2023年6月3日(土)
2023明治安田生命J1リーグ 第16節
湘南ベルマーレ 2 vs. 2 アルビレックス新潟
入場者数:10,227人(レモンガススタジアム)
連敗で迎えるアウェイゲーム。
今節の対戦相手は、湘南ベルマーレです。
湘南は前節で6連敗と、前節の対戦相手であった
ガンバ大阪と同様に波に乗れていないチームです。
調子を落としているチーム相手に悉く敗北し、
新潟戦での勝利をきっかけに
調子を上げて浮上するチームが多いことから、
巷では「新潟クリニック」と揶揄されている新潟。
今節はアウェイの地で勝利を掴み、
自分たち自身の調子を取り戻して欲しいと思います。
今節の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは小島選手。
ディフェンスラインは、右から
新井選手、千葉選手、渡邊選手、田上選手。
ボランチは秋山選手、高選手。
中盤は、右から三戸選手、伊藤選手、小見選手。
ワントップは谷口選手です。
ベンチメンバーが少しサポーターを賑わせていて、
ゴールキーパーにリーグ戦では初めて
西村選手が登録されたほか、
早川選手、シマブク選手が入ったこととは逆に、
高木選手や舞行龍選手がベンチ外となりました。
6/7(水)には天皇杯もあり、そして6/11(日)には
ホームで京都戦と連戦なので、その影響かもしれません。
前節、開始直後での失点から
難しい試合となってしまった新潟。
今節はより高い意識で試合開始に臨んだはずでしたが、
前半2分、自陣であげられたクロスに対して
千葉選手がペナルティエリア内で手で弾いてしまい、
これがPKの判定となってしまいます。
小島選手はコースを読んでいましたが奮闘虚しく、
湘南の町野選手のシュートはゴールネットに突き刺さり、
なんと2試合連続で前半2分の失点となってしまいました。
気持ちを切り替えて攻め立てる新潟。
シュートチャンスを演出して湘南ゴールに迫ります。
湘南に追加点を奪われそうな場面もありましたが、
それを凌ぐと前半30分、
伊藤選手の絶妙なスルーパスが
裏に抜け出した谷口選手へ渡り、
谷口選手はこれを華麗なターンで収めて前を向くと
キーパーの動きを見て冷静にゴールへ流し込み、
二人の見事なコンビネーションで新潟が同点に追いつきます。
その後も湘南ゴールに迫る新潟ですが、
前半のうちに勝ち越し点を奪うことはできず。
前半は1-1での折り返しとなりました。
後半、開始直後から湘南の猛攻を受けて、
新潟は何度もコーナーキックに晒されます。
しかし、これらを防ぐと、
後半17分、新潟のコーナーキックで
伊藤選手のクロスを谷口選手が見事に足であわせて、
新潟が逆転に成功します。
攻撃の圧を強める湘南にゴールを脅かされますが、
小島選手のビッグセーブもありゴールを死守します。
なんとか守り切りたい新潟でしたが、
後半38分、裏への抜け出しを許してしまって
ゴールネットを揺らされます。
一度はオフサイドの判定となりますが、
VARの結果、オフサイドはないものと判定。
湘南の同点ゴールが認められてしまいました。
最後、コーナーキックからの
新井選手の強烈なヘッドはバーを直撃。
試合はそのまま終了。
今節は2-2での引き分けとなりました。
最後に同点ゴールを許してしまったことは
悔しいの一言ですが、
連敗をアウェイの地で、
苦手とする調子を落としているチーム相手に
止めることができたことはプラスに考えましょう。
J1では、他の多くのチームも
勝ち点を伸ばすことに苦しんでいます。
それがJ1です。
勝利することは、容易いことではありません。
だからこそ、1点を、1つの試合を大事にしていきましょう。
次節は6月11日(日)、
ホームに京都サンガF.C.を迎えての一戦です。
調子を落としている京都は今節も敗北し、
6連敗の状態で新潟と当たることになります。
ガンバ、湘南に続き、6連敗中のチームが
対戦相手となる新潟。
もはや因縁としか思えない展開ですが、
ここまで自分たちより
下位の順位で苦しんでいるチーム相手に
一勝もできないことは、異常事態です。
以前から京都は苦手としているチームですが、
次こそしっかり勝利を掴んで、ホームを沸かせて欲しいです。
追記1)
この話題に触れないわけにはいかないでしょう。
試合の翌日6/4(日)、一部報道で
伊藤涼太郎選手のベルギーリーグのクラブ、
シント=トロイデンVVへの移籍が決定的と流されました。
そして、本日6/5の新潟日報でも
伊藤選手の移籍が決定的となったことが報道されました。
新潟の話題では抜群の信頼度を誇る地元紙の新潟日報。
おそらく近日中に公式ホームページでも
発表されるものと思います。
次節の京都戦が、おそらく今季の「新潟の伊藤選手」の
ラストゲームになると思われます。
伊藤選手は、昨季のJ2では
絶対的なレギュラーというわけではありませんでしたが、
主に試合後半に高木選手に変わって出場することで結果を出し、
本間至恩選手が移籍してからは左サイドで出場することで
徐々に活躍を見せてきました。
不動のトップ下に君臨していた高木選手が負傷してしまってからは
トップ下として出場するとサポーターを沸かせるプレーの連続で
ピッチで躍動し、
今季J1に昇格してからはますますその動きに磨きがかかったようで、
「得点もアシストもできるファンタジスタ」として
一気に全国的に有名な選手となっていきました。
伊藤選手の移籍は、新潟にとっては非常に痛いですが、
昨季の本間選手と同様に、新潟から(他のJ1クラブを経ないで)
直接海外へ移籍することができることは大変嬉しく思います。
新潟で精進している若い選手たちも、
「自分たちも結果を残せば海外への移籍が可能である」
と、ますます練習にも身が入るのではないでしょうか。
伊藤選手より先に新潟から世界へ羽ばたいた本間選手は
ついにトップチームで試合出場することになり、
そして本日の試合では1ゴール1アシストと、大活躍しました。
本間選手に加えて、伊藤選手の海外での活躍を
見ることができることは、大変嬉しく思います。
気が早いですが、いつかは日本代表で二人が躍動する姿を見たいと、
期待せずにはいられません。
まずは次の京都戦。
伊藤選手は、新潟での華麗なラストダンスを見せてもらって、
新潟のサポーターに勝利という土産を置いて
海外へ羽ばたいて欲しいです。
台風の影響で東海道新幹線が止まってしまったこと等もあり、
延期となりました。
一方、前節で新潟相手に久しぶりの勝利を掴んだガンバは
今節も福岡に勝利し、連勝して最下位を脱出しました。
この状況を見ると、やはり「新潟クリニック」のおかげと
思ってしまいます…
一方、横浜FCは新潟戦での今季初勝利をきっかけに
調子を上げていましたが、
入れ替わって再び最下位となってしまいました。
とはいえ、勝ち点差12-13の間に5チームがひしめき合って
残留争いを繰り広げています。
新潟はこの5チームとの対戦成績は、ここまで2分2敗。
次が、残留を争う5チームの最後のチームである京都との戦いです。
ここで敗北することになると、
新潟も本格的に残留争いの集団へと巻き込まれることになるでしょう。
伊藤選手を気持ちよく送り出すためにも、
クラブ一丸で勝利を掴み取りましょう。
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