2020年9月4日金曜日

2020明治安田生命J2リーグ 第16節

2020年9月2日(水)

2020明治安田生命J2リーグ 第16節
アルビレックス新潟 2 vs.    2 V・ファーレン長崎

入場者数:3,361人(デンカビッグスワンスタジアム)

9月になっても暑い日が続いています。
今節は5連戦の2戦目、ホームに
首位V・ファーレン長崎を迎えての一戦となります。
戦力も整い、チームとしては上向きの状況であり、
首位の長崎相手になんとしてでも勝ち星が欲しいところです。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-4-2。
ゴールキーパーは、小島選手。
ディフェンスラインは、右から
新井選手、マウロ選手、舞行龍選手、荻原選手。
ボランチは、秋山選手、福田選手。
サイドハーフは、中島選手、本間選手。
ツートップは、ファビオ選手、渡邉新太選手。
ベンチには、新加入の鄭大世選手が入りました。

試合は序盤こそ新潟がボールを持つ時間が多かったものの、
前半10分過ぎからは長崎が主導権を握ります。
アルベルト監督の言っていたとおり、
長崎の選手はパスミスもなく、スムーズにパスを回して
新潟陣内に攻め込みます。
セカンドボールへの反応や攻守の切り替えも早く、
新潟は奪いどころがありません。
新潟がボールをもっても、もたついているうちに奪われたり、
苦し紛れに出したパスはカットされたりして、
前線に全くボールを供給できない状況が続きます。
何とか耐え忍んでいた新潟ですが、
前半43分、コーナーキックからオウンゴールで失点。
前半は「首位・長崎」の力をまざまざと見せつけられ、
先制点も与えてしまい、自信を失った状態で終了となります。

後半、そんな状況を変えるべく開始直後から投入されたのは、
鄭大世選手でした。
鄭大世選手は「どんどん前にボールを運ぼう」と、
暗い雰囲気に沈むチームを鼓舞します。
しかし、後半2分、開始直後の隙を突かれて、
長崎に痛恨の追加点を許してしまいます。
「首位・長崎相手に2点差・・・もうダメか・・・」
下を向いてしまいがちな展開でしたが、
今の新潟は前へと突き進む力を失ってはいませんでした。
後半19分、相手陣内でボールを奪った中島選手が、
素早くミドルシュート。
強烈なシュートはゴールキーパーが弾き、
このルーズボールを鄭大世選手が
相手選手ともつれながら押し込み、
鄭大世選手の加入後初ゴールで1点差に迫ります。
その後も猛攻を続ける新潟。
後半38分にはロメロ選手が投入され、
ロメロ選手が中心となって攻撃に圧力を加え、
何度も長崎ゴールを脅かします。
長崎もカウンターから決定的な3点目を狙いますが、
小島選手を中心に守り切り、3点目は絶対に許しません。
長崎の執念のディフェンスを前に
なかなかゴールできずに迎えた後半ロスタイム。
ペナルティエリア近くまで侵入した
ロメロ選手のパスが本間選手に渡り、
本間選手は相手ディフェンダーをかわして右足でシュート。
放ったシュートはゴールキーパーに当たりますが、
そのままゴールに吸い込まれ、
新潟が土壇場で同点に追いつきます。
更に逆転を狙う新潟。
逆に、ボールを奪われて新潟陣内の
ペナルティエリア近くでフリーキックを与えてしまいますが、
これを体を張って守りきり、タイムアップ。
手に汗握る好ゲームは、2-2での引き分けとなりました。

前半はなすすべなく攻められ続け、
「これが長崎の強さか」と思い知らされましたが、
ハーフタイム、アルベルト監督は
「怖がらずに縦パスを入れていけ」とゲキを飛ばしました。
同時に鄭大世選手を投入し、チームを立て直しました。
アルベルト監督は、常々
「自分たちは強いチームなんだ」
「勝者のメンタリティを持ち続けることが大事なんだ」と言っていますが、
まさにその通りと改めて感じた一戦でした。
2点目を奪われたときはサポーターも下を向いてしまう状況でしたが、
サポーターにも「勝者のメンタリティ」が必要なのかもしれません。
今のチーム状況からして、勝てないチームはない。
そして、どのような状況になっても、逆転できる。
そんな「勝者のメンタリティ」を選手もサポーターも持ち続けていれば、
自然と勝ち点は積み重なっていくものなのでしょう。
最近の新潟の成績から、
つい「負け犬根性」が身についてしまいがちですが、
サポーターも強い気持ちをもって応援し続けていきたいと思います。

次節は9月5日(土)、ホームでジュビロ磐田と対戦します。
上位陣との連戦が続く大事な5連戦。
対戦相手のチーム名や順位、選手などに臆することなく、
「勝者のメンタリティ」をもって勝利を掴んで欲しいと思います。

追記1)
鄭大世選手は初出場、初ゴール。
何よりも「苦しい状況でチームを奮い立たせる強さ」は
今までの新潟に足りなかったものであり、
非常に大きい補強だったのではないかと思います。
ゴールシーンにおいても、
新潟はシュートのこぼれ球を押し込むようなゴールが少ないのですが、
このようなゴールが増えていけばもっと勝利が近づきそうです。
アルベルト監督曰く、「ペナルティエリア内で決定的な仕事ができる選手」。
まさに新潟が欲しかったラストピース。
これからの鄭大世選手の活躍が楽しみです。

追記2)
長崎相手に何とか引き分けに持ち込むことができました。
今節は2位の北九州も含めて上位陣に引き分けが多く、
昇格圏との勝ち点差を縮めることはできませんでしたが、
踏みとどまったという解釈がよいのではないかと思います。
この流れで、次こそ勝ち点3を掴みとってほしいところです。

追記3)
今節は引き分けでしたが「追いついての引き分け」。
これで今季8試合目の引き分けとなりましたが、
そのうち実に6試合が「追いついての引き分け」となっています。
今季、先制した試合は8試合。その勝敗は、6勝1分1敗。
先制された試合は7試合。その勝敗は、0勝6分1敗。
先制した試合は勝利できる確率が高くなっており、
先制された試合は引き分けに持ち込むことが多くなっています。
あとは、いかに失点する前に先制点を奪えるか、が
大切となってくるでしょう。
サッカーは特に先制点が重要なスポーツです。
先制点を与えながらもあまり勝利を許していないのは良いことですが、
逆転は難しく、やはり先制点をいかに奪うかが重要でしょう。


順位チーム勝点試合得失
1V・ファーレン長崎36161132251411
2ギラヴァンツ北九州35161123301515
3徳島ヴォルティス3016934281513
4アルビレックス新潟261668224195
5ヴァンフォーレ甲府251667324231
6ジュビロ磐田241666426197
7東京ヴェルディ241666422166
8ツエーゲン金沢231672727261
9FC町田ゼルビア231665516151
10大宮アルディージャ231572614140
11栃木SC231665512120
12モンテディオ山形221657418153
13京都サンガF.C.211656518180
14ジェフユナイテッド千葉201662821183
15水戸ホーリーホック20165562425-1
16ファジアーノ岡山19165471417-3
17アビスパ福岡19155461316-3
18FC琉球14163581629-13
19愛媛FC13163492025-5
20松本山雅FC13163491324-11
21ザスパクサツ群馬131641111330-17
22レノファ山口FC121633101427-13
上位陣が揃って引き分け、
順位や勝ち点差に大きな変化はありません。
北九州の連勝は9で一旦ストップしました。
新潟も連勝して上位進出を伺いたいところです。

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