2020年11月28日(土)
2020明治安田生命J2リーグ 第37節
V・ファーレン長崎 2 vs. 0 アルビレックス新潟
入場者数:5,722人(トランスコスモススタジアム)
前節から中2日で迎える本日。
今節は、アウェイでV・ファーレン長崎と対戦します。
昇格圏を狙える位置にいる強豪、長崎とのアウェイ戦。
体力的にも非常に厳しい状況ですが、
サポーターを楽しませてくれるプレーを期待したいところです。
今節の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは、負傷明けの小島選手。
ディフェンスラインは、右から
田上選手、マウロ選手、舞行龍選手、早川選手。
ボランチは、高木選手と堀米選手。
中盤は、右から大本選手、本間選手、荻原選手。
ワントップは、鄭大世選手です。
負傷者が続出している新潟ですが、
特にボランチは福田選手、ゴンサロ選手が負傷離脱中、
島田選手は長崎からの期限付き移籍選手であり
今節は契約上出場できず、
堀米選手が新潟加入後初めてボランチでの出場となりました。
加えて、ベンチには2種登録の16歳の丸山嵩大(しゅうと)選手も
初登録となりました。まさに総力戦です。
試合は、序盤から長崎がボールを保持して優位に試合を進めます。
新潟は、危惧されたように中盤でのボールの取り所がなく、
何度も自陣へ攻め込まれてピンチを招きます。
それでも序盤の猛攻を耐え凌ぐと、
前半20分辺りから少しずつ新潟もパスが回せるようになり、
チャンスを演出できるようになります。
しかし、前半30分、右サイドを深くえぐられ、
グラウンダーのクロスを小島選手と
ディフェンスラインの間に蹴り込まれ、
これを押し込まれて前節に引き続き、
前半のうちに先制点を献上します。
その後、新潟は古巣対戦となる大本選手を中心に攻め込みますが、
最後のクロスの精度が長崎とは大違い。
新潟のクロスはいとも簡単に跳ね返され、
逆に長崎に反撃のチャンスを与える状況となります。
前半終了間際には相手ゴールキーパーから
前線の大本選手にまさかのパスが渡ることもありましたが、
これも得点につなげることはできず。
前半はそのまま、0-1での折り返しとなりました。
後半も流れは変わらず。
新潟は大本選手、本間選手のサイド攻撃を
中心に攻撃を組み立てますが、
ラストパスがどうしてもうまくつながりません。
一方、後半67分、長崎は新潟の左サイドを深くえぐり、
浮き玉のクロスを中央の選手がヘディングできっちり押し込み、
華麗に追加点を奪取します。
一矢報いたい新潟は中島選手、矢村選手、シルビーニョ選手に加え、
今季初出場となった森選手を投入して攻め込みますが、
がっちり守りを固める長崎相手になす術なし。
試合はそのまま、0-2での敗北となりました。
前節に引き続き早い時間帯に先制点を奪われ、
同点に追いつけないまま追加点を許し、
守りを固める相手に手も足も出ない完全な力負け。
翌日行われた福岡の試合で福岡が勝利したことで、
新潟は残りの全試合に勝利しても昇格圏に入ることはできず、
今季は「J2残留」が確定しました。
とはいえ、新潟は来季も
アルベルト監督が指揮をとることが決まっていることもあり、
残り試合も来季の試合につながっていきます。
来季こそJ1昇格を掴み取るために、
今から切り替えて戦っていってほしいと思います。
次節は12月2日、ホームで栃木SCと対戦します。
ホーム戦は次試合を含めて残り2試合。
ホームのサポーターのためにも、
最後まで熱い試合を届けてほしいと思います。
追記1)
今節も、前節に引き続き
サイドからのクロスを綺麗に決められました。
今季の新潟は、サイドのクロスからの失点が
非常に多い印象です。
翻って、新潟の得点パターンは
主に中央突破かセットプレーであり、
クロスからの得点というのが非常に少ないです。
これは、新潟の攻撃が相手の守備網を崩すことが
なかなかできないことも関係していると思われます。
クロスの精度のこともありますが、
中央に走り込む選手が少ないこともあるでしょう。
いずれにせよ、クロスからの失点を防ぎ、
クロスからの攻撃で得点を奪えるようになることが
成長のためには大事になってきそうです。
追記2)
福岡の勝利によって今季の昇格の可能性が完全に消滅した後、
公式ホームページに
「アルビレックス新潟を支えてくださる全ての皆様へ」として、
中野社長からサポーターやスポンサーの方々等に対して
メッセージが配信されました。
今季は、新型コロナウイルスによる中断もあり、
所属選手の飲酒運転騒動によりJリーグより制裁があり、
その責任をとって社長・GMも交代となるなど、
クラブが大きく揺れたシーズンでした。
中野社長は三度目の社長就任となりますが、
来季は健全な運営、そしてJ1昇格を目指して、
今からスタッフ関係者も含め「総力戦」で
J2リーグを戦い抜いてほしいと思います。
首位の徳島は金沢相手に前半のうちに3点を奪いながら、
その後は一時同点に追いつかれるも終了間際に勝ち越すという、
ドラマティックな展開での勝利となりました。
徳島は今季は愛媛相手に3点を先制しながら
逆転されるという試合を経験しているので、
サポーターは「またか」といった気持ちで恐怖を感じたことでしょう。
それでも最後はしっかり勝ち切るあたり、
本当に「持っている」と思います。
二位の福岡も、もはや福岡の代名詞である「1-0での勝利」。
福岡は先制された試合で勝利がない(逆転勝利がない)のですが、
「先制して、あとはしっかり守る」戦術を徹底して
ここまで勝利を重ねることができているのは見事です。
三位の長崎は、豪華な選手陣をみただけで
相手チームが恐れ慄くことに加え、
百戦錬磨の手倉森監督がその選手たちを上手に活かし、
一度失速したものの再び勢いを取り戻しています。
J2リーグは残り5試合(甲府、愛媛は除く)。
最後まで、目が離せません。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。