2023年3月6日月曜日

2023明治安田生命J1リーグ 第3節

023年3月4日(土)

2023明治安田生命J1リーグ 第3節

アルビレックス新潟 2 vs.    2 北海道コンサドーレ札幌

入場者数:25,468人(デンカビッグスワンスタジアム)

いよいよ久しぶりとなるJ1でのホーム開幕戦。
天候にも恵まれ、2万5,000人を超えるサポーターが
スタジアムに訪れました。
対戦相手は北海道コンサドーレ札幌。
J2を経験しつつ、最近はJ1にしっかり定着している札幌。
新潟が今後もJ1で戦い続けるために勝利が求められる一戦です。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは小島選手。
ディフェンスラインは、右から
藤原選手、舞行龍選手、千葉選手、渡邊泰基選手。
ボランチは高選手、島田選手。
中盤は、右から太田選手、伊藤選手、三戸選手。
ワントップは鈴木選手です。
前節に途中交代した堀米選手は試合前にクラブより
右ヒラメ筋損傷で全治3週間とリリースされました。
代わりに渡邊選手が今季初スタメンとなりました。

試合は、新潟のパスサッカーをオールコートマンツーマンで
潰しにかかる札幌。
新潟はその圧力を前に、なかなか前線へボールを運べません。
前半17分、札幌の自陣でのパスミスを誘って
相手ペナルティエリアど真ん中、キーパーの目の前で
ボールを回収した鈴木選手ですが、
足元がもたついてしまい、なかなかシュートを打てずにいると
ボールを回収され、そこから札幌のカウンター開始。
あれよあれよと新潟陣内にボールを運ばれ、
早めのクロスを最後は中央で合わせられ、
決定機を失した直後の失点という最悪の展開で
札幌に先制点を献上してしまいます。
しかし、それでも顔を下に向けないのが今の新潟。
直後の前半21分、三戸選手が前線へボールを運んで
中央の伊藤選手へパス。
これが伊藤選手の足元に入ってしまいますが、
伊藤選手はほぼノンステップでシュートを打ち込むと
これがゴール隅に見事に突き刺さり、
伊藤選手のビューティフルゴールで新潟がすぐさま
同点に追いつきます。
その後、お互いが勝ち越しを狙って
ややオープンの展開で撃ち合いの展開となります。
そして前半アディショナルタイム、
新潟のフリーキックが浮き玉でこぼれてきたところを
太田選手がダイレクトで地を這うシュートを突き刺し、
新潟が前半のうちに逆転に成功します。
前半は2-1での折り返しとなりました。

後半も展開は大きく変わらず。
お互いにとにかくゴールを目指す意図は変わらず、
新潟も札幌もボールを奪っては前線へボールを運んで
決定機を演出します。
新潟ゴールは札幌のシュートの集中砲火を受けますが、
小島選手のビッグセーブもあってゴールを許しません。
一方、新潟も追加点のチャンスとなる決定機を作りますが、
最後のところで精度を欠いて追加点が奪えない時間が続きます。
すると後半34分、新潟は自陣でボールを奪われたところから
最後はゴール左上隅を狙う見事なシュートを決められ、
同点に追いつかれます。
その後もお互いが勝ち越しを狙って撃ち合いとなり、
どちらが勝ち越してもおかしくない流れでしたが、
どちらのチームも最後の精度が足りずに決め切ることができず。
試合はそのままタイムアップ。
新潟のJ1でのホーム開幕戦は2-2のドローとなりました。

失点直後に同点に追いつき、逆転したところは良かったですが、
自分たちの時間を長く作れず、
最後に力尽きて同点に追いつかれてしまいました。
再逆転は許さなかったともいえますが、
勝ち切れなかったとも言えます。
これがJ1の世界。なかなかそう簡単には勝つことはできません。
毎試合勝ち点を積み上げることが
できていることをポジティブに考えて、
引き続き次の試合に臨んでいきましょう。

次節は3月11日(土)、またしてもホームで
川崎フロンターレを迎えての一戦となります。
優勝クラブの常連となった川崎ですが、
J1で唯一負け越しているクラブが新潟です(20勝21敗2分)。
久しぶりの川崎との戦いですが、
次のホームゲームではしっかり勝利を掴みましょう。

追記1)
前節の負傷により今節のピッチに立てなかった堀米選手。
堀米選手は北海道出身で札幌のアカデミー出身の選手。
札幌がJ2からJ1に復帰した翌年に札幌から新潟に移籍して、
結果としてその年に新潟がJ2に降格することになりました。
その後は降格することなくJ1に定着している札幌。
新潟がJ1に復帰することにあたり、
堀米選手もこの札幌とのホームゲームには
期する思いもあったことでしょう。
その直前に負傷してしまったことは、クラブにとっても痛手ですが
何より堀米選手にとって非常に辛い状況であったと思います。
試合後、札幌サポーターに挨拶しにいったところ、
「愛のあるブーイング」を受けていた堀米選手。
あのブーイングには、札幌サポーターの
いろいろな思いが込められているものと推測されます。
サッカーというスポーツは選手生命は短いこともあって
移籍が多いスポーツではありますが、
選手一人一人に所属したクラブに対する思いがあります。
そして同時に、サポーターにとっても
それぞれの選手に対する思いがあります。
堀米選手にとっては今節は残念でしたが、
7月に予定されている札幌とのアウェーゲームでは
しっかり活躍して札幌の方々の目の前で「恩返し」
してほしいと思います。

追記2)
今節、2万5,000人を超えるサポーターが駆けつけたことで、
新潟はJリーグ通算集客数1,000万人を超えたクラブとなりました。
これは浦和レッズ、横浜Fマリノスに次いで3クラブ目であり、
達成までの早さは浦和に次いで2番目ということです。
地方のクラブでこれだけ多くのサポーターが
スタジアムに駆けつけるということは、
本当に凄いことだと思います。
一時期は毎試合のように4万人が駆けつけていたスタジアムも、
毎年のように人数が減り続け、
成績も比例するかのようにJ2の下位を彷徨っていた新潟。
それが魅力的なパスサッカーを展開することができるようになり、
成績を上を向いて集客数も再び上昇傾向になってきたことを、
本当に嬉しく思います。
今のサッカーを続けていれば、
もっと「スタジアムに行ってみたい」というサポーターが
増えていくことは間違いないでしょう。
そのためには交通機関や駐車場の整備、スムーズな入退場、
充実したスタグルやイベントなど、やることはいっぱいありますが、
チームには魅力的なサッカーで
「勝利」という最高の喜びをサポーターに
プレゼントすることができるよう、
より一層トレーニングに励んでほしいと思います。

シーズンパスでないチケットの方の開門前の大行列です。
多くのサポーターが駆けつけることは大変嬉しいことですが、
この大行列をいかに捌くか(大行列を作らないか)は
引き続きクラブとしての課題でしょう。

朝は雨もちらつきましたが、
試合の時間帯は見事な晴れ間が広がって、
日差しは暑さすら感じるくらいでした。

札幌からも、多くのサポーターが駆けつけました。
J1ではビジターサポーターも増えるので、
それも楽しみの一つです。


順位チーム勝点試合得失
1ヴィッセル神戸93300817
2横浜F・マリノス73210523
3鹿島アントラーズ63201633
4アビスパ福岡63201321
5名古屋グランパス63201211
6湘南ベルマーレ53120844
7アルビレックス新潟53120651
8川崎フロンターレ43111440
9FC東京43111330
10サガン鳥栖4311136-3
11京都サンガF.C.3310223-1
12浦和レッズ3310225-3
13柏レイソル2302134-1
14サンフレッチェ広島2302123-1
15北海道コンサドーレ札幌2302135-2
16ガンバ大阪2302137-4
17セレッソ大阪1301246-2
18横浜FC1301236-3
3節終了し、3連勝クラブは神戸のみとなりました。
少しずつ、上位と下位の差が開いてきています。
まだまだ先は長いですが、一試合一試合の積み重ねが
結果となって現れていきます。

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