2019明治安田生命J2リーグ 第33節
ヴァンフォーレ甲府 1 vs. 1 アルビレックス新潟
入場者数:8,321人(山梨中銀スタジアム)
今年は平年以上に多くの台風が日本列島を襲っているような印象です。
本日のJリーグにおいても、
台風の影響で中止(延期)となる試合もありました。
新潟は、今節は予定通り甲府とのアウェーゲームが開催されました。
心配していた雨も、強く降ることはなさそうです。
今節の新潟のメンバーは、前節と同じ。
今節も、キャプテンのカウエ選手はベンチスタートとなりました。
こうなると、またしてもキャプテンが
他のチームに移籍する事態になるのではないかと思います。
(今季はすでに移籍ウィンドウは閉じているので、今冬でしょうか…)
カウエ選手についても新潟に欠かせない選手の一人であり、
「新潟のベンチメンバーになったらすぐ移籍してしまう」という流れが
なんとか食い止められればよいのですが。
ヴァンフォーレ甲府はカウンター主体のチームではありますが、
序盤はむしろ甲府がボールを保持する時間が長くなります。
そんな中、前半11分、新潟が早くも試合を動かします。
コーナーキックの流れから、高木選手の正確なクロスを
中央のレオナルド選手がヘディングシュートを決めて、
新潟が先制点を奪います。
レオナルド選手はシュートテクニックは元々抜群のものがありますが、
最近はそれに加えてヘディング、ポストプレー、裏への抜け出しについても
成長している感があります。
ビハインドとなった甲府は攻勢を強め、
新潟はボールを奪ってからのカウンターを狙うという展開となります。
お互い攻守の切り替えが早く、新潟がボールを奪って攻撃に転じても
すぐさま甲府の選手に食い止められてしまい、
効果的なカウンター攻撃を繰り出すことができません。
すると、前半39分、新潟ゴール前でのボール処理に慌てた大谷選手が
痛恨のパンチングミス。
ボールは無人のゴール前にいた甲府のピーターウタカ選手の前に渡り、
新潟が同点に追いつかれます。
なかなか無失点ゲームにできない新潟。
「1-0で勝てるチーム」が羨ましいです。
前半は1-1での折り返しとなりました。
新潟は守れるチームではないので、
とにかく攻めて1点でも多く得点をあげるしかありません。
後半は、新潟がボールを保持して甲府の守備網を打開しようとし、
甲府は一撃必殺のカウンターを狙うという当初の予想通りの展開となります。
何度か決定機を迎えますが、渡邉新太選手やシルビーニョ選手のシュートは
ことごとく枠外へ。
特に、シルビーニョ選手のシュートに対する意識は素晴らしいとは思いますが、
肝心のシュートは枠内に行ったのを見たような記憶がありません。
不用意な自陣でのボールロストも多く、
ここら辺がシルビーニョ選手の課題なのでしょう。
一方、守備については
大谷選手の前半のミスを取り返すようなビッグセーブもあり、
甲府に勝ち越しを許しません。
お互いが決定機を決めきれない中、試合終了。
甲府との試合は大体このような試合展開になるような印象です。
今節は、1-1での引き分けとなりました。
新潟より上位に位置する「格上」の甲府に対して、
そして昨年ホームで1-5という大敗を喫した甲府に対して、
アウェーで先制点を奪って1-1で終えることができたのは
チームの成長と言ってもよいのでしょうか。
相変わらず、「先制点をとったあとの試合の進め方が下手」という印象です。
大谷選手は試合後、「慌ててしまった。キャッチングにいける場面だった」と
言っていましたが、おそらくあまり守備面では結果が出せない状況が続く中、
自信喪失となり、慌てたプレイが多くなってしまい、
それがまた失点につながって自信を失う、という悪循環なのでしょう。
大谷選手個人についていえば、相手コーナーキックの際の
的確な飛び出しからのパンチングの対応なども増えて、
その影響もあってかセットプレーでの失点は以前よりは
減っているような印象です。
最近は、完全に守備網が崩されての失点は少ないですが、
肝心な場面でのミスやセットプレーで虎の子の1点を守りきれず、
勝ちきれないという展開となっています。
「1-0での勝利」は、今季は一試合のみ。
一方、「1-0での敗北」は、三試合。
「先制点を決めたあとの試合運び」含め、
試合展開に応じたゲームプランを行動できるようになれば、
チームとして成長していけるのではないかと思いますが、
今までの監督がそういったことを口にしていながら
未だに実行できていないというところに、その難しさがあるのでしょう。
次節は、9月28日(土)、ホームで水戸ホーリーホックと対戦します。
水戸は今季のJ1昇格が視野に入っている強豪です。
今節の甲府と同じく「格上」相手の勝負となりますが、
なんとか意地を見せて、簡単に勝ち点3を与えることがないように
戦ってほしいと思います。
追伸)
9月23日(月)、前監督の片渕浩一郎氏が、
「ホームグロウンコーディネーター」を退任し、
サガン鳥栖のヘッドコーチとなることが発表されました。
片渕前監督は、監督が途中交代となった際に急遽指揮をとって頂くこと3回。
そしてようやく開幕から指揮をとって頂くことになった今季は、
第9節の時点で早くも「成績不振からの解任」といった形で退任されました。
しかし、以後の新潟の成績はご覧の通り。
片渕前監督の成績は、3勝3分3敗。
吉永監督以後の成績は、8勝7分9敗。
良くも悪くも、「どっちもほぼ同じ」といった成績となっています。
こんな中、「片渕監督のままの方がよかったのではないか」
という声も聞かれます。
片渕監督は、佐賀市出身。
このたびは、故郷のサガン鳥栖でヘッドコーチを務めることになりました。
片渕監督には、新潟では「損な役割」ばかり勤めてもらっていた感じであり、
とにかく感謝しかありません。
サガン鳥栖は、J1で非常に苦しいシーズンを送っています。
片渕監督のもとなんとか残留を果たし、
そして新潟がJ1復帰を果たした際には、J1の舞台で
片渕ヘッドコーチ率いるサガン鳥栖と対戦できる日がくることを祈っています。
片渕前監督、今までお世話になりました。ありがとうございました。
※文章の表記に誤りがあり修正いたしました(2019.9.29)
アルビレックス新潟公式サイト 第33節
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