2019年11月25日月曜日

2019明治安田生命J2リーグ 第42節

2019年11月24日(日)
2019明治安田生命J2リーグ 第42節
アルビレックス新潟 2 vs.    1 V・ファーレン長崎

入場者数:16,814人

本日は、11月の新潟とは思えない暑さとなりました。
気温は20℃を超えて、半袖でもいいくらいです。
今節は、今季最終戦。ホームでV・ファーレン長崎と対戦します。

今節の新潟のメンバーは、前節と同じ。
サブに、既に契約満了が決定している
野澤選手と矢野選手が入りました。

試合は序盤から新潟が優勢に進めます。
何度か得点のチャンスもありますが、
なかなか長崎のゴールネットを揺らすことはできません。
守備については、長崎の攻撃にしっかり対応して
危ない場面を作らせません。
拮抗した展開のまま前半は終了し、
0-0での折り返しとなりました。

後半、開始早々に試合が動きます。
後半3分、渡邉新太選手とのパス交換からボールを受けた
レオナルド選手が右足を一閃。
今シーズン、何度も見た光景のように
放たれたシュートは美しい弧を描いて
吸い込まれるように長崎のゴール隅に収まり、
新潟が先制点を奪います。
その後、長崎の攻撃の圧力が高まり、
同点ゴールかと思われたシーンもありましたが
オフサイドの判定で九死に一生を得ます。
するとその直後、後半16分、
本間至恩選手のコーナーキックを大武選手が強烈な
ヘディングシュートを長崎ゴールに突き刺し、
新潟が追加点を奪います。
後半31分、矢野選手がピッチに出場。
スタジアムは大きな歓声に包まれます。
相変わらずピッチを縦横に駆け回り、
相手に自由を与えまいとする矢野選手。
しかし、後半43分、素晴らしいミドルシュートが炸裂して、
長崎に1点を返されます。
それでも、何とか守り続ける新潟。
後半49分、遂に今シーズン一度もビッグスワンのピッチに立っていない
野澤選手がピッチに入ります。
再び大きな歓声に包まれるスタジアム。
その後は、長崎の攻撃を凌いでタイムアップ。
試合は2-1で新潟の勝利となりました。

お互いプレーオフも降格もないという状況のチーム同士の
試合となりましたが、
それでも最後を勝利で締めくくることができたのは良いことでしょう。
試合後はセレモニーが行われ、
今季限りでの退団が決まっている野澤選手、小川選手、
チョ ヨンチョル選手、矢野選手の挨拶がありました。
同じく今季限りでの契約が決まっている吉永監督も挨拶しましたが、
皆の口から出るのは「J1復帰を叶えることができなかった申し訳なさ」。
その道半ばにして新潟を去る気持ちは、非常に悔しいものでしょう。
今日という日を忘れず、来年こそ
悲しみの涙でなく喜びの涙でスタジアムが包まれるような、
そんな一年にしていってほしいと思います。

今年も、一年間お疲れさまでした。
しばらく体を休めて、また来年の戦いに向けて英気を養っていきましょう。

追記1)
試合開始前からスタジアムに響き渡った「アイシテルニイガタ」。
吉永監督の目は試合開始前から少し潤んでいたように見えました。
思うような結果が出ず、誰よりも悔しい気持ちだと思います。
この経験を活かして、今後も励んで欲しいと思います。

追記2)
レオナルド選手は今節開始前までに27得点。
二位の呉屋選手は22得点であり、
得点王はほぼ手中に収めたものと思っていましたが、
なんと柏レイソルのオルンガ選手が今節8得点をあげて、
総得点27得点となりました。
レオナルド選手は今節も1得点をあげて、総得点28得点となり、
1点差でからくも単独得点王となることができました。
得点王争いについても最後まで油断できないということを
改めて痛感させられました。
レオナルド選手、昨年のJ3得点王に続いて、
今季のJ2得点王、おめでとうございます。

追記3)
最終節を前にして4人の選手との契約満了が発表されました。
「なぜこの時期に」という意見もありましたが、
いずれの選手も現役続行を考えており、
それならば新たなチームを探すためにも
早く伝えてあげたほうがよいという
是永社長の判断であったようです。
スポーツの契約については、情などは入る余地を許さない、
厳しい世界です。
新たな出会いもあれば、別れがあるのも当然の世界。
そんな中、新たな出会いを早く見つけるために
早めの別れを告げたということは、
色々な意見もあるかもしれませんが是永社長なりの優しさです。
4人の選手たちの別天地での活躍の祈りつつ、
その思いに応えるためにも来季こそJ1昇格を掴みたいと思います。

アルビレックス新潟公式サイト 第42節


最終節の「越後旗めき隊」はピッチの中にも入って
選手たちの入場を迎えました。

試合前のイベントとして行われた
「ジャパネットたかた」の高田社長と是永社長との
トークショーは、今までにない人だかりができていました。

野澤選手のチャント。
野澤選手はいつまでも「俺達のヒーロー」です。

矢野選手のチャント。
「オ・メ・キメレ キショー」が背中を押してくれた、と
矢野選手は語っていました。
順位チーム勝点試合得失
1柏レイソル84422598853352
2横浜FC794223109664026
3大宮アルディージャ754220157624022
4徳島ヴォルティス7342211011674522
5ヴァンフォーレ甲府7142201111644024
6モンテディオ山形7042201012594019
7水戸ホーリーホック7042191310563719
8京都サンガF.C.684219111259563
9ファジアーノ岡山654218111349472
10アルビレックス新潟6242171114715219
11ツエーゲン金沢6142151611584612
12V・ファーレン長崎5642175205761-4
13東京ヴェルディ554214131559590
14FC琉球49421310195780-23
15レノファ山口FC4742138215470-16
16アビスパ福岡4442128223962-23
17ジェフユナイテッド千葉43421013194664-18
18FC町田ゼルビア4342916173659-23
19愛媛FC4242126244662-16
20栃木SC4042816183353-20
21鹿児島ユナイテッドFC4042117244173-32
22FC岐阜304279263378-45
すでに優勝を決めていた柏レイソルが、京都相手に13-1で勝利。
12点差での勝利という結果もオルンガ選手の8得点という結果も
Jリーグ新記録ということです。
柏レイソルは得点力も失点の少なさもリーグトップ、
その得失点差はなんと+52ということで、圧倒的な強さでした。
熾烈な2位争いは、横浜FCが掴み取りました。
横浜FCは13年ぶりのJ1昇格です。
ベテラン勢に注目がいきがちですが、今年の横浜FCは
ベテランと若手が融合した良いチームでした。
長く応援してきたサポーターには感慨深いものでしょう。
ぜひ、来年はJ1でその強さを遺憾無く発揮してほしいと思います。
横浜FCの関係者の方々、おめでとうございました。
プレーオフは、大宮、徳島、甲府、山形の「J1経験チーム」勢で
争うことになりました。
水戸は残念ながら、総得点の差で涙を飲む形になりました。
同じ「J1経験チーム」でありながら、
2年連続でプレーオフにも絡めないことには非常に悔しさを感じます。
これを糧に、来年は開幕から全力で勝利を掴み取るべく
戦っていきましょう。
下位を見てみると、岐阜はすでにJ3への降格が決定。
長らく降格圏に沈んでいた栃木は、最終節にして20位に滑り込み、
降格を免れることができました。
21位となった鹿児島は、J3リーグの結果次第でJ3降格となります。
J3リーグは、ギラヴァンツ北九州が優勝を決めました。

長いシーズンを戦い抜いたチーム関係者の皆様、お疲れさまでした。
また来年も熱い戦いを見せてくれることを期待しています。

2019年11月18日月曜日

2019明治安田生命J2リーグ 第41節

2019年11月16日(土)
2019明治安田生命J2リーグ 第41節
大宮アルディージャ 1 vs.    1 アルビレックス新潟

入場者数:11,919人(NACK5スタジアム大宮)

本日は、秋晴れの一日となりました。
今節は、アウェイで大宮アルディージャと対戦します。
大宮にとっては、自動昇格を狙うにあたって絶対に負けられない戦い。
新潟とは違ったモチベーションで戦ってくると思いますが、
新潟も吉永監督曰く「未来につながる戦い」で立ち向かいたいと思います。

今節の新潟のメンバーも、前節と同じになりました。
負傷等がなければ、これが固定メンバーとして続いていきそうです。

試合は、大宮が優勢に進めてシュートまで持ち込む展開となりますが、
新潟は失点することなく守ります。
前半のシュートは本間至恩選手の中に切り込んでのシュート1本のみで、
このシュートもキーパー正面でキャッチされてしまいました。
前半は0-0での折り返しとなりました。

後半も同じような展開が続きますが、
新潟は粘りの守備で大宮に得点を許しません。
すると後半17分、シルビーニョ選手とのパス交換から
ボールを受けた渡邉新太選手がミドルレンジから左足を一閃。
このシュートが大宮ゴール隅に突き刺さり、
新潟が先制点を奪います。
勝利が求められる大宮は、更に攻撃に圧力を加えて
猛攻を仕掛けます。
大宮は前線のシモビッチ選手のポストプレーからの攻撃を徹底的に狙い、
なんとかそれを凌いでいた新潟ではありましたが、
後半43分、大武選手がペナルティエリア内でボールを受けた
シモビッチ選手を後ろへ引っ張って倒してしまい、
これがPKの判定となります。
これを決められて、土壇場で同点に追いつかれます。
その後は両チームが勝ち越しゴールを狙う激しい展開となり、
新潟は最後に途中交代のフランシス選手のボレーシュートが放たれますが、
これは惜しくもゴール脇にそれて、そこで試合終了。
今節は1-1での引き分けとなりました。

自動昇格を狙う大宮に対して怯むことなく立ち向かうことができたのは
良い点だとは思いますが、
先制点を奪っておきながら追加点を奪うことはできず、
逆に同点に追いつかれてしまったのは反省材料です。
新潟がJ1昇格・定着を目指すのならば、
大宮アルディージャや柏レイソルのような相手であっても
対等以上に戦えるようになる必要があります。
「強豪大宮相手にアウェイで引き分けならば十分」ではなく、
来季のためにも「勝ち切るためにはどうすればよいか」を
考えていって欲しいと思います。
次節はいよいよ今季最終節、
11月24日(日)にホームでV・ファーレン長崎と対戦します。
最後まで力の限り、戦い抜いていきましょう。

追記1)
レオナルド選手の無得点試合が続いていますが、
そんな中、渡邉新太選手がようやくゴールをとれるようになってきたのは
嬉しいことです。
今後も激しいマークが予想されるレオナルド選手。
渡邉新太選手や本間至恩選手らがゴールを量産していくことは、
J1昇格のために必ずや必要になることでしょう。

追記2)
新潟の来季の監督は、吉永監督ではなく
スペイン出身のアルベルト プッチ オルトネダ氏になることが発表されました。
アルベルト氏は監督経験がないそうで不安な面もありますが、
J1昇格のためには改革は必要というのはありますし、
チームが決めたことなので引き続き応援していきたいと思います。
監督のシーズン途中交代が続いている新潟。
来年もシーズン途中で監督が交代するようなドタバタ劇は、
もう勘弁してほしいところです。

アルビレックス新潟公式サイト 第41節

順位チーム勝点試合得失
1柏レイソル81412498723240
2横浜FC764122109644024
3大宮アルディージャ744120147613922
4モンテディオ山形7041201011583820
5徳島ヴォルティス7041201011644519
6ヴァンフォーレ甲府6841191111624022
7京都サンガF.C.6841191111584315
8水戸ホーリーホック6741181310553718
9ファジアーノ岡山654118111249463
10ツエーゲン金沢6041151511574512
11アルビレックス新潟5941161114695118
12V・ファーレン長崎5641175195659-3
13東京ヴェルディ52411313155458-4
14FC琉球49411310185778-21
15レノファ山口FC4741138205467-13
16ジェフユナイテッド千葉43411013184663-17
17愛媛FC4241126234660-14
18アビスパ福岡4141118223761-24
19FC町田ゼルビア4041816173458-24
20鹿児島ユナイテッドFC4041117234071-31
21栃木SC3741716183253-21
22FC岐阜304179253273-41
柏レイソルが今季のJ2リーグ優勝、そしてJ1昇格を決めました。
現時点でのデータではありますが、得点はリーグ一位、
失点の少なさもリーグ一位であり、その実力は圧倒的でした。
苦しい時期もあったものの、一年を通しての力はさすがの一言です。
柏レイソルの選手やチームスタッフ・サポーター、関係者の方々、
おめでとうございました。
また来年もJ1での旋風を期待しています。
同じくJ1の自動昇格圏となる2位は、横浜FCと大宮アルディージャの
2チームのごちらかに絞られました。
自動昇格となる2位とプレーオフ圏となる3位には雲泥の差があります。
どちらのチームも最終節は激しい戦いになることでしょう。
残留争いは、FC岐阜は最下位が確定し、J3リーグへの降格が決まりました。
21位の栃木SCは得失点差もあり降格圏である21位がほぼ決定した状況であり、
あとはJ3リーグの結果次第となりそうです。
長丁場のJ2リーグも次節が最終節。
最終節にどのようなドラマが待っているのか、注目です。