2022年10月24日月曜日

2022明治安田生命J2リーグ 第42節

022年10月23日(日)

2022明治安田生命J2リーグ 第42節

アルビレックス新潟 2 vs.    1 FC町田ゼルビア

入場者数:25,414人(デンカビッグスワンスタジアム)

遂に今シーズン当初から目標地に定めていた
「10.23」を首位で迎えることになりました。
J1昇格も決まり、J2優勝も決まっているという
最高の条件下でのラストゲームです。
ただし、天気だけはこの日を狙ったかのように
時折激しい雨が打ち付ける一日となりました。
対戦相手はFC町田ゼルビア。
新潟は町田を苦手としており、ここまで3連敗中。
最後にしっかり町田相手に勝利を飾って、
J2リーグを「卒業」しましょう。

今節の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは小島選手。
ディフェンスラインは、右から
藤原選手、舞行龍選手、デン選手、堀米選手。
ボランチは高選手、秋山選手。
中盤は、右から松田選手、伊藤選手、三戸選手。
ワントップは谷口選手です。

試合は、序盤から新潟が上手く町田のプレスをかわして
町田ゴールに迫る展開が続きます。
そんな中、前半13分、カウンターから
伊藤選手がボールをピッチ中央で受けると
町田ディフェンス陣の間へ
走り込んだ三戸選手へスルーパス。
三戸選手はワントラップで裏へ抜けると、
ゴールキーパーの動きを見て冷静に流し込み、
幸先よく攻め込んでいた新潟が先制します。
その後も町田のサイドを切り崩して
何度も決定機を迎えますが、
シュートの意識が低く、
中途半端な形で攻撃を終えて
町田の反撃を許してしまう状況が続きます。
そして前半38分、
町田が得意とするセットプレーから失点。
前半は1-1での折り返しとなりました。

ハーフタイムを経て、
再び「ゴールを奪う」ということを意識して
後半の戦いに臨む新潟。
しっかりボールを保持しつつ、
タイミングを見計らっては縦パスを入れて
シュートまでつなげて、
またボールを奪われても素早い攻守の切り替えで
二次攻撃、三次攻撃へとつなげます。
しかし、なかなか得点が奪えずにいると
デン選手の小島選手へのパスが弱くなったところを
相手に回収され、
小島選手がかわされて絶体絶命のピンチを招きますが、
戻ったデン選手が再びボールを奪って汚名返上。
その後も町田ゴール目がけて
何度もシュートが放たれますが、
最後の精度のところで決め切ることができず。
重苦しい状況が続く中、それを打開したのは
先制点をあげた三戸選手と、
久しぶりの出場となった途中投入の鈴木選手でした。
前線へボールを運んだ三戸選手は
一旦鈴木選手へボールを預けると、
鈴木選手はワンタッチで
町田ディフェンスラインの裏へスルーパス。
これを三戸選手が受け取ってワンツーを完成させると、
キーパーの頭上を射抜くループシュートを流し込み、
新潟が三戸選手の2点目で勝ち越しに成功します。
その後も最後まで攻め続ける姿勢を止めない新潟は
町田にほとんど決定機を作らせないまま、試合終了。
今季最終節は2-1での勝利となりました。

先制しつつもその後少し攻撃のリズムが停滞して
追いつかれてしまったことは
来年に向けての「宿題」になりそうですが、
今季を象徴するかのように
「ゴールを奪うことを目的としたパス回し」で
集まった大観衆を沸かせてくれました。
選手たちが口にするように
「今のままの決定力ではJ1で戦っていけない」というのは
その通りだと思うので、
引き続き次の舞台へ向けて練習を重ねていきましょう。
ひとまず、お疲れさまでした。
そしてJ2優勝、J1昇格、おめでとうございます!
ありがとうございました。
来季は、J1の舞台で新潟が躍動する姿を楽しみにしています。

追記1)
今季、得点を決めた選手が21人と、
まさに総力戦で戦い切った新潟。
チーム総得点数は73点で堂々の一位、
総失点数の少なさも35点で徳島と並んで同率一位、
そして得失点差は+38で圧倒的な一位と、
複数の選手で多くの得点を奪いつつ、
失点を抑えることもできたという一年でした。
J2リーグの得点王は、横浜FCの小川航基選手が26点と
ダントツで一位となった反面、
J2王者である新潟の選手は10点以上の得点者がいないという
極めて珍しい結果となりました。
それだけ新潟がどこからでも点が取れるという状況を
作り出したということもありますが、
逆に言えばストライカーが不在だったということでもあります。
苦しいJ1リーグでは、苦しい時に決めてくれる
エースストライカーの存在が必ず必要になるでしょう。
今のチーム戦術を活かしたままで、
しっかり得点を決めてくれるストライカーがいれば、
J1リーグで新潟が躍進できるものと思います。
どのチームも同じような状況で難しいこととは思いますが、
なんとか強化部には力を発揮していただき、
より高みで羽ばたくために尽力してもらいたいと思います。

追記2)
遂に堀米キャプテンが
優勝シャーレをかかげる瞬間が訪れました。
野々村チェアマンからシャーレを渡される堀米選手。
野々村チェアマンは、
堀米選手がコンサドーレ札幌に所属していたときの
札幌の社長であり、「頑張ったな」と声をかけられたそうです。
堀米選手も感慨深いものがあったでしょう。
そして、最初は高木選手、堀米選手、早川選手の三人で
シャーレを掲げることになりました。
堀米選手、早川選手はJ2降格を体験した選手であり、
高木選手は新潟がJ2に降格した年に移籍してきました。
J2リーグで戦っていた5年間、
三人で色々とチームの将来について語り合ったようです。
時にはぶつかりあうこともあったようですが、
それは三人が新潟のJ1昇格を強く願っていたからこそ。
それがようやく実現できたことを、大変嬉しく思います。
これからも、この三人には「新潟の核」として、
チームを支え続けてほしいと思います。

追記3)
先日10/21、サッカー界に大きな悲しみが訪れました。
柏レイソル、サンフレッチェ広島などで活躍した、
元日本代表でもある工藤壮人選手が、
32歳で逝去されたことが
所属先のテゲバジャーロ宮崎より公表されました。
工藤選手は水頭症で治療中でしたが、
容態が悪化してICUで治療に専念していることが
発表されたばかりでした。
天皇杯を制した甲府の吉田達磨監督は、
工藤選手を柏レイソルのアカデミーのときから指導し、
トップチームでも一緒に活動することがありました。
先日10/19の町田戦に勝利したあと、
吉田達磨監督は「遠い空に届けたいことがあった」と
涙ながらに語られていました。
その直後に届いた訃報。本当に残念で、言葉になりません。
今節の新潟の試合も含めて、
10/22、10/23に各地で開催された試合では
開始前に工藤選手に哀悼の意を表して黙祷が行われました。
今はただ、工藤選手のご冥福をお祈りしたいと思います。
工藤選手、今まで多くの方に感動を与えていただき、
ありがとうございました。
ゆっくり休んでください。お疲れさまでした。

激しい雨が降り注ぐ中、
チアリーダーズスクールの子らも必死に応援しました。

監督も代わることが決まっており、
バックアップ企業であるサイバーエージェントのもと
新たな方向へ進んでいく町田。
来季はどのような戦いを見せてくれるのか、楽しみです。

表彰式の瞬間。
なかなか裏から見るのは珍しいのではないでしょうか笑


2022明治安田生命J2リーグ順位表 (10月23日終了時点)
順位チーム勝点試合得失
1アルビレックス新潟84422598733538
2横浜FC804223118664917
3ファジアーノ岡山7242201210614219
4ロアッソ熊本6742181311584810
5大分トリニータ6642171510625210
6モンテディオ山形6442171312624022
7ベガルタ仙台63421891567598
8徳島ヴォルティス624213236483513
9東京ヴェルディ614216131362557
10ジェフユナイテッド千葉614217101544422
11V・ファーレン長崎56421511165054-4
12ブラウブリッツ秋田56421511163946-7
13水戸ホーリーホック544214121647461
14ツエーゲン金沢52421313165669-13
15FC町田ゼルビア51421491951501
16レノファ山口FC50421311185154-3
17栃木SC49421116153240-8
18ヴァンフォーレ甲府48421115164754-7
19大宮アルディージャ43421013194864-16
20ザスパクサツ群馬4242119223657-21
21FC琉球3742813214165-24
22いわてグルージャ盛岡344297263580-45
今季の全日程が終了しました。
プレーオフ圏最後の一枠は、
山形が徳島との直接対決を制し、また仙台が引き分けた結果、
山形が滑り込みで6位に入ってプレーオフ進出という
劇的な幕切れとなりました。
プレーオフは10/30(日)から始まり、
各地で熱い戦いが繰り広げられることが予想されます。
そして、下位の方は琉球が最後に意地を見せて
21位に踏みとどまりました。
あとはJ3リーグの1位・2位の
J2クラブライセンスがどうなるか、です。

プレーオフが残っているクラブもありますが、
ひとまず一年間のリーグを戦い続けた
全クラブの関係者の方々、お疲れさまでした。
新型コロナウイルスが今までで
一番猛威を振るったシーズンであったと思いますが、
こうして無事シーズンを終了することができたことを
大変嬉しく思います。
また、最後の方では一部で声出し応援も可能になりました。
これから少しずつコロナ禍以前の盛況が戻って、
スタジアムに熱気が帰ってきてくれることを強く願っています。

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