝利がない(逆転勝利がない)のですが、
「先制して、あとはしっかり守る」戦術を徹底して
ここまで勝利を重ねることができているのは見事です。
三位の長崎は、豪華な選手陣をみただけで
相手チームが恐れ慄くことに加え、
百戦錬磨の手倉森監督がその選手たちを上手に活かし、
一度失速したものの再び勢いを取り戻しています。
J2リーグは残り5試合(甲府、愛媛は除く)。
最後まで、目が離せません。

2020年11月26日木曜日

2020明治安田生命J2リーグ 第36節

020年11月25日(水)

2020明治安田生命J2リーグ 第36節

アルビレックス新潟 0 vs.    3 愛媛FC

入場者数:4
,512人(デンカビッグスワンスタジアム)

日中は暖かい日も、日が沈むと一気に冷え込みます。
本日は、平日のナイトゲーム。
今節はホームで愛媛FCと対戦します。
愛媛FCは順位こそ振るわないものの、
新潟の愛媛との対戦成績は1勝2分2敗と、
非常に相性が悪いチームになっています。
特に、昨季のホームでの2得点後の3失点での逆転負けは
未だにサポーターの目に焼きついています。
今季の愛媛も、徳島相手に3失点しておきながら
その後に4得点して逆転勝ちしており、
本当に油断できないチームです。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは藤田選手。
ディフェンスラインは、右から
田上選手、マウロ選手、舞行龍選手、早川選手。
ボランチは、高木選手、島田選手。
中盤は、右から中島選手、本間選手、堀米選手。
ワントップは矢村選手です。
前節も、トップ下の高木選手が途中からボランチに入りましたが、
今節は開始からそのフォーメーションとなりました。
(ただし、今季の新潟は頻繁にフォーメーションや
ポジションチェンジをするため、あくまでも開始時、です)。

試合は、お互いポゼッションサッカーを展開するチーム同士。
どちらがボールを保持してパスを回せるかに注目でしたが、
序盤は愛媛が優勢にボールを回して新潟ゴールに迫る展開となります。
新潟はボールを奪い切ることができず、
その流れのまま前半15分、クロスを中央であわせられて
いともたやすく先制点を与えてしまいます。
前半28分、相手ディフェンスラインの裏に抜け出した田上選手に
ボールが渡り、これをゴールネットに突き刺します。
副審もフラッグをあげておらず、同点ゴールかと思われましたが、
相手選手の抗議もあって主審・副審が意見交換しあったところ、
これがオフサイドであったとのことでノーゴールの判定となります。
その後も攻め続ける新潟ですが、
先制点も奪ってガッチリ固める愛媛の守備をなかなか崩すことができず。
前半は0-1での折り返しとなります。

後半、開始直後に新潟にビッグチャンス。
愛媛のペナルティエリア内で愛媛の選手に
ハンドがあったように見えましたが、これはノーハンドの判定。
すると、後半50分、愛媛の選手が新潟ディフェンスラインの裏に抜け出し、
追加点を与えてしまいます。
これはオフサイドのようにも見えましたが、
抗議した島田選手にイエローカードが出され、ゴールが認められます。
これで完全に集中が切れた新潟は、
後半55分、相手選手のクロスが直接ゴールに入ることとなり、
3点のビハインドを背負うことになります。
気持ちを切り替えて、得点を奪いにかかりますが、
一度スイッチが切れた状態はなかなか改善しません。
その後も集中の切れたプレーが散見され、
結局そのままタイムアップ。
試合は0-3での敗北となりました。

愛媛相手に、昨季に続きホームで完膚なきまでの敗北。
審判の判定・ふるまいにも大いに疑問を感じる点もありましたが、
あっさりと先制点を奪われたのは紛れもない事実です。
今季はVARもないこともあり、
どのチームも「疑惑の判定」を避けることはできません。
そして、来季もJ2ではVARは導入されません。
試合中は試合に集中するのが勝利への絶対条件です。
新潟の選手たちは二度とホームで気の抜けたプレーをすることなく、
集まったサポーターのために最後まで戦い切ってほしいと思います。

次節は、11月28日(日)、アウェイでV・ファーレン長崎と対戦します。
次のホーム戦は、12月2日(水)、栃木SCと対戦します。
残り数試合。最後まで戦いましょう。

追記1)
先日、アルベルト監督が来季も新潟の監督を務めることが公表されました。
今年、魅力的なサッカーで就任一年目から昇格を期待できる順位まで
勝ち点を伸ばすことができたことは大いに評価されるものです。
アルベルト監督自身も、古巣のバルセロナへ戻る選択肢もあったようですが、
新潟で2年目のシーズンを送ることを決めてくれました。
来年もアルベルト監督のもと魅力的なサッカーを楽しめると思うと、
ワクワクが止まりません。
すでに来季の戦いは始まっています。
メンバーは例年通り大幅に入れ替わってしまうことも予想されますが、
アルベルト監督ならば誰が出ても魅力的なサッカーを
展開するようなチームができると思います。
来年のアルベルト体制2年目の戦いが、今から楽しみです。

追記2)
一方、同じスペイン人監督のチームである徳島は、
どうやらチームを率いるリカルド・ロドリゲス監督が退任となり、
来年度は浦和レッズの監督になるのではないか、という報道がありました。
徳島はJ2の首位を走るチームですが、
まだ昇格に向けて気が抜けない状況であり、
この状況下で監督交代の報道が出てしまうことには、
徳島のチーム関係者やサポーターの気持ちを考えると非常に残念です。
選手の引き抜きは以前より多く見られましたが、
最近は監督の引き抜きも見られるようになりました。
そんな中、アルベルト監督が他からオファーがあったにもかかわらず
新潟での2年目の生活を選んでくれたことは、本当に感謝です。
徳島はこの状況にめげず、
引き続きJ1昇格を目指して頑張ってほしいと思います。

追記3)
J1リーグの首位を独走する川崎フロンターレが
ホームで2位のガンバ大阪を5-0で打ち破り、
史上最速でJ1リーグ優勝を決めました。
残り4試合で勝ち点75、得失点差54は圧巻の数字です。
新潟と川崎が「J2オリジナル10」同士のチームで
競い合っていたのが、はるか昔のようです。
川崎フロンターレ関係者の皆様、おめでとうございました。
新潟も、いつかはその舞台に立つことを夢見て、
一歩ずつ成長していきたいと思います。


順位チーム勝点試合得失
1徳島ヴォルティス74362286582731
2アビスパ福岡70362178422616
3V・ファーレン長崎673619107563521
4ギラヴァンツ北九州583617712514011
5ヴァンフォーレ甲府57351415645369
6アルビレックス新潟56361414850428
7モンテディオ山形5236141012523715
8東京ヴェルディ523613131046388
9ジュビロ磐田51361215948399
10京都サンガF.C.51361491343403
11水戸ホーリーホック493613101363567
12栃木SC493613101332320
13大宮アルディージャ46361210143443-9
14ジェフユナイテッド千葉4536136174246-4
15ファジアーノ岡山44361111143442-8
16ツエーゲン金沢43361110154756-9
17松本山雅FC43361013133749-12
18FC町田ゼルビア4036913143443-9
19FC琉球4036117184557-12
20ザスパクサツ群馬3336103232959-30
21愛媛FC303579193351-18
22レノファ山口FC273676233764-27
首位の徳島は複雑なチーム状況下でも勝利しました。
一方、それ以外の上位陣は勝ち点を伸ばすことができず。
J2リーグは残り6試合(甲府・愛媛は7試合)。
昇格戦線は最後まで目が離せません。