2023年3月18日(土)
2023明治安田生命J1リーグ 第5節
浦和レッズ 2 vs. 1 アルビレックス新潟
入場者数:15,167人(浦和駒場スタジアム)
穏やかな気候が続いていましたが、
本日は朝から雨が降り続き、
ぬかるんだピッチでの戦いが
全国各地で繰り広げられることとなりました。
今節の新潟は、アウェーで浦和レッズと対戦します。
埼玉スタジアムが改修中であるため、
駒場スタジアムでの開催となりました。
スタジアムのピッチは水を豊富に含んでおり、
雨の勢いも強く、ピッチのあちこちで
水たまりができてしまうことも予想される環境です。
ボールを細かく動かす新潟にとっては難しい状況ですが、
J1リーグで戦い抜くためにはそんなことは言ってられません。
どんなメンバーでも、どんな環境でも、どんな相手でも、
勝ち点3を取り切れるよう、進んでいくのみです。
今節の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは小島選手。
ディフェンスラインは、右から
新井選手、舞行龍選手、デン選手、渡邊選手。
ボランチは星選手、島田選手。
中盤は、右から太田選手、伊藤選手、三戸選手。
ワントップは鈴木選手です。
昨日の練習において、千葉選手と高選手が
全体練習に加わっていないことがすでに報道されていました。
また、藤原選手もベンチにも入っていません。
一方で、堀米選手がベンチメンバーに加わりました。
試合は、ぬかるんだピッチで
新潟の選手は足を滑らせることも多く、
また「ある程度ボールをもたせて、
奪いどころで一気に奪う」浦和の守備を前に、
なかなかチャンスを作ることができません。
セットプレーを中心に浦和にゴールを脅かされますが、
そんな中、前半10分、
新潟の前線へのフィードが相手選手に当たりながらも
太田選手へ渡り、太田選手は胸トラップして
浮き玉を豪快に右足で蹴り込むと、
これがゴールネットに突き刺さり、
押し込まれていた新潟が先制に成功します。
その後、追加点を狙いたい新潟ですが、
浦和の硬い守備を前になかなか攻撃を組み立てることができず。
逆にセットプレーの嵐を浴びて、
なかなか自陣ゴール前からボールをかきだせず、
何度もゴール前でスクランブル状態を作られてしまいます。
何とか凌いでいましたが、
前半35分、自陣ゴール前でスクランブル状態となったところを
ついに押し込まれ、同点に追いつかれます。
そして前半アディショナルタイム、コーナーキックから
再びゴール前がスクランブル状態となり、
これもまた押し込まれて前半のうちに逆転を許します。
前半は、2-1での折り返しとなりました。
後半になっても、流れはそのまま。
じっくり構える浦和に対し、
新潟はボールを保持する時間が長くなりつつも
シュートまで持ち込めず、時間だけが過ぎていきます。
ネスカウ選手、ダニーロ選手がピッチに送り出されますが、
ネスカウ選手は前回と同様になかなかボールを収めることができず、
ダニーロ選手も気合いを感じさせる走りは見せてくれますが、
要所で滑ってしまい思うようにプレーすることができず、
しまいには気持ちが空回って浦和ゴールキーパーの西川選手の
足めがけてスライディングタックルをしてしまい、
イエローカードをもらって憤慨してしまう始末。
一躍「時の人」となった伊藤選手も、
最後までタイトな守備を前にしてなすすべなし。
試合はそのままタイムアップ。
今節は2-1での敗戦となりました。
ここまで唯一無敗が続いていた中で、
天敵浦和を前に先制点をあげつつも鮮やかに逆転され、今季初黒星。
昨季と同様ですが、ぬかるんだピッチの中で、
じっくり構えてくる相手にどのように立ち向かっていくか、
チームとしての課題でしょう。
代表活動期間のため、リーグ戦はここで2週間の間が空きます。
その間にルヴァンカップはありますが、
久しぶりのJ1でやれたこと、やれなかったこと、
振り返るためには良い期間だと思います。
次節は4月1日(土)、ホームで名古屋グランパスと戦います。
次の戦いに向けて、準備を進めていきましょう。
追記1)
ここまで無敗は続いていた新潟ですが、
セットプレーなどから自陣ゴール前で一度でボールを弾き返せず、
スクランブル状態となってしまうことは何度も続いていました。
ギリギリのところで守っていましたが、
今節はついにそこをこじ開けられてしまった、という感じです。
これが続くと、なかなか無失点で切り抜けるのは難しいでしょう。
すでにチームの課題としては認識されていると思うので、
これをどのように改善していくのか、松橋監督の手腕に期待します。
追記2)
その活躍ぶりから「日本代表に!」とまで騒がれていた
新潟の伊藤涼太郎選手。
先立って発表された今回の日本代表には選出されませんでした。
伊藤選手自身も語っていますが、今節をいれてもまだまだ5試合。
数試合良い結果を残したからといって代表になれるほど、
甘くありません。
シーズンを通して一年中活躍し、
チームにタイトルをもたらすようなことができれば、
そしてそれを繰り返していければ、
自ずと代表への道は切り開かれるものでしょう。
今節は、古巣浦和との対戦でしたが、
タイトな守備を前になかなか決定機を
演出することができなかった伊藤選手。
しかし、まだまだこれからです。
人一倍負けず嫌いで、上昇志向の強い伊藤選手。
今節の悔しさを糧にして、また一段階成長してくれることでしょう。
開幕から好調な神戸は今節も鳥栖に快勝し、首位をキープしています。
一方、ガンバ、柏、横浜FCは5節終了時点で未だ勝利なし。
特に新潟と同じく昇格組の横浜FCは、
複数失点での敗北が続いており、非常に厳しいシーズンとなっています。
今季のJ2降格枠は、わずか1。
18位と17位の扱いの差が非常に大きく、
本当に最後まで目が離せなくなりそうです。
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