2023年8月14日月曜日

2023明治安田生命J1リーグ 第23節

023年8月12日(土)

2023明治安田生命J1リーグ 第23節

アルビレックス新潟 2 vs.    2 湘南ベルマーレ

入場者数:28,329人(デンカビッグスワンスタジアム

お盆期間中のホームゲームは天候にも恵まれて、
28,000人を超えるサポーターが駆けつけました。
対戦相手は湘南ベルマーレ。
なかなか浮上のきっかけを掴めず、
最下位に沈んでいるチームです。
新潟は隙を見せることなく、
自身の浮上のきっかけを作るために、
そして湘南に勢いを与えないために、
勝ち点3が求められる重要な一戦です。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-4-2。
ゴールキーパーは小島選手。
ディフェンスラインは、右から
新井選手、デン選手、渡邊選手、堀米選手。
ボランチは星選手、高選手。
サイドハーフは、右に長谷川選手、左に小見選手。
ツートップは鈴木選手と三戸選手です。
長谷川巧選手は最近の主戦場であるサイドハーフとして
今季リーグ戦で初スタメンとなりました。
ベンチには、ザスパクサツ群馬から移籍してきた
長倉幹樹選手が入りました。

開始早々の失点が続いている今季の新潟。
早い時間帯の失点は避けたいところでしたが、
前半10分、自陣からのパスミスから
シンプルにサイドへボールを回され、
クロスを中央で合わせられて失点。
今節も、あまりにもあっさりと早い時間帯に
先制点を献上してしまいました。
反攻に出る新潟ですが、
前半26分、湘南のロングボールを
デン選手が体をいれてボールを
ライン外に出そうとしたところ、
後ろから手で押されて
倒されたように見えましたが笛は鳴らず、
ボールを奪われて、
これをきっちりゴールに沈められて2失点目。
あまりにも簡単にゴールを立て続けに許してしまいます。
その後は守備を固める湘南に対して
ボールを保持する時間が長くなりますが、
なかなか決定的なシュートまでつなげることはできず。
前半は0-2での折り返しとなりました。

後半、開始直後から高木選手を投入する新潟。
すると高木選手は持ち前のポジショニングで
ボールを前線へ運ぶ道筋を作り、
2点リードを奪った湘南が守りに入ったこともあって
新潟がほぼ一方的に攻め続ける展開となります。
それでもなかなかゴールを奪えない新潟。
松田選手に続いて長倉選手、島田選手も投入します。
長倉選手はこれが新潟でのデビュー戦となりました。
本来はトップ下や右サイドが主戦場の長倉選手ですが、
チームの状況もあって左サイドでの戦いとなりました。
しかし、持ち前のキープ力やポジショニング、
そしてトラップ技術の高さを見せつける長倉選手。
新潟はよりギアをいれて湘南ゴールに襲い掛かります。
そして後半30分、湘南陣内での長倉選手のキープから
島田選手を経由して高木選手へボールが渡ると、
高木選手の狙い澄ました一撃が
綺麗な弧を描いて湘南ゴールに突き刺さり、
ようやく反撃の狼煙となる一点を奪います。
その後も勢いそのまま、攻め立てる新潟。
後半アディショナルタイム、
新井選手の見事なスルーパスが
抜け出した鈴木選手へ渡り、
鈴木選手が中央へボールを送ると
これを受けた高木選手はワントラップで
相手をかわして態勢を崩しながら豪快にシュート。
高木選手の思いを乗せたシュートがゴールに突き刺さり、
新潟がついに同点に追いつきます。
喜びも一瞬のこと。ボールをセンターサークルに運んで、
残り少ない時間でも逆転ゴールを狙う新潟。
最後まで湘南ゴールに襲い掛かりましたが、
逆転ゴールまで結びつけることはできず。
試合は2-2の引き分けで終了となりました。

「最下位相手にホームで引き分け」というのは、
決して望んだ形ではないかもしれませんが、
2点を先行しながら追いついた部分については
良かったと思えるところでしょう。
早い時間帯の失点が、
試合を進めることを非常に難しくしています。
松橋監督曰く「安い失点」をいかに減らし、
先制点を奪うことができるか。
これからの戦いは、よりその点が重要になりそうです。

次節は8月18日(金)、アウェイでアビスパ福岡と対戦します。
J2で戦ったときには福岡のフィジカルを重視した戦いを前に
なすすべなく敗北した新潟。
成長をみせつけるためにも、浮上のきっかけを掴むためにも、
次も重要な一戦となります。

追記1)
今節は、なんといっても「新潟の王」である高木選手の
復活弾について語らざるを得ません。しかも2ゴール。
高木選手のハットトリックによる逆転を期待していましたが、
なかなかそこまでは思うようになりませんでした。
しかし、昨年に左膝前十字靭帯損傷という重症を負い、
今季も復帰直後に左大腿を負傷ということで、
本人としても非常に苦しい、悔しい時間を過ごしていたと思います。
今節は、イベントとして
高木選手のお父様である高木豊さんも来場されて、
その中での2ゴールは感慨深いものがあるのではないでしょうか。
当然、チームが勝てなかったということはありますが、
J2で躍動し、新潟の昇格の原動力となってくれた高木選手の
復活弾は、サポーターにとっても非常に嬉しいものがありました。
チームにとっても、これからも高木選手の力が必要です。
ぜひまた主戦場であるトップ下で、
高木選手が躍動する姿を見続けていきたいと思います。

追記2)
今節、新潟での初出場となり、J1デビュー戦となった長倉選手。
群馬ではフィニッシャーとして躍動していた印象ですが、
今節は慣れない左サイドハーフでの出場とはなっても
チームタスクはこなしつつ技術の高さも見せてくれて、
前線のポジションならばどこでもできそうな能力の高さを
見せつけてくれました。
先制点の起点となった際のトラップも
非凡でない技術の高さをより証明してくれて、
ボールを保持しながら
シュートまでつなげることができない新潟の
起爆剤となってくれそうな選手です。
まだ23歳という若さもあり、
近いうちに海外へ羽ばたく可能性も低くはないと思われますが、
新潟の勝利に貢献できる選手になってほしいと思います。

最近の新潟の天気としては雲も広がって
まだマシな方でしたが、
それでもかなり暑さを感じる天候でした。

湘南からも多くのサポーターが駆けつけて、
最高の雰囲気を作り出してくれました。


2023明治安田生命J1リーグ順位表 (8月13日終了時点)
順位チーム勝点試合得失
1ヴィッセル神戸47231454431924
2横浜F・マリノス47231454462521
3名古屋グランパス45231364322012
4浦和レッズ3823108528199
5鹿島アントラーズ36231067312110
6セレッソ大阪3623113931256
7アビスパ福岡352310582426-2
8サンフレッチェ広島3423104926233
9川崎フロンターレ322395930282
10FC東京32239592931-2
11サガン鳥栖302386930282
12ガンバ大阪292385103240-8
13北海道コンサドーレ札幌28237794244-2
14アルビレックス新潟252367102432-8
15京都サンガF.C.232372142434-10
16柏レイソル182339112034-14
17横浜FC182346131743-26
18湘南ベルマーレ172338122946-17
上位陣は、神戸、横浜FM、名古屋いずれも勝利を掴み、
勝ち点を順調に伸ばし、4位の浦和との勝ち点差が広がってきました。
今季はこの3クラブでの優勝争いとなるでしょうか。
川崎は神戸相手に痛い敗戦を喫し、中位に甘んじています。
下位の方では、柏は後半アディショナルタイムに
セレッソに同点ゴールを許し、勝ち点3を逃しています。
湘南も同様の展開で勝ち点3を逃し、横浜FCは福岡に敗北。
上位陣も下位陣も、なぜか3チームが
揃って同じような結果になる展開が続いています。

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