2021年7月3日(土)
2021明治安田生命J2リーグ 第21節
ジュビロ磐田 3 vs. 2 アルビレックス新潟
入場者数:13,652人(エコパスタジアム)
記録的な豪雨が日本各地に甚大な被害を及ぼしています。
特に静岡の熱海地区では大規模な土砂崩れが発生し、
多くの住宅が土砂に飲み込まれてしまいました。
7/5現在も、新潟県警も駆けつけて懸命な救出作業が
行われています。
また、多くの方が避難生活を余儀なくされています。
一日でも早く、安心した暮らしが戻ることを願っています。
本日は、そんな静岡の地でジュビロ磐田との一戦となりました。
試合前には会場にも大雨が降り注いでいたようですが、
試合の少し前からは晴れ間が見える様になったそうです。
勝った方が首位に立つ可能性がある重要な一戦。
まさに「絶対に負けられない戦い」です。
今節の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは小島選手。
ディフェンスラインは、右から
藤原選手、舞行龍選手、千葉選手、堀米選手。
ボランチは高選手、島田選手。
中盤は、右から三戸選手、高木選手、本間選手。
ワントップは、鈴木選手です。
サブに、負傷明けとなる福田選手が今季初登録されました。
先制点がいつも以上に重要な一戦であり、
試合の入りが大事になると思われましたが、
新潟はパス回しが思うようにうまくいかない中、
磐田はボールを奪うなり精度の高いパスをつないで
シュートまで持ち込み、決定機を演出します。
そして6分、その勢いのまま裏抜けを許して
磐田に先制点を献上します。
その後も新潟はボールを持たせられますが
なかなかシュートまで持ち込めず、
島田選手のミドルシュートは枠外へ。
そしてボールを磐田に奪われては選手の戻りが間に合わず、
18分、カウンターから追加点を与えてしまいます。
勢いそのままに、32分にも
こぼれ球が磐田の前線の選手に渡ってしまい、
これを冷静に決められて
前半のあっという間に3点のリードを奪われてしまいます。
セットプレーからでも一点が欲しい新潟ですが、
高木選手のフリーキックは
惜しくもバーに当たってゴールならず。
前半のポゼッション率は7:3程度で
圧倒的に新潟が保持していましたが、
まさに「ボールを持たされていた」状況であり、
磐田の横綱サッカーとも言える見事な戦術を前に
手も足も出ないまま、前半終了。
3-0での折り返しとなりました。
後半、開始直後から
三戸選手と島田選手に代えてロメロ選手、星選手を投入し、
4-3-3へとシステムを変更して点を取りにいく新潟。
すると、星選手はワイドに広がって
中央にスペースを作ることに成功し、
ロメロ選手は持ち前の前への推進力を活かし、
空いた中央のスペースを突破して得点機を演出します。
分厚い磐田の守備に阻まれていた新潟ですが、
79分、磐田のペナルティエリア内で放たれた
ロメロ選手のシュートが相手選手の手に当たり、
これがPKの判定となります。
これをロメロ選手自身が豪快に決めて、
ようやく1点を返します。
その後も猛攻を続けてとにかく点を取りにいく新潟。
すると90分、堀米選手のパスを受けた谷口選手が
華麗なターンで前を向き、左足で磐田のゴールを射抜きます。
終了間際に1点差まで追い上げた新潟。
アディショナルタイムは5分。
同点ゴールを目指して磐田ゴールに襲いかかる新潟ですが、
さすがに残された時間が少なすぎました。
試合はそのまま終了。
今節は3-2での敗戦となりました。
重要な一戦での敗北。
しかも前半は完膚なきまでに粉砕され、
今まで積み重ねてきた自信も失いそうでしたが、
後半は一転して意地をみせてくれました。
あとは、今節の後半に見せたプレーをいかに最初からできるか。
アルベルト監督の修正力はだれもが認めることでしょうが、
それを開始からできるかどうか。
さらに、選手たちが自分たちの判断で修正できるかどうか。
新潟が更なる成長を遂げるために、必要なことでしょう。
次節は7月11日(日)、ホームで栃木SCとの一戦となります。
今節でJ2リーグの半分を消化し、次節から後半戦が始まります。
引き続き、目の前の試合にのみ集中して勝利を重ねるのみ、です。
追記1)
リーグ戦の半分を消化して、勝ち点41。
まずまず、よくできた方だと思います。
ただ、監督も言っていましたが、昇格を目指すためには
これ以上の勝ち点をもう半分のリーグ戦で獲得する必要があります。
終盤を迎えるにつれて、上位陣の勝敗が今まで以上に気になりますが、
首位の磐田とはホーム戦が残されており、
二位の京都や三位の琉球ともアウェイで再び
あいまみえることになります。
次はより成長した力をみせつけて勝利を掴み、
直接上位陣に競り勝って上を目指していきましょう!
追記2)
ついに福田選手が復帰を果たしました。
高いボール奪取能力と展開力を合わせ持ち、
負傷前は中盤でまさに新潟の心臓として君臨していた福田選手。
昨季の終盤、左膝に大怪我を負ってしまい、
その後の新潟は音を立てたように崩壊して
連敗を重ねてしまったのは記憶に新しいところです。
今節も、安定したボール奪取と効果的な縦パスを繰り出し、
長い間試合から遠ざかっていましたが
健在であることをアピールしました。
ロメロ選手に続き、福田選手が復帰したことは
これから更なる高みを目指す新潟にとって
大きな力となることでしょう。
総力戦で厳しいリーグ戦を戦い抜いていきましょう。
追記3)
新潟に勝利した磐田は、京都の敗北もあって
今季初めて首位に立ちました。
リーグ戦の前半は、新潟が首位の期間が長く続きましたが、
新潟の失速と共に京都が躍進し、京都が首位に立ちました。
しかし、首位に立った頃から京都が少し失速し始め、
その頃から連勝が始まった磐田がついに首位に立ちました。
よく、「追いかけられる方と追いかける方だったら、
断然追いかける方がメンタル的に楽」という話を聞きます。
「首位でいること」というのは、やはり強いプレッシャーがかかり、
また対戦相手も目の色を変えて潰しにかかってくるでしょうし、
今季のJ2リーグ戦は首位に立つと
少し調子を落とすような傾向がみられ、
首位で居続けるというのは本当に難しいことなのでしょう。
そういう意味では、4位スタートとなる新潟はまさに挑戦者。
最後に頂点に立っていられるように、追いかけていきましょう。
上位陣は、磐田、京都、琉球、新潟が勝ち点6差の中にいます。
新潟は昇格圏まで勝ち点差3であり、良い位置にいると言えるでしょう。
一方、下位の方では大宮の苦戦が続きます。
ただし、一勝すれば降格圏から抜け出せる可能性はあります。
上位陣も下位陣も、とにかくまずは一勝、です。
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