2019年9月30日月曜日

2019明治安田生命J2リーグ 第34節

2019年9月28日(土)
2019明治安田生命J2リーグ 第34節
アルビレックス新潟 3 vs.    0 水戸ホーリーホック

入場者数:13,089人

暑かった夏が嘘のように、朝晩の冷え込みが強くなり、
秋の訪れを感じさせる日が多くなってきました。
本日の新潟の天気は、くもり。
時々、雨がぱらぱらと降る気候となりました。
今節は、ホームに水戸ホーリーホックを迎えての一戦になります。
水戸は自動昇格も狙える位置にいる強豪。
その水戸を相手にどこまでやれるか、注目です。

今節の新潟のスタメンは、前節と同じ。
驚くべきはベンチメンバーで、
なんとベンチメンバーにセンターバック、サイドバックを
主戦場とする選手が一人も入りませんでした。
試合後、吉永監督が「ベンチメンバーを見ていただいても
わかるとおり、我々はもう攻撃的に行くしかない」と
仰っていましたが、残り全試合、勝ち点3を目指して
「超攻撃的」に戦い続ける決心が感じられました。

試合は開始早々、動きます。
堀米選手がペナルティエリア内に侵入し、ヒールパス。
これをシルビーニョ選手がダイレクトでシュートを打ち、
狙いすましたシュートは相手ゴールキーパーを超えて
ゴール隅に突き刺さり、新潟が先制に成功します。
その後は水戸の組織的な攻撃の対応に追われますが、
最後のところではしっかり守り、
前半を1-0で折り返します。

後半も、新潟がリードした状態ということもあり、
水戸が更に攻勢を強めて同点を狙ってきます。
新潟は、大谷選手のビッグセーブ連発もあり、
これをしのぎます。
水戸に得点を許すことなく、時間が進んでいきます。
後半30分過ぎからは、水戸の選手たちにも疲れが見え始め、
新潟がボールを保持する時間が少しずつ長くなっていきます。
そして、そのまま後半ロスタイムへ。
途中から投入された本間至恩選手は持ち味の
切れ味鋭いドリブルで疲れ切った水戸の選手を翻弄。
1点リードの場面でしたが、果敢にペナルティエリア内へ侵入し、
そしてエリア内で相手選手に倒され、
これがPKの判定となります。
キッカーは、レオナルド選手。
前回は1本PKを外していますが、
今まで通りゆっくりとした助走からシュート。
前回とは違うコースへ蹴りこみ、
試合を決定づける2点目をあげます。
気持ちも切れかかった水戸の選手たちに対し、
新潟の選手たちは得点を奪う気持ちを持ち続けていました。
新井選手のクロスがゴール前でフリーになっていた
レオナルド選手に渡り、
これをヘディングで決めて3点目。
レオナルド選手は、この時点で
J2リーグ得点ランキングトップタイに躍り出ました。
そして、試合終了。
今節は、3-0での勝利となりました。

試合全体を通せば、ほぼ攻められっぱなしだった試合でしたが、
それは開始早々に新潟が先制点をあげたため、
「攻める水戸」「守る新潟」という図式になったから、
というのもあるかもしれません。
久しぶりに無失点試合にすることができたのは、
ビッグセーブを連発した大谷選手の貢献が大きいのは
言うまでもないでしょう。
致命的なミスも犯してしまった大谷選手ですが、
その後は下を向くことなく、むしろ今まで以上に
神がかったプレイを見せてくれています。
ミス自体は痛いことではありますが、それをバネに、
今後はより強固な守護神として立ちはだかってほしいと思います。

試合の最後、レオナルド選手のヘディングを防ごうとした
相手ゴールキーパーの松井選手は、ゴールポストに顔を強く打ってしまい、
動くことができず、担架でピッチ外へと出ていきました。
松井選手の容態も考慮し、新潟は恒例の試合後のバンザイを自粛しました。
同じサッカー仲間として、松井選手の無事を願っています。

次節は、10月5日(土)、ホームで鹿児島ユナイテッドFCと対戦します。
この勢いを大事にして、勝利を積み重ねていきましょう。

アルビレックス新潟公式サイト 第34節

順位チーム勝点試合得失
1柏レイソル69342095562630
2大宮アルディージャ603416126473017
3横浜FC583416108543420
4モンテディオ山形583416108442816
5京都サンガF.C.583416108483612
6水戸ホーリーホック573415127432716
7ヴァンフォーレ甲府543415910503317
8徳島ヴォルティス54341591047389
9ファジアーノ岡山54341591042402
10ツエーゲン金沢503412148443410
11V・ファーレン長崎50341551447452
12アルビレックス新潟463412101254459
13東京ヴェルディ45341112114448-4
14レノファ山口FC3934116174658-12
15愛媛FC3834115184148-7
16FC琉球3734910154765-18
17ジェフユナイテッド千葉3634812143951-12
18アビスパ福岡353498173348-15
19FC町田ゼルビア3434713143049-19
20鹿児島ユナイテッドFC303393213761-24
21栃木SC2834513162747-20
22FC岐阜253367202857-29

2019年9月23日月曜日

2019明治安田生命J2リーグ 第33節 そして 片渕前監督のサガン鳥栖ヘッドコーチ就任

2019年9月21日(土)
2019明治安田生命J2リーグ 第33節
ヴァンフォーレ甲府 1 vs.    1 アルビレックス新潟

入場者数:8,321人(山梨中銀スタジアム)

今年は平年以上に多くの台風が日本列島を襲っているような印象です。
本日のJリーグにおいても、
台風の影響で中止(延期)となる試合もありました。
新潟は、今節は予定通り甲府とのアウェーゲームが開催されました。
心配していた雨も、強く降ることはなさそうです。

今節の新潟のメンバーは、前節と同じ。
今節も、キャプテンのカウエ選手はベンチスタートとなりました。
こうなると、またしてもキャプテンが
他のチームに移籍する事態になるのではないかと思います。
(今季はすでに移籍ウィンドウは閉じているので、今冬でしょうか…)
カウエ選手についても新潟に欠かせない選手の一人であり、
「新潟のベンチメンバーになったらすぐ移籍してしまう」という流れが
なんとか食い止められればよいのですが。

ヴァンフォーレ甲府はカウンター主体のチームではありますが、
序盤はむしろ甲府がボールを保持する時間が長くなります。
そんな中、前半11分、新潟が早くも試合を動かします。
コーナーキックの流れから、高木選手の正確なクロスを
中央のレオナルド選手がヘディングシュートを決めて、
新潟が先制点を奪います。
レオナルド選手はシュートテクニックは元々抜群のものがありますが、
最近はそれに加えてヘディング、ポストプレー、裏への抜け出しについても
成長している感があります。
ビハインドとなった甲府は攻勢を強め、
新潟はボールを奪ってからのカウンターを狙うという展開となります。
お互い攻守の切り替えが早く、新潟がボールを奪って攻撃に転じても
すぐさま甲府の選手に食い止められてしまい、
効果的なカウンター攻撃を繰り出すことができません。
すると、前半39分、新潟ゴール前でのボール処理に慌てた大谷選手が
痛恨のパンチングミス。
ボールは無人のゴール前にいた甲府のピーターウタカ選手の前に渡り、
新潟が同点に追いつかれます。
なかなか無失点ゲームにできない新潟。
「1-0で勝てるチーム」が羨ましいです。
前半は1-1での折り返しとなりました。

新潟は守れるチームではないので、
とにかく攻めて1点でも多く得点をあげるしかありません。
後半は、新潟がボールを保持して甲府の守備網を打開しようとし、
甲府は一撃必殺のカウンターを狙うという当初の予想通りの展開となります。
何度か決定機を迎えますが、渡邉新太選手やシルビーニョ選手のシュートは
ことごとく枠外へ。
特に、シルビーニョ選手のシュートに対する意識は素晴らしいとは思いますが、
肝心のシュートは枠内に行ったのを見たような記憶がありません。
不用意な自陣でのボールロストも多く、
ここら辺がシルビーニョ選手の課題なのでしょう。
一方、守備については
大谷選手の前半のミスを取り返すようなビッグセーブもあり、
甲府に勝ち越しを許しません。
お互いが決定機を決めきれない中、試合終了。
甲府との試合は大体このような試合展開になるような印象です。
今節は、1-1での引き分けとなりました。

新潟より上位に位置する「格上」の甲府に対して、
そして昨年ホームで1-5という大敗を喫した甲府に対して、
アウェーで先制点を奪って1-1で終えることができたのは
チームの成長と言ってもよいのでしょうか。
相変わらず、「先制点をとったあとの試合の進め方が下手」という印象です。
大谷選手は試合後、「慌ててしまった。キャッチングにいける場面だった」と
言っていましたが、おそらくあまり守備面では結果が出せない状況が続く中、
自信喪失となり、慌てたプレイが多くなってしまい、
それがまた失点につながって自信を失う、という悪循環なのでしょう。
大谷選手個人についていえば、相手コーナーキックの際の
的確な飛び出しからのパンチングの対応なども増えて、
その影響もあってかセットプレーでの失点は以前よりは
減っているような印象です。
最近は、完全に守備網が崩されての失点は少ないですが、
肝心な場面でのミスやセットプレーで虎の子の1点を守りきれず、
勝ちきれないという展開となっています。
「1-0での勝利」は、今季は一試合のみ。
一方、「1-0での敗北」は、三試合。
「先制点を決めたあとの試合運び」含め、
試合展開に応じたゲームプランを行動できるようになれば、
チームとして成長していけるのではないかと思いますが、
今までの監督がそういったことを口にしていながら
未だに実行できていないというところに、その難しさがあるのでしょう。

次節は、9月28日(土)、ホームで水戸ホーリーホックと対戦します。
水戸は今季のJ1昇格が視野に入っている強豪です。
今節の甲府と同じく「格上」相手の勝負となりますが、
なんとか意地を見せて、簡単に勝ち点3を与えることがないように
戦ってほしいと思います。

追伸)
9月23日(月)、前監督の片渕浩一郎氏が、
「ホームグロウンコーディネーター」を退任し、
サガン鳥栖のヘッドコーチとなることが発表されました。
片渕前監督は、監督が途中交代となった際に急遽指揮をとって頂くこと3回。
そしてようやく開幕から指揮をとって頂くことになった今季は、
第9節の時点で早くも「成績不振からの解任」といった形で退任されました。
しかし、以後の新潟の成績はご覧の通り。
片渕前監督の成績は、3勝3分3敗。
吉永監督以後の成績は、8勝7分9敗。
良くも悪くも、「どっちもほぼ同じ」といった成績となっています。
こんな中、「片渕監督のままの方がよかったのではないか」
という声も聞かれます。
片渕監督は、佐賀市出身。
このたびは、故郷のサガン鳥栖でヘッドコーチを務めることになりました。
片渕監督には、新潟では「損な役割」ばかり勤めてもらっていた感じであり、
とにかく感謝しかありません。
サガン鳥栖は、J1で非常に苦しいシーズンを送っています。
片渕監督のもとなんとか残留を果たし、
そして新潟がJ1復帰を果たした際には、J1の舞台で
片渕ヘッドコーチ率いるサガン鳥栖と対戦できる日がくることを祈っています。
片渕前監督、今までお世話になりました。ありがとうございました。

※文章の表記に誤りがあり修正いたしました(2019.9.29)

アルビレックス新潟公式サイト 第33節

順位チーム勝点試合得失
1柏レイソル66331995532627
2横浜FC57331698533320
3水戸ホーリーホック573315126432419
4モンテディオ山形57321697412417
5大宮アルディージャ573315126443014
6京都サンガF.C.553315108473611
7ファジアーノ岡山53331581042402
8ヴァンフォーレ甲府513314910493316
9徳島ヴォルティス51331491045387
10ツエーゲン金沢503312147443212
11V・ファーレン長崎50331551347425
12東京ヴェルディ45331112104445-1
13アルビレックス新潟433311101251456
14レノファ山口FC3633106174458-14
15愛媛FC3533105183846-8
16ジェフユナイテッド千葉3533811143951-12
17アビスパ福岡353398163346-13
18FC琉球353298154462-18
19FC町田ゼルビア3333712143049-19
20鹿児島ユナイテッドFC303293203760-23
21栃木SC2833513152544-19
22FC岐阜243266202756-29