2022年10月9日(日)
2022明治安田生命J2リーグ 第40節
アルビレックス新潟 3 vs. 0 ベガルタ仙台
入場者数:32,979人(デンカビッグスワンスタジアム)
朝から時折降っていた雨も落ち着き、
試合開始時には日差しも差し込む天気となりました。
今節は、ホームにベガルタ仙台を迎えての一戦です。
引き分け以上でJ1昇格が決まる大一番。
その瞬間を直接目に焼き付けようと、
3万3000人近くの観客がスタジアムに集まりました。
今節の新潟の開始フォーメーションは、4-2-3-1。
ゴールキーパーは小島選手。
ディフェンスラインは、右から
藤原選手、舞行龍選手、千葉選手、渡邊選手です。
ボランチは高選手、島田選手。
中盤は、右から三戸選手、伊藤選手、小見選手。
ワントップは谷口選手です。
昇格がかかった大一番ですが、やることは変わらず。
新潟はしっかりボールを保持しながら
攻撃を組み立ててチャンスを演出します。
三戸選手の決定的なシュートが枠外に逸れたり、
伊藤選手のペナルティエリア手前からのフリーキックが
ポストを直撃したりと、
なかなかゴールを割れない時間が続きましたが、
新潟の選手は焦ることなく攻勢を続けます。
前半はそのまま、0-0での折り返しとなりました。
前半は得点こそ取れなかったものの、
高選手曰く「相手の選手の顔色に疲労を感じていたので、
これは勝てると思った。」とのこと。
後半も前半の勢いそのままに、仙台ゴールに迫ります。
そして後半19分、仙台のゴール近くでサイドラインを割って
新潟のスローインとなるも、仙台の選手たちが
自分たちのスローインと思って足が止まったところを見逃さず、
伊藤選手が素早くボールを受けると中央の島田選手へパス。
島田選手はこれを走り込んできた伊藤選手へ返し、
伊藤選手はダイレクトでゴールへ流し込むようなシュート。
これが見事に仙台ゴールに吸い込まれ、
新潟が相手の隙を突いて先制に成功します。
その後も圧倒的にボールを保持して
変わらず仙台ゴールに迫る新潟。
後半32分、仙台のペナルティエリア左で
三戸選手のヒールパスを受けた島田選手は
中央へボールを送ると、
ボールは相手選手に当たりながら伊藤選手のもとへ。
伊藤選手は浮き球のボールをダイレクトで叩くと、
これがゴールに吸い込まれ、
新潟が追加点を奪います。
観客の大歓声もあり、押せ押せムードの新潟。
攻撃の手を強めてきた仙台からボールを奪うと
素早くカウンターを繰り出し、更に攻勢を強めます。
後半49分、自陣でボールを受けた途中出場のゲデス選手が
前線へボールを運ぶと、
これに反応して秋山選手、松田選手が猛ダッシュ。
ゲデス選手は左の秋山選手に一旦ボールを渡し、
秋山選手はゲデス選手を超えて右サイドの松田選手へパス。
松田選手は中央のフリーのゲデス選手へボールを返し、
ゲデス選手が冷静にゴールへ流し込んで3点目。
そして、試合終了。
今節は3-0での勝利となりました。
今季の新潟を象徴するように、3-0での勝利で
みごとJ1昇格を決定させました。
試合終了後、昇格セレモニーもありましたが
まだシーズンは終わっておらず、
またJ2優勝もかかっているので
しっかりしたお祝いは最終戦までお預けという形でした。
とはいえ、これで来年はJ1の舞台で戦えることが決まり、
今からどのような試合を見せてくれるか楽しみです。
まずはあと2試合、しっかり勝ってJ2優勝を決めましょう。
次節は10月15日(土)、
アウェイで東京ヴェルディと対戦します。
勝てばJ2優勝が決まる、今節に続く大一番。
しっかりと勝利を掴んで、
最終戦のホームに帰ってきてほしいと思います。
追記1)
今節、久しぶりに3万人を超える観客が集まったゲーム。
運営側は、交通渋滞の緩和策を事前にとって連絡したり、
早めの来場をサポーターに呼びかけていましたが、
やはり並びの列は大行列となって
試合開始までに入場できないサポーターも
現れてしまったようです。
そして、予測していたように飲食販売店には
多くのサポーターが詰めかけて、
ビール1杯買うだけでも30分程度並ばなければならない、
といった状況になってしまったようです。
以前は当たり前のように3万人以上の方が
スタジアムに詰めかけていた新潟ですが、
コロナ禍で受付でやるべきことが増えたり、
新規のサポーターも多くなったりで
なかなか対応が難しかった部分もあると思います。
とはいえ、これだけ多くの観客が
入るようになったのはよいこと。
引き続き、運営側にはこの反省を活かして
来年は安心して多くの観客がスタジアム観戦を
より快適に楽しめるよう、努力してほしいと思います。
追記2)
試合終了後、今節は途中出場となった堀米選手は
ピッチにうずくまって立てなくなってしまいました。
目の中から熱いものが込み上げてきて、
とても動ける状況ではなくなってしまったそうです。
新潟の選手としてJ2降格を経験し、
キャプテンとして新潟を支えて3年目となる堀米選手。
絶対に昇格させなければならないという重圧は、
みんなが思う以上に重いものだったのだろうと思います。
涙も優勝までは我慢しようと思っていたようですが、
入団してからの苦しかった5年間を思うと、
どうしても溢れる思いを抑えきれなかったようです。
堀米選手が来るまでは、毎年どころか
半年ごとにキャプテンが交代していた新潟。
監督交代の頻度も多く、チームが目指す方向性が
どこへ向かっているのか全くわからない状況でした。
堀米選手がキャプテンとして定着したことで、
チームが目指す方向が統一されたように思います。
堀米選手が新潟にやってきて、
新潟というチームを引っ張ってくれていることに感謝です。
そして、涙といえば、今節2得点を叩き出した伊藤選手は
いつもクールな印象で、
勝利時もそれほど喜びを表現しないことで有名ですが、
今節終了後のインタビューでは
声を詰まらせる場面が見受けられました。
高木選手が長期間離脱してしまったこともあり、
伊藤選手にかかる期待はより重みを増しています。
その中で、自身の2得点で勝利を掴むことができて
ほっとしたこともあるでしょう。
抜群のテクニックで観客を魅了する伊藤選手。
伊藤選手の、J1での活躍が楽しみで仕方ありません。
写真は試合開始30分前のスタジアム。
この時点で、Eスタンドの方はぎっしり埋まっています。
試合開始までには他のスタンドもほぼ満席となりました。
仙台からも多くのサポーターが駆けつけて、
座席をクラブカラーに染めて
声援で選手たちの背中を押していました。
昇格を記念するモニター表示。
ピッチでは、選手たちによる監督も巻き込んだ
昇格を記念したパフォーマンスも行われました。
三位の岡山は勝利したため、まだ自動昇格の可能性を残しています。
四位の熊本、五位の大分はプレーオフ圏内を確定させました。
残り1枠のプレーオフ枠をかけて、
徳島、仙台、山形を中心に競り合う形となっています。
残留争いの方は、甲府も大宮も残留を確定させて、
群馬、岩手、琉球で1枠の残留枠を争う形となりました。
群馬はあと1つ、引き分け以上で残留確定。
琉球は今節勝利を掴めなければ
降格圏の21位以下が確定となる重要な一戦で見事勝利しました。
岩手と琉球は残り2試合、連勝することが残留の必須条件です。
そして、今節最下位となってしまった岩手の次節の相手は、群馬。
残留争いは、次節に大きな山場を迎えることになりました。
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