2021年4月23日金曜日

2021明治安田生命J2リーグ 第9節

021年4月21日(水)

2021明治安田生命J2リーグ 第9節

栃木SC 2 vs.    2 アルビレックス新潟

入場者数:2,951人(カンセキスタジアムとちぎ)

中3日で迎える平日のナイターゲーム。
今節はアウェイで栃木SCと対戦します。
元新潟の選手である矢野選手、柳選手を擁し、
激しいプレスで相手を追い詰める強敵です。
新潟が志向するサッカーの天敵といっていい相手。
逆に言えば、このようなチーム相手にも
今の戦術が通用すれば一歩前へ進めるでしょう。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは阿部選手。
ディフェンスラインは、右から
藤原選手、舞行龍選手、千葉選手、堀米選手。
ボランチは高選手、島田選手。
中盤は、右から矢村選手、高木選手、本間選手。
ワントップは、谷口選手です。
鈴木選手も負傷のようですが、
前節の試合で負傷したロメロ選手の代わりに
前節決勝点をあげた矢村選手が入りました。

試合は大方の予想通り、新潟がボールを保持し、
栃木はそれに対して
激しいプレスをかけてくる展開となります。
栃木はボールを奪ったら
すぐ前線の矢野選手めがけてフィード。
矢野選手はこれを収めて攻撃の起点となります。
水も撒かれなかった芝は乾燥していてボールが走らず、
効果的なパス回しが展開できません。
それでも前半8分、右サイドからの
高木選手の低い弾道のクロスを
中央の矢村選手がオーバーヘッドキック。
ボールは見事に栃木のゴールネットに突き刺さり、
新潟が矢村選手のスーパープレーで
今節も先制点を奪います。
その後、プレスを強めてくる栃木をかわして
追加点を狙いたいところでしたが、
前半24分、コーナーキックから失点。同点とされます。
相模原戦と同様で、重苦しい流れとなります。
その後もプレスを緩めない栃木に苦しめられる新潟。
前半は何とか耐え凌ぎ、1-1で折り返しとなります。

後半も疲れをみせずプレスをかけ続ける栃木。
新潟はパスカットされるシーンも多く、
ピンチを招きます。
そして後半56分、シュートのこぼれ球を詰められて
栃木に逆転を許します。
さらに守備を固めて勝利を目指す栃木。
新潟はようやくパスが回るようになって
栃木のゴールを脅かしますが、ゴールが奪えません。
配色濃厚となっていた中、
チームを救ったのは千葉選手でした。
後半アディショナルタイム、
コーナーキックをヘディングで突き刺し、
土壇場で同点に追いつきます。
そして、タイムアップ。
白熱した試合は、2-2での引き分けとなりました。

90分を通してプレスをかけ続けてきた栃木に
非常に苦しめられましたが、
勝ち点1を拾うことができました。
勝利できなかったことは残念ですが、
この勝ち点1は非常に大きいと思います。
次節は中2日で、4月24日(土)、
アウェイで愛媛FCと対戦します。
次のホームゲームは、5月1日(土)、
ジェフユナイテッド千葉と対戦します。
試合間隔が短い苦しいスケジュールですが、
総力戦で乗り切っていきましょう。

追記1)
アルベルト監督は、試合終了後に
審判がなかなかファールをとらなかったことに対して
苦言を呈していました。
試合終了後の堀米選手の手には
スパイクの裏のような跡があったり、
なかなか激しい競り合いがありながらも
審判はあまりファールをとらなかったようです。
確かに、激しい競り合いと相手を傷つける汚いプレーは
分ける必要がありますが、
簡単な競り合いでファールをとられると
試合の面白さが半減してしまい、
難しいところです。
選手の安全を守るのも監督の役割であり、
監督としては黙っていられなかったのでしょう。
お互いタイトなスケジュールの中、
負傷には本当に気をつけてほしいと思います。

追記2)
先制点は矢村選手のオーバーヘッドでした。
試合終了後、さっそく色々なメディアで取り上げられ、
「今季のベストゴールが決まった」などと
持ち上げられていました。
矢村選手はアクロバットなシュートは好きで
よく練習していたそうです。
真似したい子供たちも多くなるような、
見事なオーバーヘッドキックでした。
(オーバーヘッドキックの練習は
首や腕を痛めたりして危ないので、
しっかり順番にステップを踏んでやってくださいね。)

追記3)
栃木のスタジアム周辺の駐車場では、
駐車券を紛失したサポーターがいたりして
出庫時に大渋滞が発生してしまったそうです。
救いの手を差し伸べたのは、お互いのサポーターでした。
新潟のサポーターと栃木のサポーターが協力して
車の誘導に対応した、ということです。
試合終了後にお互いのサポーターが手を組んで
不測の事態に立ち向かったことは、大変嬉しく思います。
スポーツはこうであってほしい、と思います。
(このような事態が起こらないように、
対策を考えていかなければならないとも思いますが…)


順位チーム勝点試合得失
1アルビレックス新潟23972024717
2FC琉球2297111468
3京都サンガF.C.19961218810
4ジュビロ磐田18960319154
5ツエーゲン金沢1695131293
6ヴァンフォーレ甲府1594321394
7FC町田ゼルビア1494231394
8V・ファーレン長崎1394141116-5
9水戸ホーリーホック12940514122
10ブラウブリッツ秋田129333880
11栃木SC12933389-1
12ジェフユナイテッド千葉12933378-1
13ザスパクサツ群馬109315712-5
14東京ヴェルディ1093151221-9
15ファジアーノ岡山9923467-1
16愛媛FC992341013-3
17レノファ山口FC9923469-3
18大宮アルディージャ892251011-1
19ギラヴァンツ北九州89153815-7
20モンテディオ山形79144610-4
21SC相模原79144611-5
22松本山雅FC79144916-7
琉球が町田相手に敗戦。無敗チームは新潟のみとなりました。
京都、磐田はともに4連勝で、じわりじわりと浮上しています。
一方、下位に沈む山形は監督交代へと踏み切りました。
次節の新潟の対戦相手である愛媛も、すでに監督交代を選んでいます。
山形と同じくJ1経験クラブである松本も、
非常に苦しいシーズンの戦いとなっています。
群雄割拠する戦国リーグのJ2リーグ。
どこが昇格してどこが降格しても全く不思議ではない、
面白くもあり恐ろしくもあるリーグです。

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