2019明治安田生命J2リーグ 第14節
アルビレックス新潟 2 vs. 3 愛媛FC
入場者数:12,323人
暑い日が続いている中、本日も暑い1日となりました。
今節は、ホームで愛媛FCと対戦します。
愛媛FCは今季は21位と苦しんでいますが、
昨季、最下位だった愛媛にホームで完敗したのは記憶に新しいことです。
更に、新潟は愛媛FCに勝利したことがありません。
新潟もJ1復帰を狙うには苦しい状況の中、
なんとか勝利を掴みたい一戦です。
本日の新潟のメンバーは、
攻守の要である高木選手の出場停止もあり、
大幅に変更となりました。
フォーメーションは、吉永監督になってから固定の4-2-3-1。
ゴールキーパーは大谷選手。
ディフェンスラインは、
右から川口選手、パウロン選手、大武選手、新井選手。
ボランチは、小川選手とカウエ選手です。
サイドハーフは、右に加藤選手、左に渡邊凌麿選手。
トップ下には渡邉新太選手が入りました。
ワントップは、レオナルド選手です。
試合内容については、今回は細かく語りません。
新潟は、前半は渡邉新太選手と大武選手の
共に今季初ゴールとなる得点で2-0で折り返したものの、
後半は苦手な「後半開始早々の対戦相手の2枚替え」に対応できず、
後半開始早々に2点を決められて同点に追いつかれ、
終了間際に逆転弾を許し、2-3での敗北となりました。
今回は、試合よりも試合終了後のことにフォーカスを当てたいと思います。
前半は一方的な展開の中、2点を先制した試合でしたが、
後半は前半のプレスの疲れもあり、
逆に愛媛に一方的に攻められて、逆転を許すという展開でした。
試合全体を通してみれば、愛媛の作戦勝ちといったところですが、
「ホームで2点を先制しながら調子が悪いチーム相手に負けた」ということに
忍耐強いと言われる新潟サポーターも堪忍袋の緒が切れて、
試合終了後は選手たちに容赦ないブーイングが浴びせられました。
それを受けて、アルビレックス新潟の公式ホームページでは、
選手たちに向けて「侮辱的なジェスチャー」をされている方もいた、
と触れたうえで、サポーターに対する苦言も記載されていたそうです。
その見解に対して、サポーターの考えとしては、
「サポーターやスポンサーの金で生活できているんだから、
勝利できずサポーターの怒りを受け止めるのは当たり前のことだ」
という意見から、
「どんな状況であっても、選手に怒りをぶつけるのは悪いことだ」
という意見まで、様々です。
翌日には、是永社長からこの件に対するメッセージが出され、
「ブーイングは叱咤激励ととらえるが、侮辱的なジェスチャーについては
殺人事件につながることもあり許されないことと思ったので
言わせていただいた」と説明されたようです。
この件について、個人的には色々な思いがありますが、特に感じたのは、
新潟が公式ホームページでこのような意見を発言したのは
初めてなのではないか、ということです。
試合終了後のブーイングについても、今まではどんな状況でも拍手で
次の試合に向かわせようという雰囲気が強かったですが、
最近は「無様な試合にはブーイングしないとダメだ」という意見もあり、
流れが変わってきているような印象です。
新潟は、あまり感情を表に出さないことが美学と教わってきた影響からか、
自分の考えを表に出すのが苦手な県民性です。
みんなが色々な考えを持っていても、自分の意見は押しとどめて、
とにかく周りにあわせようとするきらいがあります。
審判の微妙な判定があったりしても、それについて語ることはありません。
是永社長も言っていましたが、
新潟の人は組織においては「仲良し集団」になってしまうような性質があり、
お互いに意見をぶつけあうことはせず、
臭いものには蓋をして見なかったことにして、
「ことなかれ主義」になってしまう傾向があります。
しかし、これでは成長することはできませんし、
世界で戦うことはできないでしょう。
試合終了後には、新潟の選手に対して
「侮辱的なジェスチャー」に加えて、差別的発言があったという噂もあります。
何が正しいかは分かりませんし、
犯罪行為や差別的発言があったようならば
それらは決して許されることではありませんが、
サポーターもチームも、意見をぶつけあうことができるようになったところは
昔に比べたら一つの成長なのではないか、と思います。
敗北後、今後のチームの方針などに対して意見を求めるサポーターに対して
拡声器を通して意見をぶつける選手や社長を
他チームではよくみかけますが、新潟ではあまり見た記憶がありません。
昇格をめざすようなチームにおいても、ずっと調子がよいわけではなく、
調子を崩して敗北がかさむ時もあるでしょう。
そんな時に、チーム、クラブ、サポーターがお互いの意見をぶつけあい、
一つの方針を目指して戦える集団になっていけば、
世界でも戦えるようなチームになっていくのではないでしょうか。
次節は5月25日(土)、アウェイでFC琉球と対戦します。
次のホーム戦は、6月1日(土)、ヴァンフォーレ甲府と対戦します。
今節の悔しい敗北を、
これがあったからチームとして成長できたと思えるように、
一試合一試合を大切に戦っていってほしいと思います。
アルビレックス新潟公式サイト 第14節
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