2021年12月5日(日)
2021明治安田生命J2リーグ 第42節
アルビレックス新潟 0 vs. 2 FC町田ゼルビア
入場者数:11,955人(デンカビッグスワンスタジアム)
今季もついに最終節を迎えました。
今節はホーム最終戦で、FC町田ゼルビアを迎えての一戦です。
前日に、元日本代表戦士であり、
今現在新潟に所属する選手の中で最長の在籍期間を誇る
田中達也選手の現役引退発表がありました。
今節は、田中達也選手がキャプテンマークを巻いて
センターフォワードで先発出場することが
あらかじめアルベルト監督から発表されました。
アルベルト監督自身も、
新潟を率いて戦うラストゲームとなります。
今節の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは阿部選手。
ディフェンスラインは、右から
藤原選手、千葉選手、舞行龍選手、田上選手。
ボランチは、高選手、福田選手。
中盤は、右からロメロ選手、高木選手、鈴木選手。
ワントップは、宣言通り田中選手です。
試合は今までの多くのゲームのように、
新潟が多くボールを保持して攻撃を組み立てる展開となります。
攻めあぐねる時間帯が続くと町田の勢いが強くなり、
押し込まれる場面も多くなります。
そして前半40分、コーナーキックの流れから押し込まれて、
攻めている時間帯で点がとれずに先制点を献上するという、
まさに今シーズンを象徴する形でリードを許します。
前半はそのまま、0-1での折り返しとなりました。
後半、新潟は攻勢を強めて同点ゴールを狙います。
それでも町田の守備を前に
ほとんどシュートを打てない時間帯が続くと、
後半23分、「新潟キラー」の一人であるドゥドゥ選手に
今節も得点を決められ、追加点を許します。
その後もボールを保持して得点を狙う新潟ですが、
2点のリードを得て
更に守備を固めて守る町田の前になすすべなし。
結局試合はそのまま、0-2での敗戦となりました。
今季、あれだけ無敗を誇った前半は夢だったかのように、
ほとんど勝利を掴むことができなかった後半戦。
今節もポゼッション率は59%と高く保持したものの、
シュートは3本と「ただボールを持たされただけ」の試合でした。
町田の枠内シュートはなんと7本であり、
まさに町田の術中にはまったゲームと言えるでしょう。
来季も監督は交代しますが、町田は苦手な相手の一つと言えます。
昇格を目指す中で、町田のようなチーム相手に
どのように勝利を掴むか。
今季はこれで終了ですが、
来季を見据えて準備を進めていきましょう。
ひとまず一年間、お疲れさまでした。
まずはゆっくり体を休めてください。
追記1)
引退発表をした田中達也選手。
前半32分での交代となりましたが、その際は
お互いの選手がピッチ内に花道を作り、
それをくぐっての交代となりました。
ピッチ外でも多くの選手やスタッフが花道を作り、
田中達也選手を見送りました。
試合終了後のセレモニーで挨拶を行った田中選手ですが、
その前に今季をもって契約満了が発表された大本選手から
田中選手の存在がいかに大きかったかを伝えられたり、
今までの田中選手のサッカー人生をまとめた動画が流されて、
挨拶の前からすでに目頭が熱くなっていました。
そして、花束贈呈はご家族の方。
ご家族の方の目も涙で溢れており、
その中にはアルビレックス新潟レディースの
トップチームへの昇格が決まった
田中聖愛選手の姿もありました。
田中達也選手は今季をもって引退されますが、
前線からがむしゃらにボールを追いかけ続ける精神は
田中聖愛選手も含めて多くの選手に
受け継がれていくことでしょう。
田中達也選手、今までお疲れさまでした。
多くの感動を与えていただき、ありがとうございました。
今後も、田中達也選手の「第二の人生」が
輝いたものになることを祈念しております。
追記2)
愛着がある選手たちとの別れは非常に辛く寂しいものですが、
それでもアルビレックス新潟は前に進んでいかねばなりません。
次の監督については、まだ公式に発表されてはいませんが、
一部報道で松橋力蔵コーチが就任することが
決まったと流されました。
アルベルト監督の退任の挨拶でも、
「日本人の監督が日本人の選手を率いて昇格を目指してほしい」
とのコメントがありました。
松橋コーチは元横浜マリノス(現横浜Fマリノス)の
アカデミーの監督で、その際に指導を受けたのが
新潟に所属している高木選手、星選手です。
今季、その優れたフィジカルとキープ力、
そして素早いこぼれ球の反応で
チームに大いに貢献したロメロ選手の契約満了が発表されました。
少し驚きましたが、横浜Fマリノスが展開するような
素早くボールを相手ゴールへ運ぶチームを
目指すということでしょうか。
すでに来季に向けた編成は始まっており、
どのようなチームができあがっていくのか、非常に楽しみです。
注)12/6 15:00に、松橋コーチが2022シーズンの監督に
就任することが決まったと正式発表されました。
追記3)
今季は、後半は勝利から遠ざかる日々が続きましたが、
それでも最終的には6位と降格後の最高順位で終えました。
前半の勢いが凄まじかっただけに悔しさは強いですが、
チームとしては成長していると考えてよいのではないでしょうか。
アルベルト監督からの最後の挨拶として、
「J1リーグ昇格を目指すのではなく、
J1リーグで戦えるチーム作りを目指すべきだ」
とのコメントがありました。
それはその通りだと思うのですが、
まずはJ1リーグへ昇格しないとJ1リーグで戦えないのも当然のこと。
また、補強においてもJ2リーグにいるよりは
J1リーグにいた方がよりよい選手を獲得しやすいのも事実です。
とはいえ、J1リーグへの昇格をすべての目標にしてしまって
昇格したところで「燃え尽き症候群」のようになるわけにはいきません。
J1への昇格を第一の目標としつつ、
J1リーグでも戦える土台を作るべく、
引き続きクラブには期待していきたいと思います。
ひとまず一年間、選手もスタッフの方も、
サポーターもお疲れさまでした!
得点は75、得失点差33という圧倒的な強さでJ2リーグを制しました。
三位の甲府は勝ち点80に伸ばしましたが、
昇格まであと一歩、足りませんでした。
J1リーグからは、徳島、大分、仙台、横浜FCが降格してきます。
来季のJ2リーグは、ますます群雄割拠のリーグとなりそうです。
残留争いについては、19位の相模原がヴェルディ相手に敗戦。
大宮、金沢、群馬は残留を決めました。
J3リーグでは岩手が引き分け、熊本が勝利したことで、
暫定首位だった宮崎をかわして熊本が優勝、
岩手が二位での昇格となりました。
これを受けて、J2リーグ19位の相模原の降格が決まりました。
岩手は初めてのJ2リーグ昇格となります。
熊本、岩手の関係者のみなさま、おめでとうございました!
来季、一緒に戦うことができることを楽しみにしています。
今季もすべてのリーグ戦が終了となりました。
まだ天皇杯などが残っていますが、
すべてのクラブの選手、スタッフ、サポーターのみなさま、
一年間お疲れさまでした!!
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