2021年10月18日月曜日

2021明治安田生命J2リーグ 第34節

021年10月16日(土)

2021明治安田生命J2リーグ 第34節

V・ファーレン長崎 1 vs.    1 アルビレックス新潟

入場者数:5,415人(トランスコスモススタジアム)

いよいよ今季も残りわずか。
今節はアウェイでV・ファーレン長崎と対戦します。
昇格圏を狙うチーム同士の戦いであり、激戦必至です。
強敵ですが、新潟はここで勝利を掴んで
昇格の望みを離さないようにしたいところです。

今季の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは阿部選手。
ディフェンスラインは、右から
藤原選手、早川選手、舞行龍選手、田上選手。
ボランチは、高選手、島田選手。
中盤は、右から三戸選手、高木選手、堀米選手。
ワントップは鈴木選手です。
イエローカードの累積で出場停止の千葉選手に代わって
早川選手がセンターバックに入り、
田上選手が左サイドバックに入って
堀米選手は一つ前のサイドハーフでの出場となりました。
なお、前節の山口戦で負傷交代となった本間選手は
全治6週間と発表されました。
あわせてロメロ選手も負傷していることが報告され、
サイドハーフに怪我人が増えている現状です。
そんな中、新潟医療福祉大学生で
来季の加入が決定しているシマブク カズヨシ選手が
初めてベンチメンバーとして登録されました。

今節の新潟は、序盤から縦方向のパスが多く、
長崎陣内に素早くボールを運んではチャンスを作ります。
長崎もそれほど強く前線からプレスをかけてきません。
そして前半13分、素早いパス交換から
サイドに抜け出した島田選手が早い段階でクロス。
これが中央の鈴木選手に渡り、
鈴木選手は後ろ向きでボールを受けつつも
反転して放ったシュートが見事にゴールネットに突き刺さり、
新潟が早い時間帯での先制に成功します。
その後も素早いパス交換から上手く攻撃を組み立てる新潟。
なかなか追加点は奪えない展開でしたが、
前半34分、鈴木選手がディフェンス陣のミスを誘って
ボールを回収し、ゴールキーパーと1vs1の状況を作り出します。
しかし、そこで後ろから長崎の選手に足を絡め取られ、
これが決定機阻止の判定でレッドカードとなりました。
ペナルティエリアの少し外から放たれた
田上選手のフリーキックはポストに当たり、
残念ながら追加点とはならず。
数的優位となった新潟でしたが、前半40分、
相手選手と激突した三戸選手が立ち上がることもできず、
星選手との負傷交代となりました。
前半はそのまま、0-1での折り返しとなりました。

後半は数的不利の状況でリードを許している長崎が
前線からのプレスを強めて反撃に出ます。
これを受ける新潟は自陣エリアに押し込まれ、
このプレスをかいくぐることができません。
後半7分には、阿部選手がボールを飛んでキャッチし、
着地した瞬間に足を痛めて立ち上がれなくなります。
一度は「×サイン」が出て藤田選手が交代の準備をしますが、
阿部選手は何とか立ち上がってプレーを続けます。
長崎のプレスは更に迫力を増して、
新潟はボールを奪ってもその1回目のパスが相手に渡り、
セカンドボールもすべて拾われて防戦一方となります。
そして後半24分、コーナーキックからゴールを許し、
ついに数的優位な中で同点に追いつかれてしまいます。
その後も猛然と攻め立てて逆転を狙う長崎。
新潟は今一度攻撃のギアをあげたいところですが、
相変わらずパスミスが多く、
新潟のパスはほとんど長崎の選手に渡るような状況で
サッカーの試合になりません。
それでも、からくも長崎に決勝点を与えることは許さず、
試合終了。
今節は1-1での痛み分けとなりました。

リードを奪ったうえで数的優位となった状況で、
相手に一方的に攻められる展開は
決して褒められたものではありません。
攻撃のキーマンであった三戸選手の負傷交代も
痛かったものと思いますが、
数的優位をどのように活かすかの
マネジメントが不足していた印象です。
ピッチの状況は刻々と変化するので、
ピッチの選手たちでその変化に対応できるように
なれるとよいのですが、それはまだまだ難しいようです。

次節は10月23日(土)、ホームでブラウブリッツ秋田と対戦します。
足りない部分は練習しつつ、試合で成長していくしかないので、
1試合1試合を無駄にせず戦い抜いてほしいと思います。

追記1)
今節も相手ディフェンス陣をかき回してミスを誘った鈴木選手。
鈴木選手のゴールは前節のホーム山口戦のゴールや
アウェイでのヴェルディ戦でのゴールなど、
いわゆる「ごっつぁんゴール」と呼ばれるゴールが多く
非難を受けることもありますが、
特にフォワードの選手は点を決めてナンボ、です。
鈴木選手がいるときに相手ディフェンス陣のミスが散見されるので、
詳しいところはわかりませんが
鈴木選手の動きが相手のミスを誘発しているのでしょう。
これからも「ごっつぁんゴール」でよいので、
鈴木選手にはゴールの量産を期待したいです。

追記2)
三位の長崎と四位の新潟の直接対決は引き分けとなりましたが、
首位の磐田も栃木相手に引き分け、
二位の京都も群馬相手に引き分けの結果となりました。
上位陣は、どこかが勝ったときは全てのチームが勝利し、
どこかが引き分けたり負けたりしたときは
「お付き合い」してどこのチームも勝利できない、
という状況が多い印象です。
偶然ということもあるかもしれませんが、
先に試合が終わった競争相手のチームの結果を受けて、
引き分けや敗北しているのを見ると
心のどこかで少し安心してしまうのもあるのかもしれません。
一方、競争相手が勝利しているとなると
死に物狂いで自分たちも勝利しなければならないと思うでしょう。
そのような心の持ちようが、結果に表れているのも
あるのかもしれません。
「他チームの結果に関係なく自分たちの勝利のみ考えて
最善を尽くす」というのは、口で言うのは簡単ですが、
心を持った人間である限り難しいことだろうと思います。


順位チーム勝点試合得失
1ジュビロ磐田73342275623527
2京都サンガF.C.71342185532825
3ヴァンフォーレ甲府63341897523022
4V・ファーレン長崎62341888523616
5アルビレックス新潟613417107553223
6FC町田ゼルビア583417710533221
7モンテディオ山形583417710463511
8FC琉球52341571247389
9ジェフユナイテッド千葉503413111033303
10水戸ホーリーホック49341471346379
11ファジアーノ岡山443411111230282
12東京ヴェルディ4434128144755-8
13ブラウブリッツ秋田3934912133339-6
14栃木SC3734813133141-10
15大宮アルディージャ3434713144044-4
16ザスパクサツ群馬3434810163046-16
17レノファ山口FC333489173045-15
18ツエーゲン金沢323488183249-17
19愛媛FC3234711163255-23
20ギラヴァンツ北九州3134613153051-21
21松本山雅FC3134710172757-30
22SC相模原2934611172442-18
上位陣がこぞって「お付き合い」で引き分けで終わった中、
甲府が勝利を掴んで三位に浮上しました。
新潟と昇格圏との勝ち点差は10のまま。
苦しい状況ですが、上位陣が勝ち点を伸ばせないときこそ
奮起して勝ち点3を取りに行くことが大切です。
下位は、愛媛が琉球相手に見事勝利して最下位を脱出。
代わって相模原が再び最下位に沈んでいます。
少し勝ち点差が開いてきた印象はありますが、
18位の金沢から22位の相模原まで、
勝ち点3差の中に5チームがひしめき合っています。
降格するチームは4チーム。最後まで目が離せません。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。