2022年3月26日(土)
2022明治安田生命J2リーグ 第6節
アルビレックス新潟 3 vs. 2 ザスパクサツ群馬
入場者数:9,266人(デンカビッグスワンスタジアム)
雨中の戦いが多くなっている今季。
今節も、まだ春本番とはいえず、
冷たい雨が降り注ぐ中での戦いとなりました。
今節は、ホームにザスパクサツ群馬を迎えての一戦です。
前節、ホームで今季初勝利をあげた新潟ですが、
ホームでの連戦の相手となる群馬は
前節までの5試合で合計1失点しか許しておりません。
強固な守備を誇る群馬相手に、
今節はいつも以上に先制点が重要となる試合です。
今節の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは小島選手。
ディフェンスラインは、右から
長谷川選手、舞行龍選手、田上選手、堀米選手。
ボランチは高選手、島田選手。
中盤は、右から伊藤選手、高木選手、本間選手。
ワントップは谷口選手です。
今節も前節と同じく、昨季慣れ親しんだ
ダブルボランチの形である4-2-3-1でのスタートです。
試合は事前の予想通り、
守備をがっちり固めてカウンターを狙う群馬に対し、
新潟がボールを保持しながら攻め手を探る展開となります。
新潟は前線からのプレスも効果的で、
群馬に自陣での自由なパス回しを許しません。
何度もシュートチャンスを迎えます。
その流れの中、前半10分、
長谷川選手が右サイド奥へボールを運んで内側へカットイン。
そこからファーサイドにボールを供給すると思われましたが、
相手ディフェンス陣の間を縫うようなグラウンダーのパスを
相手ゴール前へ送ります。
新潟・群馬どちらの選手もこの予期せぬプレイに反応が遅れる中、
谷口選手だけはこのボールに反応していて
スライディングでボールを押し込み、
新潟が早い時間帯での先制点奪取に成功します。
その後も群馬が前線からのプレスを強めないこともあり、
変わらずに新潟がボールを保持する時間が長くなります。
前半21分、左サイドまで侵入した堀米選手のパスを
伊藤選手がワンタッチでそらし、
ここに走り込んできた谷口選手がうまくボールをキープして
右足で豪快なシュートを放ち、
これがニアサイドネットに突き刺さって追加点を奪います。
その後もうまくボールが回り、一方的に攻め続ける新潟。
前半は群馬に一本もシュートを打たせることもなく、
2-0での折り返しとなります。
後半、群馬は前線でのプレスを強めて反撃に出ます。
新潟は押し込まれる展開となり、
後半5分、クロスに反応した舞行龍選手の足に当たったボールが
そのまま新潟ゴールに突き刺さり、
後半の早い時間帯にオウンゴールで失点を喫します。
その勢いのまま、同点ゴールを狙う群馬。
新潟はパス回しで群馬のプレスをかわしにいきますが、
ミスも多く前半ほどパスを回せず、苦しい時間帯が続きます。
そんな中、後半22分、ショートコーナーでの高木選手のクロスを
今季初先発となった田上選手が頭であわせて、
追い上げられていた新潟にとって
群馬を突き放す待望の追加点が生まれます。
その後もお互いがチャンスを作り出す展開が続きますが、
得点は生まれず時間が過ぎていきます。
後半アディショナルタイム、
群馬のスローインから新潟ゴール前がスクランブルとなり、
群馬の選手の放ったシュートが
途中出場の秋山選手の背中にあたり、
無情にも新潟のゴールに吸い込まれます。
最後まで歯を食いしばって耐え凌ぐ新潟。
サポーターにとっても胸が苦しくなる時間が続きましたが、
なんとかこのままタイムアップ。
今節は3-2での勝利となりました。
3得点、2失点と、自信にもなり課題もあった試合だったと思います。
それでも勝ち切って二連勝することができたことを
一番に評価すべきでしょう。
試合はまだまだ続きますが、
とにかく勝利を重ねながら、
修正すべき点は修正して成長していければ最高です。
次節は3月30日(水)、
アウェイでジェフユナイテッド千葉と対戦します。
ワールドカップやプレーオフの関係で日程がタイトとなり、
平日のナイターゲームが多くなる今季。
連戦の中で、新潟の厚い選手層を証明し、
チーム内での高い競争力を発揮してほしいと思います。
追記1)
今節、今季初出場となった小見選手。
今節は中盤でボールを保持するや否や、
相手ゴールキーパーの位置を確認して
ロングシュートを放ちました。
それも、ほとんどノンステップでのシュートだったので、
誰もが想定していなかったプレーだったと思います。
惜しくもこのシュートは枠外に外れてしまいましたが、
決まっていればスーパーゴールでした。
このような、誰もが予測できないプレーを
魅せることができる小見選手。
特に連戦が多くなる今季は、
小見選手のプレーを見れる機会も多くなりそうです。
小見選手の、サポーターもびっくりするような
プレーが楽しみです。
追記2)
今節、他会場の大宮vs.岡山において、
大宮の先発キーパーが後半開始から負傷交代となり、
後半から交代出場となったキーパーも
後半途中に負傷交代してしまう事態が発生しました。
代わりにキーパーを務めたのは、栗本広輝選手。
31歳の栗本選手は今節がJリーグのデビュー戦でした。
センターバックでの初出場でしたが、
それがまさかのゴールキーパーを任されることとなりました。
その時点では1点リードしていた大宮。
相手にシュートを許さないディフェンスで
何とか岡山の攻撃を防いでいましたが、
後半アディショナルタイムに
同点ゴールを奪われてしまいました。
フィールドプレーヤーがゴールキーパーを
務めざるを得なくなるケースは時々見られますが、
Jリーグデビューのフィールドプレーヤーが
そのデビュー戦でゴールキーパーを努めることになるのは
かなりレアケースではないかと思います。
何が起こるかわからないのがサッカー。
どのような予期せぬ事態にも準備を怠らない、というのは
本当に難しいところです。
出だしは躓いた感のある新潟ですが、この二連勝で
勝ち点を9まで伸ばし、上位を捉える位置に浮上しました。
一方、唯一未だ未勝利なのは大宮。
昨季も苦しんだ大宮ですが、今季も苦しいシーズンとなっています。
新潟と同じく「J2オリジナル10」であり、
仲良くJ1から一緒に降格した大宮。ホームカラーも同じオレンジです。
他のチームの心配をしている余裕など新潟にもありませんが、
どのようなチーム状況であれど考えることは変わらず。
次の試合の勝利のみ目指して、戦い抜きたいと思います。
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