2025年7月5日(土)
2025明治安田J1リーグ 第23節
京都サンガF.C. 2 vs. 1 アルビレックス新潟
入場者数:14,633人(サンガスタジアム by KYOCERA)
入江新監督になってから連敗続きで、
チームとしても3連敗で迎えるゲーム。
今節は、アウェイで京都サンガF.C.との対戦です。
京都は、新潟が苦手とする
前線からのプレスの強度が高いチームであり、
ボールを奪っては素早く相手陣内へボールを運び、
今季ここまで好調を維持しているクラブです。
苦しい状況ですが、
とにかく自分たちを信じてやるしかありません。
今節の新潟の開始フォーメーションは、4-4-2。
ゴールキーパーは藤田選手。
ディフェンスラインは、右から
早川選手、舞行龍選手、千葉選手、橋本選手。
ボランチは星選手、秋山選手。
サイドハーフは右にダニーロ選手、左に奥村選手。
ツートップは長谷川選手と笠井選手です。
今節を前に、昨季の大学生の頃から
新潟のディフェンスラインを支えてくれた
稲村隼翔選手がセルティックへ
移籍することが正式に発表されました。
稲村選手はすでにチームを離れています。
ここにきて守備だけでなく
その正確無比なロングフィードから
攻撃の起点にもなっていた稲村選手を失うのは
新潟にとって非常に痛いですが、
稲村選手は以前から海外でのプレー、そして
日本代表に入ることを明確な目標としていました。
その目標達成のためには、
この時点での移籍が良いと判断したのでしょう。
稲村選手の海外での活躍、
そして日本代表への選出を楽しみにしています!
今節は、更に藤原選手、堀米選手、ゲリア選手が
揃ってコンディション不良ということで、
ベンチにDF登録の選手が一人も入らない状況となりました。
失点数がリーグ1位の新潟にとって、
まさに泣きっ面に蜂といったところですが、
それでも勝利を目指してやるしかありません。
試合は、やはり前線からプレスにくる京都に対し、
新潟はパス回しでかわしつつ攻撃を組み立てます。
前半29分、新潟がボールを失って
京都のカウンターが始まると、
新潟はこれを奪ってカウンター返し。
右サイドでボールを受けたダニーロ選手は
中央へ切り込むと、得意の左足を一閃。
これがニアサイドを撃ち抜くゴールとなり、
新潟が先制点奪取に成功します。
今季は先制してもすぐ同点に追いつかれることが多い新潟。
今節こそリードを保ちたいところでしたが、
まさに先制点から5分後、前半34分に
自陣でのパスミスからキーパーと1vs1の状況を作られてしまい、
これをきっちり決められてあっさり同点。
前節の町田戦同様、
「せめて前半は引き分けのままで」という思いも虚しく、
前半アディショナルタイム、
前線へ駆け上がったダニーロ選手が
周囲のサポートなく孤立し、
ボールを失ったところから京都のカウンター開始。
戻りが遅い新潟の選手を嘲笑うかのように
瞬く間に新潟ゴールに迫り、
最後はグラウンダーのクロスを
フリーであわせられて失点。
前半のうちに逆転を許してしまいます。
前半は2-1での折り返しとなりました。
後半開始直後。
前半のうちに熱くなってイエローをもらっていたからか、
大車輪の活躍を見せていたダニーロ選手がピッチを退きます。
攻撃の要を失った新潟は
効果的な攻撃を繰り出すことができず、
ただただ時間だけが過ぎていきます。
選手交代のたびにパワーが増す京都。
一方、選手交代のたびにパワーを失っていく新潟。
その対照的な姿はあまりにも切なくて、
かわいそうという哀れみすら感じる印象でした。
結局、リードを得た京都相手になすすべなく完敗。
今節は1-2での敗戦となりました。
これで4連敗。
4試合で総得点は4点の中、総失点数は12と、
まさにチームは泥沼にはまっている状態です。
今季はすでに小見選手、稲村選手、
そして樹森監督の3人がチームを離れていますが、
外部からの補強は何もなし。
「今いる選手を信じる」という言葉は綺麗ですが、
こうなっては新たな人員を獲得できない
言い訳にしか聞こえません。
今季も残り15試合。
J1で戦える回数のカウントダウンが始まっています。
残り15試合を消化試合にするのではなく、
何か来季に希望が見える戦いを見せてほしい。
次節は7月20日(日)、
ホームにサンフレッチェ広島を迎えての一戦です。
今節に続いて強豪との戦いが続きますが、
何とか意地を見せてほしいと思います。
ついに柏に首位の座を明け渡す形となりました。
下位の方では、横浜FCと横浜FMの残留争い直接対決は
横浜FMが1-0で勝利。
残留圏との勝ち点差を詰めることに成功しています。
今季は降格圏のチームと残留圏のチームとの勝ち点差が
はっきりと開いており、
降格圏のチームはかなり厳しい状況ではありますが、
こればかりは最後までわからないものです。