2020年9月14日月曜日

2020明治安田生命J2リーグ 第19節

2020年9月13日(日)

2020明治安田生命J2リーグ 第19節
ギラヴァンツ北九州 2 vs.    1 アルビレックス新潟

入場者数:2,894人(ミクニワールドスタジアム北九州)

今節は、昇格に向けた大一番。
アウェイの地で、首位ギラヴァンツ北九州と対戦します。
今季、J3から再びJ2へと這い上がってきた北九州は、
勢いそのままにJ2リーグでも首位に立っています。
完成されたハイプレス・ショートカウンターの戦術は驚異で、
多くのチームがその前に敗北を喫しています。
新潟にとっては、昇格圏を目指すために勝利が必要な一戦。
新潟と北九州の戦いは、これが初となります。

新潟の開始フォーメーションは、4-4-2。
スターティングメンバーも前節と全く同じとなりました。
ゴールキーパーは小島選手。
ディフェンスラインは、
右から新井選手、マウロ選手、舞行龍選手、荻原選手。
ボランチは島田選手、福田選手。
サイドハーフは、中島選手、本間選手。
ツートップは、ファビオ選手、渡邉新太選手です。

試合は開始早々、北九州ゴール前でファビオ選手にボールが渡り、
これをファビオ選手がフリーの本間選手にパスを渡し、
本間選手が無人の北九州ゴールに押し込んで先制と思われましたが、
オフサイドの判定でゴールならず。
その後も、北九州の迫力あるプレスをパス回しでかいくぐり、
先制のチャンスを得ますが、ゴールには至らず。
すると、前半11分、新潟のペナルティエリア前で
フリーキックを与えてしまいます。
コース・スピードともに凄まじい一撃となって放たれたシュートが
新潟のゴールポストに当たって逆サイドネットに突き刺さり、
北九州に先制を許してしまいます。
その後も、前線での激しいプレスが続く北九州に対し、
新潟はパス回しでかいくぐり、北九州ゴールに迫ります。
一度ボールを奪われると、北九州のショートカウンターが襲ってくる、
非常にスペクタクルな展開。
どちらが点を取ってもおかしくない状況ですが、
両チームともゴールキーパーを中心に守り抜き、
前半は0-1で折り返しとなります。

後半、さっそく反撃に出たいところでしたが、
後半4分、ディフェンス陣のクリアミスをつかれて
北九州に追加点を許してしまいます。
第16節のホーム長崎戦と全く同じような展開。
2点のビハインドを後半だけで跳ね返すのは大変ですが、
それでも選手たちはまず反撃の狼煙となる1点をあげるべく、
更に攻撃に圧力を加えて猛攻を仕掛けます。
すると、後半9分、
中島選手のフリーキックをファビオ選手が頭であわせて、
ようやく北九州のゴールネットを揺らします。
その後も、鄭大世選手、ロメロ選手が投入され、
同点ゴールを目指して猛攻をしかける新潟。
北九州は、リードを守るべく5バックにして守りを固めます。
攻め続ける新潟ですが、疲労もあってか
パスが相手に渡ってしまうことも多くなり、
そのたびにピンチを招きます。
しかし、小島選手を中心に、それ以上の追加点は許しません。
同点・逆転も狙えるような展開でしたが、
最後、ボールをゴールに押し込むところが
どうしてもうまくいきません。
手に汗握る展開は最後まで目が離せない展開となりましたが、
結局そのまま得点は動くことなくタイムアップ。
今節は1-2での敗戦となりました。

首位・北九州を相手にしたアウェイ戦で、
予想された通り北九州の凄まじい迫力のプレスでしたが、
それに臆することなく、ロングボール多用に逃げることなく、
持ち前のポゼッションサッカーで対応し、
何度も決定機を作り出すことができたのは、
大いに評価できるところだと思います。
ただし、敗北してしまったのも事実。
このような試合を「内容はよかった」で終わらせないためにも、
どのようにして勝ち点に結び付けていくのか?
それをしっかり考えた上で、
引き続き日々のトレーニングに励んでほしいと思います。

次節は、9月19日(土)、ホームで徳島ヴォルティスと対戦します。
今節の北九州と同様、上位に位置する非常に手強い対戦相手です。
一つ一つの敗北を無駄にせず、
一戦一戦必勝の精神で立ち向かってほしいと思います。

追記1)
新型コロナウイルスの影響で、スタジアムの入場者数については
「5,000人を限度とする」という条件がついていましたが、
全国の重症感染者の数等も参考とされ、Jリーグにおいては
9月19日から「観戦30%制限に入場者数を変更する」ことが発表されました。
これにより、新潟は次節のホーム戦から、
収容人員42,300人の30%である12,690人を集客することが可能となりました。
今後は、50%の入場者数への変更も検討されています。
どのようなスタジアムでも一律5,000人までしか認めない状況は、
例年の観客数が多い新潟にとっては特に影響が大きかったものと思います。
そんな中、今季もホームでの勝率は高い傾向にありますが、
今後はより多くのサポーターで選手を後押しし、
特にホームでは無敵を誇れるくらいサポートしていきたいと思います。

追記2)
敗北は悔しいですが、
シーズン途中加入の4人のうち、3人はスタメンとしてすでに主力となり、
1人はスーパーサブとしての攻撃の切り札となっている状況は、
本当にすごい状況だと思います。
(同時に、それまで主力だった選手にも頑張ってほしいと思いますが。)
前監督である吉永監督は、退任時の挨拶で
「強いチームは補強から一環して行われている。
チームではなくクラブとして、強いチームを作るためには
どうすればよいかを考えていく必要がある。」
といった風なことを仰っていました。
途中加入の4人がすでに新潟の戦術にフィットしているのは、
まさにクラブが一環として監督の意向を組み入れた補強を
行っているということなのだと思います。
是永社長の言うように、サポーターも含めて「一つのカタマリ」となって
J1昇格に向かえるように。
もっと皆が一つにまとまっていけば、大きな力になっていくと思います。


順位チーム勝点試合得失
1ギラヴァンツ北九州41191324331914
2V・ファーレン長崎3819115326179
3徳島ヴォルティス37191144321616
4ヴァンフォーレ甲府321988329236
5京都サンガF.C.301986523185
6ジュビロ磐田291978429209
7アルビレックス新潟291978429254
8アビスパ福岡281884618171
9東京ヴェルディ271976624204
10FC町田ゼルビア271976622202
11栃木SC271976615150
12ツエーゲン金沢261975730291
13大宮アルディージャ25187471621-5
14水戸ホーリーホック241966729290
15ジェフユナイテッド千葉2319721024231
16モンテディオ山形231958619181
17ファジアーノ岡山21195681519-4
18松本山雅FC18194691727-10
19FC琉球171945102334-11
20愛媛FC161944112128-7
21ザスパクサツ群馬161951131635-19
22レノファ山口FC131934121835-17
遂に首位に立った、安定の強さを誇る北九州。
徳島が昇格圏に近づき、「3強」の様相を呈しています。
その下は混戦で、どこが抜け出してもおかしくない状況。
上位戦線に残るべく、一戦一戦必勝あるのみ、です。

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