2019明治安田生命J2リーグ 第42節
アルビレックス新潟 2 vs. 1 V・ファーレン長崎
入場者数:16,814人
本日は、11月の新潟とは思えない暑さとなりました。
気温は20℃を超えて、半袖でもいいくらいです。
今節は、今季最終戦。ホームでV・ファーレン長崎と対戦します。
今節の新潟のメンバーは、前節と同じ。
サブに、既に契約満了が決定している
野澤選手と矢野選手が入りました。
試合は序盤から新潟が優勢に進めます。
何度か得点のチャンスもありますが、
なかなか長崎のゴールネットを揺らすことはできません。
守備については、長崎の攻撃にしっかり対応して
危ない場面を作らせません。
拮抗した展開のまま前半は終了し、
0-0での折り返しとなりました。
後半、開始早々に試合が動きます。
後半3分、渡邉新太選手とのパス交換からボールを受けた
レオナルド選手が右足を一閃。
今シーズン、何度も見た光景のように
放たれたシュートは美しい弧を描いて
吸い込まれるように長崎のゴール隅に収まり、
新潟が先制点を奪います。
その後、長崎の攻撃の圧力が高まり、
同点ゴールかと思われたシーンもありましたが
オフサイドの判定で九死に一生を得ます。
するとその直後、後半16分、
本間至恩選手のコーナーキックを大武選手が強烈な
ヘディングシュートを長崎ゴールに突き刺し、
新潟が追加点を奪います。
後半31分、矢野選手がピッチに出場。
スタジアムは大きな歓声に包まれます。
相変わらずピッチを縦横に駆け回り、
相手に自由を与えまいとする矢野選手。
しかし、後半43分、素晴らしいミドルシュートが炸裂して、
長崎に1点を返されます。
それでも、何とか守り続ける新潟。
後半49分、遂に今シーズン一度もビッグスワンのピッチに立っていない
野澤選手がピッチに入ります。
再び大きな歓声に包まれるスタジアム。
その後は、長崎の攻撃を凌いでタイムアップ。
試合は2-1で新潟の勝利となりました。
お互いプレーオフも降格もないという状況のチーム同士の
試合となりましたが、
それでも最後を勝利で締めくくることができたのは良いことでしょう。
試合後はセレモニーが行われ、
今季限りでの退団が決まっている野澤選手、小川選手、
チョ ヨンチョル選手、矢野選手の挨拶がありました。
同じく今季限りでの契約が決まっている吉永監督も挨拶しましたが、
皆の口から出るのは「J1復帰を叶えることができなかった申し訳なさ」。
その道半ばにして新潟を去る気持ちは、非常に悔しいものでしょう。
今日という日を忘れず、来年こそ
悲しみの涙でなく喜びの涙でスタジアムが包まれるような、
そんな一年にしていってほしいと思います。
今年も、一年間お疲れさまでした。
しばらく体を休めて、また来年の戦いに向けて英気を養っていきましょう。
追記1)
試合開始前からスタジアムに響き渡った「アイシテルニイガタ」。
吉永監督の目は試合開始前から少し潤んでいたように見えました。
思うような結果が出ず、誰よりも悔しい気持ちだと思います。
この経験を活かして、今後も励んで欲しいと思います。
追記2)
レオナルド選手は今節開始前までに27得点。
二位の呉屋選手は22得点であり、
得点王はほぼ手中に収めたものと思っていましたが、
なんと柏レイソルのオルンガ選手が今節8得点をあげて、
総得点27得点となりました。
レオナルド選手は今節も1得点をあげて、総得点28得点となり、
1点差でからくも単独得点王となることができました。
得点王争いについても最後まで油断できないということを
改めて痛感させられました。
レオナルド選手、昨年のJ3得点王に続いて、
今季のJ2得点王、おめでとうございます。
追記3)
最終節を前にして4人の選手との契約満了が発表されました。
「なぜこの時期に」という意見もありましたが、
いずれの選手も現役続行を考えており、
それならば新たなチームを探すためにも
早く伝えてあげたほうがよいという
是永社長の判断であったようです。
スポーツの契約については、情などは入る余地を許さない、
厳しい世界です。
新たな出会いもあれば、別れがあるのも当然の世界。
そんな中、新たな出会いを早く見つけるために
早めの別れを告げたということは、
色々な意見もあるかもしれませんが是永社長なりの優しさです。
4人の選手たちの別天地での活躍の祈りつつ、
その思いに応えるためにも来季こそJ1昇格を掴みたいと思います。
アルビレックス新潟公式サイト 第42節
最終節の「越後旗めき隊」はピッチの中にも入って
選手たちの入場を迎えました。
試合前のイベントとして行われた
「ジャパネットたかた」の高田社長と是永社長との
トークショーは、今までにない人だかりができていました。
野澤選手のチャント。
野澤選手はいつまでも「俺達のヒーロー」です。
矢野選手のチャント。
「オ・メ・キメレ キショー」が背中を押してくれた、と
矢野選手は語っていました。
12点差での勝利という結果もオルンガ選手の8得点という結果も
Jリーグ新記録ということです。
柏レイソルは得点力も失点の少なさもリーグトップ、
その得失点差はなんと+52ということで、圧倒的な強さでした。
熾烈な2位争いは、横浜FCが掴み取りました。
横浜FCは13年ぶりのJ1昇格です。
ベテラン勢に注目がいきがちですが、今年の横浜FCは
ベテランと若手が融合した良いチームでした。
長く応援してきたサポーターには感慨深いものでしょう。
ぜひ、来年はJ1でその強さを遺憾無く発揮してほしいと思います。
横浜FCの関係者の方々、おめでとうございました。
プレーオフは、大宮、徳島、甲府、山形の「J1経験チーム」勢で
争うことになりました。
水戸は残念ながら、総得点の差で涙を飲む形になりました。
同じ「J1経験チーム」でありながら、
2年連続でプレーオフにも絡めないことには非常に悔しさを感じます。
これを糧に、来年は開幕から全力で勝利を掴み取るべく
戦っていきましょう。
下位を見てみると、岐阜はすでにJ3への降格が決定。
長らく降格圏に沈んでいた栃木は、最終節にして20位に滑り込み、
降格を免れることができました。
21位となった鹿児島は、J3リーグの結果次第でJ3降格となります。
J3リーグは、ギラヴァンツ北九州が優勝を決めました。
長いシーズンを戦い抜いたチーム関係者の皆様、お疲れさまでした。
また来年も熱い戦いを見せてくれることを期待しています。
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