2022年9月25日(日)
2022明治安田生命J2リーグ 第38節
アルビレックス新潟 1 vs. 0 大宮アルディージャ
入場者数:20,811人(デンカビッグスワンスタジアム)
秋も深まり、これからはデーゲーム開催となる新潟。
今節は、ホームに大宮アルディージャを迎えての一戦です。
各メディアが「昇格カウントダウン」を始めて、
離れていたサポーターや新規の観戦者も増えているようで、
今節は2万人を超える観客が集まりました。
そんな中でも、松橋監督を中心にして選手たちは
「変わらずに1試合1試合戦っていくだけ」と、
気の緩みを一切感じさせないのが頼もしいです。
今節の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは小島選手。
ディフェンスラインは、右から
藤原選手、舞行龍選手、千葉選手、堀米選手。
ボランチは高選手、島田選手。
中盤は、右から三戸選手、伊藤選手、小見選手。
ワントップは谷口選手です。
ベンチメンバーとしてイッペイ選手、鈴木選手が
負傷後初めて登録されました。
試合は、序盤から新潟が長くボールを保持して
大宮ゴールに迫る展開となります。
ポゼッション率は80%を超える数値を叩き出し、
その数字からは圧倒しているような状況が予想されますが、
大宮の堅い守備を前になかなかシュートまで持ち込むことも
できない状況が続きます。
そのまま前半も終わりが近づいてくると、
徐々に大宮にカウンターやセットプレーから
ヒヤリとするような場面を作られますが、
小島選手のセーブやポストに助けられたこともあって
ゴールは許しません。
前半は0-0での折り返しとなりました。
ハーフタイム、
松橋監督から厳しい言葉が聞かれたであろう新潟。
少しシュートの意識が高くなり、
縦パスも多くなった印象を受けますが、
そえでもなかなかゴールを割ることはできません。
大宮にもたびたびチャンスが訪れる展開となり、
一進一退の攻防が続きます。
後半22分、松橋監督は状況を打開すべく
鈴木選手、イッペイ選手、秋山選手を投入。
すると、鈴木選手はボールをうまく引き出し、
イッペイ選手はサイドに開いて相手を広げて、
秋山選手はどんどん縦パスをいれて攻撃を活性化させます。
そして後半27分、伊藤選手の見事なくさびのパスが
鈴木選手へ渡り、これを三戸選手へ渡すと
ボールを受けた堀米選手が再び鈴木選手へパス。
これを相手に潰されながら鈴木選手がボールを収めると、
こぼれ球に走り込んできたのは秋山選手。
走り込んできた勢いそのままにボールをゴールに蹴り込み、
新潟が先制に成功します。
先制点を奪ったあとも、落ち着いたボール回しで
攻撃を組み立てる新潟。
大宮のセットプレーの際には、
舞行龍選手が左肩を負傷したようなシーンも見受けられましたが、
顔をしかめながら戦い続けてボールを弾き返します。
アディショナルタイムには、
堀米選手が相手選手と頭同士でぶつかってしまい、
心配なシーンも見られましたが、
二人とも立ち上がることができて、大事には至らなかったようです。
最後まで集中した守りで大宮の攻撃をシャットアウトし、
試合終了。
今節は1-0での勝利となりました。
これで今季初の4連勝。
苦しい終盤で連勝を伸ばすことができているのは、
チームがシーズンを通して成長している証でしょう。
二位の横浜FC、三位の岡山も好調を維持しているため、
すぐ昇格が決まるような状況にはなりませんが、
引き続き一歩ずつ、前に進んでいきましょう。
次節は10月1日(土)、アウェイでモンテディオ山形と対戦します。
次節、新潟が山形に勝利して、
10/2に岡山が引き分けもしくは敗戦となると、
新潟の昇格が決まります。
あまり「昇格のためには」等と騒ぐことは好きではありませんが、
ついにここまで来たという状況ではあります。
この状況を理解しつつも、
はっきりと決まるまではしっかり兜の緒を締めて、
冷静に戦っていきましょう。
追記1)
今季、先制点が決勝点となった秋山選手は、
嬉しい新潟での初ゴール。
本間至恩選手、藤田和輝選手(栃木SCへレンタル)、
岡本將成選手(鹿児島ユナイテッドFCへレンタル)は同期であり、
それぞれ切磋琢磨して新潟で成長してきた4人です。
本間選手は海外へ渡ることとなり、
藤田選手、岡本選手は新潟を出て武者修行中。
秋山選手もアスルクラロ沼津、
鹿児島ユナイテッドFCへのレンタルを経て、
今季新潟で活躍する姿が見られるようになりました。
その正確無比なキックでアシストはありましたが、
新潟でのゴールは今節が初めてということになりました。
大歓声の中でビッグスワンで初ゴールを決めることができて、
喜びもひとしおではないかと思います。
また、レンタル移籍中の藤田選手、岡本選手も
胸に秘するものがあるでしょう。
これからも4人、それぞれの場所で活躍して、
新潟というチームに貢献してほしいと思います。
そして、秋山選手のゴールで
今季の新潟でゴールを奪った選手は20人になりました。
今節も苦しい時間が続きましたが、
誰でも点が取れるのはチームの強み。
より高みを目指して、練習を重ねていきましょう。
首位から三位はここにきて勝利を積み重ねており、
その勝ち点差が変わらない状況が続いています。
かつて首位に立っていた仙台は岡山相手に0-3と完敗してしまい、
プレーオフ圏も危ない状況になってしまいました。
爆発的な得点力を誇っていた攻撃も上手くいかなくなり、
無得点での敗戦も多くなってきました。
その姿には、どうしても昨季の新潟が重なってしまいます。
昨季の新潟も、シーズン前半は面白いように得点をとれていたのが、
後半になると全く得点を奪えなくなってしまいました。
大量得点試合が多く続いていても、
それがピタリと止められて全く点が入らなくなってしまうこともある。
J2リーグは、そのような厳しいリーグです。
引き続き、今までの結果は結果として、
目の前の1試合に全力を注いで戦っていくのみです。
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